あらすじ
鄧展(とうてん)が温(おん)県で袁紹(えんしょう)軍に捕まったことや似顔絵の件が腑に落ちない郭嘉(かくか)。許都(きょと)に戻った趙彦(ちょうげん)は、董妃(とうひ)の位牌を手に宮中の劉平(りゅうへい)を訪ね、本物の陛下はどこだと問う。劉平と伏寿(ふくじゅ)、唐瑛(とうえい)の3人は白を切るが、やがて劉平は心を決め真相を話す。そして、趙彦がとった行動は…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
名門の娘が西園軍に送り込まれ、訓練を受けさせられ、使命を与えられて婚姻させられた。
司馬懿が暴いた唐瑛の人生って、なんだったんでしょうね。時代のせいだとはいえ。
過去を捨てて、まず笑うことから始めてみろと司馬懿に言われて、揺らいでるなあ、唐瑛も。
そこへ司馬朗が、趙彦の件を伝えに来ます。
趙彦を捕えた納屋を眺めながら、司馬懿、司馬朗、唐瑛が普通に並んでますが、唐瑛のことをどう説明したんでしょね。
なぜ趙彦が楊平を調べに来たのかは分からないまでも、趙彦は孔融の弟子で、議郎という役職についています。何かあればあの孔融が黙ってはいないという、それだけで鄧展よりも更に面倒な相手。
さて、司馬懿はどう切り抜けるのかなっ
納屋の中で傍らに座り、自身の足のケガの血を趙彦の手につけて、司馬懿は趙彦を起こしました。えー、お兄ちゃんを悪者にしちゃうのかいっ。
司馬懿は、趙彦同様、陛下と楊平の関係について疑念を持って調べたから、兄に足を刺されて閉じ込められたと装います。
趙彦は「お嬢さま」と口にはしましたが、それが誰かは話しません。ただ、孔融にも言わずに温県に来たこと、秘密を知ったこと、あの方との約束を守れたから死んでも構わないと。
でもこれだけで、司馬懿は掴めましたね。
真相を突き止めるというなら手助けすると持ち掛け、司馬懿は納屋からの脱出方法を教えました。趙彦に肩を貸りながら一緒に逃げ出し、途中で仕掛けていたトラバサミの罠にわざとかかります。趙彦を叱咤激励して更に信じ込ませ、趙彦ひとりを逃がしました。
これだと司馬家が真っ黒ってことになるけど、その後どうするんだろ
一方、許都の郭嘉。だいぶ具合は悪そうですね。結核なのかな。
忠犬満寵が自分で作ったという汁物を持ってきたんだけど、郭嘉、めちゃ不安そうなの。こりゃ絶対不味わって顔なんだもん。でも仕方なく、意を決してって感じで口にして、はい、吐き出す(大笑)
それでも満寵の気持ちを考えて口にしてくれたのよねえ。
やっぱりこの2人、変に微笑ましいんだよね、怖い敵なんだけど。
郭嘉は鄧展を連れ去ったのは淳于瓊(じゅんうけい)で、鄧展は生きていることを突き止めていました。鄧展の件が偶然ではないとすると、企てた者は鄧展の役目と通り道を知っていた。似顔絵だけを残したのは、特に立場を危うくするものではなかったから。
普通に考えれば、楊平は袁紹の元にいて、密かに袁紹と繋がっている陛下との連絡係、そこに司馬家も関与しているとなるけど、それでは余計な手間をかけ過ぎていると郭嘉は言います。
で、やっぱり劉平への疑念も、趙彦待ちの姿勢も変わらないみたいね。
司馬懿から預けられた矢尻を握りしめて、趙彦は走ります。
呑気に座っている司馬朗に、もっと大きな声でと言われて叫ぶ追手役の使用人ヒトリ。
トラバサミにかかった司馬懿の叫び声も聞こえますが、司馬朗は、あれは我らを呼んでいるのではないって、ちょいと笑いながら放って帰っちゃった。
司馬懿がひーひー騒いでいるところに、呆れながらやって来たのは唐瑛。本当にケガをしていると聞いて驚き助けますが、なーんだ、やっぱり演技でしたよ。ドサクサに紛れて抱き着いて怒られ、思いっきり蹴られてまた叫ぶ司馬懿よ。それを遠くで耳にした兄ちゃんのセリフがまた良いのよ。
今度は本当に痛がっているようだな…帰るぞ。
兄ちゃん、いい仕事してます。
これくらいじゃないと、あの弟の兄なんぞ務まらんってことか。
で、司馬懿と唐瑛、ヒネクレ者同士の告白タイムでした。
思いっきり期待させておいて、趙彦の話ばっかする人、私は王妃よってしっぺ返ししといて、背後で告白されたら、にーっこり笑顔になるけどそれを見せない人。ったく、しょーがねーなー(笑)
でも司馬懿は趙彦が温県で死なないよう、劉平のところまで無事に届けるよう、唐瑛に頼みました。秘密を知った趙彦を劉平にぶつけて、どう収めるんだろう。司馬家のことも。
城門を見張っていた満寵は、趙彦が戻ったことを郭嘉に報告します。
郭嘉は、趙彦を生かして戻したことで、司馬家は巻き込まれることを避けたと読み、趙彦の表情から、満寵は趙彦が何かを掴んで戻ったと確信します。
司馬家はひとまずそれだけなのかな。郭嘉が、司馬家の生き残り策には恐れ入るみたいに言ってたけど、趙彦に何を探られたところでこちらは別に怖くないから消したりもしないよーって姿勢を見せたってくらいで、逃れたことになんの?
満寵の配下に追われた趙彦を、こっそり唐瑛が助け、趙彦は孔融の馬車で逃げました。
趙彦は孔融を守るため事情は話せないとしながら、司馬懿は信用できるが一族と揉めているから保護して欲しいと孔融に頼み、董妃の位牌を抱えて弘農王府へと乗り込みます。
ひとまず、唐瑛が悪者になってる訳ね。で、司馬懿の目論見通り、趙彦は劉平の元へ。
本物の陛下はどこですか。
そう直接尋ねた趙彦。伏寿や唐瑛のことも悪者認定してるから、随分と不敬な物言い。
まあ、伏寿は董妃の敵みたいに思ってただろうしね。実際伏寿は特段嫌がらせめいたことはしてなかったようだけど、お子ちゃま董妃はかなり穿って見てたからなー。
そして屋敷の外では、満寵と郭嘉が劉平達が趙彦をどうするのか楽しみに待っているという。
趙彦が司馬懿から預かったあの矢尻は、要らぬ情けで人を助けてしまった時の、第1話のエピソードの時のものだったんですね。司馬懿からの伝言は、自分で道を切り開くために、オマエが始末しろ、だったんだ。わー、そう思いつつ趙彦を叱咤激励してるシーンを見返すと、司馬懿、とんでもないヤツよね。怯む趙彦を奮い立たせて、死出の旅に誘ってるんですから。
最初は白を切っていたものの、劉平は伏寿達を止め、真実を話しました。
驚く趙彦。知らなかったこととは言え、ただ董妃の無念を晴らすべく遺言に従っただけとは言え、自分の行動が漢王朝を追い込んでしまったことを知ります。外は満寵達が取り囲んでいて、このまま出れば自分は捕まり、拷問にかけられて秘密を白状させられるだろうことも知っています。それでも劉平は、罪なき者は殺さない、そなたは漢の忠臣だ、信じる、捕まったら必ず助けると言う。
伏寿が足止めをはからずとも、趙彦の選ぶ道はひとつしかなかったでしょうな、これは。
ここから数分はちょいとグロいので、血がイマイチな方と想像力の豊かな方は要注意。
趙彦は自ら舌を切ります。捕まっても秘密を暴露できないように。
外に出た趙彦は、孔融が飛び出して来て誤解したまま引っ掻き回していることに乗じ、隙をついて満寵の剣に自ら飛び込み、自害してしまいました。
うーん、董妃のことを想えばこそだったんだけど、やり過ぎたなあ。
これが本当の藪蛇。もっとずるい人なら良かったのにね。
趙彦が突き止めた、死ななければ守り通せないと思うほど重大な秘密。
それを取りこぼした郭嘉は、大変にご立腹。
満寵を叱り飛ばし、深夜にも関わらず急いで牢屋に向かいました。ん?なぜ?
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