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成化十四年~都に咲く秘密~ 18話 玉竹芯の計 ネタバレありのあらすじと感想

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成化十四年
画像出典 百度百科
目次

あらすじ

余家惨殺の容疑をかけられた汪植が、北鎮撫司の牢に収監されることになった。通州の唐泛は唐瑜の息子・澄を取り戻すために策を立てると、唐瑜と澄のことを冬児、ドゥルラ、ウユンプラガに託して帰京し、隋州と共に余家の事件について捜査を開始する。余家の者は末娘の秀蓮(しゅうれん)と料理番の張(ちょう)以外、皆、眠り薬の入った粥を口にしており、現場には壊れた箪笥と血の手形が残されていた。その頃、通州の冬児たちも唐瑜の夫を罠にかけるべく動き出す。

成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより

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ネタバレ感想

玉竹芯(ぎょくちくしん)、トウモロコシの芯ですよ、食べた後の。ふふっ。

錦衣衛の牢に入れられた汪植ですが(あ、隣に賈逵も入ってました)、薛凌が気を遣ってますね。竹を手にして彫刻がしたいから小刀が欲しいという汪植に、刃物は渡せないと言いつつ、自分の小刀を落とします。拾ったものなら仕方ないですねって。このドラマ、薛凌やウユンみたいな脇を固める人達も、すんごくいいですよねー。

通州では、唐泛、冬児、ドゥルラ、ウユンの4人がトウモロコシの芯をじっと見つめております。さあ、作戦開始!
唐泛は急ぎ、都へと戻って行きました。

まず賀琳の元にやって来たのは、冬児です。
トウモロコシの芯を差し出し、西域の貴重な薬剤だと言って試しにと置いていきました。
賀琳が店に戻ると、今度はドゥルラとウユンプラガ。
トウモロコシの芯を見て、やっと見つけたと大喜び。これは滅多に手に入らない西域の霊薬、命を救う玉竹芯だ、あるだけ欲しいと。ひとつ15両と言ったウユンに、賀琳は18両で仕入れたとか、吹っ掛けましたね。あほう。結局ウユンは1つ30両で買うと決めて200個を注文し、1割の手付だと言って600両を渡しました。

これでまんまと嵌った賀琳です。
冬児を見つけ、1つ5両で500個注文します。賀琳の頭の中には、差額×500、12500両の儲けがチラついて、宝飾品や家や店の権利書までも質に入れ、2500両を冬児に支払いましたよー。

呆れた顔が隠せない冬児が可愛い

都では裴淮が余家の遺体を調べていました。胃からお粥が出て来たようですね。裴淮が詳しく調べる間、唐泛は現場の余家に向かいます。

一方、牢内の汪植の元にやって来たのは錦衣衛の万通。万貴妃からの差し入れだと言ってお菓子を差し出し、東廠の罪を示す証拠はないか、だそうですよ。
汪植は騙された可愛い少年のふり?で、お菓子を見ながら万貴妃に捨てられたーと泣きます。汪植が泣きます← 私は落花生が大嫌いなのに、落花生のお菓子を差し入れにー。
万通、慌てました。汪植に泣きながら帰ってって言われて、すごすご帰るんですよ。馬鹿な真似はするなよって、眉下げて言いながら。こういうところがちょっと可愛かったりするんで困るな、この人。

次にやって来たのは東廠の尚明。
私達の間には邪魔者の万通がいる、万通の罪の証拠を差し出せ。
汪植は尚明をおじい様と呼び、賄賂を受け取ったの知ってるけど、言わないでおきますよ、ですって。尚明それで引き下がりましたね。むしろ汪植に弱み握られてんだよって知らされて帰ってったよ、この髭のないじいさんは。

成化十四年
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO.,LTD.

それにしても、本当に呆れた2人ですわ。

おじい様を弔いたい…あ、養いたいって、絶対聞かれてたと思うけどな

余家では、隋州からの説明を聞いていた唐泛、犯人と争った際に壊れたらしい箪笥を見たいと言い出しました。箪笥の残骸を組み立て直し、扉の割れ方を確認した唐泛。分かっちゃいました。すごいぞ。

さて、町中では、行動が逆噴射系の余正麟(よせいりん)。松明を掲げて自分で油?を被り、死をもって志を証明すると騒いでいます。んなことしたって、何にもならないんだけどなあ。汪植を蹴落とそうとするヤツらの燃料にはなりそうですが、唐泛が冤罪を晴らすしね。少しはマシかと思ったのに、本当に余家って。
でも掲げた松明は、体に振れる前に隋州の弓矢で弾き飛ばされました。すかさず唐泛が洗面器?の水を余正麟にかけます。

や、火はついてなかったんだけど。頭冷やせよってか

やっぱり犯人は料理人の張徳貴でした。あの時、あれだけ兄に打たれ、妹にはあっさり振られ、心を打ち砕かれ。とはいえ、同情の余地は、ちょっと私にはありませんけど。
どうやら最初に勢いで余秀蓮を刺してしまい、その後、お粥に睡眠薬を入れて眠らせた他の人たちを殺したようです。最後に刃物を自分に向け、箪笥に激突して自害したと。刃傷が1人だけ違っていたのは、そういうことでした。最初は衝動的だったために、余秀蓮だけは命拾いをしたようです。

宮中では、未だに汪植厳罰の騒ぎです。
お、今回はさすがに陛下が逆襲を始めましたよ。汪植を陥れるためのいい加減な上奏に、怒り心頭、おまえらだってみんな死罪になって当然の奴らだって言っちゃってます。陛下素敵だわー、すっきりするわー。そういえば、尚明はいなかったように見えました。万安と万通だけだったような。賄賂の証拠を握られてるから、ここは一旦引いたのかな。

さて、こちらは通州の強欲賀琳です。ドゥルラとウユンプラガの宿を探してウロウロしていますが、そこにあったのは御廟だけでした。お金も借りまくってたんですね、借金取りにも追われ、隠れた先が寂れた土地廟。そこに現れたのは唐泛。おお、都からとんぼ返り。

うお、珍しいぞ、唐泛が賀琳を2発殴りました。1発目は姉のため、2発目は甥のため。
唐泛のしたことは法に反していません。唐泛は官吏ですし、法律には誰より詳しいわ。勝手に欲をかいて大金を作り、全てを失ったのは賀琳です。唐泛は、澄は姉が引き取る、持参金も全て返却すると記した離縁状を突き付け、拇印を押させました。

さーて、無事解決でーす♪

裴淮と唐瑜と澄、この3人のほうが、よっぽど幸せな親子の図ですよねえ。良かった。
ドゥルラとウユンプラガも帰っていき、見送ったところに馬車が到着。
うん、これは。
やっぱり汪植でした。余家の事件を解決して汪植の冤罪を晴らした件について礼をしに来たって言ってますけど、警戒心も露わな唐泛の顔よっ!

汪植は牢にいる間に彫って作った扇子を広げて、唐泛に絵を描いて欲しいと頼みます。わ、汪植に墨を擦らせてるっ。馬から降りる時と一緒ですね、私に墨を擦らせたのは2人のみ、陛下とおまえ。でも唐泛、全部言わせない(^m^)
ほらほらー、なんだかんだすっかり友達じゃんか。
物事を理解したり洞察したりする頭の回転やスピード感が同じ相手って、なかなか見つからないと思うんですよ。汪植はそのことに気が付いていて、得難い相手だと分かってると思うんだけど、唐泛はどうなんだろうなあ。
描き上げた絵の後ろに、文字も書けと言われた唐泛、汪植に言われた詩では功名心が強すぎるとして、別の言葉を記しました。

まさかこの扇子がこういう使われ方をするとはね。

雲和の官銀の件。
陛下は汪植に雲和に行けと言いました。ですが汪植は宦官、地方に赴くのは不適当、更に陛下の腹心が雲和に行ったとなると、そこに何か問題があると世間に知らしめてしまいます。しかも利の絡む事件だから汪植が行くとまた、あらぬ疑いもかけられるだろうさ。

で、あの扇子でした。
陛下は汪植が唐泛に死罪をと言いながら、裏では助けていたことも承知でした。朝廷の難しい人間関係や体面等には疎くて真っ直ぐ過ぎるものの、その才は陛下も認めるところなんですね。

ということで帰京を命じられた唐泛ですが、汪植に変なこと聞かされてますからねえ、素直に喜べません。盧知州はずっと普通にいい人でしたね。ちゃんと仕事もできるし、なんかほっとする人だった。

東廠の尚明に煽られた万通。隋州憎しに拍車がかかってしまい、禁書を所持していた罪で錦衣衛追放、なんて荒業にでました。当然、予め万通が隋州んちに隠した訳ですが、所持しているだけで罪だっていうその禁書、万通どこから手に入れたんだよ。

皇帝と皇太子の武術訓練を見学しながら、皇太后と万貴妃が舌戦を繰り広げております。
あれ、万貴妃、弟のこと信じてるんだ?案外人を見る目がないのか、身内は別なのか。じゃあ、アホなのに策略家で汚職もがっつりって全て分かっている陛下に、仕方なく庇われていることも知らないのかな。この件に関しては、皇太后の圧勝ですね。これで万通の罪がまたひとつ増えた訳ですし。ほら、皇太子も言ってますよ、もし陥れた者がいるなら、見せしめに厳罰に処しますって。

でもこれで、ある意味フラグが立ちました。なんのって、うん、次回をお楽しみにってコトで。

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