あらすじ
曹丕(そうひ)が目を覚ますと、剣を交えていたはずの王越(おうえつ)が目の前にいた。王越は曹丕を気に入り、王氏の剣術を伝授したいと申し出る。一方、司馬懿(しばい)によって袁紹(えんしょう)の元から助け出された唐瑛(とうえい)だったが、袁紹に飲まされていた毒が体に回り倒れてしまう。劉平(りゅうへい)たちは唐瑛を助けようと郭嘉(かくか)にかけ合うが…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
気を失っている唐瑛を見ながら、董承は許都を出て何日で毒が回ったと伏寿に聞く司馬懿。
伏寿は確か3日と答えるのですが、あれは郭嘉の毒だったし、こっちは蜚(ひ)先生の毒、ってあれ、門派は一緒だから似てるのかな。
そこへ曹植が、曹操からの指示で迎えにやって来ました。
陛下は?兄上は?って、そうよね、ボク。でもいないのよ、ここには。残念ね。
とか、言いたくなるんだよ、曹植って。この子、子供なんだと思うんだけど、無垢な表情の癖に時々得意げに見える顔をするんですよね。得意げというか、多分素直に褒めて褒めて顔。きっとまだ闇を知らない、おぼったんなのね。
曹丕が目覚めると、そこには王越がいました。へえ、助けたんだ。
私を使って父上を脅すつもりかと聞いた曹丕に、王越は、そんな愚行はせぬと言います。
おまえに一体何があったのだ、なぜそこまで闇が深まったのだと、王越。メンドクサイだけの人かと思ってたけど、結構面白いとこあるんだな、この人。
祭祀の時以来、王越は密かに曹丕を気に入っていたみたいです。闇があるから。
なんか、変な見込まれ方をしたもんだね。
更に、王氏の剣には闇が必要、天下一の剣を学んでみないかと、まさかのスカウト。
興味はない、生きるのも嫌だ、私を殺して弟の仇を討てばいいと投げやりな曹丕に、王越は剣を投げ、死ぬなら自分でやれと。でも本当は死にたくない曹丕。
おまえの心にも闇があるなら、なぜ生きていると聞いた曹丕に、王越は、家族を一夜で失ったことで、自分の剣は完成したのだと言います。でも引き下がらない、このバカげた世の中に負けられないと。
王越には王越なりの理屈があったんですね。
今まで1人にしか負けたことのなかった王越、その相手は唐瑛と潘揚(はんよう)の師匠の東方淳(とうほうじゅん)。でも天下無敵の剣術使いだった東方淳は、王越の目の前で、董卓の兵に殺されてしまった。軍を率いて争う乱世に、剣客などもう古いのだと自分でも分かっている。だから長くは生きられまいと、弟の王子服に剣術を伝授したものの、王子服は無駄死にしてしまった。曹丕は敵の息子だが素質がある、逃がしたくない。父に嫌われた曹丕は、権威に頼って天下は取れない。だからおまえだけに教えてやると言うのだぞ。
へー、そうなんか。
剣客は、自分が勝てなかった剣術を相手がその弟子でも破りたいとか、自分の剣術を後世に残したいとかって欲があるんだねえ。考え方としては、もう確かに古いのでしょうが。普通のやり方ではのし上がれないだろう曹丕には、ちょっと響いたみたいね。
お前の剣でお前を倒してもいいのかって曹丕が聞くと、王越は、いいぞ、それでこそ我が弟子って嬉しそうなんだよ。面白い師匠と弟子が誕生したわ。
許褚(きょちょ)が先導する馬車に出会った劉平、馬車の中からは任紅昌が出て来ました。
蜚先生が郭嘉に殺され、郭嘉もまた蜚先生の毒にやられていると聞く劉平。馬車の中には、変な唇の色の郭嘉。
司馬懿のほうは、曹植の用意した馬車の中に唐瑛を寝かせる伏寿。
曹操は曹植に、司馬懿を連れて来い、飲む約束をしてると言ったみたい、忘れてないんだ。
そこへ劉平がやって来ました。
劉平は、冷寿光から郭嘉対応の薬の扱いを学んでおり、郭嘉はそれでなんとか助けることが可能だと言い、蜚先生の毒なら、多分郭嘉がその対処法を知っているはずだと。
結局、曹操の軍営に行かなくてはならない、それがどういうことか分かるかと司馬懿は気色ばみます。我らのために毒を飲んでくれたのに、まだ苦しめる気かと。
ならこのまま死なせてもいいのかよ、こら、って話なんだけど。
冷静になれない司馬懿は珍しい。ま、唐瑛のことだからね。でも助けるためには、今、それしか道はないからな?
劉平にはひとつ策があると言います。多分、郭嘉の命を助ける代わりに、だよね。
そこに顔を出して、劉平に挨拶する曹植。ほら、この顔よ、この顔。曹丕にもしょーもないところあるけど、あの苦悩をずっと見て来たから、曹植のこういうとこ、気に入らないなあ←
劉平は返事もしないまま、馬に乗り込みました。
曹操の軍営。
郭嘉に群がる軍医3人。そこに曹操が入ってきました。
郭嘉の体には、毒の痕跡が見当たらないと軍医達。元々病気だったために、何らかの影響でそれが悪化しており、更に猛毒でもある薬も服用していて、薬効が絡み合っており、対処ができないのだと。
医者達を下がらせて、枕元に座る曹操。
そこへ許褚が報告に入ってきます。高覧(こうらん)が投降してきたと。おお、良かったぁ、高覧も生きてたー。そして高覧は、曹丕が王越に連れ去られたことも伝えたようです。
更に許褚は言いました。任紅昌が、郭嘉を救える人物が1人だけいると言っていると。
誰だ。
陛下です。
は?なんでっ!?と思うわな。
そこへ、劉平が到着したとの報告。
出迎える曹操、許褚、楊修です。おや、平然と隣に立ってるね、楊修も。
大人になっただろうなってしみじみ言う曹操。皇帝が官渡に来るよりも、自分を助けたことが意外だという曹操に、え、なんて!?な許褚。
やっぱり劉平って、普通に考えたら「なんですってぇ!?」な人ってことなんだね。
挨拶もそこそこに郭嘉の元に急いだ劉平は、曹操の見守る中、診察し、なんとかなると言いました。でも、疑う曹操です。まあそうよね、自分の腹心を、なんで皇帝が助けるかと思うよね。でも例え唐瑛のことがなくても、劉平はこの郭嘉なら助けてると思いますけど。
ただ、これこそが、劉平の対曹操のフックです。
毒を飲んだ唐瑛を助けるには、郭嘉の力が必要。そして1つ約束して欲しい。唐瑛が治れば、袁紹に殺されたことにして、黙って去らせて欲しい、と劉平は言いました。
曹操は、陛下は正直だと笑います。唐瑛が心配なのだろうが、脅してはいけない。
劉平も、医術を施すのに、郭祭酒の命を使って脅したりしない、同様、曹司空も天下を思うならば、女の命を使って自分を脅したりはできないでしょ?、ですって。
曹操は、今後唐瑛は漢王朝に関わらないようにと釘を刺し、条件を飲みました。
テントの外には、司馬懿と任紅昌。
出て来た曹操を、任紅昌は息を飲んで見つめます。呂布の憎き仇敵なんだけどさ、任紅昌は曹操を素通りして、郭嘉の元に向かいました。ようやく吹っ切れたかなあ、郭嘉の命がけの願いでしたもんね。
じっと見る曹操も、任紅昌が貂蝉(ちょうせん)だって分かってるよね。そんな目付き。
唐瑛についている伏寿の元に戻った劉平です。冷寿光の処方で郭嘉は落ち着いたようで、まずは任紅昌がついているみたいですよ。伏寿はいきなり、唐瑛のことは頼まないのですかって言ってるけど、いやいや、少し落ち着け。劉平はまだ目覚めた郭嘉には会っていない。
約束通り、曹操に誘われた司馬懿は宴の席についていますが、気もそぞろ。
ただ、そこに座っている許攸がなあ、やっぱりダメだな、コイツ。長くないわね。
孟徳を勝たせたのは私だとか、ハダシで私を迎えに来た甲斐があっただろうとか、急に偉そうにさ。曹操も笑ってるけど、内心かなーりムカついてるんじゃないかなあ。
曹操は許攸をひとまず黙らせたかったんじゃないかな、司馬懿に話を振りました。「北部尉程度の才」という言葉を使って。
司馬懿は上手に切り抜けましたね。でも曹操が、では今度は自分が息子を推挙しようと言い出したよ。内心慌てただろう司馬懿は、光栄だが田舎に父と母がいて離れられないと言って、父に話してみますと続けました。でもハラハラしたろうよ、自分の推挙が不満かみたいに、怒り出されてもおかしくはないもの。曹操はきっと裏も読んではいるでしょうが、とりあえず見逃してくれたようです。
意識を取り戻した郭嘉。任紅昌がついてくれていることに、ちょっと驚いたかな。曹操の軍営内ですもんね。
冷寿光が来たのかと聞いた郭嘉に、陛下よと答える任紅昌。
郭嘉は、曹操を助けて私まで救うとはと驚きますが、唐瑛の件を聞いて、あーなるほど取り引きかと考える。そんな郭嘉を、任紅昌はちょいと窘めました。陛下がどういう方か分かってるでしょう?って。
美人に恨まれるのはいいけど、軽蔑されるのは耐えられないなっていう郭嘉です。
こういう言い回しよねえ、この人が、サラリとタラシッぽいのは(^m^)
そしてやっぱり出会った時から、郭嘉は任紅昌が貂蝉だと分かってたんですねえ。
任紅昌に支えられながら、唐瑛を診る郭嘉。
蜚先生が前に私に盛った毒に似ていますって、あの凸凹、何回毒盛ったんだよー。
それとも、前回凸凹が告白した、お酒に混ぜた催淫剤の、効果違いみたいなものなのかな。
ただ解毒剤を調合するには時間がかかって間に合わない、でもその時に解毒剤を飲んでいる私の血には薬効があると言う郭嘉です。しかもお椀3杯分もの量だって。毒から復活したばかりで、元々患っている郭嘉、大丈夫なのぅ?
サイズに多少の違いはあるでしょうが、だいたい現在のお味噌汁椀8分目で、180ccくらいなんですよ。現代の医学では、循環血液量の14%くらいまでは安全に採血ができると分かっているらしいので、体の大きい男性の場合は安全量の範囲ですが、体調を考えるとねえ。
でも郭嘉も、これをやらない人ではないのよね。自分だけ生き残っても、人に合わせる顔がないってさ。恩を返さないのは恥ずかしいってさ。
ホントに敵サイドながら、かっこよく描かれておる♪←
曹操の元には、審配、審栄親子を生け捕りにしたとの報。
ちゅんだー♪ナンバー2も捕まっちゃったか。ナンバー1は劉平、ナンバー3は曹丕ね。
連れて来られた審配親子に、許攸がまた鼻高々に近づいて、余計なことを言います。
審配は袁紹に忠義を尽くしていて、帰順はしなさそうですね。でも曹操はそこで審配の縄を解かせました。へらへらしながら審配に近付いていた許攸は、とっさに傍らの兵士の剣を取った審配に刺し殺されてしまいます。
これ、曹操は分かっていて縄を解かせましたね。昔馴染みを鼻にかけて、傲岸不遜さを隠そうともしない許攸を、とっとと始末させたかったんでしょうな。
臣下にするなら、許攸より審配のほうが欲しかったのだろうし。まあ、当然ね。
曹操に近付かれて、ビクつきながらも、審栄も父上と共にあの世に行きますと言います。
曹操は、河北には忠臣がいる、だが余には仕えぬ、残念なことだと、司馬懿に視線を送って言いました。貫禄あるなあ、この曹操は。
親子が斬首を言い渡された時、司馬懿が口を挟み、審栄の助命嘆願。
忠のために父を殺し、孝のために子を生かす。審栄に審配を祭らせれば、曹操が審配のことを思っていることを、世に知らしめることになると、なんかまた上手いコトを。
でもやっぱり、とことん冷酷にはなれないのね、司馬懿も。
曹操はそれを聞き入れ、審栄を生かしてくれることに。司馬懿、ほっと溜息。
本人は司馬懿の情けなど受けぬって騒いでますが、審配は、おまえは生きろと言います。学者となって二度と誰にも仕えるなと。
え、この頭の残念なぼっちゃんが、今から学者になんかなれんのー?とは思うが。
曹操は、司馬懿は人心の掌握に長けているなと言います。ますます欲しがられたんじゃない?
それにしても、いちいちこの人の視線は、裏がありそうで怖いねえ。
さて、採血している郭嘉。木彫りの椀、結構なサイズですが、半分くらいみたいですね。
あの郭嘉ですよ郭嘉ですよって、以前は蛇蝎のごとく嫌っていた伏寿も、さすがに痛ましい顔で頭を下げましたねえ。ここまでしてくれる人だったなんてって思ってるかなあ。てか、みんな劉平と関わると変になるってことかもしんないけどね(^m^)
ちなみに、任紅昌ががっちりと腕を掴んでいますが、郭嘉役のサニー・ワンさん、かなり腕の下のほうまで、タトゥーびっしりなんだよね(^m^)この撮影時にどこまであったかは分からないけど。そう思って見ていると、結構上手く隠してる感じがあちこち。
曹操の元にひとり残された司馬懿、出仕する気はあるのかと、正面切って聞かれています。
それは命なのか誘いなのかと司馬懿。命ならば従うしかないが、誘いならば10年は出仕する気はないと言いました。
乱世は英雄を鍛えるのに良い時期なのになぜだと聞く曹操に、司馬懿は、私は従順ではなく負けん気が強い。曹操の元に入れば、郭祭酒と争うことになる。曹司空は暗愚ではないから、私は自滅すると。
こりゃ、曹操でなくても笑っちゃうわ。自分は知略で現状最高峰の郭嘉と競えるっていう自信とプライドも隠さず、だから今は時期ではない、もっと力をつけてくると言われたら、妙に納得させられてしまう。
でも曹操、別のとこで奉孝と競い合ってただろ?って、もーどこまで知ってるんだ、この人。
っていうかさ、司馬懿と曹操、相性よさげなんですケド?
郭嘉の尽力で、唐瑛の容態も少しずつ安定してきたようです。
伏寿が劉平と交代した後で、ようやく曹操から解放された司馬懿が飛び込んできます。
良かったね。やっと一安心。
ダガ、コレデ済ム物語デハナイノヨ…
そういえば、郭嘉役の王陽明(サニー・ワン)、今、台湾でEXILEのAKIRAと一緒の番組に出演しているらしく(2023年2月現在)、インスタに一緒の写真がいくつも上がってました。んにょ?一緒に写ってるのAKIRAじゃない?と思ったらアタリだった。リン・チーリンのダンナさんですもんね。「#神秘五金行」ってハッシュタグで出てきますよー。
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