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追風者 第2話 あらすじとネタバレ感想

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追風者
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目次

あらすじ

沈図南が用意した央銀の“特別な試験”に魏若来は合格するが、出身地や兄の身分から共産党との繋がりを疑われ、不合格になる。“近隣の老人”の助言を受けた魏若来は沈図南に、彼の計画を見抜いたことを伝える。一方、沈近真は共産党を裏切った顧倫の暗殺任務を引き受ける。

みるアジア

ネタバレ感想

試験中の火事騒動。
周囲は動揺して騒ぎ出すけど、若来だけは最後まで試験に取り組みます。
試験官が、回答を先に出せと叫んでも、誰もそれを聞かず、我先にと部屋を出て行っちゃう。
けど、ひとり残って試験を続けている若来に、試験官てば、火事だ、早く逃げろって、あんまし危機感のない声掛けしてるよー。
若来は、あと一問って粘って、最後まで解き終え、テスト用紙を渡して出て行きました。

てかさ、最後まで残っていた試験官は1人だけだったとはいえ、全く火事に動じてないんだが(笑)
若来の解答用紙を見た試験官は驚いていたので、ほぼ満点だったんでないか?

沈図南(シェントゥーナン)は、まるで使えんと怒ってます。合格はひとりだけだと。
うん、若来だね。
鄧澤(ダンズー)処長は、受験生は名家の子女ばかりで、こんなやり方をしたら苦情が出ないかと言ってますが。
沈図南は、7か所の出口に分かり易く、鍵も工具も置いて、冷静に周囲を見回せば簡単に脱出できるようにしておいたらしいよ。なのに先に逃げた人達は、パニックを起こして泣き出したり、ただ上着で火を消そうとしたりしてただけ。

今回の試験は、理性が必要だってあの時の会話だけでなく、知能と度胸、意志力、分析力、判断力、逆転の発想など、危機に陥った時の機転みたいなのも見ようとしてたみたい。
試験の成績でも避難の成績でも、最短ルートではなかったものの他者を救出する余力もあった、合格者はひとりだけ。

一番最後に部屋を出た若来が、脱出できる出口を見つけ、扉の鍵をぶち壊してみんなを誘導したのねえ。
他のヤツらはナンなんだ、プライドばっか高い烏合の衆かいな。
あ、でもひとりだけ、最初にいた白っぽいスーツのメガネの小太りくんは、我先にではなく、人を誘導してましたね。

みんなを外に出した若来はひとり建物の中に戻り、倒れていたおばあさんを背負って、二階のテラスから消防用のホースをおばあさんの体に結び付けて下に降ろすという、人命救助までしてました。
ようやく自分も外に出た時、書類が中にあるんだ、手伝ってくれって行員の言葉に反応し、放水ホースを散水栓に繋いで、延焼を食い止めてもいました。その後、へろへろになって倒れ込んでたけど。

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資料があるっていうのも嘘だったようだけど、どうして無茶をしたと聞かれた若来は、資料が燃えたら銀行の損失になるからと答えたんですって。素晴らしいな。
筆記試験の結果も、やっぱり満点だったようで。しかも最後の難問は煙の中で解いています。

沈図南はもう文句なしって感じだったけど、鄧澤処長は経歴を聞いて、南京に叱られるぞって言うのよ。貧困層で大学も出てなく、夜間の会計学校で1年半学んだだけの若来。でも沈図南は、私は経歴ではなく能力を見ると言い切りました。

沈図南から面接の手配を指示された、秘書の黄従匀(ホアンツォンユン)の後ろをついていく若来。
この2人の歩き方がね、分かり易い。片手をポケットに入れて、少々顎を上げ立場を主張するような歩き方の黄従匀と、周囲を見回しながらカバンに手をかけて付いていく若来と。

それでも、沈図南と鄧澤処長の前に立つ若来は、かなり自然体でした。
緊張してないなと沈図南に言われても、しても意味はないのでと答える豪胆さ(笑)
それを聞いて、満足そうに笑うエライさん2人。

当行の役割と責務はと聞かれた若来は、瞬間考えて、ドジョウ?と答えます。
幼い頃、家計のために魚を獲って街で売った。運ぶ時間が長いと魚は酸欠で死ぬが、ドジョウが周りで動き回れば、寿命が延びる。

エライさん2人の好意的な笑い。
でも、沈図南が、面白い譬えだが正確ではないぞと言うと、若来は、では、ライギョと。
ライギョは他の魚を食い尽くすんだって。
当行はどちらだと思うかと聞かれた若来は、太平の世ならおそらくドジョウ、マクロ的な調整と合理的な政策で国の経済の舵取りをする、乱世ならライギョと同じく生存が最優先、まず軍事費を賄い、戦争に勝たせないと、と。
今は太平か乱世かと聞かれた若来は、答えていいものかどうか迷ったんでしょうねえ。
僕は政治家ではないのでと、上手に解答するのを避けました。

自己紹介を促され、魏若来、23才、特技は計算と記憶力だと。
試験で計算力に優れているのは分かったから、記憶力を試すと言った沈図南は、1ページを5分で覚えろと一冊の本を渡します。

時間が来る前に、覚えましたと若来。左から三行目と言われて、スラスラ答えます。
次に見せられた経理書類も、数字をすっかり覚えていて答えてしまいました。
更に、その一瞬で、多角的視点から帳簿の不審点まで見つけてしまうという有能さ。すごいな、これは。
本当に夜学の出身かと、驚いちゃう鄧澤処長。

面接は、お金を欲しているのかどうかみたいなところで、ちょっと意地悪な質問もされたものの、概ね順調だったのですが。
そこに黄秘書が入ってきて、沈図南に耳打ちします。家庭に問題が、と。
出身地だねえ。可哀そうに。エライさん2人も表情が硬くなりました。
出身地は江西省の吉安。共産党の本拠地です。
お兄ちゃんが故郷を出たのは3年前、民国16年というのは、粛清のあった年なんだそう。僕は関係ありませんと若来は言うんだけど、鄧澤処長に、疑わしきは雇わずが当行の原則だと言われてしまいます。

当行は国家経済の重責を担う。秘密漏洩の可能性は排除せねば。魏若来、すまない。
沈図南にそう言われてしまった若来。悲しい。

能力は認めてくれたみたいだけど、面接の間のやりとりで、報酬が欲しければもっと貰えるところに紹介状を書くと言われた時、若来は瞬間揺らいだんだね。それを見逃さなかった沈図南。若来には貫く勇気が足りないってさ。いやいや、食べるのにもカツカツな出自なんですよ、揺らぐのは当たり前だよー。そういうのはさ、どんなに知識を蓄えても、お金持ちで海外留学までしているぼっちゃんには、根底のところまでは分からないでしょうよ。

トボトボと外に出た若来は、中央銀行の入り口を振り返って眺め、泣きそうな顔で路面電車の停車場に座り込んでしまいました。
もーね、その表情。よしよし、頑張った頑張ったって言いたくなっちゃうよ、母目線よ(笑)

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七宝街に帰ってきた若来を、道端でワンタンと包子を食べていた阿文が迎えてくれました。
様子を見て、気を遣ってくれたんでしょうねえ。
そこへ、周さんとアパートのおじいさんが言い合いながらやって来ます。面接はどうだったと聞かれてしまって俯く若来。おじいさんは、コネがないからだろと言います。
このおじいさん、若い頃はそれなりの仕事をしていた人みたい。あちこちにコネも持っていたような。

元気なく部屋に戻ろうとする若来を、追ってきたおじいさんは言いました。落ちたのはお前に価値がないからだと。価値があれば育ちも経歴もコネも重要じゃない。相手は誰か、何を求めているか。そういう部分を研究することが大事だと教えてくれたみたいね。

追風者
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部屋に戻って、顔を覆って座り込む若来。その時、壁に貼った新聞の切り抜きが落ちてきました。
沈図南の記事。面接の時、今は太平の世か乱世かと聞かれたのを思い出した若来。
突然、何かを思いついたらしく、壁や部屋の片隅からたくさんの新聞を持ち出して、調べ始めます。
沈図南、何を企んでいる?と。

翌日、証券取引所に向かった若来は、通商銀行頭取の張鳴泉(ジャンミンチュエン)が、誰かが裏で手を回し、通商銀行株を空売りしただろうと騒いでいるのを見ます。先日、暴落した通商銀行株は、今日はガンガン買われてました。それを見て、若来は何か合点がいったみたいよ。

鴻芳(ホンファン)服飾店の徐諾(シューヌオ)は、江西省の共産党本部に向けて連絡してました。
任務失敗、第二案を実行。

共産党の江西工農銀行職員の雷鳴(レイミン)は、金塊の入った箱を開けて見せ、魏若川(ウェイルオチュアン)同志、8人の命が君にかかっている、と言ってる。
魏若川?これ、若来のお兄ちゃんか?うわあ、共産党員だったー。
8人ってことは、あの時、林樵松(リンチャオソン)に引き渡されなかった、残りの8人かな?

沈図南の家では、クリスマスパーティが催されていました。
淞滬(しょうこ)警備司令部の処長、康少捷(カンシャオジエ)も林樵松を伴って出席。
ヤツが青幇(チンパン)を雇って爆弾を仕掛けたと言ってるので、あの車の爆発の件ね。
ヤツって誰だよ。

会場には、中央銀行外貨局副局長の高峰(ガオフォン)や、さっき証券取引所で暴れていた通商銀行の張鳴泉、江浙商会会長の虞世清(ユーシーチン)もいました。この3人、悪巧みって感じよ。
同じ中央銀行でも、民間銀行勢力と結託してるんだろな、高峰って人は。爆発事件のことも知っていて、今日は追悼会になるはずだったとか言ってるし、沈図南と行政倫理処が自分を調べ始めている、もう限界だ、だってよ。虞世清には、闇雲に手を出すべきじゃなかった、君は忍耐が足りんって言われてる。
なんだよ、オマエかよっ。

要するにこの3人は、結託して私腹を肥やしてたんだけど、そこに政府肝いりでメスを入れに来た沈図南が邪魔な訳だ。大姐(ダージェ)がいるから心配するなみたいなことを虞世清が言ってますが、こちらもまた前回出て来た宋(ソン)先生同様、ちゃんとした名前は出てこないものの、宋氏三姉妹の長姉のことのよう。孔庸之(コンヨンジー)の妻ね。宋先生は弟だからね。高峰は、何かあれば私が1人で背負うなんて言ってるので、早々に失脚してくんでしょうよ。

てかさ、「陳情令」の江楓眠(ジャンフォンミエン)、江澄(ジャンチョン)パパの中の人が出てるとは知ってましたが、虞世清役でしたわよ。途中まで、全然気付きませんでした。真っ黒な役なので、表情が全然違うんだよぅ。

その頃、沈家の外にやって来た若来。
何する気だろうと思ったら、来場者の車が詰まって動けなくなっているところに入り、招待状を確認するふりで招待客の名前を確認。その名前を使って、主人が持病の薬を忘れたので届けに来たと言って、堂々と中に潜り込みましたよ。
すんごい機転だけど、中に入った途端、勧められて嬉しそうにお菓子に手を出しちゃうのが、カワイイ。片隅に立って、お菓子でほっぺ膨らませて、フロアの人達を見回してます。
イボくんの頬には頬袋があるみたいに、何か食べるとぷくっと膨らむんですよっ(笑)

沈図南は、康処長に頼みましたよって言ってるので、ここで何か計画があるっぽい。
あ、爆弾事件の弾劾かな?

沈図南の挨拶が始まりました。パーティを始める前に重要な情報を告知したい、と。
あー、案の定ですね、外貨局副局長の高峰、その場に証拠書類も用意されていて、あっさり退場。林樵松に引っ立てられて行きます。
私は孔(コン)派の人間だぞなんて叫んでましたが、誰派だろうが、中央銀行内で不正をしていたら、そりゃあねえ。
ちょっと慌てている張鳴泉と、それを手で制した虞世清も、助ける気なんてサラサラないでしょう。
パーティ開始の宣言をした沈図南は、チラリと2人のほうに視線をやりましたわよ。

そして、沈近真(シェンジンジェン)ですよっ。
やっぱり彼女は、沈図南の妹。義姉に着飾らせられて、ピアノ演奏のために出て来ました。
柱の陰からそれを見ていた若来は、あんれぇ!?になっておる(笑)

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だーよねえ、あの沈図南の妹が、足に血を流して訳あり風で人力車奪って、演技で擦り寄ってきたり、検問の係に勢いよく詰め寄ったり、急に低音で突っ込んで来たり。
どういうコト?彼女は何者だ?と思うわよねえ。

パーティの参加者が、ベルリンでコンサートを開いたこともあるんだとかって噂してます。
沈図南もベルリンのフンボルト大卒だったから、妹も留学してたのかな?
会場には、鴻芳(ホンファン)服飾店の徐諾(シューヌオ)もいますね。

そしてなんだか急いて戻って来た林樵松は、ピアノを弾く沈近真を、明らかに嬉しそうに見てますよ。ほう。キミ、憧れてるんだ?
でも康処長にそれを咎められてしまいました。バレバレなんだねえ。
この機に近付きたい相手があるんだろう、無駄だ、恥を晒すな、帰れ。

康処長、林樵松に対して、かなりパワハラ気味な感じ。
林樵松は逆らえずに、すごすごと立ち去っていきます。
外に出て、部下に対して、必ずや上海の共産党員を殺し尽くして、南京に返り咲くと言っているので、元々は上海にいた人じゃないのね。左遷されちゃって来たのかな。んで、不本意ながら康処長の下で汚れ仕事をしているって感じなんだろうか。だとしたら、元は結構なエリートだったのかもしれないやね。

演奏が終わって、徐諾と軽く言葉を交わし、階段を上って行こうとした沈近真の腕を、若来が引っ張りました。君は音楽家だったのか、すごかったって、素直に褒めてる若来。この時点では若来はまだ、近真が図南の妹だとは気付いてないのね。
若来は、沈図南を探していると言います。近真びっくり(笑)
でも、知ってる?と言われて、顔見知りよ、だってさ。
若来は、前回の貸しを返してくれ、伝言を頼みたいと言います。なら、前回のことは秘密よと言われて、契約成立。

沈図南は、民族銀行家の江景嵐(ジャンジンラン)と話をしていました。政府の政策が余り上手く回っていないのは、資金力があって幅を利かせている民間銀行のせいみたいね。
そこへ、黄秘書に案内されて、近真が入ってきました。愛想よく江景嵐に挨拶して、兄の腕を取っていく妹。
ある人が、謎が解けたってと、若来の伝言を伝えます。鯤鵬実業。
若来は証券取引所で「鯤鵬、青天を背負い図南す」と呟いてましたが。
それを聞いて、沈図南は、その人は?と言います。で、近真の視線の先にいたのは、若来。

書斎に部屋に案内された若来は、5分で説明をと言われ、話し始めます。
あなたは今後一か月以内に、鯤鵬実業の口座を使い、通商、華信(ファンシン)、興夏(シンシア)、東盛(ドンシェン)などの各銀行に攻撃を仕掛け、傘下に入れる計画をしている。通商銀行が最初の獲物。

4大民間銀行ってのはこの4つか。

中央銀行は資金力が弱い。蒋(ジャン)主席は、3年で交通銀行や中国銀行に匹敵する資金力を付けろと言った。だからあなたは今後、民間銀行の併呑を続ける。その資金力は金融改革の基盤となる。

ばっちり全てが図星だったみたいだ。目を逸らした沈図南は、誰に聞いたと聞きます。
若来は少し笑って、自分で分析しました、と。

一方、部屋に戻った近真は、徐諾から手渡されたメモを見てました。
顧倫(グールン)に裁きを下す。リチャーズホテル503号室。
徐諾からそんな指示がきたってことは、近真は仲間を救うだけでなく、造反者の粛清役もしてるってことだねえ。

さて、若来のほう。
可哀そうに、図南に、嘘をつくなと言われてしまったよ。
若来は、取り引きすれば記録が残る、分析するのは難しくないと答えるんだけど、図南はあり得ないって言うんだ。上場企業の数は多く記録は膨大、個人の手に負えるものかと。
銀行の機密を盗んだと疑われてしまったらしい。えー、どうやって盗むんだよー。
図南はデスクからピストルを出し、政府機密の窃盗だ、自首するか私が突き出すかって若来に迫りました。

うわあー。
だけど、あんな採用試験を企むくらいの人なので、相手を追い詰めて資質を計ろうとするくらいはするだろうなあ。ピストル出したのも、単純に威嚇じゃないのかなあ。
頑張れ、るおらいー。

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