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追風者 第23話 あらすじとネタバレ感想

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追風者
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あらすじ

魏若来は“生産拠点”が偽物だと見抜き、沈図南は真の生産拠点を摘発する。牛春苗と姜虎豪ら車引きも応援にかけつけたが、偽造硬貨で甘い汁を吸っていた捜査隊と警察に包囲され、沈近真の援護射撃で窮地を乗り切る。しかし南京の国民党中央政府は“お姉様”の圧力に屈し、捜査隊と警察の悪行を黙認し、林樵松や車引きたちに責任を転嫁して事件を収束させる。

みるアジア

ネタバレ感想

一足先に閘北(こうほく)に偽工場を作り、気の毒にも作業員を数人殺しておいて、央銀の3人を騙せたと、ほっとしていた林樵松(リンチャオソン)だけど。
じっと工場内の道具を見つめていた若来に気付き、文彪(ウェンビャオ)に若来を見張るよう指示。

若来は自室で、今日見た工場の様子を思い出し、やおら計算を始めました。
記憶力のいい人って、あんなふうに細かい部分もはっきり覚えてるんだねえ。さーっと目に入れたものなんか、凡人はそうはっきりと覚えられないわ。

銀貨を作る際の銀の量、端材のロス容量、一日の作成枚数、坩堝のサイズと容量。
若来の計算では、あの工場で1日3000枚の偽造銀貨を作るには、坩堝が小さ過ぎる。
若来は家を飛び出し、公衆電話から沈図南(シェントゥーナン)にそのことを知らせました。
あそこは偽の工場かもしれない。
若来がどこかに電話したのを、林樵松の部下が見張ってたけど。

その頃、林樵松は本物の偽造銀貨工場に行き、責任者に、明日から三交代制をやめて、夜だけの稼働に、作業員達の外出も禁止、警備は24時間態勢と告げます。責任者は、製造枚数が減れば、康処長に責められる、だってよ。
アイツ、アヘンだけでなく、偽造銀貨の主導もしてましたか。
自分は実際に動かない虞世清(ユーシーチン)に、実働部隊の親玉にされてるんでしょうけど。

その時、作業員のひとりが娘が病気って理由で、銀貨を隠し持っていたことが捜査隊の部下にバレます。連れられてきた作業員を、林樵松は即、銃殺しました。見せしめかよ。

そこに文彪が、若来が偽工場を見破ったと。
あー、若来の使う公衆電話、レコーダー仕込まれてたかあ。
坩堝の容量と生産量が釣り合わなかったことで見破られたと聞き、責任者は、あなた達のミスだと言います。そのとーり。だから細かいところ、林樵松の工作は甘いっつーのよ。以前の薬莢しかり。
いろいろ鋭い若来の見張りは、文彪になったぞ。

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んで、毎度のことながら、林樵松は康処長にめっちゃ怒られる。
林樵松は工場の移動を提言しますが、康処長は工場は死守、近づく者は皆殺し、沈図南が来ても抹殺して、偽造銀貨の罪を着せようとしてました。
さすがに驚く林樵松。宋先生にはどう説明をと聞くんだけど、大姐が助けてくれる、だとさ。

全く。いつまでのさばる大姐…
史実では、日中戦争が終わり、夫、孔庸之(コンヨンジー)の失脚と共にアメリカに逃げる1947年まで、ですな。まだまだだよ。ちなみに宋先生、宋子文(ソンズーウェン)も、戦後のバタバタを抑え込めず失脚していき、人民解放軍が迫る中、1949年にアメリカに脱出します。

沈図南、黄秘書、若来が閘北へ向かう車の中、若来は尾行されていることに気付きます。
裏をかきましょうって若来、どんな策が頭にあるんでしょ。沈図南も尾行はさせておくことに。

途中の道端で、沈図南と若来だけが車を降ります。
尾行していた文彪は、見張るのはあの2人だけでいいと、黄秘書の乗った車はやり過ごしました。
若来たちは人力車に乗って、七宝街へ。はははっ。
その頃、黄秘書は物陰で車のナンバープレートを付け替え、逆に文彪の車を尾行します。

若来の部屋に入った沈図南は、ここからは従匀(ツォンユン)に任せよう、て。
車中の黄秘書も、ネクタイ緩めて、なんかやる気だ(^m^)

ふと我に返った若来が、散らかった部屋を片付けだしたのが可笑しい。
図南にも、給料は上がったのにまだこの部屋にいるのかって言われちゃって。
今の僕にそんな余裕はないですよって若来に、昔から身を固めてから事業を起こせと言うだろうなんて図南が話したところへ、春苗が飛び込んで来ちゃった。だー(笑)すっかり春苗のペースだよ。

近真(ジンジェン)さんのお兄さんでしょ、ここで話をしましたとか、結構な爆弾のような気がするけどね。でもまあ、兄は若来に妹に忠告してくれって、継続させてるしな。

図南は無理矢理生姜の密漬けを食べさせられたり、若来を子犬と呼んでみたり、困惑しつつも、なんだかんだ合わせてくれてる(^m^)

外では、夜になって文彪たちが諦めて去って行くのを、黄秘書が尾行していきますよ。

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春苗が夕ご飯を用意してくれたんだけど、話の流れで、図南を共産党だと誤解してしまいます。図南の国を思う言葉が、紅軍、共産党の言葉と同じだったから。
若来が慌てて、顧問は国民党だと言うと、春苗は急に共産党の悪口を言うんだけど、図南に鋭く、本音を言ってくれと止められてしまいました。
江西の庶民の、共産党に対する本音を知りたい図南に、春苗は話します。

大人達は、国民党は長くないと言った。
私腹を肥やす者ばかりで、口は達者だが実行力がない。国民党の政策は毎回庶民を苦しめている。
生活に困らない人が革命を起こすか?
貧しい庶民は国民党に追い詰められて、仕方なく命がけで抵抗している。

黙って聞いていた沈図南の目が潤んでいたよ。
でもさ、だけどさ、この人もなかなか頑固なのよぅ。これは最後まで見たネタバレ感想ですが。
これでもか!これでもか!?って感じなのよ。
確固たる信念ってのは、そして意志の強い人ってのは、時々、めっちゃ厄介(ごめん 笑)

翌日の央銀、図南の執務室。
黄秘書が文彪を尾行して突き止めたのは、閘北の斜橋(シエチャオ)製鉄工場。
警察も軍法処も信用できない図南は、宋先生に応援を頼むことにし、黄秘書が電話を掛けます。
って、その電話っ、盗聴っ!
これ、いつ気付くんだろうか。

でも電話には誰も出ませんでした。
若来が無視しているのでは?と言うけど、図南はこの件を私に任せたのは宋先生だと。
信じてるんだね。でもさ、例えば南京も、数年前とは違い、宋先生でさえも孤軍奮闘しているのだとしたら、宋先生、沈図南ルートはとても細い糸ってことになるわよ。以前はぶっとい縄くらいあったとしても。

連絡がつくのを待てない図南は、黄秘書に、宋先生の秘書に増援依頼を指示し、出て行こうとします。
若来も車夫たちに声をかけて、工場前に来て貰うって言うんだけど、黄秘書が武器もないのにそれは危険だと。そうなんだよ、ダメだよ、彼らがただの的になってしまう。若来ってば、相手はどう考えたって、銃とか持ってるだろうこと、忘れてる?
でも図南は、自分のデスクから銃を出し、武器はあると、それを持って飛び出して行きます。

斜橋製鉄工場。
図南たちが車を降りた頃、中を林樵松たちが大慌てで走ってる。これは裏門なのかな、門柱の陰からそれを見ていたのは、春苗と姜虎豪(ジャンフーハオ)たち。

でもさ、央銀の捜査だと、正門から黄秘書が書類を掲げて入ったらもう、即、捜査隊の部下達は下でピストル出してるし、建物の二階からは林樵松がライフルですわよ。汚ねえなあ。
中庭で銃撃戦となっちまいました。
警棒しか持っていない警備員達が、バラバラと倒れていきます。可哀そうに。

で、裏から壁を越えて忍び込む春苗と姜虎豪たち。
正門からは阿文(アーウェン)を始め、車夫達が自分の人力車を盾にして突っ込んできました。
春苗も来ていると聞いて、慌てる若来だけど。

その頃、林樵松は背後から、首に短刀を突き付けられていましたとさ。春苗に。
春苗と姜虎豪によって、林樵松、制圧(笑)
林樵松を人質に取られ、捜査隊も銃を置くしかありませんでした。

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工場の内部は、以前の偽工場に比べて10倍くらい広いね。坩堝もでっかいし、作りかけも完成品の数も、あっちの比じゃない。
林樵松を引き連れて、あちこち見てあるく央銀サイドのみなさんと、驚いてウロウロする春苗と車夫のみなさん。
更に奥の部屋からはアヘンが見つかり、偽銀貨とアヘンを持って外に出ようとしたところで、余志英(ユージーイン)が包囲してたよ。林樵松以外は全員犯罪者、皆殺しだ、だってよっ。
慌てて若来が、我々は央銀の者ですと叫ぶんだけど、あ、余計なことをって顔したよ、コイツ。
警察の下々には聞かせたくなかったでしょうね。央銀の捜査班までも皆殺しにしようとした、なんてさ。

春苗の誘導で、裏門へと逃げるんだけど、でも車夫の人達、だいぶ撃たれちゃったよー(泣)
そこへ、わあ、近真だ。屋上から狙って、高いところに立ってた余志英の腕を撃ち抜きましたよ。
見上げた図南は多分、一目で、ありゃ近真だと、気付いたろうな。とは言え、逃げないと全滅。

そのまま逃げ出して、病院に直行したみんな。
沈図南は、春苗や姜虎豪にお礼を言い、亡くなってしまった人達にも、このままじゃ済ませないとしっかり頭を下げました。

そこへ、宋先生の陸秘書が図南を迎えに来ます。今すぐに来て欲しいと言われて、行ってみたら、くそオヤジ2人も呼ばれていたという。
図南は、捕まりに来たのか、とことん戦うって強気だけど、余志英と並んで立ってた康少捷(カンシャオジエ)は、何か誤解があったようだとか言うんだわ。
でもさ、沈図南は、中でかなーり屈辱的な目に遭ったようだよ。
これは、宋先生が大姐の圧力に屈したってことね。胸クソ悪いコトに。

春苗を支えて病院から出て来た若来は、そこで手を貸してくれた姜虎豪たちが捕まるのを見てしまいました。飛び出して行こうとした若来は、春苗に必死に止められます。出て行ったら私達も捕まる、と。

沈家の前で図南を待っていた若来は、帰って来た近真に、君のお陰だと言いました。
とぼける近真に、硝煙の匂いがする、と。
職場で試し撃ちをしたのよ、なんて、それが表向きだからねと近真に念を押され、来週射撃場に行きましょうと言われます。射撃練習をすれば、自分と兄を守れるって。
この件が解決したら行くって若来に、近真は、結末に失望するかも、警察局と軍法処が関与しているから、隠蔽されるはずだと言いました。
顧問がいれば、彼らは必ず裁かれると、若来は未だ信じてるけど。

そこに帰ってきた図南は、車夫たちが捕まったと聞いてもスルーして、そのまま家に入ってっちゃった。
真っ直ぐにお酒の並ぶ棚の前に立ち、がっとついでがっと飲んで、グラスを床に叩きつけます。
驚く若来と近真だけど、近真にはこの結果が見えてたからなあ。

グラスを片手にほぼ放心状態の図南は、政治は妥協の芸術だと言いましたよ。いずれ君にも分かる。
明日、記者会見を開き、事件解決の宣言をし、身代わりの2人に責任を負わせるって言葉に噛み付く若来。証拠があると言っても、全ての証拠は破棄しろと上からの命令だと怒鳴られてしまいます。

この事件は闇が深すぎる。あの工場は彼らが私腹を肥やす場所、軍法処に活動資金も提供している、それを上が黙認した。
現実を見ろと言われた若来も、ヤツらが悪事を働いていたのが現実だろーがって引かないから、激しい言い合いになっちまいました。
全力を尽くしてもダメだったから諦めたんだと図南。
じゃあ、証拠を公開して世論に訴えましょうと若来は言うけど、近真に、不可能よと言われてしまいます。あの工場の持ち主は、孔庸之の妻、大姐。康処長と余志英は末端に過ぎない。根が腐った木の枝を切っても無駄。

固まってしまった若来に、図南はすまない、失望させたと言って立ち上がります。
あれほど信頼していた師匠だからねえ。若来の気持ちたるや。しかも、車夫のみんなを犠牲にしてしまったし。
車夫たちは無駄死にだったのか、命と引き換えの真相を闇に葬るのか。
そんな若来の言葉もむなしく。

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記者会見に並んだ、沈図南、康少捷、余志英。それと鄧澤(ダンズー)処長。
首謀者は、上海警察局、閘北支局長、劉志新(リウジーシン)と、淞滬(しょうこ)警備司令部軍法処、捜査隊隊長、林樵松でしたと発表する図南を、若来がじっと見つめていました。
発表した後、康処長が林樵松について話し始めると、置物のように固まったままになった師匠を。
余志英が車夫たちに罪をなすりつける話を始めると、若来は拳を強く握り締めます。当たり前よ。自分が頼んで助けに来てくれたみんなを、偽造銀貨ばら撒き犯に仕立て上げられるなんて。

で、若来、嘘だと叫んでしまいました。
彼らに濡れ衣を着せるな。車夫たちが真の英雄だ。

だけど、若来を止めたのは沈図南。
図南は康少捷に、彼の処分は任せて欲しいと言います。
取り押さえられていたけど、それで離された若来は図南の前で、彼らが黒を白と言おうとも我慢する、でも車夫が犠牲になるのを見たでしょう?死者に罪を着せると言うのか?と詰め寄ります。
それでも黄秘書に押さえられ、捜査隊に連れていかれる若来。
入党の誓いを忘れたのか?三民主義の志も?
若来の叫びは会場に響くんだけど、沈図南が、彼は央銀の職員だが、事実を把握せずに偏った主張をした、絶対に報道しないでくれと、場を収めてしまいました。

軍法処から釈放された若来を、図南が迎えに来ていました。
若来、今回は何もされなかったらしい。
図南は、犠牲者の遺族に弔慰金を用意するよと言うけどね。多分もう若来は今までみたいに、沈図南って人を信奉できなくなっちゃっただろうな。

そして、そんな心の隙間に近真、って流れだね。

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