あらすじ
満寵(まんちょう)ら臣下の前に出ることになった劉平(りゅうへい)。用心深く振る舞う劉平だったが、その言動により様子がおかしいと怪しまれてしまう。満寵と荀彧(じゅんいく)は確証こそないものの、劉平への不信感を強めていった。一方その頃、弘農(こうのう)王祠にたどり着いた司馬懿(しばい)は、床に転がっている劉平の医書を見つける。するとその時、背後から刀の刃が…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
➤ 「三国志 Secret of Three Kingdoms」視聴はこちらから(U-NEXT) 23.12.1現在のリンクです
ネタバレ感想
謁見が始まりました。
満寵、伏完、荀彧、董承達が畏まって話している向こうに、董妃が顔を出して手を振ります。前回の態度で、ん?と思ったけど、この人は「そういう人」なのね。まだ子供なんだ。
消火用の水を溜めておかなかった担当宦官を斬首と言った満寵に、劉平は処分には及ばないと言ってしまいます。張宇が驚き、伏寿が強く劉平を引っ張りますが、それを満寵が見ましたね。先に伏完も伏寿が何やら合図しているのを見ています。
昨日の盗賊騒ぎで満寵が出入りしていたというのは、楊俊と劉平のあの件だったんですね。満寵は討伐の命令をと乞いましたけど、犯人はいないのよ。でもこの件を聞いた伏完がちと動揺している。
そして、あー、やっぱりやっちまったな。
楊俊の具合はって聞いちゃったよ。どうして我慢できないのかねえ。伏寿の目が怖いですよぅ。当たり前か、これでバレたらもう一巻の終わりだってのに。伏完も、あーあって顔になったので、この人もみんな知ってるってことですね。
満寵と荀彧の微妙な顔。これが後にどう転ぶか
伏寿が伏完を見送りに行っている間に、董妃がやって来てしまいました。まぁたマズイよね。伏寿からも、要注意の指摘を受けていたようです。
なんとか伏寿が間に合いましたが、やっぱり董妃は違いに気付きましたね。でもお子ちゃまなので、皇后が何か術をかけたのでは?疑惑になってます。
ただ、伏寿から董承に伝えろと言い含められた言葉は、何か別の意味があるんじゃないかな。
そうそう、すっごく気になったんですが、董妃、ヒゲ生えてない?
産毛が濃いぃんかなあ、処理しないのかなあ。若さの表現?妊婦の表現?
あれくらいのこと、誰も気にしませんよって劉平よ、やっぱり全然分かってないなー。思い出しましたよ、最初に見た時も、この子のお気楽さ加減に毎度、まぁたかーって思ってたことを。
犠牲を出したくなかったって、目先のことを考えればそうでしょうし、宦官は本当に何も罪はないんだけど、コトがバレたら宦官5人程度の犠牲じゃ済まないんだよねえ。重臣とその家族たち何十人という人達の命がかかってる。とは言ってもまだ無理なんだろうな。
後ろで張宇も聞いてるよー。
そして案の定、満寵も全部の違和感をちゃんと拾ってるよー。めっちゃ切れ者。
さて司馬懿は弘農王祠にやって来ました。劉平の失踪には楊彪が関係しているし、弘農王祠に立ち寄ったということはもう漢王朝絡み。
司馬懿が、以前自分が劉平にやった医書と着ていた服の燃え残りを見つけたところで、唐瑛から剣を向けられます。2人殺してまでも宮中に弟を送り込んだのかと、さすがに鋭い司馬懿です。
伏寿は冷寿光に宦官の遺体が埋葬されたかどうか、満寵に気付かれないように探ることを頼みます。冷寿光も火事の時に違和感を持ったようなので、皇后が何か動いていることは分かっているんでしょう。でも自分の仕える主だから、ただ従うのみ。
薬の捨て場所を探して、ここには床の穴がないってのは面白かったですね。
煌びやかな宮殿も、古いからだかなんだか床に穴があったんだね。
それにしても伏寿、いきなりのその質問(^m^)
兄上からは薬の匂いがしていたはずって、苦い薬を飲んでた劉平がキレイに吹き出しました。更に、私が教えましょう、来なさい。いやー、姐さんカッコイイ。
でもそうよねえ、自分の子、妊娠してる側室に手を取られて赤くなってるようじゃ、すぐにバレますわ。大変だなあ、姐さん、この子を教育するのは。
皇后は他の女を寵愛することまで教えてくれる立派な人だって、本気で言ってんのかな。そりゃあ、伏寿が眉間に皴寄せるわよぉ。朴念仁め(大笑)
好きで側室を認めてる訳じゃないでしょうよ。でも皇后だから、そこは諦めなくてはならないの。それが劉協の事実でもあったし、正しくプライドを持っているから、あからさまに嫌がらせをするような下卑たこともできない人なのよ。だからこそ、無邪気でいられる董妃のことをどこか羨みつつ、彼女はみんなに好かれるみたいな言葉が出るのよ、性格もあるかもしれないけど、立場としても、自分はそう振舞えないから。
って、ごめん。そんなことチェリーボーイに分かるはずもなかったわ。私は顔も性格も、董妃より伏寿のほうが比べるべくもなくいい女だと思うけど、男性の目には違うんですかね。
劉平から「特別な」言葉を頂いた董承、こちらにも血の詔があったんですね。
种輯(ちゅうしゅう)、呉碩(ごせき)、王子服(おうしふく)を集めて、決起しようとしています。そこへ楊修が現れました。
皇帝の前での満寵とのあのやり取りの後、喜んですぐに味方を招集するのは、確かに余り賢いやり方じゃないかも。満寵は切れ者、案の定、間諜を放っていましたよ。楊修がいなかったら、翌日にでも董承達は捕まって死罪だったんじゃない?
冷寿光によって、満寵が遺体を宦官ではないと疑っていることが報告されました。まずいねえ。コトが重大であればあるほど、何事もないような素っ気ない態度でって、前に伏寿が言ってましたが、彼女はちゃんとそれができていて、やっぱり微妙に目を見開いてしまう劉平ね。ここに満寵がいなくて良かったですな。こういうところを逐一観察するんだよ、ああいう人は。
伏寿はもう最初から命がけだったんですね。もし劉平が劉協に似ていなかったら、追い出して賊として討伐し、曹操からの刺客が劉協を殺したという形で自分も一緒に殉死して、人々の心を動かすつもりだったと。そしてそれすらも全て劉協の策だったと。
呑気な劉平も少しは身に沁みただろうか。伏寿の命も自身の命も賭けられていたこと、そのシナリオを実の兄が描いたこと。
劉協と伏寿は最初から夫と妻ではなく、皇帝と腹心、漢王朝再興の同士だったんですね。わずか14才で。婚礼の日であろうとも、そこに歓喜も甘さも欠片もなかった。これで董妃を語る伏寿の複雑な表情も、更に分かりますわ。
伏寿は、そなたはいつになれば少しは先帝に似てくるやらって言いますが、うん、その日は来ないよ(笑)劉平は、献帝像そのものを徐々に変えてしまう人なんだよね。
そこへ、宦官の張宇がやって来ました。気付いてるんですよ、この人は。
コメント