あらすじ
神都に戻った高秉燭は、若庵がどうやって聯昉内の情報を得ていたかを見抜く。聯昉の中核である万象殿に間者が潜んでいると踏み、周囲の反発を受けつつも調査を進めていく高秉燭。その頃、百里弘毅も奩山から戻り、密告者が残した手がかりから春秋道の陰謀に迫っていた。百里弘毅は柳然の身に危害が及ばないよう接触を避け、密かに武思月と作戦を練る。しかしその動きを敵も察知していた。
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ネタバレ感想
神都に戻り、街を歩いていた高秉燭は、饆饠舗(ひちらほ)で、昨日の売れ残りの食べ物を人々に施しているのを見かけました。並ぶ人々は器を持って来て、それに入れて貰うみたい。
ふと、若庵の家で見た陶器の小丼を思い出します。
アーラン達は未だ馬車の中。
アーランが今までの出来事を思い出し、考え込んでる中、隣で居眠りしてる七娘が凭れかかってきます。
肩を貸してやってはいるものの、めっちゃ不自然に中途半端に腕上げてー。深く倒れ込んで来ないようにか、枕としての役割を全うしようとしてるのか分かんないけど、この不器用そーな感じこそ、アーランですな(^m^)
聯昉(れんほう)に戻った高秉燭は、安白檀に公子楚(こうしそ)に会わせろというんだけど、高秉燭のことが気に入らない安白檀は、聯昉にとって掟は絶対、破った者には二度と公子楚は会わないっていうんだわ。若庵のことを報告しなかったから、らしいんですがね。
ふー。武思月といい安白檀といい。
高秉燭は、聯昉内に間者がいる今、報告したら間者に伝わり若庵に逃げられてしまうと答えます。
弁が巧みだなと笑う安白檀に、高秉燭は、間者の件の糸口が見つかった、捕えたいなら公子楚に会わせろと詰め寄りました。
公子楚に、若庵の小丼を渡した高秉燭。
聯昉という根城で、いかにして情報が漏れたか、鍵はその鉢にある。
あっ、鉢かっ、小丼じゃなくてっ(大笑)
饆饠舗での売れ残りの施しに、若庵が毎度同じこの鉢を持ってくれば、托鉢僧の姿で来ても物乞いの姿で来ても、饆饠舗にいる密偵は、間違いなく若庵に情報を渡せるってことらしいよ。
公子楚は安白檀に、饆饠舗で施しを行う者を調べよと命じます。
そこに高秉燭は付け加えました。
3日、饆饠舗で郎君に会った夜、刺客に襲われた。王登成を連れ出した日ね。
つまり密偵も、当日饆饠舗にいた。
うん、これでほぼ絞り込めますな。
こうして少しずつ信用を得ていんくでしょうが。
高秉燭は、公子楚に、もうひとつと言いました。
百里弘毅(ひゃくりこうき)は奩山で刺客に遭い、羊皮紙の残片を奪われた。
そこには「龍蛇、影潜め道を行く 朝野、連山に合す」と記されていた。
街では、高秉燭の手配書の隣に若庵の手配書が貼られ、高秉燭のは剥がして捨てられてましたよ。
それを拾い上げる武思月。この似顔絵、かなり似てるよね。
武思月も、高秉燭との出会いからの様々を思い出してるよ。
さて、珍しい組み合わせ、黒兄貴と楊煥(ようかん)ですよ。
宗凉の一件で内衛の功績は大きく、陛下も阿月を絶賛していると楊煥。
牡丹芙蓉令まで賜って、私も光栄ですと、珍しく笑顔の黒兄貴。
奉御郎としては頼もしいが、兄としては女子として心配なのだと言うと、楊煥は婚姻を案じているのねと。妹はこの世で唯一の家族、妹の幸せのためならなんでもするという兄貴に、楊煥も気に留めておくわと返してます。
だけど「婚姻」の辺りから、武思月が聞いちゃってるわ。
立ち止まって中に入らないでいる武思月の元に、李北七。
人員を増やして捜索にあたってるって、まだソコか。
若庵は変装に長けてるんだって。あのデカさと丸さだけで目立ちそうだけどなー。
できるだけ生け捕りにと伝えた武思月は、李北七には別に頼みたいことがあると言いました。
聯昉では、神足の張群(ちょうぐん)が捕まってました。情報収集組織の下から2番目ね、神足。
高秉燭や公子楚が仕切りの向こうで見守る中、若庵の鉢を持った安白檀から責められる張群。
張群は、顔なんて知らない、鉢だけで確かめていると白状しました。情報を渡すと、家には大金が届いてるんだってさ。
物乞いから渡された書き付けを見ただけで、金が入ると裏切った張群の話を聞いた高秉燭は、膿を出し切らないと、奴以外にもどれだけ裏切り者がいるかと言います。
公子楚も、同じ穴の狢は、いずれ根絶やしにしてくれると呟きました。
アーラン達も、屋敷に戻って来たよ。
蕾芝(うんし)が飛び出して来て騒ぎ、申非とアーランのケガを見て騒ぎ。
申非に医者を呼んでやれと言ったアーランは、遠慮する申非に何か目で訴えたね。
そんな2人の様子を見た七娘は、出かけようとするアーランをあなたも診て貰ってと止めます。
支障ないと行ってしまうアーラン。
七娘に何か聞かれても答えにくいみたいな申非も、ささっと屋敷の中へ。
七娘も入ろうとするんだけど、なんとなーく何かいつもと違うような気がしたみたいね。振り返って周囲を眺めています。
うん、その勘は正しい。既に百里家の屋敷の前には、たくさんの監視がついてるっぽいよ。
春秋道なのか、内衛なのか聯昉なのか、それとも全部いるのか分かりませんが(笑)
ひとり笠を被った男は、きっと春秋道かなあ。
天堂の建設現場に行ったアーランは、何かの書状を、張監修という人物に渡すよう頼んでいました。
そしてそれも、見られてるなー。
厨房で蕾芝に、アーランの怪我は私を守るためだったの、あんなに心配するアーランを初めて見たわ♪なんていってるところに、見たこともない使用人が薪を持ってきます。あ、もうひとりいた。
今日から雇われましたって言うんだけど。蕾芝は、アーランの指示だと聞いてるらしいので、もしそうなら、内衛の護衛でしょうかねえ。ただ、さすがに七娘も、何かおかしいと思い始めてますね。
公子楚は、春秋道は利用できそうな神足を間者に物色させ、その後、若庵を通して寝返らせたと言ってます。
高秉燭が、万象殿に保管されているらしい神足の名簿を見ることができる人物を調べれば、炙り出せるかもと閃くと、神足の名簿を見る権限のある者と呟いた公子楚も、大事なことに気付きました。
名簿は暗号文で記してるんだって。暗号の法則が分かる人物となると、かなり少ないのでは?
廊下を急ぐ高秉燭だけど、すれ違った職員から内衛の照合依頼だと聞いて、足を止めちゃいます。武思月が来たのかと、そっと扉から覗いて、あ、違った…て。
何よー、今になってー(笑)
でもまあ、この人には他に選ぶ道がなかったからねえ。
夜中。ここまで逃げおおせた若庵がやって来た屋敷には、春秋道の掌秋使(しょうしゅうし)がいました。この人は女性です。そういえば、宗凉は掌夏使(しょうかし)でしたな。
春秋道ってくらいだから、掌春使(しょうしゅんし)もいるんだろう。掌冬使(しょうとうし)は?
逍遥子の下の中ボスってところでしょうか。逍遥子を売った今では、この人達がトップ争いしてるのかな。ていうか、宗凉って、春秋道でもそこそこ大物だったワケだ。「春秋」には勝てないかもだけど。
掌秋使に、いい面汚しねと言われた若庵は、柳襄(りゅうじょう)と宗凉が足を引っ張ったのですと平伏します。証拠は始末しました、ご賢察をと頭を下げてるところに、掌秋使は笑顔で蝋燭の蝋を垂らしました。坊主頭に。うわー、ドエスー(違)
その頭の上に蝋燭を乗せて、ぽんっと目の前に羊皮紙の燃え残りを落とし、見て、百里弘毅が持ってた、と言います。
まさか見つけるとはという若庵に、百里弘毅になんか見当もつかないという掌秋使。
百里弘毅の賢さは尋常じゃない、おそらく気付くと若庵が言いかけると、暗号の法則は師兄が何年も研究した、奴ごときに解けると?だって。この人の師兄は誰だ?「春」かな?
このシーンだけで、実際に会ったこともないアーランを随分と侮ってることが分かります。
要するに、掌秋使というのはそういう人なんだな。プライドの高さで他人を侮る。こういう人は気付かないうちに、その侮ってる相手から追い詰められると相場が決まっておる。
そこに、腰に手戟を刺した十六夜が入ってきて、掌秋使に耳打ち。
掌秋使は楽しそうに、百里弘毅とやらは本当に賢いのね、工部との関連を見抜いたと言いました。
明日、百里弘毅が誰と何を話すかを知りたい、それを探ったら、消してと、十六夜に言う掌秋使。
うわあ、あーらーんっ!
百里家では、アーランを心配した七娘が食事を持って部屋を訪れようとしてるんだけど、家の中にまたもや、知らない使用人が入り込んでいることに気付きます。提灯持ってオタオタしてる(笑)
これさー、内衛から送られた人達だったとしたら、悪手だよねえ。七娘にそれすらも黙っていると、不審に思ったこの子が暴走するのが目に見えるわ。
加減が難しいのでしょうが、中国古装ドラマあるあるで、守りたいと言って相手に何も知らせなかったせいで、いらん窮地を招くってヤツになりそうよー。
高秉燭は、あの水晶キラキラのオブジェを眺めながら、安白檀と話してます。
公子楚が専用の書閣を用意してくれたらしいよ。
善巧堂の者達は秘密を知り過ぎているから、一生この万象殿から出られないんだそうな。でも聯昉は陛下のために身を尽くすもの、皆、覚悟はできているんだと安白檀。
でも、神都に散らばる、間風、神足、浮屠は、 万象殿には入れない。
機密を盗める者は万象殿にいる者のみと高秉燭。
韓執事は6月23日に死亡した、最後、万象殿に現れた時は誰と一緒にいたかと聞かれた安白檀は、23日の前夜だ、当直は黄鐘(こうしょう)善巧と答えます。それと、夷則(いそく)善巧、姑洗(こせん)善巧、延清(えんせい)。
4人は高秉燭に呼ばれました。
韓執事が最後に万象殿を出る前、何を言って何を行い、誰に接触したか、善巧堂で特別なことは起きたか、思い出して欲しい。
それを聞いた黄鐘は、その件なら答えた、安白檀に聞けと、ハナから高秉燭を侮った物言い。
夷則は、あの日はいつもと同じで特に異常はなかったと言いました。
黄鐘は安白檀に、なぜ間者の捜索を任せるのかと言います。「こんな者に」ってワードは言ってないけど聞こえてくるよ。女性の姑洗も、調べる資格はない、だそうな。
高秉燭は、挑戦的な目で言いました。
間者が内部にいる以上、仕方がない、証言しないのは疚しいからか?
煽ってる煽ってる(笑)
怒る3人の善巧。延清が、私が話しますと言いましたよ。
2人は韓執事の足跡を辿って、善巧堂の中を歩きます。
韓執事は、武思月からの密書(銅の帳簿の件)を受け取った後、黄鐘善巧の元へ行き、何やら指示。
その時、善巧堂にいたのは、夷則善巧と姑洗善巧。その他、千目閣から出て来た安白檀も、執事に会ったはず、と。
安白檀と呟いた高秉燭。何か企んでる?疑ってる?
4人を並べ、手前に安白檀を置いて、高秉燭は安白檀に万象殿の名簿を全て見せろと言いました。
千人は下らない、既に私が調べたと聞いても、全てだと。
アーランは自室で、地図みたいな紙に書き込みをしていました。それを食事を持って来た七娘が覗き込みます。咄嗟に紙を裏返したアーラン。どうしても七娘には全て隠し通したいらしいんだけど、だからさ、この子にそれは一番の悪手なんだってば。
七娘を置いて、とっととベッドに向かうアーランを、七娘は、アーランアーラン連呼してついてきます。何か隠してるわねと、さすがに、ウルサイ(笑)
奩山で何か見つけたのねと言われても、アーランには全く何も話す気はなく、縋りつかれても完全拒絶。出て行けと言っちまいました。
途中から、そっと申非が来てたんだけどね。七娘が出て行ったあと、アーランは申非の傷の具合を聞きました。縫ったらしいよ。大丈夫って言いつつ、痛そうな申非。
明日、工部の張監修と留白楼で会うと伝えたアーランは、同行すると言う申非に屋敷で療養しろと告げ、できたら七娘を守ってやれと言います。この状況だから、私からは離れたほうがいいから。
申非が、七娘に冷たいのはわざとですかと嬉しそう。
アーランは、状況は非常に危険、巻き込めないって言うんだけどさー。
うーん、七娘って子の突進っぷりを甘く見てるなーとしか。
そんな納得できない隠れた優しさ発揮されたって、絶対大人しくなんかしてないよね。適度に真実を混ぜ込んで持ち上げつつ、納得するまで言いくるめないとダメよ、ああいう子は。
ま、そんなの、アーランには至難の業でしょうけど。
七娘を思ってですねと笑った申非は、真顔で見上げられ、傷が痛いので休みますと逃げました(笑)
さてさて、高秉燭の元には大量の名簿。全部目を通すのに3年かかるらしい。
とても慎重だった韓執事は、暗号も半月ごとに変更していて、暗号の法則を割り出そうにも3年かかるんだって。それじゃあ、さっき安白檀が私が見たと言ったのは、読めないままざっと目を通しただけってことでは?しょーもな。
でもそれを聞いた、安白檀は、3年以上勤めている者を洗い出せと指示しました。
それでも100人近くいると言いながら名簿を検めていた安白檀に、高秉燭は、白檀君も着手しなくていいと言い、風揚(ふうよう)という職員を呼び、低階級の書吏を務めた者だけ書き出してくれと頼みます。
なぜだと聞いた安白檀に、聯昉の全ての流れを把握したければ、末端から経験しないとと高秉燭。注意を引かずに多くの秘密を握れる。
高秉燭が調べているのを、聯昉の職員達は遠巻きにチラ見してます。ま、気になるでしょうね。仲間の誰かが間者。しかも、悪名高い(笑)高秉燭が突然、公子楚の肝入りで飛び込んで来たんだもんねえ。
屋敷の回廊を歩いていたアーランは、ぽいっと欄干に紙を置いていきました。
暗闇から出た手が、それを回収していきます。
これで確信。百里家に入り込んでたのは、内衛の人達だ。
その人物、提灯ワタワタしてた人(笑)は外に出て、門前で蒸し物の店を開いていた人物と頷き合い、先の道端にいた物乞いに小銭を投げました。物乞いはさっと立ち上がり、きびきび付いて行きます。物乞いの動きじゃねえ(^m^)
2人が向かった先には、武思月と李北七。
不審者はいない、屋敷は正常。そして百里二郎からですと、先ほどの紙を差し出します。
さっきアーランがなにやら書き込んでいた地図みたいなの。
で、回想シーン。
武思月が内衛府で李北七に言った、頼みたいことというのが、アーランを餌に春秋道をおびき出すこと。
危険では?という李北七に、アーランは奩山まで密告者が口封じに遭った件を調べに行ったほど、そして既に帰り道で襲われている、だから確信できると武思月は言いました。
助けに来て貰った時、囮になることをアーランは武思月に告げてました。
高秉燭だって殺されかけたのに、危険だと反対した武思月に、アーランは言いました。
奩山には秘密がある、父の死の真相を闇に葬りたくない。刺客を野放しにするのか?
同意できないと言われたアーランは、では高秉燭に頼むまでと。
それで武思月も折れた(笑)
アーランの地図は留白楼への道順。向かう道順の線を描いてたのね。そこを内衛が厳重に張り込むことに。
春秋道も、アーランと張監修が会って何を話すかを見届けたいはずだから、先に仕掛けられることはないと武思月は言いました。
当たってるね。確かめてから殺せと掌秋使は十六夜に言ってました。でもそれって、十六夜が来るってことだよね。ひー。
百里二郎の安全を確保せよ。
是!
お、カッコいい。内衛、結構モタモタさんに見えてたけど(^m^)
ずっと確認調査をしていたらしい高秉燭、流石に疲れるっぽいけど。
文書を手に立ち上がり、黄鐘善巧の元へ行き、大きな声で言いました。
正月20日、3度も書庫に入っている、なぜだ。
当然資料を調べるためだと黄鐘。
どんな事案のどんな資料だと詰め寄る高秉燭。
安白檀が、善巧の任務の一環だ、過剰に噛みつくなと言うと、高秉燭は、どんな些細なことも見逃せない、白檀君は黄鐘善巧を庇うのかと言いました。
というか、でっかい声でやりあってるの、わざとじゃない?
黄鐘も安白檀も「ない」と思ったからこそ、大声で的外れなことをしていると見せつけて、真の間者を油断させる、みたいな。
やりそうだなあ、この人なら。本当に黒だと思えば、もっと陰で証拠を集めて一手で仕留めに行くんじゃないだろうか。
それに間者を見つけにきた高秉燭を嫌って、敵愾心を露わにするのは間者としては得策ではないはずだから、黄鐘や姑洗ではなく、今も宥めに入っている夷則や、先に素直に説明して歩いた延清のほうが怪しい気がする。
高秉燭の傍らで職員から書状を渡された安白檀は、すんごい顔で高秉燭を睨みましたよ。
あはは、高秉燭の計略炸裂かもしんない(^m^)やっぱりこの騒ぎ、わざとだなー。
百里家の屋敷近くで待機していた武思月の回想。
我を貫くなら私の策を信じろ。神都に戻ったら内衛の護衛をつける。必ず応じろ。
アーランは、春秋道は父を殺した、奴らの秘密は工部と関係がある、工部の官吏と会うと言いました。
武思月はその場所に警護をつけると約束します。
寝ずの番をしている武思月のところに、内衛の兵が報告に来ました。
明日、晋王の外出時に外勤の内衛を回すので、夜明け前に集合しろと黒兄貴からの命令が入っちゃったんですと。えー、わざとじゃなくてこれは、偶然?
アーラン警護の人手が足りなくなります。刺客が現れても…まずいねえ。
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