あらすじ
劉平(りゅうへい)の元を訪れた卞(べん)夫人は、息子の曹丕(そうひ)を助けてくれたことに感謝を述べる。しかし一方で曹丕を守ることもできず、石ころ1つにやっきになっている満寵(まんちょう)を厳罰に処してほしいと劉平に懇願する。その頃、郭嘉(かくか)が戦地の官渡(かんと)から許都(きょと)へと戻ってきた。知らせを受けた劉平はすぐに郭嘉を呼びつけるのだが…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
➤ 「三国志 Secret of Three Kingdoms」視聴はこちらから(U-NEXT) 23.12.1現在のリンクです
ネタバレ感想
劉平の前で、満寵、曹仁、荀彧、楊修が、あの石ころと徐福の話を。徐福は他人の仇討ちをして捕まっていたのを父が引き取ったと楊修は言います。今回のことも、陛下護衛のために父が手配したのでは?と。
そこへ卞夫人が現れ、劉平にお礼をしてから、満寵の処罰を求めます。いったんは満寵を庇って息子を罰しましたからね、卞夫人にしてみれば、余計に怒りも収まらないのでしょう。
荀彧の助言により、県令の職を解いて曹操の処分待ちということになります。
一方伏寿は、冷寿光を呼んでいました。公になっている出自は少し違っていたみたいですね。冷寿光は華佗(かだ)の直接の弟子だったんだ。でも兄弟子が華佗の怒りを買い、弟子全員が去勢させられて追い出されたって。なんって不憫な。
冷寿光の話にはちょっと胸を打たれました。富など求めない、買収などされないと言う彼は、情勢や立場など全く関係なく、ただ伏寿への忠誠のためにそこにいたんですね。皇后になる前、飢饉の際に自ら飢えた民衆に食料を施した伏寿。その中に去勢され師匠に追い出され、絶望の中、更に飢えていた冷寿光もいたのだと。そりゃ施したほうは忘れても、施されたほうは忘れないわ。
そこへ伏完と楊修がやって来ます。
楊修は劉平を完全に操り人形として扱いたかったようですが、伏寿はそれだとまた家出されることも分かるしね、ある程度の変化は状況による人間の変化で推し進める気になっている模様。そんな伏寿を楊修は脅します。人材不足だったとはいえ、なんでこんなヤツを引き入れたんだよー。
やっぱり鄧展は、孫儀の死は王越によるものではないと気付いていました。傷は2つ、ひとつは王越、ひとつは凡人と、満寵に伝えます。現場にいたのは唐瑛と司馬懿なので、唐瑛の刺客の腕は知っている満寵、孫儀の口封じをしたのは司馬懿かと納得しました。
司馬懿は、父の司馬防が曹操の恩人で、荀彧が推挙した。
一旦、唐瑛の関与を王越に知らせ、唐瑛を売ったように見せかけて孫儀の口封じを手伝った。
司馬家は楊俊の息子、殺された楊平を引き取り育てている。楊俊は楊彪の甥。
????これは満寵がまとめたものです。司馬家はどういう暗躍をしてるんだと、確かに思うよね。
王越の出現は孫儀を消すには絶好の機会。曹丕を狙わせれば、責任は満寵に向かう。そのシナリオを誰かが書いたとすれば、かなりキレる人物だって鄧展。…ええ、楊修が書きましたー(^m^)
その楊修の元には、大慌てで父の楊彪が。
徐福を袁紹の元に送って、王越に嘘を吹き込み、敵討ちにやってくるよう仕向けたんですね。それを劉平は知らなかったから、曹丕を助けてしまった。なぜ陛下に言わなかった!?と楊彪は言いますが、そもそも楊修は劉平を軽んじてるもの、話を逐一通したりしないよね。でもそういうところから、綻びは広がるものだと思うんですがね。
楊彪が慌てているのは、郭嘉が帰ってくること。楊修は驕ってますから、お手並み拝見みたいな余裕を見せてますけど、多分キミ郭嘉には勝てないと思うよ。
伏寿は劉平に対して怒っていました。
祭祀の場で咄嗟に伏寿を守ったこと、ごく軽ーくですが、立ち回っちゃいましたしね。そんなことすら皇帝はできないんだね、というか、そんな武術教育は受けてないってことか。
優しさには多くの犠牲を伴う。自分を貫くというのは身勝手ともいえる。
伏寿の言う通り、確かに皇帝という立場ではそうなんだろうと思います。
まだ劉平には考えが及ばないことも多いから。例えば今回も、劉平を庇った冷寿光が消される可能性も十分にあったし。多分今もまだある。自分を貫いただけですー、死にそうな曹丕を放っておけなかっただけですーって言って、全く罪のない冷寿光が処刑されたら、今度はどう言うんだろう。そんなつもりじゃなかった、でしょうか、定番の。でもそれが無知の罪というもので、それが今のあなたですって話なんですよね。そういうギリギリのフチに立っている。
それでも、最初よりは少しマシにはなってます。伏寿とも随分と歩み寄れました。
でもこんなふうに、時折ブツクサ言いながら、気長にその成長と変化を見ていかねばならんのだ、このドラマは。良くも悪くも変わらんところも。
だから劉平は置いといて、大人な郭嘉推しになっちゃうのですよね
さて、こちらは満寵と賈詡。一緒に火鉢に当たって、熱燗に串焼き?へー、仲良しなのね。
とはいえ、ただ仲良くのんびりしている訳でもなく。満寵は賈詡に頼み事があったみたいだし、賈詡もそれに気付いている様子です。
役職を失っているので、いろいろ監視もできませんしね、郭嘉が帰ってくるってところでこのテイタラクはまずいって感じかな。なので陛下を探って欲しい、ですって。しかも賈詡であれば、陛下も我を失って失言するやもしれんっていう人選。賈詡に対してはかなり失礼ですが(笑)
賈詡は謁見した後、庭先にいた楊修に声をかけました。かなり厳しい顔で忠告していった感じです。漢王朝側の様々はだいぶ楊修が動かしていることに気付いているのでしょう。
陛下は運がお悪いっていうのは、気になりましたね。
こんなヤツしか手元にいないとは、とか(笑)郭嘉が気付いちゃうよ、潰されるよ?とか、
いずれにしても、不吉極まりないね。
さてさて、忠犬満寵が待ち望んでいた郭祭酒、郭嘉の帰還です。
卞夫人に睨まれちゃったという失態もあって、満寵は一生懸命ひとりでお出迎えして、馬車の後ろを歩きながら様々報告しているんですが、その馬車の中はこんな状態です。
はー待ってたー、これでますます面白くなりまーす。
任紅昌(じんこうしょう)を膝に乗せて、きりり。
この腕に抱かれて死ぬために拾ったんですってよ、任紅昌を。まあでも、実際それくらい体の調子は良くないんだよね、この人。あながち冗談でもない。
そして楊修は、郭嘉の助言でめっちゃ動き難くなると思いますよ。ああ、賈詡が言ってたのはコレか。郭祭酒が戻ってきたら、火遊びでは済まなくなるから今のうちに手を引け、だったのかな。
更に司馬懿の存在も伝えられましたよ。
あ、郭嘉が城門を通るのを、張家穀物店のために監視をしている物乞いのおっちゃんが見ていました。この情報は司馬懿の元にもすぐに届きますね。
ちょうどその頃、劉平は伏寿に、最大の弱みは司馬懿だと言われてますけど、ま、そういうことですよね。何かあった時、誰より平静を保てなくなる相手が司馬懿だから。そこ突かれたら、今のままの劉平はガタガタになるからねえ。郭嘉なら気付けばやるよね。
曹操の屋敷に着いた郭嘉は、満寵のとりなしのためか、他に目論見もあったのか、皇帝よりも先に卞夫人に会いに行きます。未だ療養中の曹丕も、会いたいと起き上がります。
さて郭嘉が来たことで、またどんな騒ぎが起きるのか、何がどれだけバレてしまうのか。
いろんな意味で楽しみです。
コメント