あらすじ
小薬谷(しょうやくこく)の長老から掌門の任を解かれた楊瑾は、擎雲溝の禁林(きんりん)近くで李妍と応何従(おうかしょう)に追いつく。猛毒の朱明草のある林は瘴気に包まれ、警備の者から奪った瘴気よけの香袋を使っても思うように動けない。それでも3人は知恵を出し合いながら林の奥へ進み、ついに朱明草を発見する。一方、掌門不在となった小薬谷に胡天瑛が現れた。自ら大薬谷(だいやくこく)の伝承者を名乗る胡天瑛は、腕試しと称して長老に毒を盛って体の自由を奪い、小薬谷を支配するのだった。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
倒れた擎雲溝(けいうんこう)の兵達の懐から、瘴気除けの香り袋を拝借した応何従(おうかしょう)。
でも2人分です。どうせきっと楊瑾も来ちゃうと思うんだけどな。
その頃、擎雲溝の山門前には、胡天瑛(こてんえい)一行が来ていました。止める警備兵を、胡天瑛は手から放った毒で倒してしまいます。あの指輪に仕込んであったんでしょうか。
擎雲溝の広場では、跪いた楊瑾が長老から、願いを受け入れ、掌門の座から降ろしてやると言われてました。ま、そもそも向いてないしなー。
長老は医術の腕比べで次の掌門を決めるなんて宣言してるんだけど、胡天瑛はすぐそこまで来ているよ。
そこへ警備兵から、李妍(りけん)と応何従が禁林に入ったと報告が。瘴気の林に入れば出て来られないと聞いて、楊瑾は急いで飛び出します。
楊瑾を気にしている李妍に、あいつが来たら、香り袋が足りないなんて応何従が言った途端、道端から現れる楊瑾ね(^m^)香り袋の不足など気にせず、朱明草はあっちだって、ずんずん林の奥へ。
村に残された長老の元には、胡天瑛が到着してました。
腕の良い者を掌門に選ぶなら、私が適任です、とか言いながら。
小薬谷の長老でも、大薬谷の異端者、胡天瑛のことは知らなかったんでしょうか。大口叩くな、なんて言い返してるけど、なんか長老、危ないんじゃない?
と思ったら、案の定、長老は胡天瑛との毒勝負に負けました。命までは取られない毒のようですが。そこでようやく、長老は相手が胡天瑛だと気付きます。
遅いわー。
四十八寨もそうだったけど、隠遁生活して守りを固めているところって、どうしても世事に疎くなって、意識がアップデートされなくて、歩みを止めない世の中にやられるって、こちらもその典型な気がするわ。
胡天瑛に嘲笑されてたけど、元々小薬谷って、風来者の医者が大薬谷の薬王経を盗み見て、門派を立てたものなんですって。医術は優良だけど毒には長けず、乱世で山から降りる勇気も失った小薬谷など、存在する意義はないとまで言われちゃってるわ。
林の中では、結局楊瑾が李妍を背負い、香り袋を共有して進むことになった模様。
途中で、楊瑾が掌門ではなくなった件を聞き、てっきり長老とふざけてると思ったのって、李妍、それはないわー。アナタが剣なんか突きつけちゃって、更に長老を怒らせたのに。
とはいえ、楊瑾はそもそも医術ができなくて、外に飛び出しちゃってて、それなのに掌門の立場は心苦しかったってのも確かでしょうからねえ。
そうこうしているうちに、どうやら瘴気の源に近付いてきた模様。
周囲には、瘴気に釣られて集まる動物の卵があちこちに。卵を踏み潰すと、集団で襲ってくるらしい。蛇系かな。
その道の先に、赤い鶏頭のような朱明草が咲いていました。李妍が摘みに行く間、男2人は1つの香り袋に仲良く頭を引っ付けて待機(^m^)
一方、長老達は、胡天瑛に捕まっていました。
朱明草を捜しに人が来ただろうと言われ、長老はしらを切ったのに、本当ことを言わなければ一人ずつ殺すと脅された弟子は、掌門が友達と一緒に来たと、さっさと吐いてしまいましたよ。
その頃、零陵客舎にいた興南門、朱瑩(しゅえい)のところには、なぜか清暉真人(せいきしんじん)となった仮面殷沛(いんはい)が。
あっ、呉楚楚の行方を探ってるんすね、そっすか←
だけど仮面だし、異様な気配を漂わせている殷沛に、店の客達も逃げていきます。そこに、兄の朱晨(しゅしん)が戻って来ました。
殷沛は、過去の自分同様、体質に恵まれず武芸を学べない朱晨を、だいぶ侮った言い方でスカウトするんだけど、朱晨からは、興南門の名に懸けて、堕落はせぬと言われてしまいます。激高して朱晨を投げ飛ばす殷沛。それでも朱晨は、今の殷沛の言動は青龍主と変わらないと。
そこに帰ってきた周翡が飛び込み、朱晨を助けるんだけど、この仮面姿の殷沛を見たのは初めてだったんだね、そういえば。なんでそんな恰好してんのと鼻で笑った周翡に、襲い掛かる殷沛。彼が、以前とはちょっと違うことに周翡は気付いただろうか。
それにしても、鳳凰丹を飲み、命を縮めてまで強くなったっていうのに、天然モノの周翡には勝てないんだねえ。それを思い知らされちゃったみたいな、一瞬の間がありました。
殷沛は、ここにいては時間の無駄だと言って去って行きます。李晟と呉楚楚が一緒にいるだろうことは分かってたんでしょうけど、霓裳夫人の元にいるから無事って内容は、教えて貰えなかったよね。どこ行ったんでしょね。
毎度、助けられて、お礼をお礼をと寄って来るワンワン朱晨。だけどいつも周翡は、ものすんごく素っ気ない(笑)
でも朱晨から李晟の伝言を聞き、店主から李妍達3人が薬剤を捜しに擎雲溝に行ったことも聞いた周翡は、伝書鳩を飛ばしました。見送ってる表情から、あ、これは謝允の元だと分かりますねえ。
謝允が受け取った手紙には、慎独印は木小喬姐さんに渡すつもりだと書いてあったらしいよ。思わず笑っちゃう謝允。王麟将軍が知ったら、怒りで生き返るかもって言いながら、同明大師にも見せてますね。
周翡をすごく買ってる大師は、執着や欲を捨てられるものは少なく、あの娘ほど闊達自在な者は他にいないと言います。だから安之は運に恵まれていると。
でも謝允は、自分に会ってしまったせいで周翡は運が悪いって言うんだ。そっかなあ。
江湖に出て苦労を重ねるのは、周翡のような武芸者なら当然の道だろうと思うし、たまたまその時代に地煞という組織がのさばっていたなら、それと戦うのもまた必然でしょう。謝允がいなかったら危なかったことも、1度や2度じゃなかったと思うけどなあ。
そして今、また失望を目の前にしていると言った謝允に大師は、周さんはまだ希望を捨てていないと言います。でも謝允も諦めてはいないけど、ただ胸が痛むんだって。力を尽くしたのに実を結ばなければ、周翡が悲しむ姿を見なくてはならないってさ。
大師は不如意であろうとも心に恥じぬよう努めよと言い、頷いた謝允も、周翡もきっと同じ思いでしょうって言うんだけど。
周翡は謝允のためなら、今できることはなんでもするって決めてるし、あの清々しい顔は、失敗することなんか考えてないよね。
さて、目覚めた呉楚楚。傍では払子を抱えて李晟が眠っていました。
李晟は、沖霄(ちゅうしょう)道長の敵を討つために、殷沛の殺害を武林の各派に頼みに行ってたんだって。それで疲れて、傍らで眠っちゃってたみたいです。
霓裳夫人に呼ばれた李晟。霓裳夫人は、李晟が清暉真人の殺害を画策してるのを知っていました。
強敵だけど大丈夫?と聞かれ、身の程知らずだと思われるかもしれないけど、ヤツの振舞いを見て何もせずにはいられない、自信はなくてもやってみる価値はあると答えた李晟。
霓裳夫人はその意欲を評価し、でも誰も先陣を切りたがらないという李晟に、ならばその人達に、この計画には羽衣班が加勢すると言いなさいと言ってくれました。
世俗の恩讐には関わらない羽衣班が加勢する意味。
それはもうひとえに、霓裳夫人の殷聞嵐(いんぶんらん)への思いですよねえ。
殷沛が、殷聞嵐(いんぶんらん)の名誉を傷つけることは許さないっていう。
さて、李妍達3人は、無事に朱明草を摘めたみたいね。応何従だけが意識を失ってしまい、茶屋の席で2人に水をかけられて目覚めます。
更に、茶屋の主人から、擎雲溝に胡天瑛らしき人物が入ったことを聞いてしまうんだわ。
犬に花の実を食べさせて、ころっと殺すだなんてっ。
そこに落ちてたのは大薬谷に咲く澆愁花(ぎょうしゅうか)の実だと、応何従が知ってましたよ。
てか、あれ?この茶屋の主人、霍家堡の丸い部下じゃないの?あれ?ただ似てる人?
落ちてた花の実に3人が集まった後ろで、ちょっとズルッて滑ってたけども(笑)
慌てて戻った擎雲溝は、既に地煞の手に落ちていました。
楊瑾は2人を置いて、秘密の通路から村に忍び込みます。捕らわれていた長老から、胡天瑛に毒を盛られたと聞き、村の外に出て応何従に助けを求めました。
応何従曰く、胡天瑛は万一のための解毒薬を持ってるんですって。
長老の部屋に居座ってる胡天瑛を、楊瑾が騒ぎを起こしておびき出し、その間に2人が解毒薬を探すってことになったんだけど。
あの人が、そんな大事ものそこら辺に置いていかないよねえ。持ち歩いてるんじゃない?
楊瑾が火事を起こし、胡天瑛はそちらに向かいますが、2人に解毒薬は見つけられません。あっという間に胡天瑛も戻って来てしまい、2人はあちこち荒らしたままで戸棚に隠れるんだけど。
ま、バレますわな。
だけど、戸棚に隠れた途端、応何従の様子が変です。脂汗流してプルプル。
どうやら子供の頃、同じように戸棚の中に隠れて、胡天瑛が大薬谷の掌門に海天一色のことを聞き出そうとし、抵抗した掌門が自ら毒で自害する現場を見てたみたい。
フラッシュバックですな。
胡天瑛も、荒らした人物は戸棚の中と狙いを定めた時、楊瑾が現れます。
胡天瑛は仲間2人は戸棚の中、扉には既に毒が仕込んであるわ、ですってよ。
やっぱりそんな人が、そこら辺に解毒薬など置いておくものか。
でも応何従は、扉の毒の解毒薬を持っていました。
いつも自分にできることなどって、腰の引けたことばっか言ってたけど、彼は彼なりに、対抗できるかもしれない準備は、いろいろとしてたんじゃないの?
楊瑾と胡天瑛が戦い始めた隙に、戸棚を出た2人。
応何従は李妍に、効き目は不明だが試す価値はあると、自分が作った解毒薬を長老に届けさせます。火に投げ込むと催涙の効果がある薬も、一緒に。
自分を奮い立たせる応何従。そうだ、大薬谷の敵が目の前にいるんだ、ガンバレ。
胡天瑛は楊瑾と戦っていました。
楊瑾、かなり強いから、胡天瑛も力では押され気味だけど、毒針を飛ばすからねー。
と思ったら、応何従が出て来て、超強力磁石で針を引き寄せちゃった。
…とんでもないパワーの磁石だよ、ぉぃ(笑)
胡天瑛は、何が起きたか分からなかったみたいですわよ。
前に進んだ応何従は、自分は大薬谷の唯一の継承者だと言いました。
胡天瑛も、少年がひとりいたことは覚えてたみたいね。いやいや、反徒めって、どの口が言うんだ。
どうやら、大薬谷の師匠は弟子の中でも屈指の実力を持つ胡天瑛に、薬王経を伝授して掌門の座を譲ろうと思っていたのに、胡天瑛が毒を悪用ばかりするから、考えを変えてしまったらしい。
なーんだ、師匠は自分を認めなかったみたいな恨み言いってたけど、自分でみすみす逃したんじゃん。
胡天瑛のこの動揺した感じは、その事実を全く知らなかったってコトかな。
応何従は、あれから毒を制する術を研究してきたこと、自分が毒医と呼ばれる理由は、毒を持って人を救う研究を続けたからだと言いました。
恥を知れ、毒で人を害するだけの卑怯者め。
おおー、やっと言ってやれたねえ、応何従。
胡天瑛は手下を呼びますが、やって来たのは李妍に助けられた小薬谷のみなさん。
遅れてきた地煞は、催涙の煙にやられていて目が見えない状態。
仕方なく、退いていく胡天瑛たちです。
へなへなと座り込む応何従。頑張ったね。
胡天瑛が師匠を殺すのを、戸棚の中から見ていた、でも今日、私は戸棚から出たぞ、逃げなかったって言う応何従。李妍が隣で大丈夫?って寄り添ってるのに、真っ直ぐ楊瑾を見て話す応何従(笑)
勇敢だったぞ、礼を言うって楊瑾に言われて、ふるふるしてる応何従。李妍に褒められても、感謝するってだけで、楊瑾の手は握る応何従(笑)
やっぱり仲良しに作り過ぎてなーいー?(^m^)
ま、小娘の李妍より、楊瑾に認められたほうが、男として嬉しかったのかもしれないけども。
長老は楊瑾を認めてくれました。
でも玉佩はいらない、掌門は務まらないという楊瑾に、長老は言います。
自分達が間違っていた、前掌門がどうして楊瑾を掌門にしたのか、やっと分かったのだと。大薬谷の轍を踏まないよう、小薬谷を腕利きの武芸者に守らせたかったのだと。
胡天瑛にだいぶ侮られて笑われてたけどさ、薬師や医者だけしかいなくてひっそりと隠れ住んでいたら、こんな時、ただむざむざと滅びるしかないことに、ようやく気付いたらしいや。
朱明草のことも、長老は、瘴気が危ないから反対しただけで、もう摘んだのなら持っていけばいいよと言ってくれました。
ちょっとだけ、応何従が名残惜しそうにしてましたね。今はなき故郷に似たところだもんね。ま、考えてしまうのは分かるよ。
さあて、沈天庶(しんてんしょ)の元には、胡天瑛が失敗したとの報告が早速上がっていました。
沈天庶は身を持って知ったから、若者を侮っちゃいけないと言葉にしたのに、やっぱり胡天瑛は甘く見てたってことだよね。あ、そっか、これもか。
胡天瑛もしばらく、引き籠っていた訳ですよね。長年毒を扱ってきて、自身の体もいまひとつ調子が悪くなっていたから。なんだかんだ言って、この人も一緒だったってことじゃない?現役感が薄れていた。
沈天庶も、周翡のことを認めざるを得ないんだろねー。あの娘は面白い、だそうな。木小喬姐さんに会う本当の目的は、さすがにバレてはいないみたいで、良かった良かった。
その周翡は、零陵客舎の中庭で、李妍達を心配しつつ、姐さんを待っていました。
木小喬姐さん、なんだかご機嫌な笑顔で登場よ。
剥き出しのまま渡された慎独印を確認して、みんなが命がけで奪い合う品を私にくれるのかって姐さんは言うけど、周翡にとってはそんなもん、何の価値もないんでねえ。
姐さんは、霍長風(かくちょうふう)に毒を持ったのは胡天瑛じゃないかと疑い、真相を突き止めて敵を討つつもりのようです。周翡にとっても、面白くない相手だからね、居場所が分かったら知らせてと言うと、姐さんは、あの女への恨みは私一人で晴らすから、お断りすると言いました。
それを聞いて、笑って納得し、去り際、あ、敵討ちに助けが必要なら私を呼んでと言ってく周翡。
こういうさっぱり具合がいいよね、この子。姐さんも気に入ってるんだろうな。
蓬莱の謝允は、大師が居眠りしてる隙に抜け出して、乞食鶏の塊を割ろうとしてます。それを目ざとく見つけた陳俊夫(ちんしゅんふ)。胃にもたれるから私が代わりに食べてやるだって(^m^)
乞食鶏は物乞いの料理なんだね。昔、助けた物乞いにも振舞われてましたっけ。朴葉かなんか分からないけど、葉っぱに包んで土で固めて蒸し焼きにした丸鶏。
謝允はいろんな人と交流して生きてきた、物乞いは実に自由だったけど、私は周翡が羨ましいって言います。毎日気の向くままに暴れ回っているから(笑)
李妍達3人は、私達たいしたものよね、朱明草を見つけて、胡天瑛を倒した、なんて言いながら歩いてました。いや、ホントそうよ、頑張ったわよ、たいしたもんよ。
だけどそこで、やっぱり応何従が、決意の表情で言ったわよ。
私は、小薬谷に残る。
周翡はひとり、野宿をしつつ小薬谷を目指していました。
そこに、謝允。
うーん、これはまた、幻だわね。
魂の邂逅とでも言おうか。この2人には時々あるなあ。
でも次回は、ちゃんと本当に起きてる謝允に会えますよー。
もうひと頑張りー。
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