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ロング・ナイト 沈黙的真相 12話「真相」あらすじとネタバレ感想

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ロング・ナイト 沈黙的真相
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO.,LTD.
目次

あらすじ

陳明章の情報を得て苗高郷役場へ向かった江陽と朱偉は、被害者リストに名前のあった李雪が名前を変えて暮らしている事実を知る。李雪は侯貴平が殺される現場を目撃していたが、証言を拒否。余命5か月となった江陽は、朱偉や張超らにある計画を持ちかける。それは自らの命と引き換えに、隠された真相を白日の下にさらすというものであった。地下鉄事件の裏に隠された巨悪、そして江陽が厳良たちに向けて遺した言葉とは…。

(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.

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ネタバレ感想

2010年、江潭(ジャンタン)市。
薄暗い部屋の中。壁には伸縮性物干しが設置されています。物干しにしては低い位置。
ゆるゆると立ち上がり、ビデオの録画スイッチを入れたのは江陽。

時間は遡って、多分2009年。
携帯修理ショップの中で、薬を飲んでいる江陽。
そこに朱偉が、新鮮な地鶏の卵を持ってきてくれました。少しでも江陽に、栄養をつけさせようとしてるんだね。

ゆで卵を剥きながら、いい知らせがある、驚くなよ、葛麗(ゴーリー)と息子が見つかったと朱偉。
今更何も驚かないと言っていたのに、それを聞いて、水を噴く江陽です。
さすがに、この知らせにはびっくりだわよ。
でもこの時点で、既に葛麗は精神科の病院に入院してました。朱偉達が匿って入院させたのかもと思ったけど、どうやら違うらしい。孫伝福(スンチュアンフー)サイドの仕業だったみたいね。
そして彼女の子供も、丁春妹(ディンチュンメイ)の家で会ったあの子だと判明。江陽もその後、岳軍(ユエジュン)に抱かれて、卡恩(カーン)グループの社屋に入っていくのを見てましたよね。

その子が曾祥東(ゾンシャンドン)の子だと証明できればいいんだけど、副市長の娘婿の曾祥東から血液のサンプルを採取するのは難しく、何年も精神科病院に入院している葛麗の証言が、証拠として採用されるかも怪しい。

その時、店に、陳明章(チェンミンジャン)からの電話が入ります。
江陽を動かせないように気遣った朱偉が出ると、陳明章は、苗高(ミアオガオ)郷は住民データの電子化が遅れていて、2000年に入ってもまだ手書きだったはずだってことを思い出したと。なのでまだ、資料室に何か残っているかもしれない。

朱偉と江陽が早速資料室を尋ねると、証人のひとり、李雪(リーシュエ)が2004年に改名した書類が見つかりました。
改名後の名前は、張暁倩(ジャンシャオチェン)。
最後の1人を見つけた2人は、肩を叩き合い、涙します。

実際に会ってみた張暁倩は、江譚晩報(ジャンタンワンバオ)の記者になっていました。
特ダネがあると呼び出した2人。
実は違うんだって、申し訳なさそうに江陽は言ったけど、ある意味、特ダネだよね。
朱偉が警察の身分証を見せ、そしてあの写真を見せました。
写真を手にし、絶句した張暁倩に、江陽が3人の名前の書かれた侯貴平(ホウグイピン)のメモを見せます。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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しばし俯く張暁倩を、緊張しながらハラハラと見つめる2人。
顔を上げた張暁倩は、まっすぐ朱偉を見て、私が電話しましたと言いました。

最初に江陽は名前を言ったけど、朱偉は言いませんでした。で、身分証明書を見せた時、張暁倩は緊張感を孕んで朱偉に視線を送りました。この人か…って確認した感じよね。

侯貴平は被害者ですと張暁倩。

こちらは2010年の現在。
運転する顧一鳴(グーイーミン)、助手席の馬少林(マーシャオリン)。
後ろには、厳良(イェンリャン)と張暁倩が乗っています。苗高(ミアオガオ)郷からの帰り。

馬少林は、この事件が解決したら、お休みを貰いたいんだって。少し前、彼女の両親との食事会をすっぽかしちゃった馬少林だけど、ギリギリ別れずに済んだ模様。あら良かった良かった。
特別捜査本部に抜擢されるのは、優秀だからだと思うけど、日々の食事の時間も取れないくらい、状況に振り回されちゃうからねえ。だから先に婚姻届けを出しちゃうつもりだって言ってるんだけど、ちょっと、やめてよ、これはフラグではありませんように…

と、思った途端、トンネルの中で、道を塞ぐようにナナメになって停まっているトラックと、外で作業している3人。あ、マズイマズイまずい。

先導していたパトカーから降りて行った制服警官は、作業をしている1人の腰にピストルが刺さっているのに気付いた途端、物陰から出て来た1人にクロスボウで撃たれてしまいました。
ひゃー、とうとうこんな手段に。
これはどう考えても胡一浪だ。

顧一鳴は急いで車をバックさせますが、後方の車から追突されました。ああ、後ろもか。
銃撃戦になっちゃったよ、わあっ、マーくん、足撃たれちゃったようっ。
厳良から、車の陰に隠された張暁倩。
物音が遠ざかったので、恐る恐る陰から出てみると、目の前に血だらけでライフルを持った胡一浪がいました。でも、既に立っているのがやっとな感じ。張暁倩を狙うこともできない感じ。
胡一浪はライフルを構えることもできずに倒れ、その後ろには銃を構えた厳良がいました。

いやー、さすがだな、厳良。あ、顧一鳴も。
馬くんも頑張ったよう。怖かったなーもー。

警察署の会議室には、高(ガオ)副庁長や趙(ジャオ)局長はじめ、特別捜査本部のみなさんも揃っています。そこに入って来たのは、張暁倩でした。
高副庁長は、緊張しなくていい、ここにいる者は全員、君の味方だと言います。

私は張暁倩です、改名前は李雪でしたと言った張暁倩は、被害者リストにあったのは自分だと認め、言いました。
侯貴平は潔白です。丁春妹をレイプしておらず、生徒を襲ってもいません。
事件の夜、私は現場にいました。

ようやく。ようやくあの晩のことが白日の下に。

5話でのシーン。
映画を見に行って遅くなった少女2人。藪の中で、岳軍(ユエジュン)が電話で、酒に牛用の精力剤を混ぜて侯貴平を陥れた話をしているのを聞いてしまいます。友達を先に帰し、学校に急いだのが李雪でした。

薬入りの酒を飲まされ、具合の悪そうな侯貴平に、べったりと絡みついていた丁春妹。
拒んでも縋りつく丁春妹を、侯貴平は一旦追い出します。
その辺りから、李雪は隠れて見ていました。

そこへやって来た岳軍と2人の男と共に丁春妹は、ポットを忘れたから返してくれと言い、侯貴平にドアを開けさせて乱入。
男3人がかりで布団を被せられて抑え込まれた侯貴平は、丁春妹からレイプされ、その間に、3人が強く押さえつけ過ぎたせいで、その場で窒息死してしまっていました。最中に、既に亡くなってしまっていたと。以前、陳明章の言っていた通り、射精は脊髄反射。

驚愕する4人。さすがの岳軍も、これは想定外だった模様。
窓の外から全てを目撃してしまった李雪は、叫びそうになる自分の口を抑え、泣きながら座り込みました。

その後、私も縫製工場に就職しましたと張暁倩。
夜勤の後、工場を出たところで黄毛(ホアンマオ)に捕まり、街のホテルへ連れて行かれたと語ります。
侯貴平の生前のメモに李雪の名前があったのは、以前から狙われていたから。一度は逃げたのを、誰か生徒が侯貴平に話したのだろうと。
ということは、侯貴平が殺されなければ、李雪は助かっていたかもしれなかったんだ。

あの頃は暗黒の時期だった。眠るのが怖かった。目を閉じるとあの男の顔が浮かび、眠れても同じ悪夢を繰り返し見た。

聞いているおじさん達も、痛ましい顔で言葉にならないって感じですよ。

古いラジオだけが友達だった李雪。ある日、そのラジオで、市公安局の韓克明(ハンコーミン)局長が、リスナーの質問に直接答えてくれると聞き、李雪はあの雑貨屋の公衆電話から電話してみることに。

この当時の韓克明局長は、今は省委書記になってましたよね。前回、高副庁長が車内で報告していた、正確に事情を把握していた人です。そんな繋がりがあったんかー。

李雪の電話は繋がります。でもなかなか具体的なことは言えないよね。
もし女子が酷い目にあったら…と、それ以上は言えなかった李雪に、韓局長は、もし君の言いたいことが私の理解した意味だとすればと、アドバイスをしてくれました。
証拠をきちんと残し、事件の詳細を書き記す。それを封筒に入れ、自分宛てに送りなさい。決して開封せず、時期が来たら通報し、公安局に渡せばいい。

韓局長はすぐにスタジオから出て、かかってきた電話の番号を尋ねますが、公衆電話で相手の特定はできませんでした。
李雪は言われた通り、封書を自分宛に投函しました。

厳良が、その封書はまだ手元にあるかと聞きます。
張暁倩はカバンから封筒を出しました。
通報しようとしたことは?と趙局長。
張暁倩は、その後、朱偉刑事が冤罪を調べてくれると聞いて、電話をかけてみましたと。

通報します。死んだ侯貴平のことです。
あの人は無実です。あの人は無実なんです。
そこまで言った時、雨の夜に外出した李雪を探しに来た叔父に見つかって、慌てて電話を切ってしまいます。

年月は過ぎました。私は張暁倩として、平穏に生きてきました。
でも、江陽や朱偉に出会ったことで気付きました。
白日の下に晒すべきことがあると。李雪のためにも。

どうやって江陽達を探したと趙局長に聞かれ、張暁倩は、彼らが私を探してくれたんですと答えます。

そして、3人の対面シーンの続きです。
張暁倩は、証人となることを拒否しました。
私は李雪じゃない、張暁倩です。
私にできることは、江検察官の話を記事にして注目を集めること。ただそれだけです。

2人の落胆よ。ようやく見つけた最後の希望が。
だけど、そうだよ。この証人になるってことは、自分もヤツらに狙われるだけじゃなく、過去のレイプ事件の被害者ですと自ら名乗り出るってことだから。若い女性に、そのハードルはバカ高い。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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君が唯一の希望なんだ、保身ばかり考えずと言いかけた朱偉を止めた江陽は、明らかに病的な咳をします。それを見て気遣う張暁倩に、江陽はただの風邪だからと。

店を出て、憤る朱偉に、江陽は言いました。
彼女は一度人生を壊されている、今は張暁倩として幸せに生きる権利がある。
証人になれば彼女の生活はどうなるか、江陽は理解した上で、もし自分の娘なら耐えられるかと言います。
朱偉もね、そうだ、こういうヤツだったなって感じだよね。笑顔で、分かった、お前に従うよって。

家に帰った江陽に、息子の小樹(シャオシュー)が薬を差し出します。優しく飲んでやる江陽。でももう、酷い顔色ですわ。
さっき朱偉が言ってましたが、江陽、治療もしない選択をしてたんですね。多分、治療のために入院してしまうと、何もできなくなるから。病室でもう一度試したいと言ったのは、それも含めてのことだったんだね。

小樹は、人は死んだらどこへ行くの?と聞きました。
子供の質問に戸惑うものの、勿論、空の上だと江陽。
小樹は、パパと話したくなったら?って。
答えられなくなって、逃げようとした江陽ですが、答えてよって言われちゃってね。
もう、辛いよね。可愛い小樹も泣いちゃってるしね。
奥さんも泣かせてる(涙)

パパと話したい時は、空の雲を見つけるんだ。
そしてパパの名前を3回心で唱えたら、お前の話は全部パパに聞こえてる。

2009年8月6日。
みんなを集めた江陽は、数日前に病院で検査を受けたと言いました。
余命5ヶ月。
だから最後の決意をしたよ、どうか止めないで欲しい。

江陽が奥さんに侯貴平の実家を訪ねさせたら、お母さんは先月亡くなっていたんだそう。お父さんも脳卒中。
江陽は言いました。
考えて決めた。自分で人生を終わらせる。
僕の死後、これまでの出来事をネットにあげて欲しい。例の写真やメモも。
マスコミの注意を集めたら、逆転できるかもしれない。

朱偉は最後まで奥さんと子供としっかり生きろと言い、陳明章はそんなことをしても結果は得られないと言います。
でも、江陽の決意は固く、もう決心した、尊厳を保って死にたいと。
尚も反対する朱偉とは裏腹に、張超(ジャンチャオ)は言いました。
決意したなら、別の死に方を。
私が手伝う、正義を取り戻そう。

この人もいろいろと考えていたんだろうか。今までずっと逃げ続けてきたけど。教え子が命をかけてここまでやるのなら、もうさすがに、見て見ぬふりは出来なかったのかな。

2009年9月9日。
模造紙にフローチャートを作って、計画が立てられました。
そっか、計画の主導は張超でしたか。
そこには、李静以外の3人が集まっていました。

与える情報はできるだけ少なくする。9枚の写真、そして24日間。
この計画の目的は、騒ぎを煽って、捜査の規模をできるだけ広げさせること。
関わる人間は多ければ多いほどいい。
厳良に解決できない事件はない。真相は解明されるだろう。

江陽は、先生を有罪にするのは李静(リージン)が許さないと言います。
張超は私が説得すると。
でも朱偉はまだ反対でした。
江陽を死なせるなんて許さない、有罪になるならなれって。
朱偉は、今までの張超にはかなり反感を持ってましたからねえ。

でも、これには江陽が怒ります。
何もしなければ、俺は生きられるのか?
朱偉も、何も言えなくなりました。

江陽は、張先生の計画は悪くないと思う、でも誰も巻き込みたくないと。
朱偉はまだ、せっかくの時間を敢えて短くする理由が分からないって言ってるけど、そろそろもう江陽の意志を尊重してやったほうがいいと思うな。分かるけど。言いたいことは分かるけど。

自分ひとりの力で、同じ結果を得られる他の方法はないかなって江陽は言うけど、さすがにそれは無理だよねえ。張超も、君が去った後、誰かが行動するしかないと言います。

今まで黙っていた陳明章が口を開きました。
私が装置を用意しよう。

その時、ノックの音がして、出て行った朱偉は、張暁倩を伴って戻ってきました。
朱偉が呼んだらしい。江陽は、彼女を巻き込むなと言ったはずだと怒りますが、張暁倩は、私も加わりたいと言いました。
絶対にダメだと背を向けた江陽に、江検察官と呼びかけた張暁倩は、よく考えてみたの、事件が解決しない限り、私は自責と恐怖の中で生き続けることになると言いました。
こちらも、既に決意した表情です。
江陽は承諾し、ただし、万一の時以外は、決して証人になるなと念を押しました。

自分は命を懸けるけど、誰も巻き込みたくない江陽の気持ちも分かるけど、それに納得して頷けと言うのなら、江陽だって自分達を巻き込むことに頷けよと、そんな図式ですね。
それぞれの決意。

2010年3月9日。
伸縮式物干しを使った装置が出来上がりました。
陳明章は言います。
例え事前にどれほど強い決意をしていても、死に瀕すると生への欲望が生まれる。
だからリモコンを押したら、放り投げろ。
いくら暴れてもこの物干しが、壁に傷がつくのを防いでくれる。

それで、壁から距離のとれる伸縮式の物干しを使ったのか。
翌日、張超が部屋に戻って、物干しと手すりを付け替える訳ね。
モーターは袋に入れて捨ててくれ、物干しは目立つから持ち歩かず、外してベランダに置いておけば、別に誰も気にしないと陳明章は言いましたが、厳良がそれを「気にした」のは、さすがでしたよ。
馬監察医の気にしていた「動力」は、即捨てられてたんだね。

陳明章の説明が終わった後、立ち上がった江陽は、みんなに、今まで本当にありがとうと頭を下げました。
朱偉がハグしようと近付くと、江陽は大げさだな、なんて以前みたいに言うんだけど、構わず抱き着いた朱偉。すぐに飛び掛かるように更に抱き着いたのは陳明章でした。
今まで、陳先生だけは抱き着いたことなんかなかったのに。飛び着いたのよ。あのクールな先生が(泣)
ここは泣けました。

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縁があったら、また来世で会おうって、朱偉。
また3人で酒を飲もうって江陽。
そこには加われない張超も、さすがに眼鏡を取って涙を拭いてます。
残される妻と子のことも、陳明章が大学まで行かせてやるから心配するなって。
頼んだよって江陽。

その場を離れた張超は、李静の隣にいました。
私があの時、江陽を頼らなければ、こんなことにはと言う李静。
今更、後悔しても遅い?

はい。遅いですよ。
ここは、普通に当たり前の夫婦のシーンだったのかもしれないけど。
でもこうやって、遅い?と人に聞くのが腹立たしいわ。そんなことないって言って欲しいから聞く訳でしょ?その通り、遅いよと言われることは想定してないよね、こういう聞き方をする人は。ダンナに甘えてるのかもしれないけど、ずるいのよ。
ただ夫は、何も言ってやれなかったみたいだけどね。

そもそもこのダンナは侯貴平を救ってくれなかった人で、李静はその場に居合わせて侯貴平の絶望も見ているのに、この人の手を取ったってことから、私には、解せぬ…だったしなあ。人は変わるものだし、恋愛となればなおさら他人には分からないものには違いないんだけど。
なのにその件を他人に頼んで丸投げして、自分は張超に止められて守られて、江陽から距離を置いてたってのだって、は?でしたよ。

張超が江陽の裁判に負けたのも、本当に単純なミスだけなのかなと、ちょいと穿って見てしまいました。殊更に、超敏腕弁護士であると強調されて、過去負けた裁判はたったの1件だけ、それが江陽の裁判だったとくればさあ。ん?と思わされるよね。
江陽が有罪になれば、短くても懲役となれば、李静がこれ以上巻き込まれずに済む(巻き込んだのはあくまでも李静のほうだけどなっ?)って、張超の内心にそれが全くなかったと言えるのかどうか。
しかもこの人、恩師のアドバイスのせいにしてましたよね?
今まで負けなしの敏腕さんだったのならば、確実にそれでいけるかの確認を裏できっちり取るとか、もう少し綿密に調べて、江陽を排除したい側の隙をぬうくらいのことは出来たのではないかと思うんだよね。でもそれを放棄したとしか思えないんだよね。それまでの態度を鑑みるに。
だから、絶対に口にはできないその贖罪の意味で、最後の計画を主導したと考えると、土壇場での張超の翻意は、すんなり納得できるんですよ。
ともあれこの夫婦は、分かりにくい人達でございました。

2010年3月10日。
張先生、先にどうぞと江陽はいい、張超に殴られました。
わざとケンカをして通報され、この2人は揉めていたと、警察にも知らせた訳ですね。
その後、張超は江陽の首にワイヤーを巻き、後ろから背負うように引いて、自分の首に江陽の爪でひっかき傷を作らせます。少し絞められた江陽が咳き込むと、大丈夫かって、気遣うのがまた悲しいよ。

2010年3月11日。
ぼんやりと空港に座っていた張超は、グランドホステスに案内されて飛行機へ。
その晩、マンションの監視カメラが映していた、マンションに横付けした張超の車からは、江陽が降りました。

張暁倩と公安局のみんなのいる会議室には、韓克明省委書記が入ってきます。
張暁倩は、冒頭で江陽が撮った動画を資料として提出していました。
江陽が最後に伝えたいこと。

酷い咳をしながら、伸縮性物干しの前に座った江陽。
みんなが食い入るように見つめる中、江陽は話し出します。

皆さんがこれを見る頃、僕は死んでいます。
再調査を始めて7年です。
その間、僕は、常にはじき返され、打ち倒されてきました。家族まで失いかけた。
でも、諦めたことはありません。
どうしても他に方法がなくて、こんなやり方でお伝えすることにしました。

弱々しい声と息が続かない感じと。
白宇さんが上手でさー、辛い日々でした、とか言われるともー辛さ倍増。うう。

何度も自分に問いました。その価値はあるのかと。
でも分かったんです。価値と言うのは、自分の命が尽きる時の後悔の有無で決まる。
全てをやり遂げた今、後悔はありません。僕たちは、全力を尽くした。
お願いです。この事件を調べ続けてください。
侯貴平の潔白証明と母親の名誉回復を。
社会への説明を行い、司法の尊厳を取り戻して欲しい。

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そう言って、江陽は物干しに付けられたワイヤーを自分の首にかけ、リモコンを手にし、スイッチを入れて放り投げました。
装置が回り始め、ワイヤーが動き出します。締まっていく江陽の首。

んもー、さすがにさ、顧一鳴も厳良も、見ている顔がさ…


任玥婷は、学校に曾小楽(ゾンシャオラー)に会いに行きました。
あの時の子ね、葛麗(ゴーリー)の息子ね。

厳良は電話を受けた後、任玥婷に、葛麗は無事だと告げます。おお、消されてはいなかったー。でも複雑そうな顔をしてるから、生きてはいても、あまりいい感じではないんでしょうか。
そして、夜、まず曾祥東(ゾンシャンドン)が逮捕されました。

会議室には、趙局長、高副庁長、韓克明省委書記。
揃っている侯貴平事件の証拠を見て、韓克明省委書記は、摘発しろと命じます。

食堂のテレビが、地下鉄事件の進展を伝えています。
背後に卡恩(カーン)グループの存在があったこと、元清州(チンジョウ)市副市長の秦大川(チンダーチュアン)と娘婿の曾祥東(ゾンシャンドン)の関与、多くの逮捕者が出ていると。

その店で食事をしていた背中は、李建国(リージェングオ)でした。
任玥婷がやって来ても、ギリギリまで手掴みで鳥かなんかを貪ってる李建国。

孫伝福(スンチュアンフー)の元には顧一鳴。
でも突入した時、既に孫伝福は死んでいました。

2010年9月2日。江潭市。
人民法院で5名の裁判が行われた。

ここは字幕だったんですが、5名って誰?
自殺した孫伝福以外の容疑者全員を逮捕って。
李建国、曾祥東、胡一浪、秦大川、孫伝福、かな。そっか、胡一浪、死んでなかったか。

曾祥東と胡一浪は無期懲役。
李建国と羅剛(ルオガン)は死刑。
えっ、羅剛って誰?李建国の部下にいたかな。あ、証人の王海軍(ワンハイジュン)にインスリンを注射するのを、李建国は部下にやらせると言ってましたっけ。実行させられた部下の名前か。
秦大川は懲役15年。

そして張超と朱偉、陳明章の裁判。
張超は懲役5年、朱偉は懲役7年。
陳明章の刑は分からなかった。朱偉の独白が被っていてね。当人はうっすら微笑んでたけども。直接の犯罪ではないから、2人よりは短いでしょう。
張暁倩は執行猶予でした。

江陽が口癖のように言っていたこと。
何があっても僕たちは国を信じ、法律を信じ未来を信じるべきだ。
分かった、全部分かったよって、朱偉の独白でした。
でもこの国は、いろいろとあり過ぎてなー…

そして、捜査本部の4人も勲章を貰ってましたよっ。おお、勲章だ。
厳良、任玥婷、顧一鳴、馬少林。わあ、マーくんも入ってたー。
壇上で、厳良は3人のほうを見て、いつものちっちゃいガッツポーズ(笑)

相変わらず、病室でワンタンを食べていた劉明洋(リウミンヤン)が笑いました。
もしかして、勲章、あげたのかな?胸についていた小さなリボンの。
厳良なら、やりそうよね。


7年後。江陽のお墓に並ぶみなさん。
朱偉が出て来て、全員揃ったんだね。小樹も大きくなりました。
あ、厳良もいるよー。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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朱偉は、茅台酒を墓前に捧げます。
みんな元気だ。おまえはそっちで安心してろ。
お前が費やした日々は、無駄じゃない。

厳良が小樹の肩を抱いて、あのオレンジのテニスボールを渡しました。
だけどさ、いわくを知らない小樹、なんで急にテニスボール?と思わなかった?(笑)
リモコンの確認に来て遊んでくれた時、話でもしてたかしらん?
ボールを受け取った小樹は、空を見上げます。振り返って雲を探します。
きっと、心の中で3回、江陽の名前を呼んでいたのでしょう。

主役2人と監督、脚本のクレジットの後。

墓地で厳良に右手を差し出した陳明章。
握手をした陳明章は、ありがとう、これを返したかったと言います。

厳良の手に残されたのは、あのリモコンでした。
陳明章の会社を尋ねた時。リモコンを使った装置を頼みたいと言った時。
帰りがけに2人はがっちりと握手をしました。
その時、厳良はこのリモコンを、陳明章の手に残していったのね。
関与は分かっているってことだったんだね。でも、そこから暴き立てることはしないでいてくれたんだね。

階段を降り、去っていく厳良の後ろ姿を見送る陳明章の目線で、ドラマは終了しました。

ふと、呉(ウー)副検察長に証拠の資料を送ったのは誰さ?と、今思いましたが。
ドラマ内では明言されてなかったけど、あれは侯貴平なんでしょうかね。あの写真を持っていたのは侯貴平だけだったし。
あの晩、李静宛てに領収書を投函した映像しか映ってはいなかったけど、同時に写真と資料も投函していたのかなあ。でも封筒の中には、侯貴平の事件記録も入ってたんだよね。だから分からなかった。
事件記録だけは後に、呉副検察長が加えたと考えるのが妥当なのかも。
だとすればますますこのオヤジはサイテーだった訳だが。最初っから知ってたんじゃねーか!とな。


はー、終わってしまいました。重たいドラマでした。
これでもかと踏みつけられ、粉々にされる江陽達を見ているのは辛かったなあ。
でも、面白かった。見応えありました。

ただ、ちょっとアレだね。←ナニ
地方の公安局や検察院はイマイチだけど、中央は清廉、公正、中央は腐ってない、キリリ!が、ちょっとアカラサマではございましたが。まあ、仕方ないのでしょう、そこは。これもある意味お国柄。

最終回だけはちょっと長くて70分くらいありますが、あとは50分~60分前後の12話ですので、さくっと見終える、というほど軽いドラマではありませんが、見て損はないドラマだと思います。

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