あらすじ
戦地まで来た卞(べん)夫人と会った曹丕(そうひ)は、兄を殺した黒幕が卞夫人だったことを知ったと話す。卞夫人は3人の息子のためだったと感情を荒げる。一方、曹操(そうそう)を倒すどころか助けようとする劉平(りゅうへい)に怒った司馬懿(しばい)は、陽武(ようぶ)と共に漢王朝の再興の望みが燃えてしまったと責め立てる。それでも劉平は、新たな均衡ができるはずだと反論し…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
横臥する郭嘉の傍らに座る曹操。まー大事にしてるんですね、曹操は郭嘉を。
唐瑛のために血を取った痕の包帯を見られますが、治療に必要だったと誤魔化す郭嘉。
うん、酒ばっか飲んでないでしっかり休んでご飯食べなさい。謎のかーちゃん目線でごめん。
奉孝(ほうこう)はまだ若い、子建(しけん)を助けて欲しいという曹操。
わー、子桓(しかん)じゃないんだ。既に曹植を跡継ぎにって思ってる。
あ、郭嘉=郭奉孝、曹植=曹子建、曹丕=曹子桓です。慣れないうちはややこしい、昔の中国の字(あざな)ね。曹操は曹孟徳。司馬懿は司馬仲達ってやつです。劉平の義和もそうだわ。楊義和。
今回勝てたのは陛下のお陰だという郭嘉に、曹操は漢王朝は信用できないと言います。でも陛下に何を話したと聞く曹操。郭嘉は、天下を見せただけだと。乱世を終わらせる者を選べるように。
それを聞いて、以前の劉協と、今の劉平との違いを不審がる曹操と、確かにそう、でも自分が許都に戻った時は既に、陛下は曹氏を敵視するばかりではなかったと話し合う郭嘉です。
話は劉平から司馬懿、任紅昌にまで及び、曹操に、庇わねばならぬ者が多いなと言われてしまう郭嘉。
あ、やべ…てか。
そう言われてちょっと郭嘉も動揺したものの、曹操は見逃してくれました。ただ、司馬懿だけは切れ者であるがゆえに、ものすごく警戒している曹操です。どうも引き続き監視しそうだよね。
曹植が兵に稽古をさせているところに、曹丕が戻って来ました。
うっれしそーに、尻尾を振って駆け寄る曹植です。
王越に捕まり、袁紹の軍営に連れて行かれたが逃げて来たと嘘をつく曹丕に、曹植は、母親の卞(ベン)夫人が来ていると言いました。それを聞いて、曹操に挨拶するより先に、そちらに向かう曹丕です。
そういえば曹丕、21話で内緒で劉平達についてっちゃって以来なんですよね、母親とは。
侍女を下がらせて、曹丕は単刀直入。
母上が張繡に兄上を殺させたと聞きました。
卞夫人はとぼけますが、言わないでって言っちゃって、認めてるも同然。
当時10才だった曹丕、馬に乗って逃げながら、曹昂が矢で射られるのを見ています。
何年経っても、あの光景を夢に見ると。
えっとね、官渡の戦いは200年なんですよ。曹昂が亡くなったのは197年なんですよ。
そ、曹丕、今13才設定ですー。き、厳しいな、それ。13才に甄宓への色仕掛けさせたのか!
誰のためですと言った卞夫人。
3人の息子のためなら何でもすると言った母親に、曹丕は、子建のためでしょうと。
どんなに努力しても認めて貰えないのは、曹操は曹昂の死を曹丕のせいだと思っているからだと言った曹丕を、卞夫人は叩きました。
曹操が欲しいのは、乱世を引き受け終わらせる者、自分の後を継げる英雄、寵愛を求めるだけの幼稚な子供ではない、辱めに耐え罪を背負い、心を動かさず苦しみに耐える者だと言います。
跡継ぎを自分の子にと目論んで、優秀な曹昂を亡き者にしちゃったのはナンですが、この言葉には一理ありますわな。あちこちの跡継ぎ問題ではきっと、こんな話、ごろごろしてたんだろうよ。
そこへ現れた曹操。勝手な振る舞いをしたと罰を望む曹丕に、おまえは陛下を救った、功を立てたのだと言いました。傍らで曹植が邪気なく笑っている。曹丕はぽかーんです。え、ほ、ほめられた?って感じよ。
は?今、なんて?
さて唐瑛は、郭嘉の血を混ぜた煎じ薬2椀目。これで命の危険はほぼなくなった模様。
一安心した司馬懿は劉平に、曹操の話をしようかと。
唐瑛は死んだことにすると曹操と約束したという劉平を、司馬懿はいきなり殴り付けました。
約束しただと?曹操を倒すのではなかったのか。
袁紹は漢王朝を終わらせるつもりだった。その後、もし負けた曹軍を集めて、袁紹に立ち向かえば、中原全体を巻き込むことになる。曹操対皇帝であれば、権力争いだけで済む。戦禍は広がらない。我らの苦労よりも民の命が大事だ、と劉平。
それはそうだ。
でも司馬懿は、袁紹なんかよりも曹操のほうが遥かに強敵、そして今後その力は更に強大になる。漢王朝など太刀打ちできやしないと考えています。
それもそうだ。
劉平は、漢王朝は河北の名家の支持を得た、漢王朝は正統であり大義もある。人心が失われない限り、曹操が君臣の別を越えることはない、郭嘉と荀彧も味方につければ、新たな均衡ができると言います。
あり得るかもしれないけど、どうかなあ。ただなんだかんだ言って曹操が生きているうちは、漢王朝は存続してたんですよね。禅譲には、曹丕の家臣としてアンタも関わってるよね、司馬懿さん。
司馬懿は劉平に呆れ、唐瑛を連れて温県に帰り、距離を置くつもりのようです。
まあそれも、お互いのためだとは思うよ。
曹植は楊修と仲良く飲んでいました。
2人共、武よりも文の人だから、きっと気が合うんでしょうね。
ただ楊修、今までが今までだけに、どこまで本音なんだろうとか、まぁた何を企んでんだとか思ってしまいますが。先は分かっているとは言え、これが本当の心の交流であったらいいなあと、ちょっと思っちゃいました。またもや謎の目線ですいません。
唐瑛は気が付いたようです。
辺りを見て軍営だと気付く唐瑛。郭嘉しかおまえを救えなかったから、曹操のところに連れて来たと司馬懿から聞き、どうして温県に行かなかった、また唐王妃に戻るのは嫌だって。
あのさ、司馬懿さん、勿体ぶらずにとっとと教えてやりなよ、可哀そうに。病み上がりに余計な不安を抱かせるなってば。義和が認めさせた、唐王妃はもういないって、それ言うのが先でしょ。
え、んでもう行くんですね?死にかけてたのに、目覚めてすぐ馬車に揺られるのって、大変じゃないんでしょうか。元々武人だから体力あるってか。
出ていく司馬懿の馬車を追いかける劉平。司馬懿に、なんの用だ曹操の軍営だぞって言われてるけど、ホントそうなのよ、大声でちゅんだーって叫びながら追いかける皇帝の姿、みんなに見られてますよ。曹操に連絡いってるんじゃないの?そこの関係性どーなっとんじゃって思われるんじゃないの?既になぜか司馬懿と懇意となっていてって、郭嘉と話してる時言われてたよ?
見送りくらいさせてくれと言う劉平ですが、これ、最後の「義弟」としての会話になっちゃうんでしょうか。
相変わらずなんだかんだと言い合ってましたが、司馬懿も最後に馬車を降り、唐瑛に代わり礼を言うと挨拶して、去って行きました。
そこに、行っちゃいましたねぇ…みたいな感じで近付く曹丕。
もーね、13才は頭から追い出さないとっ。どうしても、13才、うそだぁが先に来てしまう(笑)
ああ、劉平も、もう会うことはないと思っての追っかけだったのか。あれは覚悟の笑顔だったのか。そっかそっか。曹丕は、陛下のために戻るのですねと言いました。
劉平が、許都に戻れば立場は変わるが、助けに来てくれたことは忘れないと言うと、ひじょーに気まずい顔になった曹丕、今の言葉を受け取るのは恥ずかしい、許してくださいと言って去って行きます。
彼にも、劉平達について許都を出てから色々なことがあって、ものすんごい精神的な葛藤もあって、宛での出来事以降、初めて曹操に褒められたなんてこともあって。
ますます、どう動くのか分からない人になりましたからねえ。
このドラマの曹丕役、檀健次さん見てると、「軍師連盟」のほうの司馬昭もまた見返したくなっちゃいます。さらに新しいドラマの「猟罪図鑑」も早く見たーい!配信まだあ?
とか思っていたら、曹丕と王越の回想シーン。
ぬおー、曹丕、王越に劉平を売ったぞうっ。
王子服を殺したのは、父でも唐瑛でもない、売られたのです、皇帝に、だって。
ま、間違いじゃないんだけどさ、でもそれは劉協であって劉平じゃないんだけどさ。
任紅昌は郭嘉の看病をしながら、去って行くつもりみたいな口ぶり。
恨みを捨てられないのかと聞いた郭嘉に、任紅昌は、呂布だけではない、曹操は多くの人の敵、下邳(かひ)の水攻めの時、目の前でたくさんの人が溺れ死んだと、言いました。
水攻めを決めた時、私もその場にいたと言う郭嘉。少ない犠牲で戦いを終結させる手段だったと言うんだけど、現場にいた人にとっては、それはねえ。伏寿も徐州でそれを目の当たりにしてるし。
郭嘉は名君を助けて乱世を終わらせることが、人を殺さない道だと、その時に側にいて欲しいって言うんだけど、任紅昌は世の中を見たいって。
それでも任紅昌を手放したくない郭嘉。今や任紅昌は、実は内心ストレスの多い郭嘉の、心の支えにもなっちゃってるんだねえ。
あら、司馬懿の馬車の前に、審栄がいます。待っていたみたい。
司馬懿も馬車を降りました。
その人のためなら、なんでもするのだなって審栄。知っていたら手助けしたのにって。
でももういい、とにかく助けてくれて感謝するって、ちょびっと不貞腐れ顔ながら、頑張って言えたねって感じだわ、ぼったん。
おまえのようなものは、乱世から逃れられぬって、審栄ぼったん、珍しく本質を突いて去りました。
そうなんだよなあ、もう曹操なんか俺には関係ないもーんとか、言ってられないのよ、結局この人の人生は。でもま、それは少し先のお話。
うおおおお、めっちゃくちゃ久々の許都です、荀彧(じゅんいく)さんです。
尚書台に届いた官渡からの知らせに、思わず、勝ったぞ!って大きな声を出す荀彧。
袁紹は大敗を喫し、鄴(ぎょう)に逃げ帰り、死んだってよ。あら、もう死んだんかっ。
そこに満寵(まんちょう)がやって来ます。あらこちらも久しぶりっ。笑顔ですよっ←
で、満寵、お知らせを持ってきました。
河北から来た儒学生達が、100人近く城門で待っていますと。
城門では、柳毅(りゅうき)がいち早く荀彧に気付き、礼をとります。
柳毅は、袁紹に騙され鄴に行って命を落とすところを、高貴な方に助けられ、漢王朝に仕えよと言われた、と。荀彧は快く受け入れて聞きます。その高貴な方とは誰だ。
柳毅の内緒話…皇帝陛下です…
聞こえたのかナンだか、満寵は、む!?な顔、荀彧は少しだけ微笑んだような感じです。
あ、あれ?盧毓(ろいく)は?盧毓さんがいませんよぅ?
けどホントにさ、皇帝の不在中、どうやって誤魔化してたのかなあ、荀彧さん。
特に孔融(こうゆう)とかに対して。
一方、鄴では、城門前に立つ劉平、伏寿、曹操の元に、崔琰(さいえん)がやって来ました。
鄴の役人達と共に跪いて戸籍を捧げ、投降しますと。ただひとつ、民はお許しくださいと言う崔琰です。
劉平と曹操が同時に崔琰に手を差し伸べるのですが、この時、曹操が劉平を見たのはなんで?それをするのは皇帝ではないってこと?こういうところが、基本知識が不足してて分からんとこですねえ。
劉平は引き、曹操が崔琰を立たせました。
余は民を慰撫するために来たと言う曹操ですが、戸籍を見て、冀州には30万の兵がいるのかと言います。それを聞いて崔琰は黙っていられなかったようです。これ、史実にもあるお話ですね。
戸籍を見て、民の数を見て、即それを兵の数と言った曹操に、死罪を覚悟で申し上げますと崔琰。
天下はバラバラになってしまい、袁紹の息子達の争いで民は疲弊している。その民の話を聞いて救おうともせず、多くの兵を得たと喜ぶ、そんなことを河北の民が曹操に望んでいると思うのか、と。
ドラマでは、ちょっと劉平がアシストしてしまいましたので、曹操が謝ることはなかったのですが、冀州には逸材が多いと聞く、そのようだなって、曹操は崔琰を認めました。
まあまあ、一年免税ってことで落ち着きましたね。
そして崔琰は、最初の挨拶同様、まず劉平に、冀州の民に代わり、陛下にお礼を申し上げます、曹司空にも、と。曹操は陛下の次って姿勢を崩さないのよ、この人は。
鄴に入る曹操軍一行、曹操は馬から、劉平と伏寿に話しかけます。
伏寿は徐州での恨みをぶつけますが、曹操は答えは後世の者が出すでしょうと言います。でも自分は、責めを負うべきだ、お二人を戦地に来させたことに、徐州で多くの民を殺したことに、戦で多くの兵を死なせたことにも、って。皇后さまの言葉は、覚えておきましょうと言う曹操です。
途中、劉平が伏寿が暴走しないように手を握ったのが印象的でしたね。
劉平と曹操の元に、袁紹家の女性達が連れて来られます。
袁紹は英雄だったが、息子達は妻子も守らずに逃げてしまったのかと言う曹操。
あ、3人の息子達は、それぞれ南に北に逃げてったらしいですよ。袁紹が後継者を決めていなかったため、彼らは今までも、これからも騒ぎを起こすのですが、結局は滅ぼされています。跡取り争いに余り積極的でなかった次男袁煕の子孫だけは後まで残ったみたいですが。
曹操が曹丕と曹植に、卞夫人に女性達を預けるよう命じた時、甄宓(しんふく)が、魏文(ぎぶん)と言っちまいました。うわあ、怖い。
息子を知っているのかと曹操に言われて、甄宓、婚約していますだってよ、アンタって人は。
父親には何の報告もないぞと言う曹操に、やむをえずやったことですと言った曹丕ですが、甄宓は一切引きません。あの時の言葉が嘘なら、私は命を絶つ、辱めは受けない。
劉平は、2人は思い合っているとか口を挟んだよ、ちょっとー。
曹丕くん、少しはその気があったの?全くなかったの?なかったとしたら、おま、ほんっとーにっ、余計な事をっ!なんだけど?誰のせいだよ、誰のっ!って話なんだけどっ。
甄宓は朕と曹丕を助けてくれたと続けた劉平、認めて欲しいと言いました。そこはどーなの、ホントーに。
余の息子の言葉が軽くては困る、陛下がおっしゃるなら、この女を授けよう、まさかこの戦が息子のためのものだったとはって、パパ曹操。笑ってるけど、真意がわからーん、怖い怖い。
父上、陛下、ありがとうございますと、言うしかない、言うしかない曹丕です。
後ろでにやけていた曹植が、やりましたね♪とか言うのを、複雑そうな顔で曹丕、うるさいって(笑)
いやー、ほんっと、これは曹丕の先々にとっては、んー、まあまあ、いいことだったのかもしれませんが、現時点の曹丕の心情は、うわ、参ったなあ、のほうじゃないですかねえ。初対面の時には、綺麗な人だなとか思ったかもしれないけども、ソレとコレとは…だよねえ。
次回は、司馬懿と唐瑛のほうにフォーカスかな。
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