あらすじ
謝允の体が毒に侵されていることを知った周翡に対し、謝允は自分が生きれば戦が続き、天下に災いをもたらすから放っておけと口走る。その言葉に怒りをあらわにした周翡は、謝允を必ず助けると誓うのだった。翌日、周翡に手料理をふるまおうとする朱晨(しゅしん)の様子を見た謝允は、心の中に嫉妬が芽生えていることに気づく。そして訪れた滅煞大会の日。第三皇子・陳子琛(ちんしちん)が零陵を訪れていることを知った地煞山荘の四荘主・楚天瑜(そてんゆ)はある計略を思いつく。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
周翡が楊瑾(ようきん)を騙して用心棒にしようとしてるのを、上から眺めている謝允。
周翡は、海天一色のことなんて何も知らないのに、大薬谷だけじゃなくて他の門派の武術書も、有名な山川剣だけじゃなく、祖父の南刀についての書物も、海天一色の中にある、滅煞大会の場にあるから行こう♪だって。あっさりその気になるチョロイ楊瑾。
謝允は、周翡に騙されるのは楊瑾くらいだぞなんて言って笑ってますが。
右手と左足を繋ぐ天門鎖はどうにも外れないらしく、諦めてベッドに転がった謝允のところに、周翡が食事を運んできます。
片足でぴょんぴょん飛んで移動するんだけど、この人、体幹がしっかりしてるから、大股で飛んでも、ちっとも危なっかしくないんだよねえ。王一博、さすがでございます。
嬉しそうにご飯を前にする謝允ですが、料理は全部冷めきっています。応何従(おうかしょう)に聞いた通りの対応ね。文句を言う謝允は、温かいものを食べないほうがいいとか、魚老の飲んだ大薬谷の帰陽丹(きようたん)ももう効かないとか、既に知っていた模様。
海天一色の中に大薬谷の秘薬があるだろうというのは、普通に噂になっていたのか。
うーむ、デジャヴ。山河令。陰陽冊。同じ原作者でこれだけ似た設定がくると、ちょっとナンですわね。
謝允は、自分が海天一色を探すのは帰陽丹のためなんかじゃなく、ある人の遺命に従っているだけだと言います。たとえ海天一色の中に帰陽丹が入っていたとしても、大薬谷が滅びて何年経ってると思うんだ、既にカビてるぞって(笑)
温かい食事をとって死にたい訳じゃないけど、毎日これじゃ死にたくなるって謝允に、周翡は私も付き合うと、冷たいご飯を一緒に食べ始めました。
自分に付き合う必要はないと言う謝允だけど、無言でもくもくと食べる周翡。
突然謝允は、自分の内力が強いのはなぜだと思うと言い出しました。
周翡が見ても、謝允と並ぶほどに強い内力を持つのは、段九娘(だんきゅうじょう)と沈天庶(しんてんしょ)しかいないんだって。それって、最強レベルってことなのでは?
内力っていうのは、能力だけでなく修行した年数に比例するものなのね。謝允は、この年でそれだけの内力があるのは不思議だろ、自分の修練で得たものではないからだと言いました。
小師叔と呼ばれる人物が、謝允の経脈に毒を封じるために、自分の内力全てを謝允に与えたのだそう。修練で得た内力を使い果たした者は、油の枯れた灯のように死ぬ。自分の命と引き換えに謝允を救った人がいたということですね。ならアナタ、ますます命を粗末にしちゃいけないわ。
でも謝允は、私の命がある限り安平軍は戦をやめないと言います。簫家を継ぐ者がいれば、王朝再興の可能性が残るから。
あー、やっと理解、すっきり。初見では見逃してましたわ。安平軍は「簫」の王族に忠誠を誓う軍隊。現在の「陳」の朝廷の軍ではない。王朝が変わるのも珍しくはなかったでしょうから、前王朝の軍が現王朝に組せず残っていても不思議ではないってことね。
つまり、私の命は天下の災い。生きれば生きるほど無駄だということだ。
こんな言葉を、好きな相手から聞きたくはないわ。
なら一緒に隠れて暮らしましょう♪になるわね。地煞さえ余計なことしなければ、謝允がもっと早く告白してくれていれば。
民にとっては天下が太平ならば、誰が皇帝だろうが同じことだと、サラリと言えてしまう人がむしろ上にいてくれたほうがいいんだけどねえ。あんな兪聞止(ゆぶんし)みたいなヤツじゃなくてさあ。
謝允が霍家堡の牢にいたのは、そこで内力を使い、理不尽に捕らわれている人達を助けて、自分の命に区切りをつけようとしていたかららしい。
周翡のお陰で1年長生きできた。四十八寨で戦ったのは、その恩返し。気にするな。
零れ落ちそうなでっかい目をうるうるさせて、周翡は怒り出しました。
え、なんでワタシ怒られてますのん?みたいな謝允がカワイイ(^m^)
それ以上言うなら、食べなくていいわよって怒って立ち上がった周翡。ぼーっと見送っていた謝允は、急に振り返られて、慌ててご飯を食べだすというね(笑)
拓けない道などない。帰陽丹がだめなら帰陰丹を探すわよっ。私があなたなら、大薬谷だって海天一色だって、命尽きるまで探すわ。例え死んでも生まれ変わって、20年後には天下の頂点に立つ。
今度弱気なこと言ったら、殴るからねっ。
うは、真っ直ぐ怒られた♪そんな運命に諾々として従うなバカ、精一杯抗えよ!とな。
扉の外と内で、互いに背を向けて考え込む2人です。
夜になって。謝允は周翡が見張っていないのを確かめ、ちょいと騒いでみたら、ナニゴト?と周翡が来ちゃった。ずっとお風呂に入れてないから、入りたいんだけどー、汗臭いだろー?なんていってみるも、くんくんされて、いい匂いと言われてしまう(笑)
お風呂くらいで鎖は外さないわ。
や、片手じゃいろいろとー…
手を貸してあげる。遠慮しないで。
遠慮したい。
李晟(りせい)を呼ぶ。
周翡、なかなか手強い(^m^)
でも必死だもんね。ほっといたらゆるっと自死みたいなんだもんね、この人。
結局、足の鎖は李晟の手に繋ぎ直され、謝允は李晟と一緒にお風呂場へ。
李晟がめっちゃ迷惑そうだよ(大笑)
周翡には、謝允はわざと李晟を怒らせて、追い払おうとするはずだから気を付けてと言われていたらしいけど、びしょびしょにされ、まんまと謝允のペースにはまってますな。チョロイ。
着替えるのに外してくれと言われ、仕方なく外してやると、衝立の向こうで語っている間に、逃げられます。チョロイ(笑)
でも、逃げ出した謝允は、待ち構えていた周翡に捕まりました。
李晟がどうせ逃がしてしまうだろうことも、予測済ってのが素晴らしい(^m^)
そして謝允はあえなく、元のように右手と左足を繋がれて、ベッドにごろん。
さて翌日。
興南門(こうなんもん)の朱晨(しゅしん)が何やらお盆を持って、いそいそと周翡の部屋にやって来ます。ノックしても周翡はいないみたい。
気付いた謝允が声をかけると、朱晨は、あなたでしたかと。昨日、連れ戻されてましたよねって。
朱晨は、周翡と李妍の会話から、相手が謝殿と呼ばれていた人物だと気付きます。謝殿は建康の方ですよね、なんてことまで。この人、周翡の話してたことなら、なんでも覚えてるらしいな。
朱晨は、昨日周翡に助けて貰った興南門の者だと名乗りました。
謝允はそのお盆の料理を見て、それが建康名物、鴨のもち米蒸しだと気付きます。朱晨は、自分も建康出身で、周翡が建康料理を食べてみたいと言っていたので、作ってみたと言います。
周翡が建康料理を食べてみたいと言ったのは、以前霍家堡の牢で謝允が、いつか建康一の酒楼に行こう、天下の美食の半分は建康にあるって言ったからだよねえ。
謝殿、いかがです?と差し出されたけど、周翡のために作ったと言われて、貰う訳にはいきませんや。あったかい美味しそうな料理には、ゴクリ…ってなってたけどね。
お盆を持って、階下に降りて来た朱晨は、そこで周翡にばったり。
あら。持って行く時のお盆の朴葉?は、蒸した後の茶色だったのに、今持ってるの、緑色なんだけどー(笑)
朱晨は謝允に会ったと言い、体を壊しているようだけど、自分はあちこち出かけるからいい薬を探しておきますと言って、結構よと、すげなくあしらわれてしまいました。料理も渡せず。ちょっと可哀そうだけど、謝允のことなんか先に言わずに渡してしまえばよかったのにねえ。
周翡が謝允の部屋に戻ると、謝允はいませんでした。うわ、逃げたかとキッとなった時、謝允が葉っぱを巻いて紐のついた包みを持って戻ってきます。
勘違いするな、逃げてない、鴨のもち米蒸しを作った、食べてみてくれ、だって。
受け取って背を向けた周翡、笑顔っ♪
というか、謝允さんよっ、完全に対抗意識っ。
てか、あれ聞いてから作ったにしては早過ぎるっ(笑)
周翡に食べさせながら、朱殿が作ったものとどちらが美味い?と聞く謝允。
さあね、あの人のは食べてないと言われて、ちょいとほっとしてます。ふ。
この間まで、あんなに遠ざけよう逃げようとしてたのにね。朱晨のお陰で、あ、だめだ、他のヤツに渡せないわ、を自覚しましたね。他の男の料理は食べさせたくない。一生逃げられないな、だってよ。だろーよ、もっと早く気付けよ。
料理を食べさせて、もう逃げぬと言っても、周翡には、何企んでるの?って疑われてるけども、謝允はせっせと甲斐甲斐しく周翡に餌付け(笑)
そこへ、思いっきりスキップしながらやって来た男、応何従。
怪訝そうに、どなた?と聞く謝允にいきなり、あなたが死んだら亡骸をくれ、て(笑)
透骨青(とうこつせい)にあたったのに、長い間元気で、捜魂鍼まで使った、あなたの体は貴重な宝だ、埋めてはもったいない♪
さすがの謝允も、なんて失礼な奴だって、扉を閉めようとしますが、それを押しとどめ、なんとかしてあなたの亡骸を完璧に保存し、後世の医術に役立てようと応何従。
その透骨青は胡天瑛(こてんえい)にやられたんだろ?あなたを使えばあの女をおびき出せる。
謝允は黙って扉を閉めました。
2人ともなんなんだ、礼儀を知らないって、応何従、それをアンタが言うかね。
滅煞(めっさつ)大会の日の朝。
周翡、謝允、李晟、呉楚楚が食事をする後ろのテーブルには、応何従。
李晟は呉楚楚と滅煞大会に行くらしいんだけど、謝允は周翡とお留守番で、李妍を見張っててくれと言われちゃいます。でも謝允、見張るも何も、妹、もう逃げたぞって。驚いた李晟に食べかけの卵を落っことされて、私の卵が…が可愛かったな(^m^)
李妍と楊瑾は既に滅煞大会に向かったと聞いて、急いで出て行く李晟と呉楚楚。
謝允は一生懸命周翡にゴマをすり、ま、分かっている周翡もゴマをすられて一緒に行くことに。鎖も外すわと言われて喜んだのも束の間、足の鎖は周翡の左手に繋ぎ直されました。ふふふ。
でも、そのまま街を歩くと周囲からは奇異の目で見られます。気まずくなった謝允は、袖で隠れるような服に変えようと、店の中へ。
試着室の中で謝允が、脱ぐこともできないから、逃げないから外して、なんて言い出してからの、謝允の上に周翡が倒れるシーンは、なんだったんでしょね。
なんとか外したままにしてもらいたかったのか、周翡に迫りたかったのか。あのでっかい箱の鍵も、李晟に開けさせてから、謝允はなんとなく仕組みが分かってきちゃってるようだし。
ちょっとずつ近づいてるんだぞっていう、ラブラブなとこ入れたかったんだろうけど。いまいちなわざとらしさだったな(笑)
で、袖の長い服に着替えて外に出ると、朱晨に会ってしまうという。繋がれた男女の噂を聞きました、やはりお2人でしたか、ですって。どうやって着替えたのですかって、大きなお世話。
周翡は完全に無視して行くわよって。謝允が気まずそうに手を振る(笑)
でもこの子犬は、意外とぐいぐい来ますね。まあいいわ、そうやって謝允を煽ってください(^m^)
霍家堡の入り口では、招待状の確認をしていました。招待状の有無で、案内する場所を変えている模様。霍連涛(かくれんとう)は、客達を奇門遁甲林に追い込んで、一網打尽にするつもりだったよね。ない人達のほうを全滅させる気かな?ある人達は、一応選ばれし客ってことか。
様子を見ていた李妍と楊瑾は、招待状をなくした振りをするんだけど、招待状ナシの右側へ案内されましたよ。
滅煞大会だっていうのに、霍家堡の中でもてなされていたのは、地煞の四荘主、楚天瑜(そてんゆ)でした。地煞と霍家堡の人達が付き従ってるんだよ。
第三皇子、陳子琛(ちんしちん)が零陵に来ているとの噂を報告され、よもや滅煞大会のためではなかろうなって言うんだけど、霍家堡の弟子が、堡主とは旧知の仲だからと取りなそうとします。
楚天瑜は、我らで第三皇子の元を訪ねて、霍家でもてなそうかなんて言い出しました。
なるほど。滅煞大会を企画した霍連涛は、思わぬ地煞、楚天瑜の出現に困って、慎独印(しんどくいん)は渡すから大人しくしていて欲しいとお願いしたってことかな。ま、霍連涛の思うようにいくわけはないよねえ。
その頃、件の眉毛皇子は白先生に、謝允の言うように、滅煞大会には行かないほうがいいと止められていました。だがしかし、この眉毛も、はい、そうですかとはいかない人です。ほんっとーに、周囲に迷惑ばかりかけて、何一つ反省しないバカ皇子。世間知らずで権力のある甘ちゃんが独断で動けば、ロクなことにならないから、おまえはもう一切外に出るな!くらいのヤツなんだけど。正直、今後も考えると、見るのもイヤなんだけど(笑)
霍家堡からは、迎えが来てしまいます。白先生は驚き、甲辰は目を逸らしたので、こりゃ白先生に内緒で眉毛が甲辰を使って、霍家堡に知らせを入れたわね。
周翡と謝允も、霍家堡に着きます。招待状の有無を聞かれ、すぐ後ろから来た朱晨が、自分達の連れだと言ってくれました。
そこで周翡は、後から来た招待状のない人達が別の方向へ案内されるのを見ます。あれ、この人、霍家堡の牢で捕まってた人よね。助けた時、緊急時だってのに長々お礼を言おうとしてた人。なんかさあ、四象山(ししょうさん)の玄武主、丁魁(ていかい)に似ていて見分けがつかない(笑)
朱晨は一緒に行きましょうと言ってくれたんだけど、周翡は、従兄たちはこちらに案内されたはずだからと、招待状ナシの右側に向かいました。
やはり、案内されたのは林の中。謝允は方向を覚えながら歩いています。入れても出るのは難しい林だと見抜いてましたね。でもさ、道長の奇門遁甲林なら、李晟がいれば大丈夫だよね。
その頃、先に案内されていた李妍と楊瑾ですが、楊瑾がこの林がおかしいことに気付きます。とはいえ脳筋だから、何がどうおかしいのかの説明ができないし、李妍はおかしいことにも気付いていない。
と、李妍が蛇を見つけました。お、これは、応何従も謝允を追って来てるな?(^m^)
蛇が苦手らしい楊瑾と、なぜか蛇を追う李妍は、その先で玄武主の手下達に囲まれていた応何従を見つけました。李妍は謝允を診た応何従のことを知ってたみたい。
何を揉めてるのかと思えば、案内の女性を困らせていた玄武主に頭に来た応何従が、蛇を出しちゃった模様。応何従が手を出されて転んだのを見た楊瑾、すかさず飛び出していきます。おー、強い強い。
玄武主の手下達は、擎雲溝(けいうんこう)の楊瑾と四十八寨の李妍の名前を覚えたぞと言って、逃げていきました。
ふ。これが凸凹トリオの出会いかー。
この3人、なんだかんだいい感じなんですよ、これから。
擎雲溝と聞いて、応何従は楊瑾が小薬谷の者だと分かり、李妍は、でも医術は疎いのよといい(笑)
実は応何従は、大薬谷の生き残りなんだよね。だから、毒ばかりに魅せられ大薬谷から破門された胡天瑛(こてんえい)のことも、知識としてはよく知っていた訳です。とは言っても、大薬谷が滅びた時は子供だったんじゃないかな。だから生き残りなんだけど、知識を集めてはいるんだけど、大薬谷の技が使える訳ではないという。
心を込めてお世話をしているという応何従の蛇、紅玉を探す3人。応何従は突然、笛を吹き始めました。蛇使いの笛かっ。
でも、反応するはずの紅玉が出て来ません。何かに驚いて隠れてしまっているらしい。
この、蛇の鋭敏な感覚が、この林の秘密を察知していたのですよー。
ということで、次回。アホな霍連涛の演説が長いぞ(笑)
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