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「両不疑<りょうふぎ>~入れ替わり夫婦の宮廷生存記~」マンガ原作のアニメ後実写化らしいので、仕方ないんですがー

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両不疑
画像出典 百度百科

ドラマ単体として考えると、現代パート、まーったく、必要ないよね。
途中で現代が差し込まれると、さーっと醒める効果はありましたケド。入れ替わった夫婦のドタバタが、結構面白かっただけに。
マンガの内容が現代の関係性に影響を与えた変化を、ところどころに入れたかったんでしょうが、それにしちゃーおざなりだし、古装パートに入っちゃったら、最初のその設定、完全に忘れ去ったもんね。
現代パートは、冒頭とラストだけで良かったような気がします。

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目次

所感 ネタバレです

マンガ家と編集者の夫婦が、離婚の危機にある。冷め切った夫とヨリを戻したい妻が、最初に2人で作ったマンガを描き換えて、お互いを理解し合えるようなストーリーにしてみたら、何かが変わるのかもしれないと考える。
ドラマはその描き換えたマンガの内容で、メインの登場人物夫婦は自分達ですよーんってのが、最初に分かるだけでいいよねえ。

何と言っても秀逸だったのは、妻、皇后、徐鈺(シューユー)@宋妍霏(ソンイェンフェイ)でした。
中身が皇帝、蕭錦昀(シャオジンユン)になっている時の目付きとか態度とか、めっちゃ圧があってさー。
そもそも徐鈺は将軍家に生まれているので、令嬢としての嗜みも教養も、細やかさにも女らしさにも欠けるけど、戦でも戦力になるほどの武芸の腕前なので、中身皇后のままでも、剣を持たせればカッコいい訳ですが。

両不疑
画像出典 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.

だから、彼女の圧のある中身皇帝バージョンが、この蕭錦昀って人だと摺り込まれてしまうので、入れ替わり解消後の、本物の皇帝、蕭錦昀の圧のなさに、ちょっと、あれれっ?感を覚えてしまう。
皇帝は、入れ替わり前はきっと冷厳な人だったのかもしれないけど、入れ替わって皇后の日常を経験したことで、だいぶ他人を思い遣れるようになっての解消後だってことを考慮したとしても、中身皇后だった時との差が、さほど明確じゃないんだよねえ。目力強くキリリとしてないの。
これは狙いなのか、それとも張昊唯(チャンハオウェイ)の限界なのかと、ちょっと考えてしまいました。その辺りの微妙な匙加減は難しかったとは思うけど、張昊唯って人は脇で光るタイプなのかもなあ。「慶余年」の皇太子はも少し凛々しかったと思うので、できない訳ではないはずなんだけど。あ、でも「黒豊と白夕」のアレは、うーんちょっと物足りない気もしたかなー。

とはいえ、中身皇后の時のわちゃわちゃは上手だったのよ。入れ替わりに気付いた時の、絶叫だの戸惑いだの、はうはう言ってるのだの(笑)めっちゃ面白かったのよ。
コメディとして楽しめたは間違いないの。最初に文句言い過ぎてゴメン( ̄▽ ̄ゞ

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毎度の如く中国ドラマでは、庭園にある池だのそこら辺の川だのが危険過ぎる。恐ろしいほど深い。大変ーと思って助けに飛び込んだら、足付くじゃん!なドラマを見てみたいくらいよ(^m^)
いくつかの要因が重なり、既に冷え切った仲の皇帝と皇后が一緒に池に落ちて目覚めると、あらま大変、中身が入れ替わっちゃってた!ってところからドラマ開始。

立場が変わったことで、直接訴えたりはしていなかった、それぞれの苦労を知って行く訳ですね。
んで、お互い随分と相手を誤解していたんだなと、きちんとコミュニケーションが取れていなかったんだなと気付き、互いを見直してく訳よね。

皇后のほうは、朝堂での皇帝の苦労や、結構頭を使わなくてはならなくて忙しい仕事等々。
皇帝のほうは、後宮の皇太后や側妃達の本性(笑)
特にこっちが面白かった。
男は女の演技にあっさりと転がされちゃって、その本性なんか何も見えてないんだゾってのが、露わになるところが。だって入れ替わった途端、今まで自分にベタベタしてきた女たちが掌返してくるんだもんねー。特に皇后を差し置いて、一番寵愛していた皇太后の姪の裴心竹(ペイシンジュー)の裏表っ(笑)
多分母親としても皇太后としても、それなりに尊敬していたであろう母親まで、目覚めたばかりのところに来て、たかが池に落ちただけじゃないかと糾弾してくる。皇太后はさっきまで、中身皇后の皇帝の元で、薬湯ふぅふぅしてあげてたってのに。

だけどコメディなので、彼女達が最終的に破滅してくってほどではないし、何も知らずに中身皇帝に対して、細かくヤらしい意地悪を次々と繰り出すのを、ほらほら、もっとやってみ、全部バレてるんだよぅ♪と笑いながら見ていられます。
それに、元々感情面はクールな皇帝は、その本性を知ったところで、へえ、こんな女だった訳だと静かに納得するだけで、特に後悔したりするシーンはない。その代わり、やっぱり皇后って根はいいヤツだったんだなーに傾いてくんですけど。

「陳情令」で、出番は多くないのに妙に印象に残った欧陽子真くんを演じていた曹峻祥(ツァオジュンシアン)が、皇帝の弟、蕭錦明(シャオジンミン)役でした。かなり一杯出て来ます。
優秀な兄がいるので、呑気な遊び人を謳歌してる弟だけど、天真爛漫で兄ちゃん大好きっぷりにブレがなく、早々に2人の入れ替わりを知り、味方として頑張ってくれます。やれば出来るタイプ、でも追い込まれないとやる気が出ない子(笑)

両不疑
画像出典 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.

もう1人、最初に入れ替わりを打ち明け、相談したのが、摘星閣ってところにいる太卜(たいぼく)の
許悠然(シューヨウラン)。
彼は秘密を打ち明けられても、慌てず騒がず、はぁー、皇帝のこの奇妙な態度はそういうコトですか…的に納得し、入れ替わり解消に向けて調べてくれることに。

両不疑
画像出典 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.
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他の古装ドラマにも名前はいろいろだけど、天体観測をして国の様々を読む機関が出てきますよね。太卜は易者なんでしょうが、天文学者でもあるらしく、摘星閣の設えも凝っていて面白い。こういうの、もっと細部を見てみたいなと毎度思います。

何の狙いか、錦明と太卜、妙にセット売りされてましたね。
錦明が懐いて纏わりついてく形で、気付けば仲良くなってました。
太卜は最初、皇帝夫妻のことを占って調べるために、血縁者の血が必要だとかで、お酒を飲みに来た錦明の指にひょいっと針差して、何の説明もなく悠然と血を取ったりするんだけどさ。
入り替わり解消直前、中身徐鈺の皇帝に、シレッとヤギのフン飲ませたりするんだけどさ。
それを謝ってる最中に、突然ラブラブモードに突入した皇帝夫妻を見て、そそくさといなくなったりもする、なんか不思議な人です。
それでも、入れ替わりの謎を解明して、元に戻す方法も調べて成功するんだから、優秀よね。

両不疑
画像出典 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.
ずうっとぼっちだったらしい許悠然も、天真爛漫な錦明にいつの間にか心開いてたわ。

あ、それは誰得?みたいなのがもう一組いたな(笑)
自分も体が弱いんだけど凄腕お医者さんで皇帝の命しか聞かない姜棠(ジャンタン)っていう院正と、徐鈺の長兄、徐鈞(シュージュン)。
姜棠は少年の頃、徐鈞に助けられたことがあったらしく、以降、ぽ♪となってるみたいなんだよね。
しかもそれがねえ、この人なの(^m^)

両不疑
画像出典 China Huace Film & Tv Co.,Ltd.

なんか、また出たって感じで(笑)つい先日、ちょっとだけ「少年歌行」でお見かけしたけども。
この方、なんたって印象深いのは「陳情令」温逐流(ウェンジューリウ)ですよね、ふふっ。
こちらでは、腕利きの医者でそこそこ密偵みたいなこともしてくれるのに、妙にヘタレで、だけど兄ちゃんが絡むと急にキリッと動く担当でした。後半、結構一緒にいられたみたいで良かったね(笑)
あ、この人も医者としての観察眼で、早々に皇后の中身が、こりゃ男だと気付くんですよね。

また出たと言えば(失礼)、徐鈺パパ、徐鼎(シューディン)も、このところ立て続けに拝見している于波(ユーボー)さん。「蓮花楼」「少年歌行」「七時吉祥」「長月輝伝」て。すごいな、気付くといる。

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2人の入れ替わりは、身近な人にはやっぱり少しずつバレていきます。
皇帝の姿で嬉々として戦場で戦った徐鈺は、うっかり徐家直伝の技を使ってしまい、パパ徐鼎には誤魔化しがきかない。
幼馴染の衡山公の息子蕭錦楽(シャオジンルー)にも、こっそり気付かれてた。この人はずっと徐鈺が好きで、入内してしまったショックで都を離れてた人だったので、口にはしないでいてくれましたが。
皇帝の側近無毒(ウードゥー)にも、皇后の侍女宝剣(バオジエン)にも気付かれ、秘密を知った者は生かしてはおけないと、中身皇帝の徐鈺は2人を試すために偽の毒杯を飲ませる。

この2人の忠誠心は試す必要もないだろうに。しかも皇帝、翌朝まで本当のことを言わないんだよねえ。中身徐鈺は一晩、ものすごく悲しみまくってんのに。それをただじっと観察してんの。
翌朝、赤い目をした2人が笑顔でやって来てさ。中身皇帝は、徐鈺に苦労させないための苦肉の策だとか言ってるけど、何が?どこが?
百歩譲って、皇帝って立場としては、家族のように思う臣下でも、こういう時は試さないとってのは仕方ないのかもしれない。それほど用心深いなら、なんで裴妃なんか信じてたんだよって話だけど。
でもあれだけ悲しんでる妻を、せめて夜のうちに安心させてあげようとは思わないのかね。誰が見てた訳でも聞いてた訳でもないのに。翌朝、シラッと2人を復帰させてんのに。
自分を本気でそういうことをする人間だと思ってんのかって、試したかったのはそっちか?だけどそういえば無毒は、入り替わり前の陛下だったら、死を命じたでしょうって言ってましたね。そういう人間だったんじゃんか。
でもこれはさー、お話を盛り上げるためだけに作った感じがしちゃったなあ。
翌朝の、涙目で笑顔の無毒は、ほんっとーに可愛かったんだけども。

北境で仲良くなった忽娜(フーナー)も良かった。
あちらのお家騒動解消の手助けをし、その後帰順してくれた女帝は、中身徐鈺と意気投合してた上、毒矢から庇われてもいたので、まっすぐ皇帝に向かっていくんですが。
入れ替わりの解消後だったんでねえ。しばらく皇帝を観察して、ん?同じ顔でもコレじゃないと気付いてしまう。さすがだ、飲んべ仲間(^m^)

息子蕭錦楽に窘められても、皇帝を陥れることを諦めず、謀反にまで進んでしまった衡山公。
最後は徐家の忠誠心が試されるみたいな形にはなりましたが、まあ、多分上手く収まるんだろうと思って見てました。一波乱起きるには尺も足りなかったし(笑)
謀反の首謀者衡山公の末路だって、そこはそれ、コメディなので、仲間のおっさん達と3人で落ちぶれたけど、ほのーぼの(笑)息子が差し入れ持って来たりしててさ。ふふっ。

入れ替わった時の主役2人の演技がとっても光って、気楽に見ていられるコメディでした。
面白かったよー。

そういえば、張昊唯、どうなったんでしょね。ひとまず活動休止ってことみたいだけど。
慶余年2は無事に公開になったけど、また3もあるんでしょう?ううむ。

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作品情報

  • 制作 2023年発表 全30話 芒果TV、爱奇艺
  • 原題 「恩爱两不疑」
  • 原作 「两不疑」绿野千鹤
  • 監督 何振华、兰超
  • 脚本 纪璟璟、石澳京、李婉、朱书礼

人物相関図

両不疑
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