あらすじ
頭に刺顱釘を埋め込まれて何者かに操られていた温寧。魏無羨のおかげで温寧は正気を取り戻す。すると突然 酔った藍忘機が現れ、魏無羨は藍忘機の行動に振り回されることに。ようやく宿に戻ると、そこには刀霊を奪おうとする仮面の男が。2人は仮面の男を撃退、翌日、魏無羨と藍忘機は刀霊の導きで蜀の東、義城に到着する。だが義城は濃い霧に追われ、人の気配もしない不吉な町だった。その義城で2人は藍思追たち姑蘇藍氏の子弟や金凌と遭遇し…。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
うっかり飲んでしまった藍湛を、部屋に運ぶ魏嬰。
思い出すのは座学時代ね。抹額曲がった!で飛び起きた藍湛も可愛かったけど、あの時も魏嬰がお世話してましたっけ。16年後も、足を揃えてベッドに乗せてやったり、両手を胸の上で組ませて、ぎゅっと握ってみたり、いちいち甲斐甲斐しい(^m^)
藍湛を寝かせて、魏嬰は雨の中1人外へ。
大梵山で吹いたあの曲を、夜の街で吹いてみると、やっぱり来ましたよ。体中に太い鎖をつけた温寧(ウェンニン)。
だけど大梵山の時と同じように、操られているような感じで、魏嬰のことも分からないみたい。それでも、動くなとか手を出せとか言われたら、聞くのね。
この程度の鎖、温寧なら素手で砕けるし、巻き付いたままになんかならないはず。
温寧を生かしておいた人物は、理性を奪って鎖で繋いでいたんだと気付いた魏嬰は、その頭に刺さっている刺顱釘(しろてい)を見つけます。ぶっといのが2本。
意識を取り戻した温寧。
あの日、温情(ウェンチン)と金鱗台に行き、金光善(ジングアンシャン)に捕らわれてから記憶が曖昧なんだそう。温寧は跪き、また魏嬰に謝ります。16年も経ったのに。
全てはおまえのせいか、そんなに偉いのかって魏嬰。
そうなんだよ、なんでもかんでも自分のせいだと思うのは、実はある意味、傲慢なんだ。だからもういいんだよってのを、ぶっきらぼうに言う男(笑)
結果としての罪の意識は重々分かるよ、いい子だもんね。でも温寧って、自分の意志で何か悪いことしたことってないんだよなあ、可哀そうに。
鎖を切るために、藍湛の避塵(ビーチェン)を借りようとした魏嬰が振り向くと、そこに藍湛が立ってました。あ、でも、目が変だ。半目だ、こりゃ、酔っ払いだ(^m^)
藍湛に話しかけながら、魏嬰は後ろ手で温寧に合図。ここは、ひとまず、行け。
慌てて走って行った温寧を、半目で見てる藍湛。
魏嬰は宿に戻ろうって藍湛を連れて行くんだけど、あのさー、町中にいたのにさー、宿はその町中にあるんだろうにさー、なんで町を出て郊外の林の中みたいなところにたどり着いちゃうかなー。
と、思ったけどね、みんな思うだろうけどね(^m^)
魏嬰が道を確かめている隙に、藍湛はそこにあった家の庭先を覗き込んでいました。
魏嬰に、来い来いと指で合図して、酔っ払い藍湛は人んちの庭に入り込み、庭で飼われていたニワトリの柵に手を突っ込んで、ニワトリを掴みます。持てと魏嬰にニワトリを渡す藍湛。だいぶ目は開いてきたぞ、座ってるケド(^m^)
二羽目も掴み出し、これは盗みになるんだぞって慌てている魏嬰に向かって、肥えてるか?だって。
仕方なく魏嬰がすごく肥えてるって答えると、どちらもやるって、押し付けて、ふらーっと立ち上がっちゃう。
表情は虚ろなんだけど、これ、ふふふ~ん♪んとねえ、次はねえ、何しよっかなー♪みたいにも見えて、可愛い奇行よねえ。
中国でニワトリは縁起のいい動物で、おめでたい席にも出されるし、二羽贈るのは求婚の意味もあるらしいですよ。カワイイ。人んちのニワトリだけど(^m^)
ニワトリを二羽掴んだままの魏嬰。
家規でがんじがらめだった藍湛だから、酔うと俺より質が悪いなんて思ってますな。
小さい頃から、羽目を外すことなんてなかったでしょうしねえ。教師と警察官の宴会が、乱れると一番タチが悪いってのと一緒ね。
なんて考えていたら、今度は藍湛、何かの柱に、藍忘機、ここに参上って、彫ってた。
どこの暴走族だよっ(笑)
藍湛、おふざけはやめよう?って言う魏嬰が、苦労人の保護者に見えちゃったわよ。
でも、門のところまで連れ出した藍湛を、ここで待ってろって言って、ちょいと戻った魏嬰は、同じ柱の別の面に、魏無羨もここに参上と彫ってました。やっと、らしくなった(^m^)
柱の向こうに、無事だったニワトリが二羽、映ってたよー。
宿に戻った2人ですが、何かおかしいらしい。
部屋の明かりは消さないで出たみたいなのに。
呪符を使って扉を開けると、寝台の辺りを漁っている仮面の男が。
さっきまで、ぽかんと口を半開きにして、ぽやぽやしていた藍湛だったのに、男が襲ってきたとみるや、さっと避塵を抜いて戦い始めます。すごいな、意識はほとんどなくても体が自然に動いちゃうのか。
それを見ながら、相手は藍湛の剣法に詳しいことを観察している魏嬰。酔っているとはいえ、藍湛と渡り合ってる訳だもんね。魏嬰が呪符を使い、奪われそうになっていた刀霊の入った乾坤袋を取り戻すと、男は伝送符を使って逃げて行きました。
どこの誰なんだ、あいつはってことよりも、的確に戦う癖に、曲者がいなくなったのには気付かない酔っぱ藍湛のお世話の方が先(^m^)
藍湛を座らせて湯呑に水を注いでるから、渡すのかと思ったら、自分で飲んだぞ、魏嬰さんよ。おまえのせいで疲れ果てたよ、二度と酒は飲ませないなんて言いながら。
そしたら、飲むーと藍湛。水、飲むー。
だろーよ、酔っ払いは水飲みたいし、飲ませないと、だ。
だけど、そう言って魏嬰をじーっと見てる藍湛は、あー魏嬰がいるー…みたいな感じでしたよね。あれー、あんなに捜したんだけどなー、ここにいるなー?あれー?的な(^m^)
だから、水を注いで貰ったら、まずは頭からかぶろうとしたんだろうか。可愛いな。
慌ててそれを止めて、しっかり握らせてちゃんと飲ませる魏嬰も可愛いよ。
だけど、やっぱり魏嬰なので(笑)
酔っぱらっている藍湛に、質問してみようとします。
雲深不知処で、天子笑を飲んだことはあるか?
ない。
掟を破ったことは?
ある。
お?ウサギは好きか?
(ニヘラ)好きだ。
にへーっとしたままの藍湛に、魏嬰は再度質問しました。
きっとシラフで聞いても、はぐらかされそうだと思っていたのかもしれない。
なぜ俺を助ける?
真顔に戻った藍湛は、つつっと魏嬰に視線を向けて言いました。
悔いがある。
不夜天で、おまえと共に戦わなかった。
ここからの藍湛の、不貞腐れた子供みたいな顔も可愛いんだわー。
だからずっと俺を捜していたのかって聞かれて、答えたくなさそうに、つーんって横向くし。
魏嬰もじーんとしたはずなんだけど、でもここでの返答はちょいと的外れでしたね。
おまえには少しも関係ない、とか。
温寧のように、自分に責のないことまで背負って気遣って後悔してるのを、そんなこと背負わなくていいからってつもりだったんでしょうけど。
聞いてる藍湛のスネた顔よ(^m^)線を引かれちゃったみたいに思ったかもね。
フラフラと立ち上がって、ベッドに横になり、亥の刻だ、休む…ですってよ。
何も伝わってない(-”-)って感じだったかもなー。ニワトリまであげたのになー(笑)
朝。魏嬰はなぜか、乱葬崗に落とされた時の夢を見て目覚めます。
外に出てみると、子供達がごっこ遊び。
抹額をしている子も、額に赤ポチのある子もいるぞ。
金光瑶(ジングアンヤオ)役、髭描いた聶明玦(ニエミンジュエ)役、金子軒(ジンズーシュエン)役、江澄(ジャンチョン)役、藍忘機(ランワンジー)役。
魏嬰が声をかけて、なぜ夷陵老祖がいない?と聞いた時、そこにチビ達の保護者らしいおばさんが、飯も食わずに遊んで!って怒ってやってきました。子供ら、夷陵老祖だー!って逃げてった(笑)
と、宿から、めっちゃ気まずそうな藍湛が出て来ます。するーんっと目が泳ぐ(^m^)
昨日、私は…と言いかけたのを遮って、何もしてないよ、ちょっと饒舌だったけどって、誤魔化してやった魏嬰ですが、藍湛は、ちょ、え゛、わたし、何喋った!?的に、戦々恐々。
大したことじゃないよ、えっとー、確か言ってたな。凄く好きなんだろ?
ふわぁっ!?みたいな藍湛のリアクションが良い(^m^)ふふふ。
ウサギが♪
魏嬰は、振り返っていい笑顔。
考えたらこのドラマって、匂わせだけじゃなく、ちゃんと表現されてるんだなーと、改めて。そもそも自分で作った曲に「忘羨」ってタイトルつけちゃうところからしてさーって話だけど。でもさ、玄武洞って随分と初期な訳ですよね、忘機くん(^m^)
とりあえず多少ホッとした藍湛。私は何をしたってまた聞くんだけど、魏嬰は誤魔化します。昨日、何も覚えてないといいけどな、覚えてたら恥ずかしくて表を歩けなくなるなんて言ってたから、ニワトリの件は内緒にしてくれるらしいぞ♪話した時のリアクションも観たかったケド。
それより、真面目な話があると魏嬰。鬼面の男を覚えているか?
頷く藍湛。
ほう。そこは覚えてるんだな?
腕が立ち、伝送符を使う余力があり、顔と剣に術をかけていた。
顔は勿論のこと、剣術も身バレする可能性がある人物。その上、藍氏の剣法も知っている感じ。
藍氏の人間ではないかと言う魏嬰に、藍湛は違うと言いました。
そっか、ならば…と既に先を考えてるっぽい魏嬰に、藍湛は、信じるのかと聞きます。
さらりとうんと言って、含光君は嘘なんて言わない、おまえが否定するなら確かだと魏嬰。
こういう細かいひとつひとつが、更に藍湛の、二度と魏嬰を疑わない、絶対一緒に行動する!を強固にしていく訳だな。既に16年の間、後悔しまくってた訳ですしね。
事態は更にややこしくはなったものの、鬼面の男が盗もうとしたのは刀霊。ということは、赤鋒尊(せきほうそん)の死に関係する人物。あの「隠したい勢力」のほうってことね。刀霊を放ったのは「暴きたい勢力」だからね。
そういえば、あの乾坤袋、封悪乾坤袋って言ってますね。
ただの乾坤袋じゃないんだ。対邪崇用、みたいなもんか。
その乾坤袋が、次の行先を示しました。蜀の東。
そして、いよいよ義城へー。
草に埋もれた岩に彫られた、義城の文字。岩も割れてしまって読み取りにくい。
魏嬰は、近くの村人に話を聞きます。
義城の義は、遺体を安置する場所を意味する義荘の義。
義城の住民は概ね短命で、義荘も多く、葬儀に必要な品々を作っている腕の良い職人の集落らしい。だけど、廃れてしまって、人の行き来もなくなっているとか。
近付くにつれ、妙な白い霧が立ち込め始めます。
このドラマでの霧は危ない(笑)妙な幻惑の術だの毒だの混じってたりするよ。
荒れた村の中には、葬儀用の飾りがあちこちに吊るされていたり、紙人形の首が転がっていたりして、いかにも怪しい。
これ、中国の人が見たら、余計にそう思うのでしょうね。日本人からしたら、白が基調なので、さほど怪しくは見えないんだけども。
その時、霧の中を走っていく人影。急いで後を追う2人。
藍湛は路地に入った後ろ姿を追います。
道に沿って走った魏嬰は、金凌(ジンリン)や景儀(ジンイー)、思追(スージュイ)の少年仙師達と鉢合わせしました。
お互いに、なんでここに!?だよね。
だけど莫先輩=魏嬰がいるってことは、含光君もいますよねって嬉しそうな思追。
村には人の姿がなく、昼間なのに濃い霧に覆われていて店も開いていないらしい。
なんで揃ってここにいるのかは、話せば長くなると思追。でもはぐれないように一緒にいたら、音がしたと言います。人影が見えてもすぐに消えてしまって、音だけが残ったんだとか。
ロバのリンゴちゃんが、鳴き声がうるさいからって、雲深不知処から夜狩に連れ出されてたのが可笑しい。というか、あの大梵山で藍湛、魏嬰だけじゃなくて、ちゃんとリンゴちゃんまで連れ帰ってくれたのね。義城まで一緒に連れて来たものの、金凌の仙子に噛まれて怒って蹴り返し、結局今、仙子もリンゴちゃんも動けないんですって。立派な霊犬じゃなかったのか、仙子。ロバに蹴られたくらいで(笑)
そして、我儘ぼったん金凌に、遠慮会釈なく言い返す景儀くんが頼もしい。姑蘇藍氏にあって、これだけ口が達者な子は稀よね。
だけど、やいのやいの言い合っていたら、急にみんな話せなくなりました。
久々の禁言術。上のほうから藍湛がかけたらしいよ(笑)
そこに、背後からたくさんの傀儡が。
え、どこにいたんだ、こんなに人っ。
でも、上のほうから藍湛が下りて来て、琴の音で一発、傀儡達は消えてしまいました。
陰虎符だと言う魏嬰だけど、魏嬰の陰虎符ではないみたい。
魏嬰の陰虎符なら、傀儡ももっと強いらしい。さっくりやられ過ぎ。要するに、誰ぞが作った新しい陰虎符は、天才魏嬰のものより粗悪品ってことね。半欠けだから威力がないと言ってますが、あの時粉々に破壊したものを、拾い集めて復元したってことじゃないよね。ん?
その時、背後の少年達が霧にやられていることに気付きます。
急いでこの場を離れようとするんだけど、藍湛は何かに気付いてまた別の方向へ。
藍湛は達人の域だから、毒霧なんかにも強いのでしょうが、魏嬰は?蘇ったとはいえ、金丹を無くした体で、大丈夫なん?
と、また出たよ、鬼面だよ。
魏嬰の、腰の乾坤袋を奪おうと手を出しましたわよっ。そこに刀霊はいないからっ。
少年達も剣を構えますが、みんな毒霧にやられてて心許ない。
魏嬰は、狙いは乾坤袋か、でもこれは鎖霊嚢だぞって言います。鎖霊嚢って、霊的なグッズを収納する袋らしくて、普段は護符だの風邪盤だの入れてるのかな。以前は暗黒の剣も入れてましたわね、違う模様の袋だったけど。
藍湛の持つ、封悪乾坤袋とは違う種類なのね。
藍湛、怪しい奴が来たぞ!の言葉に、飛ばした避塵は鬼面スレスレを掠めます。
今日はシラフだから強いぞ、藍湛♪逃げた鬼面を追う藍湛に、ケガしたのかって声をかけたら、バカ言えと返ってくる頼もしさ。
そっちは心配ないとして、少年達のほう。すっかり毒霧にやられてる。
舌を出させると、青くなってる子が何人か。景儀くん、よく喋ってたからかな。
魏嬰に脅されてビビる少年達、一旦脅して、言うこと聞かせたわね?(笑)
金凌だけは反抗的だけど、理詰めにされ、ふんって言いながら、解毒作業のために、人がいる家を探します。
あっちこっち無人の中、一軒だけ、おばあさんのいる家を見つけました。
交渉して入れて貰った家の中。とはいえ、扉を閉められないように魏嬰が、足を挟んでたんだけどね。
思追が護符で蝋燭に火を点けると、中にはお葬式グッズがあちこちに並んでます。
そういえば、仮面ナシで会ってたのって金凌だけだったっけ。景儀くん、魏嬰の顔見て驚いてる。
魏嬰は少年達を置いて、ひとり、奥に入ってしまったおばあさんの元に。
おばあさんは、針に糸を通すのにも、明かりを使っていません。代わりに糸を通してやり、厨房を貸して貰うことにした魏嬰は、おばあさんの首に黒いヒビがあるのを見ました。このおばあさんも傀儡なのね。だけど、操られて襲おうとはしない、ただ、自分の仕事をし続けようとしている傀儡。そっとしておけば、危険はないと判断した模様。
どうやらこの村にはもう、普通に生きている人はいないのかもしれません。
魏嬰は、厨房で、解毒のための何かを作るつもりなんでしょうね。
誰か手伝いに来てくれと言ったところで、おしまい。
次回は、思いもよらない形での再会です。
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