あらすじ
伏火雷霆の位置の割り出しを武攸決に頼まれた百里弘毅。補佐に任命された内衛の李純(りじゅん)たちから反発を受けるが、見事に彼らを説き伏せ調査を進める。その頃、高秉燭と白浪は、密林で助けた少女・青夜(せいや)が春秋道の根城を知っていると踏み、家に泊まることに。一方、武思月は公子楚の護衛・安白檀(あんびゃくだん)から李北七が最後に現れたのが車貸しであることを聞かされていた。
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ネタバレ感想
黒兄貴に、李北七より今は燃灯大典と武思月が言われていた頃、食事をしている内衛の4人。
李純(りじゅん)、陳武(ちんぶ)、樊長陵(はんちょうりょう)、もう1人は名前が出なくて分からない。
でもまたコイツらは、文句ばっか言ってます。
武思月の人選で、アーランにつく人達らしいけど、何も知らない御曹司が伏火雷霆を探せるものかと、アーランのこともバカにしてるねえ。その上、お灸を据えようだとさ。
ねえ、内衛ってアホばっかなのー?何も知らないのはアンタらだ。
百里家に集まったコイツらは、アーランが報告を聞こうとしても、問題ないと言うばかり。
寄港しただけの船も確かめたかと聞かれても、埠頭の警備は堅く、伏火雷霆の運搬などほぼ不可能かと、だって。確かめてないってことよね。しかも「ほぼ」。バカか、李純。「ほぼ」なら可能だ。
アーランも振り返って、重要な祭典だ、確認は徹底すべきだろうと言うんだけど、その言葉に俯く李純は、自分のほうがいい加減だってことに気付いてはいるのだな?
それでも、4人は目配せをし合って、始まりましたよ。
意味のない、無駄な話を、わちゃわちゃと。鳥が巣を作っているから念のために焼きますかとか。言いながらクスクス笑い合う。品性下劣だ。この大事な時に。
印のところを調べろと言われても、何回ですか?一度じゃ足りない、印の場所以外にも坊はある、頑張れば半月で終わる、だが残念ながらあと2日しかない、だとさ。
さすがのアーランもムカついたでしょうね。表情には出ないけどね。
伏火雷霆の威力を知っているか?とアーラン。
知る訳がない、こんなヤツら。
武思月がなんで、崩落した洞窟に閉じ込められたかも分かってないって、どんだけだ。
激しい爆発を起こし、僅かな量で南市の半分が吹き飛ぶ。
賊は神都を騒がすため、手段を選ばない。
なのにお前たち内衛は、一度調べただけで心配無用だと言う。
余計に働くのは嫌なようだ。
おっさん4人、俯く。まったくもって、恥ずかしい。
アーラン、この程度じゃなく、もっと強烈に嫌味言ってくれても良かったわよぅ。
印の場所を調べ、酉の刻前に報告しろ。
全員、是、と頭を下げました。
こんな簡単に言うこと聞くんなら、いい年してくだらないコトしてんじゃないよ。
夜になってしまい、高秉燭達はあの女性の家だという場所に案内されていました。
あらすじでは「少女」となってるけど、少女には見えない(笑)
薬草の匂いが籠っているらしいその家を、お前の家かと聞く高秉燭は、既になんらかの違和感に気付いているっぽい。
彼女は、書院には明日案内するけど、私は中に入らないと言いました。
食事を用意すると出て行き、持って来たお焼きをバリバリに疑ってる白浪と、平然と半分ちぎって白浪にやる高秉燭と。
テーブルの鉄瓶は空。水は?と聞かれた女性は、部屋の中を見回します。
ふむ、咄嗟に持ってこれない辺り、ここはこの人の家じゃないわね。水瓶の場所を目で探してるし。
年を聞かれて、彼女は18よと言いました。
ピクッとする高秉燭。え、ちょっと待って、もしかして阿曇と一緒?なら高秉燭、めっちゃ若いんだ、7才違いって話だったから、まだこの人25才なのおう!?えー!
29話で、こう見えて高秉燭がすんこく若いとして、と書きましたが、すんごく若かったっ(笑)
物心ついた時から、父親とここに住んでいる。父親は薬草摘みで数日後に帰る。母は自分を産んだ時に死んだ。薬草を売って生計を立てている。
そう言って、彼女は薪小屋で寝ると出て行ってしまいます。
そして夜中。この女性、青夜が、そっと母屋に忍び込み、布団を剥いて短刀を構えると、布団の中の白浪は、ばっちりと目を開いていました。そしてすぐ後ろにはニヤーっとした高秉燭。
ま、そうよねえ。この程度のことで、高秉燭が騙されるはずがない。
掌秋使のところでは、青夜が高秉燭に捕まった!?って話になってました。
追いかけてた2人が「秋」の前に跪いています。傍らには宮嫣(きゅうえん)も。
「秋」が、射手は全員、高秉燭の抹殺に向かえと命じます。
宮嫣が、それでは青夜も巻き添えにと言うと、春秋道のために犠牲になるなら、あの子も本望よ、だって。
薬草小屋では、2人が青夜を捕えてました。
どうやら最初から殺す気だったみたいね。
高秉燭はやっぱり、水瓶探しで確信。その上、窓際にあったのは白朮(びゃくじゅつ)って薬草で、陽の光を嫌うものなのに、窓際にあった。薬草摘みなら、そんなところに置かないらしいよ。
青夜は、十六夜師姐が殺された訳ねと呟きます。
その時、家の外から人の気配。高秉燭は急いで青夜の襟元を掴み、春秋道の根城はどこだと聞くんだけど、ま、言わないよね。そこに外からひゅんひゅんと矢が射かけられました。
テーブルを倒して盾にし、その後ろに避難する2人。置きっ放しだった青夜に矢が向かってきたのを見て、高秉燭は青夜を引っ張り込み、縛っていた縄を切ります。
咄嗟に青夜は立ち上がって逃げようとするけど、そこにも見境ない矢。高秉燭は青夜を庇い、自分の肩に少し矢がかすったみたい。
死にたいのかと言われて、驚く青夜。まさか自分まで使い捨てだって覚悟なんて、出来てないのね。
家に踏み込まれる直前、3人は窓から逃げ出します。
夜が明け始め、逃げる青夜と追っ手の間の距離は10メートルもない感じよ?
高秉燭は、木の枝を違う方向に投げてそちらで物音を立て、その隙にひとまず隠れました。
青夜、泣いてるねえ。ふふん。
武思月は徹夜で、兵力配置図の修正をしていました。
入ってきた黒兄貴が、とても間に合わない、今できるのは、穴を埋め、人手を増やすことだと言います。でも武思月は、李北七を止めたいんだってよ。
そこへ聯昉から安白檀がやって来ます。
聯昉は原則内衛に干渉はしないが、李北七の裏切りは大典に危機をもたらすため、これは特例、内密にと言って、李北七が最後に現れたのは、安遠車行という場所だと報告してくれました。
白浪が高秉燭のケガに気付くと、青夜は、どうして助けた、どうせ私は供述しないと言います。
高秉燭は、おまえも驚いたろ、自分まで狙われるとは思っていなかったはず、と。
私は春秋道の者、春秋道のために死ぬなら本望と、青夜は「秋」と同じことを言うわ。
高秉燭は、春秋道は失敗を許さない、おまけにお前は敵の手に落ちた、利用価値が失せた者は消される、例外はないと言いました。
十六夜の師妹か?十六夜は言った。人の命に価値はなく、任務のためなら何人殺してもいい。
だが俺は思う。命は親に貰ったもの。例外なく血が通い、尊いもの。
お前も人だ。だから助けた。1つの命だからな。
涙を流してその言葉を聞いていた青夜は、先に進んでしまった2人を追ってきました。
道案内をしてくれるようですよ。
一方、まぁだ紅綃坊(こうしょうぼう)に入り浸っている柳灃(りゅうほう)。
さすがに貸し切りの金は尽きたらしく、他の客同様、普通に座って酒飲んでます。
半月前に予約して、宇文佩佩(うぶんはいはい)に会いに来たってわくわくしてる隣の客に難癖つけてるわ。会わせないだと。ほんっとバカな男だ。
女将が間に入り、これじゃ商売にならないと嘆いたところで、柳灃は佩娘から呼ばれました。
慌てて、春禾っ、と入っていく柳灃。
でも、この前騒いだことはもう怒らないけど、今日も邪魔するとはどういうつもり?と言われてしまう。てか、当たり前。
俺は君を守りたくて、だそうです。ダサイ。ダサ過ぎる。思い込みの強さと世間知らずが爆走している。商売の邪魔して迷惑かけて、何が守るだ、バカモノ。
ではお帰りをと、佩娘は言いました。
私はもう庇護が必要な春禾ではない。
だけど柳灃は、それでも春禾だと認めた、春禾でも佩娘でも俺の中では君だ、だと。
佩娘は、あなたは昔の話ばかり、男は果たせなかった願いを忘れられぬもの、あなたにとっては私がそれね。叶えてあげるから、二度と来ないで。
バカにするように笑って佩娘は言います。
長年神都を離れていて知らないでしょう。佩娘は有力者と繋がっている。弱々しい春禾とは違うの。
佩娘は柳灃の服にボタンを外して迫るふり。柳灃は腰が引ける(笑)
本来ならあなたなど部屋にも入れない。でも恩返しに相手をするわ。
春禾、なぜ変わってしまった。俺のせいだ。君を守れなかった。
そしてあるあるの自分の頬叩きですわ。
笑っちゃうよなー。話の通じないヤツってみんなこうだねえ。佩娘の呆れた顔よ。
身分も力もない柳家の使用人と、皇族とも繋がっている高名な妓女と。
どちらが幸せかというのは、春禾の中にある野心や本音によって真逆になるけど、舞姫としての才もあったことを考えれば、まだこの人は恵まれている。這い上がる努力もしたのでしょうけど。当然、身を売りたくはなかったでしょうけど。
権勢を失った柳家に、王侯や貴族を黙らせられる?
人を従わせる地位もないクセに。
泣き出した柳灃を置いて、佩娘は背を向けました。
だけど、自分も泣いてしまうのを見られたくなかったみたいよ。
それなりに当時は柳灃を信じていたのか、何も知らない使用人の娘でいられた頃への感傷か。
帰って。あなたの来るところじゃない。これで恩返しは終わり。縁は断ち切れた。
今後、商いを邪魔すれば、叩き出して貰う。
この言葉にはちょいと、柳灃を守ろうとする意図もあったのかなあ。泣いてるし。
俺の身分が紅綃坊にふさわしくないと?なんて、バカぼったんはまぁだ言ってるけどな。
高秉燭達は青夜に案内されて、崖のところまで来ていました。
藤の蔓で谷底に下りると近道らしいけど、一人しか下りられないんだそう。
何か企んでいるのかもと白浪は言うけど、高秉燭は下りることを選択しました。
強い言葉でおまえは帰れと言われた白浪は、多分、この谷底が根城だと知らせる役目を担ったのでしょうね。死ぬなよと言って、素直に帰って行きます。
私を信じてないでしょと青夜。
青夜が先に下りれば罠を仕掛けられるかもしれず、自分が先に下りれば藤を斬られるかもしれない。
でも高秉燭は、おまえも去れと言いました。おまえは春秋道の捨て駒、俺と行けば殺される。今行けば、生きる道はある。
でも青夜は、春秋道に入った以上、どこにいてもいつかは殺される。育てて貰ったから仕方がない、と。
家族はと聞かれて首を振った青夜に、高秉燭は、俺の知っている少女がお前に少し似ててなと言いました。やっぱり妹を重ねてたねえ。
あの子はよく泣きよく笑い、母親の作る瓊鍋糖(けいかとう)を好んだ。我儘な子で少し気に入らないと泣くから、俺が母親に叱られた。
それを聞いて、ふっと笑う青夜。
生きていればお前くらいの年だ。でも失踪した。行方は知らない。もう行く。
そう言って、下りていこうとする高秉燭に、青夜は、案内なしでどう潜り込む気?と聞きます。
でも高秉燭はなんとかするさって。
春秋道は今、お前に構う暇はない筈、逃げきれば生きられるかも。
青夜、何か考え込んでるなー。とりあえず下りてる最中に、藤は切られないでしょ。
アーランのところには、さっきの4人だけじゃなく、随分内衛の人数が増えてました。
みんな素直に指示に従っています。あの恥ずかしい4人が、リーダーとなって。
そこに黒兄貴が、寝てないのか?と入ってきます。
陛下を守るため、気は抜けませんと言ったアーランを、え?みたいな顔で見る黒兄貴。
あーーーーーー。
もしかしてあの奏上文を見せたのは、こんな朝廷、こんな皇帝、どうよ、恨みに思わないのか?って、示唆したつもり?逆だろ、アンタ自身が疑念を持たれただけだわ。
だけどもしそうなら、これが自分だったら朝廷を恨むから、ってコトだよね。となれば黒兄貴は、自分が毒見役を引き受けないと生きてはいけなかった状況を、朝廷のせいだと恨んでるってことになる。
黒兄貴はアーランの地図を見て、以前の計画より遥かに警護が強化されていると言いました。
それでも、まだ漏れがないか心配ですとアーラン。
どんな賢人でも過ちは犯す、私が確認するから君は一度休め。
そう言って、内衛に檄を飛ばす黒兄貴ですが。
この人が何かを企んでいたのだとしたら、アーランのやり方を頭に叩き込んじゃうなあ。
崖の途中の高秉燭。
もう少しってところで、下の道を春秋道の警備兵が見回り。高秉燭は足先で枝を動かし、なんとか自分を隠してやり過ごします。
バカ柳灃は、百里家で暴れていました。
俺には地位も権勢もないから縁を断ち切るだと!?って、酒飲んで皿割って。姉の嫁ぎ先でコレをするって、すんごい厚顔無恥だね。
五じいに呼ばれた七娘が駆けつけると、春禾に会ったんだとしがみ付く。
紅綃坊の佩娘になってて、俺のことが嫌いだってって(大笑)
なぜ変わった、力を貸してくれ、あんなの春禾じゃない。
あーもー。きもーい、めんどくさーいっ(笑)
黒兄貴より、晋王より、高昇より、鳶飛より、宗凉より、嫌いだ、コイツ。
そして七娘が告げた事実。春禾は柳家から追い出された。
やっぱりね。柳襄(りゅうじょう)ならそうするでしょうよ。
女一人、神都で生きるには、人に言えない苦しみがあったはず。
そんなのあるもんか、嘘だ。姉上も俺を騙した。
百里家の侍女に絡んで、妓女のように扱う柳灃に、さすがの七娘も平手打ち。
七娘は、着替えさせてと五じいに頼みます。
だらしない。それで柳家十郎?
そんな名家の正しい矜持なんて、コイツが持ってたら、こんなアホな事態になってない。
高秉燭は春秋宮に辿り着いていました。
でも、なぜか人がいない。
伏火雷霆は火を点けた途端、爆発する。
その範囲は量次第。多ければ100歩以内は全て灰。
つまり火を点けた者は、灰も残らない。
そんなアーランの言葉を思い出す高秉燭。
突然背後に気配を感じて、押さえ込んだ相手は青夜でした。
なぜ来た?
行く当てがない。案内する。救われた礼よ。私を信じられるなら付いて来て。
まあ、これは信じるしかないなあ。
室内に案内された高秉燭。蝋燭の火はたくさん灯っているのに、誰もいないらしい。
青夜は、扉のボタンを押して開け、隠し部屋のような中に入ります。
大きな神都の地図の貼ってあるここは「秋」の部屋らしい。「秋」は配下と神都に行ったんですって。
何をしに?
さあ。
なぜ黙ってた?
聞かれてない。
だよねー。掌秋使なんて名前も出てなかったわ(笑)
神都の地図には、大きく3つ、丸がついていました。その奥には逍遥子の肖像画。
変ね、なぜ師祖の絵が?と青夜が近付くと、絵の奥から矢が飛び出します。
咄嗟に青夜を突き飛ばした高秉燭が、肖像画をめくると、壁に文書が隠されてました。
貫通す、魏洛の遺棺 星羅、地下に広がる
そこまで読んだ時、青夜がそれを奪って燃やそうとします。
これは「連山訣」、「春」と「秋」が話してた。春秋道の計画の基になっている。
私と帰京しなければ、燃やす。
ん?一緒に連れて行けってこと?
武思月は安遠車行へ。
李北七の似顔絵を見せ、3日前、車を借りに来たかと聞きます。
車夫は、ハタチ過ぎで立派なお顔でしたって、えー、待って、李北七がハタチ過ぎ?
じゃあ、武思月っていくつよぅ。まだ10代とか言うなよ?李北七と同じくらいの設定か、ハタチ過ぎかっ。高秉燭が25前後だもんなあ、李北七と武思月は22、3ってとこか。じゃあ、アーランがハタチ前後だ。七娘もそんなもん?柳灃に至っては、まだ10代ー!?ぎゃー!毎度毎度、あり得ないわよぅ、中国ドラマ。10才前後、イメージとの差があるよねえ。
車夫は、李北七はこの一列全てを借りていったと言いました。
ちょっとよさげなリヤカーみたいな車には、伏火雷霆の粉が残ってましたよ。
その行先は、含嘉倉(がんかそう)。神都の食糧庫を爆破するつもりだ。
含嘉倉に行った武思月は、そこで普通に人足に指示している李北七を見つけます。
慌てて逃げようとした李北七だけど、立ち止まったね。諦めたね。
はぁあ。
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