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「開端-RESET-」12~13話 ネタバレ感想

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開端-RESET-
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目次

12話 午後1時45分

23回目の続き。
今回は、爆弾おばさんとバスの運転手が共犯だったこと、2人は夫婦だったことが分かり。
バス会社や職員宿舎で情報収集してから、協力者として出頭し、できるだけ警察の調べた情報を得たいと滞在中。
ただシーチンは、サバイバー症候群というPTSD状態になっている模様。あの着信音が聞こえると、条件反射で震えてしまうという。
それで、情報の飛び交う場所ではない、静かな別室に隔離されていました。

ジャン刑事が、2人の電子機器を預かりに来ます。
ホーユンは、ワン・シンドーの部屋から持って来たあの女の子仕様のスマホも恐る恐る差し出すけど、その違和感にすぐに気付かれちゃったね、多分。

新たな手がかりは見つかったのかと尋ねたシーチンに、ジャン刑事は誤魔化さずに、少しだけと答えてくれました。
爆弾の出どころは?ビニール袋の乗客では?と畳みかけるシーチンを見て、ホーユンは気が気じゃない顔になってる(笑)

ジャン刑事も、2人に漂う微妙な違和感を確かめたかったんだろな。腰を据えて話す態勢。
突撃シーチンのフォローを、ホーユンがこまめにしてくれてます。違和感を薄めるように、マイルドに。それに気付いてるのかな、シーチンは。無意識の信頼かな。
それとも、これすらも「策」だろうか。

ジャン刑事のイヤホンには、爆弾夫婦とシーチンとホーユンとの接触は全くナシとの連絡が。

2人の会話を遮るように、シーチンは、タオ・インホンは工場でどんな仕事をしていたのかと聞きました。文字通り、前のめりよ。
グイグイの彼女に引きずられる彼氏に見えるだろうなあ、これ(笑)違いないけど。

品質管理だと聞いてシーチンは、なら爆弾は作れる、犯人は彼女ですよと断定しちゃう。
証拠がないから断定はできないというジャン刑事に、調べてくださいとシーチン。
それを見ていたドゥー副局長は、魚はかかった、網を上げてと。
ん?これで?副局長は何を待ってたんだ?

ジャン刑事は、勿論調べると言い、2人が公安に出頭する前に、バス会社や職員宿舎を回った不審な行動を問いただしました。
あ、これか。まあそうね。ここは疑われるポイントだよね。

ドゥー副局長は、バス会社と宿舎で対応した男達の情報も得てました。
バス会社には取材、宿舎には親戚だと、2人がそれぞれに伝えた身分が違っていたこと。
だけど、バス会社では特に何も話さないうちにいなくなり、宿舎ではホーユンが空き巣のように家探ししていったけど、シーチンは話しかけて来て、やたらとワン・シンドーの家庭事情を聞いて来たこと。

ホーユンは、シーチンがニュースを見て動揺し、自分が死なせたと叫び続けるので、バス会社に行って、いろいろ聞けば納得できるかもと思った、最初は爆弾なんて信じなかったけど、これは自分達のキャパを越えると思って通報したと答えます。
怪しく見えても、僕らは悪人じゃない、身元を確認してくれていいと。

ジャン刑事は、生存者症候群の話をしてくれました。
ホーユンは、そんな症候群があるんだなんて呟いてたけど、でもこの人、知ってたんじゃない?だからシーチンの症状を、分かり易く的確に作って語れた。
犯罪や災害時に生存者が陥り易い心的症状の知識も、非日常を創作するゲーム制作者が持ってたっておかしくないもんね。バイオレンス系が得意なら猶更(笑)

ホーユンは、僕たちは洗いざらい話した、せめて彼女にだけでも情報を共有して欲しいと頼みました。
シーチンも、私は答えを知りたいと。

その頃、タオ・インホンのガレージやワン・シンドーの部屋にも調べが入り、これで夫婦の犯行ってのが確実になったねー。

ドゥー副局長と一緒に報告を聞いたジャン刑事も、あの2人の嫌疑は薄まるばかりですねって言ってる。
宿舎でも、特に証拠隠滅を繕うことなく、散らかしたまま帰ったし、人目を避けたいならわざわざ同居人に話しかけるのも不自然。言う通り、犯行動機を少しでも探りたかった行動に見える。

それでも、ドゥー副局長は2人の行動は不可解、明確になるまで、手段は問わないとまで言ってるなあ。
明らかにまだ何か隠しているのは確かだろうと、ジャン刑事も思ってはいるようだけど。

ジャン刑事は2人に、ほぼ確実に、爆弾はタオ・インホンの自作だと伝えてくれました。
他にも提供できる情報があるんじゃないかと聞かれたシーチンは、手をかけたまま警戒していたので、圧力鍋のバルブが起動装置ではないかと、ホーユンは、1:45に拘っていたので、時限式だと疑っていると答えます。夫婦にとって意味のある時間なのでは?
あ、ただの推測です。←慌てて付け足してる(^m^)

監視していたドゥー副局長は、橋で起きた1:45の事件がないか、過去の記録から調べさせます。
おおお、順調順調。
最初は、誘導されてることに不快感MAXだった副局長だったけどね。

ここでホーユンが、さっきの携帯はワン・シンドーの部屋から持ち出したものだと白状。
すぐにそう言わなかったのは、公安局で窃盗を告白するのは怖いですよぅ、て(笑)
ただ、あの部屋で違和感を発していたので、調べようと持ち出したのだと。
ジャン刑事は、申し出たのは正解だ、盗品だと気付いていたって。
盗品。確かに黙って持ち出したら盗品だわな。

シーチンが、夫婦に子供はいなかったのか、あれは子供のものなんじゃないのかと思いつくんだけど。
てかさあ、あれほど個人データが揃うお国なんだから、この夫婦が犯人だと分かったなら、データベースを見たら、家族歴や過去の事件や警察との接触歴なんかも一発だと思うんだけど。刑事が数人でデータ見てるのに、シーチンに言われて見直すってー。

2人には、ワン・モンモンという娘がいました。
だけど5年前に亡くなっていると聞いたシーチンは、驚きます。
1年前にシーチンはワン・シンドーから、同窓だった娘は社会人だと聞いていたから。

ジャン刑事はシーチンの反応をチラ見しつつ、おそらく娘の死が事件の鍵だろう、何か思いだしたらすぐに伝えてくれと言って出て行きます。
壁の時計は夜7時を指してましたな。
そっか、考えたらまだ事故から6時間程度しか経ってなかった。
なら仕方ないか、警察が後手後手に見えても。

シーチンは、ワン・シンドーから聞いた娘の話をホーユンに共有。夫婦仲は悪かったと同居人から聞いた話も。
ワン・シンドーはなぜ嘘をついたのか。妻に脅されていたのか?

あの携帯は、ワン・モンモンの物と判明。データの復元はまだだけど、通話記録は取れました。
最後の通話記録は、5年前の5月13日、1:44、相手はワン・シンドーで、電話には出ていない。
そして、5年前の出来事が、監視カメラの映像でようやく明らかに。
なぜか橋の上でバスを降りた女の子が、後ろから来たトラックにはねられて即死した事故。
その時刻が、1:45でした。

恐らく、バスの中で何かがあり、娘が電話をしても父親は出なかった。
それで多分無理矢理、橋の上で降りて、事故にあってしまった。
だから娘の乗った45番バスを、同じ場所で同時刻に爆破する。それが夫婦の目的。
ただ、今日は5月9日。
日付が違ったのは、今日の午後、ガレージの防火検査が実施される予定だったため。爆発物が見つかる前に実行せざるを得なかった。その防火検査も、4/4にタオ・インホンがボヤ騒ぎを起こしたから。

だいぶ明らかになってきましたな。
スムーズに進み過ぎる捜査に、公安サイドも多少の疑問は抱えつつ。ドゥー副局長も、2人は真面目な情報提供者だってほうに傾いてきたっぽい。

ホーユンは差し入れられたカップ麺を食べてました。アサリの春雨ヌードルらしいよ(^m^)シーチンは手を付けずに思案中。
シーチンが、娘の死が犯行動機なら、説得は無理だと気付きます。
ホーユンは、警察がこういう時にどう対処するかを知る必要があるけど、教えて貰えるかどうかと。

戻って来たジャン刑事に、シーチンは、娘の死因を教えてくださいと言います。ワン夫妻の犯行動機と関係があるかもと。
とはいえ、知ったところで過去のことだと言うジャン刑事に、もしも過去じゃないとしたら、と、シーチン。

もしも、私達が目覚めた時、またバスに戻っていたら?
爆発が起きる1:45まで20分しかない状況だけど。
車内に爆弾があり、犯人も分かっている、どう防げますか?

気にしないフリでカップ麺を食べ続けていたホーユンは、もう聞くな、君には関係ないと呆れたように言い、2人はジャン刑事の前で口ゲンカ。
サバイバー症候群で不安定になって前のめりな女の子と、それをフォローしつつ、いい加減呆れ始めた恋人役っての、よぉく出来てる(^m^)ジャン刑事から、警察の対処法を聞くためのお芝居だろねえ。

シーチンのメンタルを鑑みたって感じで、ジャン刑事は話してくれました。
警察なら、その状況下ではバスを止めない。容疑者を下手に刺激すれば爆発が早まる。
次の停留所から一般客を装った警察官を乗り込ませて車内で見張り、適切な時期を見定めて爆弾を撤去する。

ただ5分で来るのは難しいらしい。
バスを遅らせることができれば、検問を敷く時間は稼げると聞き、考え込むシーチン。

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だけどジャン刑事は、シーチンの様子を見て、頭抱えちゃってる(笑)
爆発がこれから起きることだと確信しているみたいに、そしてそれをなんとか阻止しようしてるみたいに、必死で聞いてくる。今まで、精神的な異常も感じられなかったし、なんなんだこの2人は…だよね。

立ち上がったジャン刑事に、シーチンがもう一度、ワン・モンモンの死因を尋ねます。
正しく情報を伝えてくれたジャン刑事。
でもそうすると、出て来る疑問は、なぜ彼女が橋の上で降りたのか。

行こうとするジャン刑事に、シーチンは更に尋ねます。
もし知らない人からメールがきて、20分後にバスが爆発すると助けを求められたら、すぐに出動しますか?
ジャン刑事は、迷わず出動すると答えてくれました。
イタズラやウソなら、相手を見つけ出して法的責任を取らせるだけだし、本当なら乗客の命を救える。私でなくとも全員が同じ選択をする、それが警察の役目だ。

ドアを出て行くジャン刑事を、今度はホーユンが追いかけて、電話番号を尋ねました。
ナイスコンビネーション(笑)

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そして24回目。
目覚めたホーユンは鼻血まみれ。相当体に負担がかかっているってことねえ。
ホーユンは、自分にとって、このループは無限じゃないのではないかと考え始めてる。自分だけが弱っていくのは、このループにおいて自分は異分子なのだろうと、想像がつくよね。
でも、不安になって涙目のシーチンを励まし、さっとタオ・インホンの写真を撮って、ジャン刑事にメールし、電話をかけました。

言った通りに、即、飛び出してくれる公安の皆さん。
ジャン刑事から、了解との返信を見て、ハグし合っていた2人も行動開始。

ホーユンを痴漢呼ばわりして騒ぎ、バスを遅らせる作戦。時刻は1:38。
止めろだの降ろせだの騒ぐと、ワン・シンドーはバスを路肩に停めてくれました。
降りる時もひと悶着を起こし、USBを盗んだなと言い出すホーユン。
ドアを開けたまま、USBを探そうとしたりして、引き延ばし策にかかっていた時、トップガンが余計な一言を言っちゃったよ。こんなの痴漢と窃盗の茶番劇だ、通報する。

それを聞いたワン・シンドーはドアを閉め、バスを発車させてしまいます。
時刻は1:40。

不貞腐れたテイで、タオ・インホンの後ろに座ったホーユン。
沿江東路のバス停では、ジアン刑事達が乗客のふりで待ってたんだけど、バスはロスした時間を取り戻そうとするように、バス停をスルーしてっちゃいました。
橋は既に封鎖済。

ホーユンの携帯にジャン刑事から確認の電話。
サイレンを鳴らしたパトカーも、バスを追ってきました。
ジャン刑事がマイクで止まれと呼びかけますが、バスは止まりません。

明らかに様子が変だと気付いたタオ・インホンが、ナイフを振りかざし、動くな、橋へ行くと。
ホーユンが背後から押さえ込もうとするんだけど、なんたってもう体ヘロヘロですもんね、全然無理。自分のほうが倒れ込んでしまってますわ。ケガもしちゃったね。
でもその隙に、シーチンが赤い袋を引きずり出し、ビニール袋の中に爆弾がある、近付いちゃダメと叫びます。
倒れ込みつつ、ジアオ、手伝えと叫ぶホーユン。なんで、いきなり名前?とも思わずに(笑)駆け寄ってくれた、スーツケースおじさん。
てかさあ、シーチンも後ろから飛びつくより、頭殴るとか蹴るとかのが良かったのでは?

なんとかナイフは奪い取り、スーツケースおじさん、スイカおじさん、ヘッドフォンマッチョが加勢してくれて、タオ・インホンを取り押さえるんだけど、必死ですからね、ものすごい火事場の馬鹿力なんだろねえ。

ワン・シンドーに向けて、必死に言葉を重ねたシーチンとホーユンだけど、そこで逆上するワン・シンドーの言葉から、なぜ娘が橋の上でバスを降りたのかについて、警察は満足な捜査をしてくれなかったことに、恨みを持っているのが分かりました。
だけどそれで、同じ時間に同じ場所で、乗客を道連れにして爆死すれば娘に会えるってのはさあ。
ないよね。普通の精神状態では。

あと3分。
バスは橋の上に近付きます。正面には警察の検問、路上にはタイヤをパンクさせるトゲトゲ。
バスはパンクしてパトカーにぶつかり止まったけど、今度はバックしてる。
けどさ、シーチンもホーユンも、周囲を見回してるだけなの。
20回以上もループしてるクセして、何してんねんっ。
どうせワン・シンドーはドアを開けない。早く窓を壊さなくちゃ。むしろタオ・インホンを3人に任せて、窓を割りに行くくらいしなくちゃー。

と思ったのは私だけではあるまい。
初回なら仕方ないさ。でもアンタら、もう一刻を争うの分かってるじゃんか。

ようやくホーユンがハンマーで窓を割り、シーチンが圧力鍋を外にいるジャン刑事に手渡した時、あの着信音が鳴りました。
ジャン刑事は、鍋を川に投げ捨てたけど、爆風に吹き飛ばされて全身に大やけどを負い、その場に倒れてしまいました。

ほんの数秒よ。あと数秒早ければ。

13話 悲しい過去

冒頭は、5年前の事故が起きた後の、45番バス。
ワン・シンドーとタオ・インホンは、バスに乗って、若い女の子に声をかけ続けてたみたい。

てかさあ、このバスで痴漢に遭ったことはないかと聞くのに、あれは怖すぎる。
既におかしくなってたにせよ、ぬぅーんと近付いて、男に触られてない?って耳元で言うて。
めっちゃ気持ち悪いだろー。
だけど、もう何度もやってるんだね、ワン・シンドーは溜息ついてるもんな。

で、不審者扱いされて、バスの中でワン・シンドーが抱えて止めて、バス停で警官に、まぁた、アンタかーと言われる流れ。
ワン・シンドーは俯いて苦い顔してますが、タオ・インホンは顔を上げて虚ろな目を見開いたまま、きょとんとしたようにも見える表情です。
これすごいよね、明らかに普通ではない目。

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対応している警官は、娘の事故のことも知っていて、気持ちは分かるが運転手や乗客に迷惑をかけている、気を付けてくれと言うんだけど。
誰に迷惑をかけてるんだ、何が悪いんだ、と言って、踵を返しちゃうタオ・インホン。
警官をワン・シンドーが必死で宥めるとこまで、セットね。

警察が無能だから自分で証拠を探すと呟く、タオ・インホン。

さて、爆風に煽られたジャン刑事は、瀕死の状態で病院に運ばれました。
ジアン刑事の叫びが悲しいよ。
ケガをしたホーユンも入院だってのに、必死なジアン刑事が廊下で、なぜ爆弾があると知ってたんだと詰め寄って、同僚に止められてます。
逮捕された夫婦は黙秘中。

病室でシーチンは、成功まであと一歩だった、次は誰も傷付かないようにもっと急がなきゃと。
だけどホーユンは、もう次はない、と言います。
もし乗客全員の脱出が鍵なら、成し遂げた、でも解決されていない気がすると。

ワン・モンモンの死の背景に何があったのか。
それが夫婦の動機だしね。
2014年5月13日、45番バス、跨川橋の事故で検索すると、バスの中でワン・モンモンが降りたいと騒いで暴れる映像と事故映像に、酷いコメントがついているのが見つかりました。亡くなったというのに、とんでもない誹謗中傷。

でも、バス会社と橋の監視カメラの映像が、どうしてこういう形で公開になってんの?
しかも、5年経っても簡単に検索で出て来ちゃうって。

これを親が見たらどう思うかとシーチン。
彼らにとって生きることは救いじゃないのかも。
私達はまだ事件の核心に触れていない。

だけどホーユンは、自分の体がまだ持つのかどうかと考えてるだろなあ。
次があれば、それが最後のチャンスかもしれない、もしかしたら、次は自分だけ目覚めないかもしれない、とか。

ドゥー副局長の元にも、事故の後、夫婦は警察の調査結果に納得せず、下車理由の解明を要求していたとの報告。
当時事故を担当したチン刑事と運転手も呼ばれて来ます。
チン刑事は、どこも怪しむことのない単純な事故だと言いました。賠償金に対しても、遺族は訴訟も起こさず和解したと。

運転手のジューは、あの事故で警察での事情聴取も受け、仕事も失くし、当時のことを聞かれると非常にナーバスになって、自分の過失を疑われていると思っちゃってる。
あの時は、運転に支障が出るような暴れ方をされた、仕方なく降ろすしかなかった、乗客を乗せて事故を起こす訳にはいかなかったと。
他の乗客に助けを求めなかったのかと聞いた女性刑事イエは、みんな見て見ぬふりだったと聞き、瞬間、眉を顰めましたな。

でもそこじゃないんだ。知りたいのは、彼女がなぜそこまで暴れて降りようとしたのかってとこなんだ。
だけど、ジューは彼女がなぜ暴れていたのかの理由に気付いてないみたいよ。というか、知ろうともしなかった感じ。ただ自分の過失で人が死んでしまったことを、これ以上責められたくない、みたいな。

ワン・モンモンはなぜ降りたいか言ったかと聞かれても、どうせ乗り過ごしたに決まっている、支離滅裂なことを発しつつ、ただ降ろせと騒ぐだけだった、と。ハンドルを取られそうになって、こっちも必死だった、と。
どうせ、という思い込み。ワン・モンモンがもう少し冷静だったら、きっと何か違っていたかもしれないけど。

チン刑事も、乗客達に聞き込みはしたけど、誰も彼女に何が起きたのか見ている人はいなかったと言います。暴れて騒いで降りたという事実だけ。
それでも、タオ・インホンは当時からずっと、身の危険を感じたからだと主張していたらしい。だけどそれを裏付ける証言も証拠も出ず、事故は捜査終了となってしまった。

映像を見ると、ワン・モンモンは後ろのドアのステップ部分で、ワン・シンドーに電話をかけてました。バスは比較的混んでいたけど、その時、彼女に接触するほど近付いている人はいなかった。でもすぐに運転手のところに走り込んで、降ろしてと叫び、前のドアを叩いて暴れてます。

例えば何かあったとしても、タオ・インホンが知らない女の子に詰め寄ったみたいに、そこに痴漢がいたのだとしても、運転手の隣に避難し、次のバス停までなんとか待つという選択肢もあったんじゃないのかなあ、これ。運転手に縋りつく彼女の近くにも、誰もいないぞ?
運転手さん、痴漢がいます、ここにいさせてくださいって頼れば。
初めてのことでパニックになっちゃったのかもしれないけどさあ。うーん。
当然、痴漢は卑劣で最低な犯罪よ。
そこで被害者が声を上げるのは勇気がいるし、怖いし難しい。
だけどこの反応は、うーむ。痴漢に遭って、父親に電話するのかぁってのも、うーむ。
これって、お国柄なのでしょうか。

運転手がその剣幕に折れ、ドアを開けても、ワン・モンモンはすぐには降りませんでした。振り返って車内を見ています。ここが大きなポイントなんだけどなあ。
少しだけ、ドゥー副局長が気にしたけど、スルーされていくねえ。

45番線はそもそも、長い橋のところで揉め事が多い路線なんだそうな。乗り過ごすと戻るのに数十分かかってしまうんですって。だから、ワン・モンモンもそれだったのだろうと推測されてしまった。
だから状況的には単純な事故だ、と。

それでも、夫婦は一か月以上、結果を受け入れず、独自に調べていた。
それが冒頭の、気持ち悪いタオ・インホンのシーンね。
最初はタオ・インホンとやり取りをしていたけど、その過程で精神を病み始め、責任認定書にサインをしたのは、ワン・シンドー。

タオ・インホンは事故後、精神的に不安定になり、生徒を殴って辞職したらしい。
その後、周囲との連絡を絶って、嘉林市に来た。
ワン・シンドーは、事故後、一気に老け込んだものの、事故の話は口にしなかった。そして彼は妻のいいなりだった。

その頃、ジャン刑事が亡くなってしまいました。
廊下で思い詰めた顔だったジアン刑事の、涙に潤む目が、捨て犬みたいになった。

洗面所で頭を冷やし、ジアン刑事はホーユンの病室へ。
爆弾があるとなぜ知っていた。ジャン刑事の連絡先もどうやって知った。
そうよね、そこ、誰が見ても不思議。

ジャン刑事に教えて貰った、ある意味、知り合いだが、説明が難しいと、2人はそう答えるしかない。
シーチンがジャン刑事は今と聞くと、既に殉職したとジアン刑事。
固まる2人。

知っていることを全て吐いて貰うぞって、アンタ、その物言いは。
でも、ジアンくんじゃあ、仕方ないか。
即、同僚が来て、連れ出してくれましたが。

タオ・インホンは、警察官が乗っていなければ、私達家族は再会を果たしてたと言います。
教えてよ、5年も追えるなら、娘が死に至った真相も突き止められたでしょ。
どうして匙を投げたの?

シーチンとホーユンを警官だと思い、事故後からずっと、怪しい動きをしていた自分を追っていたんだと誤解した訳か。

首謀者は私、ワン・シンドーは関係ない、私が脅した。一緒に死なせたかった。

ここでイエ刑事が、気持ちは分かると言ってしまいました。
あ、いかんと思ったわ、見ていて。

あなたに分かる?分かるって?私にも分からないのに。
泣き笑いになったタオ・インホンは、なんらかの発作を起こしてしまいます。
なんの発作だ?

ワン・シンドーは、ドゥー副局長に娘さんの事故を改めて調べると言われ、感謝すると言いました。
そしてこの人は、タオ・インホンの様子を気にしてばかりいる。

ドゥー副局長もまた、気持ちは分かると言いました。
親でありながら、窮地に立つ子供を守れなかった。しかも最後の電話を受けている。
こっちは落ち着いて見ていられるのはナンでしょね。副局長の年齢と相手よね。

ワン・シンドーは、電話に出られなかったことを特に後悔してたみたい。
そして、動画に酷いコメントがついていたのも、やっぱり見てしまってた。

もしあの時、一筋の手がかりと希望があれば、きっと立ち止まれた。
全ては自分が計画したこと、タオ・インホンを脅して爆弾を作らせた。
親として、どうして娘が死んだのか明らかにする義務がある。
教えてくれ、間違っているか?

明らかにする義務が、なんで関係ない人を巻き込んで自爆することに繋がるのか、誰にも分からないと思うよ。騒ぎを起こして自分達が死んでも、それで5年前の事故の再捜査には繋がらないと思うもん。同じ場所で同時刻に死んだ娘の事故が動機だった、ある意味心中みたいなものだ、で終わるでしょ。

ただ、ああいう誹謗中傷は、日本でも酷いもんだけど、あちらはその比じゃないらしいもんねえ。
そのせいで、家族を失った悲しみが歪みまくるというのだけは、理解できる。

ドゥー副局長は、罪を犯す理由にはならないと言いました。
乗客にも家庭があり、子供や両親がいると考えたことは?
勝手に恨みをまき散らし、罪のない人の家庭を壊す。
そんなことをしてモンモンは喜ぶの?

ご迷惑をかけた、申し訳ないとワン・シンドーは頭を下げました。

5年前のその日。
仕事中だったワン・シンドーは、トラックの中に携帯を置いたまま、外に出てしまってました。
仕事に使っていた軍手は、いつもモンモンが新しいのを買ってくれてたみたいね。だからシーチンから、お礼の手袋を受け取らなかったんだ。穴の開いた軍手は形見だったのかー。

警察には、放心状態の妻と、チン刑事、バス会社のヤン社長がいました。
ペラペラとお悔やみいうヤン社長と、賠償等の説明をする刑事。ただワン・シンドーは黙って座っている妻だけを見てますね。
タオ・インホンは、同意しない、お金はいらない、真相だけが要ると言いました。
バスを降りた原因は?車内で何があった?真相が解明されたらすぐにサインする。

独自に証拠を集めようとバス会社に詰めていたタオ・インホンは、トイレで45番バスには痴漢がいる、でも乗客からの訴えがなければどうしようもないと誰かが話しているのを聞いてしまいます。
それでバスに乗り始めたけど、そのうち、タオ・インホンが立っていると、バスはドアを開けてくれなくなりました。
夜、橋の上を歩きながら、ワン・シンドーの言葉に耳を塞ぐタオ・インホン。
憑りつかれたような顔が怖い。

私は自分の子供を失ったことがないし、親族がまさに亡くなるって現場で、他人からあれほど酷い言葉を投げかけられたこともない。
だから私は、この夫婦どちらにも、気持ちは分かるとは言えないなと思いましたわ。
きっと私には何も分からない。
でも、関係ない他人を巻き込んで爆死することの意味も、全く分からないのよ。

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