あらすじ
楊彪(ようひょう)が太尉を辞し故郷に帰ると申し出、曹操(そうそう)を呼んで別れの宴が開かれることになった。楊彪(ようひょう)や伏完(ふくかん)が、唐瑛(とうえい)を使い曹操を殺そうとしていると考えた劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は、唐瑛を宮中の外に出さないよう手を尽くす。各々、曲水の宴で和やかに詩を披露していくが、杯が曹操の前で止まった時…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
職を辞して帰郷すると挨拶に来た楊彪(ようひょう)に、劉平は人払いをし、本当のことを尋ねますが、楊彪は「設定」以上のことを話しません。では自分も餞に出席すると言う劉平に、楊彪は、ご心配なく、陛下に恥をかかせることは致しませんと。
そもそもの首謀者の1人で、最初に楊平に話をした人ですからね、楊彪は。不審に思うのも当たり前でしょうよ。
劉平は伏寿に、明日、唐瑛を宮中に呼んで、外に出さないよう伝えました。楊彪の送別の宴で、唐瑛が曹操暗殺の仕事をしないように、ですね。唐瑛を守るため。実行させないため。
そして、司馬懿を守るため、禅譲の決心をしています。誰にそしられようとも伏寿だけ分かってくれていればいいって。
ドラマではここで既に一度決意しちゃってる形ですね。実際にやるのは曹操の死後なんだけど、もうその時はすんなりだっただろうな。
一方、曹操の元には、楊修の使用人から急ぎの知らせが届いていました。
若様は旦那様に閉じ込められているので私が来た、旦那様を助けてください。
曹操が受け取ったのは、何か印の押してある書類みたいなもの?
旦那様を助けてくださいと使者は言い、曹操は、親が親なら子も子だ、楊彪はたいした功績もないのに、良い息子を持ったと言ってます。ちょっと意味が分からないぞー。
更に使者は、それから若様より伝言、明日は行かないように。この忠誠心に免じて、父を許して欲しい。
こちらは、リークしたので許してってことでしょうけど。
曹操が書類を燃やそうとすると、満寵が、それは楊彪の罪の証ですと言います。
ああ、そうか、何かの証拠の書類か。
曹操は陰で蠢いているヤツらを一網打尽にするために、明日は行くと言います。
温県の司馬氏、弘農の楊氏、琅琊の伏氏、昔馴染みの者達がまた減ってしまうってさ。
もうしっかり、関係者が掴めてるじゃないの。
満寵は、更に危険な者がって、唐瑛の名前を出しますが、曹操は唐王妃は来ぬと言いました。劉平達が庇うのも見越してるんでしょうか。
宮中に呼び出した唐瑛は普通にやって来て、楊彪の宴には呼ばれていない(だから別にいきませんよ?)って言います。
これもまた、唐瑛達の計画のうちなんだろうか。
伏寿が唐瑛の着物の袖を上げてみたのは、下に刺客仕事用の黒装束を着てるのを確認したってことなんだよね?それを見られた唐瑛は、わざわざ、では着替えて、今夜は伏寿と一緒にいますって言うんだよね。もー、どこからどこまでが計画のうちなんだか。
楊彪の屋敷には、荀彧や孔融、伏完、続々と集まっています。
曹操も、曹丕、曹仁、満寵を引き連れてやって来ました。中に入ろうとした満寵は、楊彪に止められ、曹操にも外で見張れと言われます。
会が始まった時、劉平が来ちゃいました。
楊彪も、曹操も驚いちゃってるし、伏完もまずいなーって顔してるけど、毎度、伏寿パパは顔に出過ぎるよねえ。
劉平は楊彪に、曹仁が兵を連れて来ているから、動いてはならぬとこそっと囁きました。
門前に立つ満寵は、きっと唐瑛が来ると思ってるんじゃないかなあ、かなりピリピリして警備中。
その頃、唐瑛は伏寿と語り合っていました。人を好きになると死ぬのが怖いって唐瑛。
それは伏寿にも分かるんですね、18まで、いつでも死ぬ覚悟をしていたってよ。
唐瑛は、西園軍に入ってから自分も感情を持つことを禁じられたし、人からも今まで、好きだと言われたことがなかったんですって。弘農王も王子服も言ってくれたことはないと。…オマエラ。弘農王は環境的に仕方なかったとはいえ、王子服は言ってやれよ、あんなに分かり易い態度出してたけども。でも司馬懿は、あっという間にスキスキ爆発しましたよね。
その相手が牢にいて、息も絶え絶えで、何もせずにいられますかって涙する唐瑛に、動揺を隠せない伏寿ですが、ダメ、絆されちゃ。ちゃんと出て行かないようにしといてくださいよう。
だけど、劉平と伏寿に匿われることも折り込み済なんじゃないかなあ、唐瑛の計画…
宴会のほうは恙なく進んでいる模様。
曹操は警戒して飲んでないみたいで、それを孔融に突っ込まれたりしてます。
伏完が、今日は暖かいので、外で曲水の宴と致しませんかと振り、曹操も了承しました。
私は歌は詠めないが、帯剣して皆様を守ろうだそうですよ、曹仁。無粋ね。
一番に、楊彪が先人の歌をと、国と民を憂う歌を吟じると、訳の分からない曹仁は、楊太尉は戦争をしたいのですかだって。劉平に今の歌はこうだよと、解説されておる。脳筋なんだから、分からないなら黙ってなさいよー。
楊彪、伏完、曹丕と来て、4番目に曹操のところに止まった盃。曹丕は異様な警戒で、お酒に毒でも入ってるんじゃないか的な反応。それを孔融が見咎めます。荀彧はこの辺でやめましょうと言うのですが、曹操は荀彧に琴を弾かせて「短歌行」を吟じると言いました。
それにしても、詩歌に楽器にって、昔の知識人達はどれほどのことを教養として身に着けてるんでしょうねえ。
曹操の吟じた内容に突っ込みを入れたのは、孔融じいちゃんでした。
天下が心を帰すのは、陛下なのか曹丞相なのか。
それにはストレートに答えず、曹操は立ち上がって、初めて出仕してから今まで、命がけで戦ってきた経緯を語り、もしも余がいなければ、どれほどの者が皇帝の名を語ったか、王を名乗ったかと言います。
確かにな。ここに居並ぶ面々には、そんな力はなかった。ただ、漢王朝が、我々の歴史がと、集まっちゃーぐずぐずと悔し涙にくれるばかりで、誰も先頭に立って戦おうとしなかった。できなかった。その体たらくに業を煮やして怒った若かりし曹操は、意を決して戦いに挑んだ。それは前回、楊彪と伏完が弘農王祠で、しみじみと語り合ってましたね。その頃、楊彪達はもういい年だったってこともあるんでしょうが。
片頬だけで笑った劉平は立ち上がって、拍手をしました。
曹操は劉平に、この酒は飲むべきか飲まざるべきかと聞きます。
よし、分かった。朕が飲もう。
そう言って手を出す劉平を遮り、曹操は、感謝します、陛下と言って、盃を飲み干しました。
髪は白くなったが志は変わらず、漢王朝に災いが起き、野心を抱く者が現れれば、私が立ち上がります。漢王朝のために、国を守りましょう。
曹操がひとまず、漢王朝と手を組むと宣言したってことでいいのか、これは。
そこへなぜか満寵達が乱入。なんでだよ。
劉平は、災いが起きるたび、無数の忠臣が国と民のために血を流して、漢王朝を守った、朕はそれを忘れぬ、無にはせぬと言いました。
楊彪は立ち上がり、曹丞相は本心を語った、私も胸に秘めたことを語り、曹丞相の疑いを解こうと言います。でもこれは重大な秘密、誰もが驚く話だからと、人払いをしました。
曹操にも行けと言われて、渋々みんなが退席する中、陛下と父を守るため、私は残ると曹丕。曹仁は、何かあったら皇帝を攫えと曹丕に耳打ち。
残った、劉平、楊彪、曹操、曹丕。
誰もが驚く話とは、偽の皇帝のことかと曹操が口火を切ります。
それに言い返してしまった劉平。楊彪も関係者だと白状しちゃったようなものでした。
曹操は笑って、楊太尉も知っていたのか、偽の皇帝をでっちあげる度胸には驚くばかりだと皮肉を言います。明日捕らえた司馬家の者が来れば、全てが分かる。
楊彪は、劉協と劉平の母、王美人は双子を産み、1人を宮中の外の者に預けた、そしてもう1人が崩御された、古来、兄の後を弟が継いだ例は多い、まして先帝の詔もある、即位は正当だと言います。
曹操は、天を欺き、兄嫁を盗んだと言いました。
うーん、偽物、偽者って言うところの整合性が取れてないよ、丞相さん。
血筋は正統とは認めてるんですね、それは。その上での難癖だよね、その言い方は。なので、それイコール偽者というのは違うでしょうに。
だけど、真相を公にするくらいの度量は、陛下にもあるだろう、だってよ。
司馬家の者が、命を惜しまず秘密を守れば、丞相には証などないだろうよって楊彪。
曹操は、楊太尉がそう言うなら、司馬家は殺すと宣言。それでいいかと劉平に聞きます。
劉平は、条件を話し合いたいと言いました。禅譲の条件ね。
条件など出せる立場かと言う曹操に、劉平は、おっさんが考えたこともない話だよと。
いや、丁寧な言葉遣いでしたよ、勿論。これは意訳です。絶対気持ちはコレだよ(^m^)
夕方になり、明かりに火が灯る頃、曹操は屋敷を出て行きます。
退位する話、したのね。条件はなんだろう。司馬家と伏寿を許せ、かな。
負けを認めたのかと言う曹仁に、曹操は、そうであろうかと言ったわね。劉平が皇帝の座より伏寿や司馬家を大事に思っているなら、それは決して負けじゃない。誰がトップに立ってもいい、国と民を守ってくれるならば、が、劉平の意志ですもんね。勝ち負けじゃないのよ、この脳筋。
残った楊彪と劉平。楊彪はやっぱり異を唱えますが、こうなった劉平は絶対に聞かないよ。
楊彪は溜息をつき、止められぬのかと言いました。
ん?劉平がなんか鋭い顔になったぞ?
楊彪達と唐瑛の計略は、ここからか?
その頃、門前で曹操は刺客に襲われていました。
満寵、すんでのところで庇えたわね、すごいな。
刺客、手練れで髪を下ろしてるけど、唐瑛じゃないぞ。唐瑛はもっとちびっこだもん。この人、背高いわよ?男の人じゃない?
満寵、曹仁2人がかりでも、吹き飛ばす刺客。強いな、この人。誰だろう。楊彪サイドでめっちゃ強い人…あっ、いた、1人いたっ。ちょっと前に田舎に帰した人ですが、彼はかなり楊彪に恩を感じているはずだから、きっとあり得るのでは?
そこへ曹丕も参戦します。待っていたぞってさ。
いつも思うんですが、戦う時の曹丕の声がちょっとマヌケに聞こえるのは、私だけだろうか?やーーーっ!ってやつね。
門前に出てきて驚いている劉平に皮肉を言って、曹操は陛下を守れと言いました。
戦う曹丕。肩口を突かれ、ぽたぽたと手から血を流す刺客。
あ、ほら、この人、曹丕より背が高いじゃん。
曹丕も途中で、違うと呟きました。唐瑛じゃないと分かったのね。
刺客は手で曹丕の胸を突き、蹴りを入れて倒し、逃げて行きました。
曹仁達が追っていったけども、この人は自分が接近して戦ってても、相手が男だと気付いてないんとちゃうか?だってアホだから。剣士としても二流三流じゃないの?それ。
曹操は、許都を再三騒がせている刺客が誰なのか知りたいと言って、劉平を睨みます。
ああ、そうか、刺客は唐瑛と同じ仮面をしてたんだね。
だからみんな、唐瑛だと思い込んだのか。劉平も違うとは言い切れない顔してる。
その上、さっき唐瑛と伏寿のシーンで、この仮面がするっと画面に映ってる。
なら、これもまた唐瑛の計略か。じゃないと、わざわざ同じ仮面をしてる意味が分からない。
誤解させて、でも自分は宮中にいる。伏寿では、証人にならないと思われたとしても、宮中の使用人達が大勢見ている。
これは、劉平と伏寿が自分を守ろうとすることも予測の上で。だとしたら、えー!
曹仁のところに、刺客は宮中の方向に逃げたと報告が入ります。思った通りだと笑う曹仁。
ああ、やっぱりか。このバカが暴走するんだ。
常々、漢王朝を小馬鹿にする発言を繰り返していた頭の弱いヤツ、そして例え曹仁の失態でも、それはイコール曹操の失態となる。これは、曹操を本当にその場で殺す計画ではなくて、まあ、殺せたら殺せたでいいけど、ダメでも曹仁を嵌めて、曹操に弱みを作って、司馬懿を助ける計略だったんじゃない?
だからわざと宮中方面に逃げたと思わせた、刺客を唐瑛だと思わせた。えー。
宮中の寝殿に、自信満々で無作法に乱入した曹仁。
出て来た伏寿が向き合います。
皇帝の許しも得ずに、兵を引き連れて乱入したのは、退位を迫るためか、それとも謀反かと、伏寿も迫力満点で曹仁に迫ります。
あああ、次回のサブタイトルが、この晩の全てを物語っていますよー(泣)
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