あらすじ
董承(とうしょう)たちが許都(きょと)で挙兵した。しかし先を読んで手を打っていた曹(そう)氏によってあっさり鎮圧され、董承は捕らえられてしまう。王子服(おうしふく)と司馬懿(しばい)は、皇帝の子を身ごもっている董妃(とうひ)を守ろうと、ひそかに連れ出し弘農(こうのう)王祠へ向かう。しかし、到着した頃には董妃は衰弱し、一刻を争う状態になっていた…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
曹操の屋敷では、曹丕が準備万端で待ち構えています。
そこへやって来たのは种輯(ちゅうしゅう)の軍。
室内では曹節が剣を持ち、卞(べん)夫人達の前に。剣術もできる子なのね。男の曹丕を羨ましいみたいなこと言ってましたもんね。
外で様子を窺っている司馬懿は、警備の兵が動かないことを不審に思ってます。
劉平も剣を持って、あなたは私が守ると伏寿の前に立ちました。
それを聞いた伏寿が、微妙な顔をします。
劉協と共に長安を逃れた時、身を寄せた小屋の中で、劉協は、今、刺客が現れたらどうすると伏寿に聞いたらしく。伏寿は陛下を守ると答えましたが、劉協の答えは伏寿を犠牲にする、だったそうな。
漢王朝の全てを背負っていて、責任感と焦りでいっぱいだった劉協を、伏寿は冷たいと言う気も恨む気もないと言います。ただその考えと決断を信じていると。
皇后としては納得もするのでしょうが、真逆のことを言われて初めて、人間として女性として、今までどれだけ過酷な道を歩んでいたか、改めて気づいたかもしれませんね。守ると言われて、本音ではどう感じたのか。だから劉平がいいって話ではなく、そんな単純なものではなく。でもただ涙が流れる。そんな感じに見えました。
王子服の軍の前には、騎馬隊の驃騎将軍、張繡(ちょうしゅう)。王子服は、張繡を相手にしても引けは取らなかったのですが、全体的に情勢は不利。兵達から逃げてくださいと言われ、相手の馬を奪ってその場を去ります。それを後方の馬上から眺めていたのは賈詡(かく)。
張繡は、曹家にとっては仇でもある相手。曹丕の兄、曹昂を討っています。それを引き入れたってことよ。だからまさかの張繡騎馬隊の参戦に、大慌てって図ですよね。
城門前で呉碩を待っていた董承の肩に落ちてきたのは、吊るされた呉碩の首から滴る血でした。城門の上には満寵。そこへ馬で王子服もやって来ました。
満寵の隣に顔を出したのは楊修。出たな。私は正しいほうに賭ける、だと。ホントかあ?
楊彪は満寵に拷問されたこともあるんだ、へえ。代々楊家は漢王朝の重臣なんですね。そういえば、父親の楊彪はどうしてるんだろ。思えば劉平の秘密を知っている人達全員、直接加担してないんですよね。楊修も間際で手を引いて寝返ったし。
あれ?ちょっと待って。おやおやぁ?
楊修の悪役っぷりに目が眩んでたけど、例えば董承にも血の詔を与えたそれすらも、劉協の策だとしたら?伏寿も唐瑛も全て承知の上で、伏寿が何もしないと言うのは単に皇帝と皇后だからというだけじゃないし、唐瑛は失敗すると分かっていて、自分の剣術の師を売ったことになる。
だとしたら、董承達を見殺しにすると決めた理由は何?なぜわざとクーデターを起こさせ、それを売らなくてはならなかったのか。
董承は王子服に董妃を頼みます。
王子服は、陛下が変だから調べてよ~なんて趙彦に頼んでいた董妃を急いで馬に乗せ、逃亡します。いやー、妊婦に馬上の衝撃はどうかなあ?
楊修は徐福という男に、司馬懿を曹軍の仕業に見せかけて殺せと命じます。楊修に、いつまで人殺しを続けるのですかと聞ける、徐福っていったい何者なんでしょう。頭のキレそうな感じの人でしたね。
尚も語り合う劉平と伏寿。曹操ら諸侯の所業で、伏寿達民衆が酷い思いをしたってことは分かったけど、やっぱりなんとなくおかしいな。漢に巣食った逆賊を退け、漢王朝を守り抜き、天下に太平をもたらす。そのためなら、忠義の臣下も手駒として使い、切り捨てる?
曹操の屋敷前にいた司馬懿は、馬で逃げる王子服と董妃を目撃しました。そこへ、張繡が現れて董承は敗北したとの知らせ。劉平救出はひとまず諦めることに。
王子服と董妃は追手に馬を傷つけられ、馬上から落ちてしまいます。
これは非常にまずいですね。母子共に危ない。
それを背後から助けたのは司馬懿でした。
董妃を馬車に乗せ、王子服と共に弘農王祠へと急ぐ司馬懿。
そこに現れたのは徐福。馬車を操る司馬懿の代わりに王子服が相手をしますが、なかなか勝負がつきません。董妃はかなり危ない状態。
なんとか馬車から徐福を落とした王子服、楊修が曹操に寝返ったと怒りますが、司馬懿はそうではない、お前たちを売ったのだと。そして徐福の狙いは自分のほうだと分かってる。
…やっぱり、なのか?
弘農王祠に着いたのは、外が明るくなった頃。
そこに追手がやって来てしまいます。剣を抜き向かおうとする唐瑛を王子服は止め、門前で司馬懿と打ち合うことに。ああ、唐瑛を庇うためね。唐瑛と司馬懿は、謀反を起こして逃げてきた自分と戦っているというのを見せつけるため。そして剣を落とし後ずさりながら、唐瑛の剣に向かって自ら刺されに。
うーん、辛い愛だなー。加担した時から命がけだったのでしょうが、やり切れないよね。唐瑛が立場に縛られて感情を殺して頑なに生きているので、王子服に対しても、旧知ゆえの情はあっても、それ以上は特にって感じがさあ。この人はこういう真っ当なタイプではなく、司馬懿みたいな癖玉のほうが合うのかも。
その間、放置されていた董妃はもうどう見ても手遅れ。医者を呼べという司馬懿に、我らが運ぶという曹操軍の孫儀。董妃はそこで亡くなってしまいました。
ああっ。やはりか。司馬懿が怒った。このクーデターが失敗することさえも劉協の策でOK?
無駄な犠牲を出さないのが真の策、お前たちの大義は人を犠牲にして得るものなのかって、ほんとそう。忠誠を誓った相手から、何も知らされず捨て駒扱いされて、その死すらも計画のうちってさ。乱世にあっては、よくあることなのかもしれませんけど、それを漢王朝がやるのか。劉協の案に楊修が加わったことがまず間違いだったのでは?そもそも細部は変えられたのでは?
曹操の屋敷でも反乱は平定され、血だらけの曹丕が報告に。扉が開いて顔を出したのは伏寿のみ。そして「そうか」と一言。あれ、曹丕さん、見惚れてませんか?
目付きの厳しさが、ふっとなくなった顔です
一方、室内の劉平は衝撃を受けてました。何もできないまま自分達のために事を起こした臣下を、結果、見殺しにしてしまったこと。
死を恐れないのは命の尊さを知らぬため、だからお前は利用される。扱いやすい駒だから。
唐瑛に向かう司馬懿の言葉が、ビシビシ刺さりますね。だって全部本当だもの。この人の傲岸さは決して好ましくはないんだけど、言ってることは間違ってない。
そして司馬懿が、劉協と劉平の秘密を本当に知ってしまったぞぅ。
えっ、もしかして。単に皇帝の身代わりから目を逸らさせるためだけの、
それだけのクーデターだったの?犠牲が大き過ぎやしませんか?
曹操の屋敷に運ばれていく董妃の遺体と、それを見た趙彦。ああ、この人もきっとなんかやりますね。
屋敷で待っていた劉平の顔。かなりかなり怒り狂ってますよ。
そしてその怒りは、張繡と賈詡にまともにぶつけられることに。
最後はちょーっとやり過ぎだったのではー?
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