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「開端-RESET-」15話 ネタバレ感想

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開端-RESET-
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目次

15話 最後の勝負

いよいよ最終話です。
ジャン刑事も無事な未来にしないとだよぅ!

5年前の5月13日。
45番バスに乗ったリウ・ヤオを横目で見るメガネの男。
リウ・ヤオはそれに気付かず、空いた席に座るために男から離れます。
彼女が遠ざかったために、男は後ろに立っていたワン・モンモンをターゲットに。
バスの中で自撮り写真を撮っていたリウ・ヤオは、男がワン・モンモンに気持ち悪く接触しているのに気付きます。思わず写真を撮ると、それに気が付いた男が、リウ・ヤオのほうに近付いてきました。
その時、沿江東路のバス停に着き、リウ・ヤオは急いでバスを降りて逃げます。
こっちも見たけど、相手にもガッツリ顔を見られたんだ。これは確かに怖いわ。
電車と違って、バスってもっと生活圏内って感じだもんね。

バスを降りたリウ・ヤオは、急いで母親に電話をし、今の出来事を話します。
写真を撮ったけど通報すべきかと聞く娘に、母親は、こちらも顔を見られていると知り、この手の犯罪は数日の拘留で釈放されてしまうから、付き纏われたり待ち伏せされたりの報復が怖いと止めました。

うーん、そうだよなあ。親元を離れている娘だもんなあ。数日の拘留とはいえ、犯人は職場にも家庭にも連絡される訳だから、逆恨みを受けたらどうするって考えるよね。そもそも痴漢なんてやるような奴は、自分が悪い癖して、通報されたせいで人生をめちゃくちゃにされたと思うに違いない、って考えるのも当然だし。それにまさか、ワン・モンモンが亡くなるなんて思いもしないもの。

リウ・ヤオの撮った写真は、男の顔だけじゃなく、ワン・モンモンの腰を触ってるところもバッチリと写ってました。
その写真を見ながら、ワン・モンモンの事故のニュースを見ながら、彼女は深夜、パソコンに向かい、真相を知らない人々の心無いコメントを見て、自分も思い切ってコメントを打ちました。
そして、集中攻撃を受けます。
リウ・ヤオを中傷するコメントの中に、見殺しにしたのか、両親に殺されるぞってのもあったね。
5年後、本当に、ワン・モンモンの両親は事件を起こした訳だが。

コメントを削除しようとした時にはもう、掲示板は閉鎖されてた。早く言うべきだった、私は意気地なし、批判コメントが殺到して心の底から恐怖を覚え、自分を守ったとリウ・ヤオ。
聞いてるみんなも、何も言えないやね。

彼女は、何度機種変しても写真はどうしても消せず、クラウド上にも保存してありました。
そのIDとパスワードを教えて貰うことに。

その頃、病室のホーユンは血を吐いてましたよぅ。
スマホに件の写真は送られてきたけど。
次回、果たして自分は持つのか。不安だろうなあ、言えないだろうけど。

シーチンと一緒に病院に戻ったジアン刑事は、待ち構えていたイエ刑事に捕まります。
姉さんに叱られる弟みたい(^m^)
独断での単独行動が危険なのは分かるけどね。今回は大丈夫だったって話じゃなく、基本姿勢の問題だってのも分かるけどね。
師匠を無駄死にさせない、真相を暴くことが弟子としての務めだ、とジアン刑事。
多分キメ台詞なんでしょうけど。そんなお気持ち表明よりも、早く帰って情報を共有せんかっ。
あ、でももうこれで情報収集は完了か。
お気持ちくらい、表明させてやってもいいか←ナニサマ(笑)

けど彼も成長したよね。今の彼は、ループの過去の経験はないけど、ジャン刑事の死を経験して、奥行きが出て来た感じです。ループしたらその経験値はナシになっちゃうんだけどさ。

病室に戻ったシーチンは、もし自分だったら、あんな恐ろしい状況で抵抗できるだろうかと考えていたと言います。もし声を上げる勇気のない被害者がたくさんいたら、と。
だよね、アイツの被害者は、きっといっぱいいるだろうなあ。
写真を見ても、やっぱり動画のワン・モンモンの行動が極端だったのは否めないけども。

安心しろ、人間のクズは必ず制裁を受けると言ったホーユンは、クラウドのIDとパスワード、ジャン刑事の電話番号や送る文面をシーチンにしっかり覚えさせます。
メールを打ったら、スーツケースおじさんとルーディに協力を仰ぐこと。
自分が次回いるかどうか分からないから、だよね。密かな悲しい決意。

シーチンは、ルーディのところで一度時間を食っているから、短縮を考える、タオ・インホンを押さえ込めない時は、ワン・シンドーに娘が死んだ理由を伝える、と、手順はスラスラです。
ホーユンはちょっと寂しそう。
そして、ほらな、実際、君ひとりだってやり遂げられると言いました。
例えばだが、ここで僕がリタイアしたら、君だけでもループを抜け出せ。

驚いて言葉の出ないシーチンを見て、仮定の話だ、そういう可能性もある、気にするなって、慌てて付け足して笑う。
はあ、ヘタレな子が健気だー。
君を失うのが怖くて、ナーバスになった、だって。

シーチンは、目を潤ませながら言いました。
もし次のループがなかったら、次に目覚めた時、何も覚えてなかったら、どうする?

どっちに転んでも、僕は君のことを覚えてる、僕のことを忘れられても、君の部屋のドアを叩く。
そしてこう言うよ。
ホーユンは立ち上がって手を差し出し、微笑みました。
僕はシアオ・ホーユンだ、僕と付き合ってくれる?

ひゃだっ、かわいいっ(笑)
だけど半分最悪の事態を覚悟しつつ、こんなっ。や、だからこそ、か。

シーチンはその手を握り、喜んでと答えました。
主題歌が流れて、キスシーンでしたわ。抱き合うのかと思ったら、違ったわ。

夜の街を、ジアン刑事の車でシーチンと共に公安に向かうホーユン。病院のパジャマのままで。
表情はかなり思い詰めてます。
2人は手を繋ぎ合ったまま、そっと目を閉じました。

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バスの中で目覚めたシーチン。
ループ25回目が始まりました。
でも、ホーユンが目覚めません。
回を追うごとに体が弱っていくと言ってたことを思い出し、その肩に縋るシーチンだけど、それでもブツブツと覚えた番号を呟いてますよ。

急いで写真を撮り、前回ホーユンがしたように、ジャン刑事にメールするシーチン。
ジャン刑事に電話をし、スーツケースおじさんに文章を見せ、表彰ものですと囁いて協力要請。
タオ・インホンがちょいと敏感に、何かが起きているのを感じているのが怖いねえ。

シーチンが爆弾のこと、犯人の動機、橋の封鎖も指示していたので、警察は橋も封鎖済。パトカーもサイレンを消して、バスの周囲を並走します。

ジャン刑事からかかってきた電話は、通話状態にしたまま。
沿江東路で乗って来たルーディにも文章を見せ、猫の使者、喘息征服者、光に選ばれし者と呟きます。
聞かないで、あなたは選ばれたの、手伝って。
中二心をくすぐられた(笑)ルーディは、即、頷きました。それに相手は女の子だしね(^m^)

さすが最終回、今までにないスムーズっぷり。

シーチンは警察の車が周囲を固めているのを確認し、バスを止めてと叫びました。
咄嗟に、止めないでと叫んだタオ・インホン。
通話状態だったシーチンのスマホで、車内の騒ぎを聞いちゃうジャン刑事に緊張の色。

シーチンとスーツケースおじさんがタオ・インホンを止め、ルーディが圧力鍋の袋を引っ張り出します。
タオ・インホンがナイフを振りかざしたのを見たスイカおじさんも加勢し、ナイフを奪い取りました。さすがのトップガンもタオ・インホンにタックル。

その時、ワン・シンドーが急ブレーキをかけ、乗客達はみな転んでしまいます。
ルーディが抱え込んでいた爆弾に手をかけるタオ・インホン。
危うく、スイッチに手が届きそうになった時、タオ・インホンの腰に抱き着いて止めたのはようやく目覚めたホーユンでした。そこでやっとマッチョも参戦、暴れるタオ・インホンを止めてくれます。
わああ、良かったー。けど、まだまだよ、もう少しよっ。

シーチンもホーユンも運転席近くで待機してるけどさ、窓を壊すとかしないの?
どうせ説得はできないよ、ドアは開けて貰えないよ。
てか、娘の話はしないの?黙って見てるってなんなの?

と思ったら、ホーユンが、自首してくれと言いました。
シーチンも、今なら間に合う、バスを止めて、と。
いや、娘の話だろー!
ワン・シンドーはアクセルを踏み、バスは前方を走る警察の車に追突しつつ、走ります。

閉鎖された橋の上で、警察の車を一台破壊して、バスは止まりました。
だけどバックするから、ジアン刑事が急いで車に戻り、後ろから2台で追突。
ほらみろ、ドアは開けてくれないよ、窓壊して、早くうっ。

ワン・シンドーは運転席を離れ、ルーディの抱える爆弾を奪い取ろうとしました。
あ、お薬おばさんもワン・シンドーを殴ってるぅ(笑)
ここでようやくだよ、遅いよシーチン。
モンモンのことを知っているわと叫び、スマホの写真を見せます。

車体の外に緊急脱出用のレバーがあったようで、ドアは警察が開けたものの、気付いたらワン・シンドーが爆弾抱えてるよ。
やだっ、奪われちゃったのか、ルーディ。

ジャン刑事たち警察が突入してきました。
そこでやっと、シーチンのスマホの写真をしっかりと見たワン・シンドー。
モンモンは痴漢に遭ってバスを降りたの、自業自得じゃない、やむを得なかったの。
この写真が証拠よ、彼女に罪はない。

娘の知り合いかと聞かれて、チューターが同じだった、写真を撮った人も証言してくれる、みんなを降ろして、この写真でモンモンの潔白を証明するのとシーチンは伝えました。

押さえられてるタオ・インホンは、それを聞いて目を閉じます。
ジャン刑事も、捜査課の副課長として保証する、娘さんの事故を再調査して汚名をそそぐと。
娘の敵を取らずに死ぬな、相手は法の制裁を逃れ、今も生きている、この証拠で今こそ埋もれた真相を掘り起こそうとホーユン。

最終回だからだけどっ。
うだうだ説得している時間があっ←イラチ(笑)

シーチンの、運転手さん、生き続けて、モンモンを傷つけた人が裁かれるさまを見届けて、で、時間は1:44を回りましたようっ。
ワン・シンドーの手から力が抜けるのを見計らい、ジャン刑事が爆弾を取り、ジアン刑事と共に走ります。欄干からできるだけ遠くに投げ入れ、ジアン刑事はジャン刑事を庇うように橋の上に伏せました。

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川の中の爆発を見るこの映像に、バックでかかる挿入歌の歌詞が「生まれ変われ」

ようやく。
誰一人犠牲者を出すことなく、終わった。はあー。

それぞれ別々にパトカーに乗せられる直前、顔を見合わせた夫婦。
ワン・シンドーは少し笑い、タオ・インホンの目には生気が戻っていました。
振り返ったタオ・インホンの目には、笑顔の娘の姿が見えてたね。

バスの中で、言葉もなくただ抱き合うシーチンとホーユン。
シーチンはほっとしてるけど、ちょっとまだホーユンは呆然としてる感じ。

バスを降りながら、撮り忘れたって自撮りしつつ、俺は生死の境をーなんて喋り出したトップガンが、警察に携帯はしまえと言われてるのがおかしいよ。

警察から出て来るシーチンとホーユン。
明日目覚めた時、また戻ってたらと呟いたシーチンの口を、ホーユンが慌てて塞いだ時、後ろからジャン刑事に声をかけられました。
ジャン刑事にとっては、警察の前で何をイチャコラしてんだ、おい、だろな、これな(笑)

ジャン刑事はいくつか疑問があると言います。
だーよねえ。
爆破計画の内容をよく知っていて、ジャン刑事の電話番号も知っていて、乗客達のことも妙に知っているとか。普通はあり得ないお話ですわな。
だけど、ジャン刑事はケガもなく無事だったし、乗客もみんな助かってるし、シーチンもホーユンも、表情は明るい。話すのはやぶさかではない、でも、これ、どうやって説明しようかー、だよね。
ジャン刑事は、考えがまとまったら電話してくれと言いました。
君達の勇気に、改めて感謝すると言って、早く帰れ、だって。

階段の上から、ジャン刑事は振り返って帰る2人を見てたけど、ホーユンの言う通り、本気で疑われてたら帰れないよね。
さてさて、後でどう説明する気でしょうねえ。でもそれを描写してしまったら、ここで最終回にはできないから、ないだろな(^m^)

シーチンのお腹がなっちゃったみたいで。
奢るよと言ったら、嘉林で一番の高級店に行こうとシーチン。固まるホーユンの顔がおかしい。
それでも押し切られるっていうね。結局、シーチンには勝てないんだろな、今後も(^m^)

ホーユンにとっては、何日ぶりだろうって感覚の自宅。
だけど、今回の時間軸でいえば、朝出て、その日の夜帰ってきただけなんだよねえ。
部屋は屋根裏みたいなおしゃれ空間。デジタル系のクリエーターっぽい。
ベッドに座り込んで、部屋を見回して。
シーチンから入った、晩安のメールに晩安と返して。
寝支度を済ませて、ベッドに倒れ込んで。

朝。
ホーユンは自分のベッドで目が覚めました。
鼻血も出てないぞ、普通だぞ。
ほっとして、急いでシーチンにメール。
シーチンは既に学校にいましたよ。ホーユンから来た、早安のメールに嬉しそうに微笑みます。

乗客の8人は全員、嘉林市から表彰されました。良かったね。
報奨金も1人3万元貰えたから、スーツケースおじさんも娘も嬉しそうだし、英雄と言われて名誉も回復できたので、スイカおじさんの家族もすっかり明るい表情だし、ルーディのパパとママも嬉しそうです。

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ルーディ、けっこう大きいんだねえ。

そして。
全ての元凶、メガネの小太り中年は、就学前っぽい娘のいるお父さんでした。
娘のことは可愛がっているみたいで、写真を家にも職場にも置いてたりします。
まさか自分にも娘がいるって。ほんっとうに意味が分からない。
自分の娘が、こういう卑劣な性犯罪のターゲットになるかもしれないと、少しも考えたことはないんだろうか。
職場で、男は逮捕されました。

ワン・シンドーが収監されていく時、廊下で彼は男とすれ違います。
お互いに、相手をそれと分かって視線が絡みますが。
痴漢野郎が睨む意味が分からないよ?ま、すべからく他責思考なんだろね、こういう奴は。

乗客のみんなもその後、それぞれ幸せになっています。
スイカおじさんとスーツケースおじさんとルーディが特に良かったな。
スイカおじさんが息子の職場にスイカを持って行ったら、息子や職場に大歓迎されて、みんなで美味しそうにスイカ食べてるし。
お金がなくてバイクが買えずデリバリーの仕事が出来なかったスーツケースおじさんも、報奨金でバイクが買えたんだね。ご機嫌でヘルメットのてっぺんにアヒルつけて、笑顔でデリバリーしてるし。
ルーディは誕生日に、コスプレした両親から、毛のないネコ、多分スフィンクスだと思いますが、プレゼントして貰って、本当に嬉しそう。アニメっぽいフィギュアや猫にゃーの乗ったケーキも可愛いし。

シーチンとホーユンは、ワン・モンモンのお墓参りに。
花を供えている時だけじゃなく、手を繋いで墓地の階段を降りている時も、2人に笑顔はなく。
まあ、彼女のことを思ったら、ヘラヘラはできないでしょうが、でもこの2人の表情は、本当にこれでお話はお終いなのか、まさかまだ何かあるのかと、ちょっと不安になっちゃう感じでした。
ループそのものが、ワン・モンモンの悲しく強い意志が介入していた気がするので、その彼女が眠る墓地では神妙な表情で当たり前なんだろうけども。
他のみんなが笑顔での終わりだったから、余計にちょいとね。

いやいや、いろいろ文句も言いましたが(笑)
面白かったですよぅ。
ループが続き過ぎて飽きるという点さえ、クリアできれば(笑)いいドラマだったと思います。

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