あらすじ
講義の時間に、郭嘉(かくか)は講義をせずに突然薬酒を取り出す。今は書物の上で学ぶ時ではないと言う郭嘉は、お忍びで宮中の外に出かけようと劉平(りゅうへい)に提案する。その翌日、変装をして出かけた劉平と伏寿(ふくじゅ)、そして郭嘉。3人が森まで来た時、劉平が乗った馬が突然暴走する。姿を消した劉平のことが心配な伏寿とは裏腹に、郭嘉は不気味な笑みを浮かべ…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
任紅昌(じんこうしょう)と郭嘉の元に、官渡に送る兵糧が全て燃えたとの知らせが入ります。
これで郭嘉は更に急ぎ、官渡に戻らなくてはならなくなったのかな。司馬懿の目論見通り。郭嘉自身は官渡が面白くなってきたって言ってますけど。
任紅昌の表情が気になります。何かあるんだよ、この人には。
劉平の元に講義にやって来た郭嘉は、自分で作った薬酒を振舞いました。陛下は今、書物で学ぶ時ではなく、外に出るべきだと郭嘉は言い、お忍びで外に出てみましょうって、上手いこと言ってます。
郭嘉が連れ出すのは唐瑛をおびき出すためだと言う伏寿に、敢えて誘いに乗って狙いを確かめると言う劉平。こう言い出したら、絶対に劉平は実行するのを伏寿はもう覚えましたね。じゃあ、私も一緒に行きます戦法。
翌日、3人で馬で出掛け、軽く狩りをしてます。野ウサギちゃんがやられたー。
野ウサギで一杯やろうと言う郭嘉に劉平は、今年は冬が長く、栄養が毛に回って痩せているから、食べてもまずいぞって。司馬家で暮らしていた時の知識ね。宮中で過ごしていた皇帝が、なんでそんなこと知ってんだ?的な話を披露しちゃマズイっしょ、よりによって郭嘉に。
あっ、伏寿が素晴らしいアシストです。長安から洛陽に逃げる時に、飢え死にする人もいて、その時に狩りを覚えたって言ってる。パチパチ。
でも、またなんだか分からない問答を始めましたね。
鹿が死んだら、みんなが兎や狐を追いかけている。それを食べるのは誰でしょう、と郭嘉。
そして朝廷は謀と争いの場になる。誰が勝とうが負けようがどうでもいい、と劉平。
これは董卓が死んで、曹操や袁紹が覇権争いをしている現状の話ってコトかなあ。
どうでもいいなら、なぜ戦場に行くなどとって突っ込んだ郭嘉に、今日は陛下も祭酒もない、そのような話はやめようと、劉平は誤魔化しました。ほう、だいぶ狼狽えなくなったねえ。
と思ったら、劉平の乗った馬が暴走してしまいました。慌てる伏寿に、郭嘉は落ち着いたもので、一緒に探しましょって。でも馬を引いて歩いて探すのかいな。
郭嘉も、瞬間驚いた顔を見せたけど、これも計画のうちなのかな。だって全然慌ててない、めっちゃ呑気な探し方なんですよ。りゅうどのー、りゅーどのおーって、発声練習みたいな(笑)
林の中を歩く劉平の元には、唐瑛と潘揚(はんよう)が現れました。
あーそっか、そういうコトか。
馬を暴走させたように見せかけたのは、劉平のほうですね。
だから最初に伏寿が、陛下は馬の扱いが下手になったとか、ぼそっと言ったんだ。前フリで。
あれだけ温県で司馬懿と馬で走り回ってた劉平が、わーたすけてーなんて間抜けに叫びながら行かないよね。上手いことはぐれて、唐瑛達のコンタクトを待ってみたんですね。
だから、すごいな、伏寿の言う通り、ホントに探し出したよ、キミ達!と。
じゃあ、これは伏寿の策ってことでしょうか。
そして郭嘉にも読まれているのね、にやりと笑ったもの。
特に阻止する気もなかったのか。
唐瑛は、潘揚は兄弟子、私は西園軍の一員だと明かします。
あ、ドラマでは袁紹の作った軍ってことなんですね。てか、前にもそれ出てましたっけ?
潘揚は官渡に来てくれと言いますが、劉平は断り、袁紹に伝えるように言います。
董承が密かに官渡に送られる、それを阻め。董承の持つ詔を見れば為すべきことが分かる。
潘揚は面白くなさそーですが、仕方ないでしょ。
多分このまま袁紹の元に戻ってしまう唐瑛にも、どうかお元気でと残して劉平は去ります。
落馬したテイで木の根元に蹲る劉平を、伏寿と郭嘉が見つけました。こっそり首を横に振っていたので、唐瑛を連れ戻すことは出来なかったってことかな。
郭嘉が、近くの村で休みませんかと連れて行ったのは、子供達がたくさん遊ぶ気持ちの良い場所。子供達は郭嘉をお兄ちゃんと呼び、集まってきます。そこにいたのは任紅昌でした。戦争孤児達を引き取って、養っているみたい。郭嘉は、アイツはただ者ではないって言ってますねぇ。
劉平は任紅昌に、子供達に字を教えてやってくれと頼まれ、教えることに。
他のドラマでも見たんですけど、木箱に砂を入れて、棒で字を書くんだよね、文字の練習するのに。木簡も紙も貴重な時代の知恵でしょうか。
子供達に文字を教える劉平は、楽しそう。向いてるんだね、こういうのが。郭嘉も伏寿もそれを微笑ましく見てます。
郭嘉が行ってしまった後、劉平が伏寿に言いました。こういう普通の人々の幸せな日々の営み、そんな暮らしを私達もしませんかと。
それをここで体現しているのは、郭嘉と任紅昌なんだよねえ。郭嘉にとっても、目まぐるしい日々の癒しの場みたいな感じで、任紅昌に叱られながらも幸せそうなの。この人が志半ばで、病で早逝してしまったことを考えると余計に、いいシーンだなーと思えます。
そこへ満寵からの迎え。いつもこのほっこりを邪魔するのは、満寵なんですね。でも郭嘉は、今日は私を迎えに来たのではないと言って、劉平と伏寿を託します。
伏寿、ふるまわれたお酒で酔っちゃって、なんだかとっても可愛いんですよ。
帰り際、遊ぶ子供達に視線を送る劉平に、郭嘉はまた危ないお誘いをしました。
陛下の遠征は無理でも「劉殿」ならば行ける、曹操も許すだろうと。酔っていても聞きつけた伏寿が反対しますが、郭嘉の意図はどこにあるのかなあ。ちょっとまだ分かりません。
郭嘉は、明日董承を送り出すと言い、うまくいけば袁紹のところに行けますが、それは漢王朝にとって良いことでしょうかって。袁紹の手を借りれば、今度は袁紹に操られますよってことかな。劉平は誰の傀儡にもならぬと言い、官渡で会おうって言っちゃってますわ。
董承の件もバレバレ。唐瑛と連絡取ったことくらい、やっぱりどうでも良かったのね。むしろ、そう仕向けた感じか。
戻った劉平が歩けない伏寿を抱いて廊下を歩いていると、そこに曹丕。
お、ショックを受けた顔をしておーる。でもキミが見てんのは夫婦だからね、一応ね。
郭祭酒と飲んだと伝えて、内緒にしてと言う劉平ですが、違う違う、ソンナコトじゃないのよっ。酔っぱらって色っぽい伏寿見て、うお!でも劉平が抱き上げてるの見て、ズキーン!なのよっ。
とはいえ、曹丕も複雑な子ですよね。まだこのドラマでは出てきてないけど、家族間の心理的ないろいろも抱え持ってる人だから。
酔っているのに、伏寿は心配してます。郭嘉は一見自由を与えるように見せかけて、何か仕組んでいるに違いない、策に嵌らないでー…寝る…みたいな。めっちゃ可愛い。
そして劉平はまたもや、分かってるけどこれも好機だって言う。許都で身動きが取れない状態より、外に出た自分なら水を得た魚ですってさ。ああ、なるほどな。でも相手は郭嘉ですからねえ。
劉平は、これに乗れば、董承を助け、袁紹に走った者の名簿も手に入る、その者達の信頼を取り戻せば、漢王朝再興の力となるって言うんだけど。そう上手くいくもんかな。
一方、郭嘉と任紅昌。任紅昌は、劉平だとは気付いてなかったんですね。
郭嘉は、宮中では縛りの多い皇帝も、外に出たら本音が出たって言うんだけど、どれのこと?外に出たい、自由に動きたいってことかな。
翌朝、伏寿は昨日のことを余り覚えていませんでした。張りつめていた気持ちを解き放つには、いい機会だったと言う劉平。それは確かだけどね。
あ、なんかこの劉平のしたり顔は、やらかすな?と思ったら、しらっと嘘をつきましたわー。
自由でいられるのなら、遠征に行っても良いと、昨日伏寿は言った、劉協には罠かもしれないが、劉平には好機だ、一緒に行きましょう。
劉平がだんだん好き勝手始めましたね。でもこれで、ぐっと物語が動いていきそう。
でも当然のごとく、荀彧には反対されます。劉平は、これは曹操と郭嘉の考えだ、支度は全て郭嘉がしたと言って退けました。
真面目な荀彧の驚いた顔、めっちゃ気の毒になるんですよ。この人はこの人なりに、曹操に従いながら、ちゃんと劉平のことも敬ってくれている。曹操派の中の、ザ・良心、みたいな人だからさ。
逆らえなくなった荀彧を見て、つっと目を逸らした劉平、ちょびっと良心が咎めました?
司馬懿のほうは、部屋の改装中。大きな鏡とか用意してるので、唐瑛を迎えようとわくわく準備してるんでしょうが、でも唐瑛、兄弟子の潘揚(はんよう)と、袁紹のところに行っちゃったよ。
その知らせは、司馬朗にーちゃんが持ってきました。更に、袁紹が鄴(ぎょう)で儒学生を集めているという知らせも。司馬懿は、そこに行けば唐瑛に近付けると気付きましたね、行っちゃうね、お父さんの司馬防は、儒学生集めは名家の人間を人質にするためだから行くなって言ったみたいだけど。
そういえば以前郭嘉の言ってた、司馬懿の兄弟を召し出せって話はどうなった?
その頃、唐瑛は鎖で繋がれて牢の中。潘揚が、鄴で取り調べをするために連れていくと、鎖を外します。駒として使った唐瑛を、勾留するような袁紹です。それでも気持ちは変わらないのかと唐瑛は潘揚に聞きますが、曹操を倒せるのは袁紹だけだと、潘揚も折れません。
許都の城門では、檻に入れられて運ばれていく董承を、郭嘉と賈詡が見送っていました。
陛下を自由にして怖くないのかと、賈詡は聞きますが、郭嘉は笑うだけで、答えません。
でも賈詡も、劉平が許都を出ていくことも、見送った董承が袁紹軍に連れ去られるだろうことも分かってるんだ。やっぱり荀彧だけ、なんか気の毒な感じじゃない?
さ、もうじき舞台は鄴(ぎょう)、成化十四年の丁容さま、余銘玄(ユーミンシュアン)が、いよいよ盧毓(ろいく)役で出て来ますー♪
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