あらすじ
共産党が銀行を立ち上げ、沈図南は金融の戦いを制するよう央銀メンバーに呼びかける。康少捷に宋美娟を人質に取られた林樵松は、やむなく違法なアヘン取引を引き受ける。魏若来が婚約を破棄した牛春苗が江西から突然上海に押し寄せてきたため、魏若来は止む無く彼女を自宅に泊める。翌日、牛春苗は車引きの文と共に商売を始める。
みるアジア
ネタバレ感想
「大宋少年志2」をYoutubeで見ていたんですが。リタイヤしそうです(涙)
いや、見たいんだ、ものすんごく見たいんだけど。8話だったかな、なぜかオープニングが入ってるせいで、字幕が全部ズレてたり、その後も途中まるまる2話分、字幕が出なかったり…ストレスMAX。
だってさー、元仲辛達の裏工作はこうだったんだよ、みたいな、楽しみにしていたネタバレ回がコレなんだものー。
そんなこんなでテンションだだ下がり、半ヤケで(だって見たかったんだよー)、「平民出身の帝国将官、無能な貴族上官を蹂躙して成り上がる」っていう小説に没頭してました。かなり長い上、まだ未完、しかもシリーズ物なんだけど、まー面白い。
男性向けラノベがアニメやマンガになってるのを見ると、オレスゲーで、きゅるるん女子が寄って来て、なテンプレが多いんだけど、主人公はサイコパスなので、一味違うかも。ただし、グロ多め(笑)でも、シリーズ踏破しそうです(^m^)カクヨムにあるよー。
さて、21話。
央銀の会議室で、ロスチャイルド家を引き合いにし、共産党銀行への危機感を煽る沈図南(シェントゥーナン)。
若来に詳細な報告書の提出を指示するのを、まーた、面白くなさそうな顔で黄従匀(ホアンツォンユン)が見ているよ。
林樵松(リンチャオソン)は宋美娟(ソンメイジュエン)に、明日の朝、船でシンガポールに向かおうと言ってました。廊下を歩いている時の楽しそうな2人と、部屋に入った途端、そこに乗船券を手にした康少捷(カンシャオジエ)が座ってた絶望との対比よなあ…
逃亡計画はあえなく潰されてしまいましたよ。
康少捷はアヘンの取り引きを強要し、康少捷に唆されていた文彪(ウェンビャオ)が宋美娟を人質に取ります。文彪は仲間を率いて出世するんだと言っていた林樵松を信じてついて来たけど、ここで自分達を切り捨てて逃亡するのは、自分達への裏切りだと思ったんだわな。
康少捷は宋美娟を共産党員に仕立て上げることもできると、林樵松を脅します。
林樵松は涙を浮かべて、なぜ私なんだと聞くんだけど、康少捷は、残忍だからだ、と。
ああ、その理由も分かるなあ。それができてしまう林樵松。
そんな今までの経験の中から、林樵松を陥れることも可能だと。
違法アヘンの取り引きは、大姐の資金源だったってことよね。
呆れと絶望で笑いながら、南京は根から腐ったらしいと林樵松は言うけど、ねえ、遅くない?気付くの。大姐の息のかかった虞世清(ユーシーチン)だの、コイツだのが跋扈してるんだから、そこに繋がる上が腐ってるのは当たり前じゃんか。しかも自分も暗部に所属してるようなものなのに。
康少捷は南京の腐敗を認め、だから武力の劣る共産党に苦戦してるんだと言います。
だからこそ、自分や家族のために逃げ道を用意しないといけない、屋台骨の政府が崩れたら、それを自分達が支えられる訳がない。
林樵松はことあるごとに南京、南京と言って、それを心の支えにしてきたけど、そんなの、もう既に誰かを支えられるようなものじゃなかった。この人もある意味、沈図南と同じ。国民党を信じ過ぎてた。黄埔の優等生だった過去に縛られてた。康少捷は一足先に、国民党の本質を見抜いていたと。
林樵松は、受け入れざるをえませんでしたよ。
でもこれで、こっちの人達は国民党は根腐れしていて、いつ倒れてもおかしくないって認識になったけど、沈図南のほうは、まだまだ愚直に突き進む訳だよね。さて、若来はいつ頃、その辺りに気付くのでしょう。
沈図南の部屋に呼ばれた若来。
夜会の日に近真(ジンジェン)と話し込んでたのを聞かれます。何か秘密でもあるのか?と。
兄ちゃん、バリバリ疑っておる。まあ、当たり前だよなあ。妹、否定しなかったもの。
若来、瞬間困って、頬ぷるぷるさせて(笑)ただの世間話ですって言うんだけど、図南は、年も近いし仲良くなるのはいい、でも自分の代わりに妹に話して欲しいと言います。共産党ではないかと疑って以来、わだかまりができちゃったから、自分からは言い難いから。
国共の決戦は近い、妹を戒めてくれ。自分を守り、家族を困らせるな、と。
若来は承諾しつつ、え、それってって思ったんでしょうね、でもって言いかけたら、金融業には交渉力も必要だから、練習だと思えと誤魔化された。
こりゃあ、兄ちゃん、妹は共産党だとほぼ確信だな。
だけど守りたい。自分が言っても反発されて無理、辞書(ツーシュー)は詳細を理解してない、だから若来、と思ったんでしょうが。いや、あなたの妻、意外と分かってるわよ?(^m^)
造兵廠に出向いた若来は、近真を食事に誘いました。
近真は、料理は出来る?家庭料理を食べたいのって。若来、戸惑う。
それって、お嬢様があの七宝街の自分ちに来るってことよね(大笑)
近真としては、徐諾(シューヌオ)からの指示で、若来を引き入れたい訳だからね。こちらも渡りに船。
案の定、七宝街に不似合いなお嬢様を連れて帰って来た若来に、住民達は一斉に騒ぎます。
大家の周(ジョウ)さんは、あの子はダメ、養えない、あの靴だけで半年分の家賃だ、だって(笑)きっと上手く行かない、好きな子をこんなところに連れて来ると思う?貧乏な僕とは釣り合わないよって分からせるためよ、だって。
近真の希望だけど、でも断る口実に使うなら、周さんの見立ては意外と鋭いわね(^m^)
ただ若来がここに住んでるのは、ここが好きだからで、本当はもっといい場所に住める給料は貰ってるんだけどもね。
若来は4皿も料理を作って、部屋で近真に振舞います。あんまり美味しくはなかったみたいだけど(笑)
ここで近真は、ずっと若来の部屋にあった、赤いツバメのカップを使うんだよね。
4話で、瀕死のにーちゃん、若川(ルオチュアン)に水を飲ませたカップ。
共産党関わりの人が使うってことよね。若来もそちらに向いた時に使うんでしょうか。
だけど近真の言葉が厳しいのよ。
もう作らないで、食材が台無しよ、て。アナタッ(笑)
ごめん、もう作らないよって返す若来が不憫でカワイイ(^m^)
更に近真は、図南の指示で若来が誘ってきたことに気付いてました。
お兄さんを責めないで、君は確かに共産党なんだからと若来。
私と兄のことはかなり複雑なのよと言った近真は、共産党のことを理解してるの?と聞きます。
若来は、いや、全くと。孤星だった若川も、若来を巻き込みたくなかったから何も言わなかったみたい。
彼の入党理由を考えたことがあるかと聞かれて、あると若来は答えるけど、言ったら君が怒るから言わない、だって(^m^)
怒らないからと言われて、若来は、兄は密輸に関わったことがあると話しました。恐らく銃。その弱みを突かれて入党したんだと。
即、カップをテーブルに叩きつけて、でたらめよと怒る近真。
瞬間、チベスナになって、怒らないのでは?って若来(笑)
若川は江西にいた時に既に入党していた。まだ17歳になる前だった。上海に来たのも組織の指示。
若川同志が入党したのは、中国を救えるのは共産党だけだと思ったから。
若来は初耳で驚いたようだったけど、僕の信仰も尊重して欲しいと言いました。
三民主義。成果を出せば僕も国民党に入党できると聞いた、と。
近真が共産党に入った理由にも興味はない、顧問の邪魔さえしなければいい、大事な事業の最中だ、と。
若来の三民主義への想いというか、沈図南への想いは揺るぎませんな。金融改革も、沈図南ならば成功すると信じている。
近真は、あなたを南京に連れて行って、大物たちの堕落ぶりを見せたいわと言います。
でも若来は、沈顧問のような人がいる限り、この国には希望が残っている、お兄さんの陰で悪事を働くのはやめるべきだと。
第一回折衝、平行線(笑)
翌日、上海北駅に着いたのは、どこから見てもお上りさんな田舎者の少女。
でも汽車を下りた途端、子連れの母親から財布をすった男に気付いて、男からすり返し、母親に返すというタダモノじゃない感(笑)
彼女は、真っ直ぐ央銀へ行きました。面会の書類が書けないみたいで、口頭で受付に申告。
牛春苗(ニウチュンミャオ)、19才、若来の婚約者ですってっっっっ(大笑)
まーた、すごいのが来たな(^m^)
そこへ、颯爽と帰って来た若来。春苗がいるのを見てたまげる。
春苗も、見違えるようになっていた若来を見て驚き、子犬ちゃん!と叫んで抱き着く。
背が伸びたね、このスーツは拾ったの?て(笑)
若来は慌てて春苗をロビーから連れ出し、面会室みたいな部屋に突っ込みます。
どうやら春苗は、親同士の決めた幼馴染の婚約者みたいだけど、若来は手紙で婚約解消を伝えたつもりだったらしい。春苗はそれに対して若来を責め立てるんだけど、これ、本音は違うんだよね。
上海に出て出世した婚約者が、田舎の婚約者がイヤになって捨てたって形を取って、自分の利になるよう仕向けたいらしい。そんなちゃっかり者(^m^)
若来はまだ気づいてないけどね。とりあえず自分ちへ。
鴻芳(ホンファン)服飾店では、近真が徐諾に泣き言、言ってました。若来は無理だと。
でも徐諾は、荒事以外の任務を近真に経験させたいみたいね。退きません。
黙って若来の後をついて行けないお騒がせの春苗を、無理矢理自分の部屋に連れて行った若来。
それを見た周さん、2日続けて女の子連れて来たって(笑)
部屋でもヤカマシイ春苗に、若来は、親に黙って出て来ただろって図星。
昔からこの子、叱られる度に家出してたらしいわ。
あっ、ここで若来があの赤いツバメのカップを使ったぞ?
気配か。示唆か。春苗の登場で、若来の意識が共産党に向くキッカケとなるのか?
春苗の作ったご飯を食べながら、春苗にゴミ箱に口紅のついたちり紙が落ちてたと言われちゃう若来(笑)ただヤカマシイだけの田舎者じゃないよね、この子。そしてやっぱり若来の料理は寿命が縮むらしい(^m^)
春苗に、こんなところに連れて来るんだから、相当深い仲だとか、相手の親は納得してるのかとか駆け落ちするなら香港がいいらしいとか、ガンガン言われた若来は、阿文(アーウェン)の部屋に逃げていきます。
あ、ここでは赤いカップ使ってないな。
阿文の部屋は1人部屋じゃないのね。二段ベッドがいくつかあります。
あの子が親の決めた結婚相手かって、阿文は知ってたんだ。
婚約解消を伝える手紙は届いてないかもしれないと言う若来は、あの子は…と言って頭を差し、首を横に振る(笑)阿文も、そりゃダメだ、だって。
とか言っても面倒見のいい若来は、春苗が寝ているうちに、朝ごはんをテーブルに上に用意し、歯ブラシと歯磨き粉も置いて、ここは七宝街の弄堂(ロンタン)18号って紙まで置いてくれてる。
それを食べて外に出た春苗は、仕事に行く用意をしていた阿文を捕まえて、私と一緒にお金を稼がない?って、言い出しましたよ。若来の幼馴染だから、無下にできない人の良い阿文は、すっかり取り込まれる(^m^)
春苗は「瞬間移動」なんて旗を作って、そこで手品を見せ、持参してきた生姜の薄切りを売り始めます。手品を見破れなかったら、生姜を買ってよってね。
阿文と周さんも巻き込み、生姜はだーいぶ売れたらしく、春苗と阿文は豪快にお酒飲んでる。
これですっかり阿文は春苗の舎弟になっちまったなー。
若来が知ったら、どんな顔するのやら(^m^)
この春苗は今後、結構なキーマンになるんだよねえ。
登場から既に、普通じゃない感を醸し出してるだけあって。
コメント