あらすじ
郭保坤(グオ・バオクン)に言氷雲(イエン・ビンユン)の居場所を探らせる范閑(ファン・シエン)。沈重(シェン・ジョン)はそんな范閑と郭保坤を見張らせるが、それも范閑には想定内のことだった。その上で、程巨樹(チョン・ジューシュー)の師で陳萍萍(チェン・ピンピン)との内通者 何(ホー)道人に会った范閑は、沈重が何道人を自分の監視役に任命するように仕向ける。やがて言氷雲が沈重の妹とただならぬ関係だったことを知った范閑は秘密裏に彼女に近づく。
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ネタバレ感想
今回、よーやく、よーーーやく、最後にちょこっと肖戦が出て来ますですー。
沈重(シェンジョン)の手の者から、自分達も郭保坤(グオバオクン)も見張られていることは、范閑は承知の上でした。むしろバレていて当たり前って感じ。
どうやら沈重に、余計な手間をかけさせたかったらしい。
町の薬屋に入って、バカ正直に錦衣衛の牢はどこだと尋ねる、アホ極まりないばおくん。町の人達はそんなこと、見ず知らずの人間に話す訳もないでしょうよ。
その知らせを聞いて、沈重も半笑いだけど、バカにする手下のことはスルー。
必死で聞きまくるばおくんの前に現れたのは、沈重でした。
3つめの十字路を西へ曲がれと囁いた沈重は、鑑査院はあんな役立たずを使っているんだろうかと真顔。
そのまま眺望客桟の部屋に押し入りますが、范閑と王啓年はいません。
テーブルの上に零れていた砂を見て、天井から出入りしたのではないかと、急いで周辺を捜しに出て行くんだけど、2人は寝台の下に隠れてたのよ。砂はフェイクよ。
深く考えない者なら床下まで愚直に探すけど、沈重は聡明だからこそ、砂を見て天井裏からだと判断してしまったと。で、それも范閑はお見通しだったと。そんな雑な隠れ方はしないだろうと、頭がいいからこそ深読みするんだってさ。范閑のほうが上手じゃない?
外に出た沈重は、范閑と王啓年を探しつつ、一応、ばおくんも監視しておけと命じています。ばおくんが騒ぎを起こす前に、范閑は動くはずだからって。
ふむ、ばおくんをちょろちょろさせるのは、完全に目くらましだなあ(^m^)
范閑は、誰かから手紙を貰ってたみたい。切れっ端みたいなやつ。その相手に会うために、中国ドラマでよく見る、両脇が高い塀の通路を歩いてます。ここ、鑑査院でも使われてなかったっけ、朱格(チューゴー)と言若海(イエンルオハイ)がよく歩いていました。
都に入った時、騒ぎを起こして挑戦を受けたのは、北斉に忍び込んでいる密偵に范閑の来訪を知らせるためでもあったんだって。ひとりひとり捜し回るより効率がいいわ、確かに。
2人が気配に気付いて振り返ると、背後の塔みたいなところに立っていたのは、馬車に向かってきた、あの何(ホー)道人でした。おおおお。
何道人は范閑に、真気は強いが実力はない、私は今、おまえを殺せるぞと言います。
殺してみろと答えると、何道人は、陳萍萍(チェンピンピン)に依頼され、おまえに協力すると言いました。
鑑査院の印章も渡されます。返そうとすると断られ、この一度きり、二度と使わないと。
何道人の態度は、めっさ不服ながら、仕方なく一度だけ協力しないといけない状況ってのがアリアリ(笑)
院長、どんな弱みを握ったのやら(^m^)
程巨樹(チョンジューシュー)は俺が殺したと范閑に言われ、弟子は多いと答えた何道人は、協力はせず、己の立場も公にせず、ただ、情報のみを届けてくれるんだそう。
そして、上京城の内庫の店を教えてくれました。内庫の権限を受け継ぐのなら、帳簿を見て店舗を把握しておけと言います。
范閑は監視されていると言うんだけど、慶国の内庫の店だというのはみんなが知っているから、関係ないと何道人。
慶国の内庫の店だけど、両国に利点があるので、自ら財源を断つことは北斉もしないんだって。
錦衣衛もかと聞くと、その錦衣衛が内庫と繋がって商売をしてるんだってさ。
長公主もたいしたものだなと范閑は呟きます。沈重と長公主が繋がってたってことだもんなあ。やり方がヤらしい同士。
何道人は皇太后の門下らしい。
んで、言氷雲の居場所は知らないらしい。沈重が自ら捕えたから。
他の密偵の情報も持ってはいないらしい。
お前への協力は求められたが、私は鑑査院の者ではないと何道人。
ううむ、役に立つんだか立たないんだか、微妙だな、これ(笑)
だけど何道人は、言氷雲が捕まる前の行動は知っていました。
ようやく、よっしゃ♪な顔の范閑です。
でも、何道人と別れた范閑の表情はとても厳しい顔で、別行動をしようと言います。
范閑は言氷雲の屋敷へ、王啓年は内庫の店舗へと。
范閑は、言氷雲の屋敷の前の茶店で、町の人に混じってお茶を飲んでから、屋敷に向かいます。うん、こりゃ、ここで情報収集したでしょ?
王啓年は居眠りしていた内庫の店の店主の前に、ぬっと顔を突き出し、南から来たと告げました。
言氷雲の屋敷に入ると、庭には沈重が待っていました。
范殿が消えてからずっと考えていた、私ならどこに行く?と、と沈重は言います。
まずかつての屋敷に行き、手がかりを探す、ってことで待ってたんだそうな。
屋敷の中は、言氷雲が捕らえられた翌日にキレイさっぱり片付けたんですってよ。
家財道具も粉々に砕いたんですってよ。ぬかりのないヤツめ…
だけど、他の密偵の手がかりも何も見つからなかったんだそう。
徹底してたんだなー、言氷雲も。
私は外で待っていると沈重が出て行った後、范閑もすぐに外に出てしまいます。
沈殿が探した後には、何も残ってないでしょーよと。
沈重は、諦めることだ、この上京城でひとりでてきることは何もないと言うんだけど、范閑は、俺はやってみたいと言いました。自慢じゃないが九品でないと俺は阻止できないと。
うん、これは多分煽りよね。范閑のことだから。
沈重は部下から范閑や王啓年の報告を受けつつ、何やら考え込んでいました。
范閑の言う、九品でないと阻止できないってのが、だいぶ効いちゃったと見えます。でも錦衣衛に九品はいない、ならば借りてくればいいってことで、皇太后から借りたのは何道人でございましたとさ。
あー、范閑はコレを狙ったんだねえ。
まんまと沈重は、何道人に范閑の見張りを依頼しましたよ。
んで、范閑のところに報告に来た何道人。
やっぱり、范閑の誘導でしたね。九品の数はそう多くはなく、何道人、上杉虎、海棠朶朶くらいだから。聖女は無理だし、上杉虎は沈重とは犬猿の仲、ならば話が行くのは、何道人。同じ皇太后派だし、程巨樹の件で范閑に恨みがあるし。
内庫の店のほうは、問題なく帳簿を渡し、一見不正もなさそうらしい。鑑査院の帳簿と照らし合わせないといけないみたいですが。
だけどさ、長公主と沈重じゃん。絶対に、何かあるでしょうよ。何もしてないわきゃーないでしょうよ。
范閑はやっぱり、言氷雲の屋敷前で町の人達から情報を得ていました。
沈重は町の人達への口止めは怠ってたみたい。ああいう人には、民が何を見ているか、どんな噂をしているか、本当の意味では思いもつかないのかもしれないなあ。煽るための駒にはしても。
言氷雲は、雲の若君と名乗っていて、金遣いも派手、人付き合いも良かった。親交があったのは官吏や貴族ばかりだったけど、その中には女性がひとりいたらしい。
その女性は、言氷雲の捕縛前に情報を伝えに駆けつけ、錦衣衛の兵を泣きながら叩いていたのだそう。だけど特に錦衣衛は、彼女を阻止しなかったらしい。
彼女は、錦衣衛の情報を事前に知り得、錦衣衛の兵が手出しの出来ない人。
沈重に娘はいるかと、范閑は何道人に聞きます。
沈重は独身、でも両親を亡くし、妹と2人なんですってよ。
こりゃあ、ビンゴですね。
范閑は妹に会うため、何道人に、范閑を監視する者達に理を説けと言いました。
え、コトワリを説く?と聞き返した何道人の顔から検が抜けてるんだよね、もう(笑)
これ、協力はしないって話はナイコトになってません?ずるずると協力させられるわね(^m^)
早速、何道人から沈重へ、使節団の監視を解いてくれとの要望が入りました。
范閑のお付きの王啓年は追跡の達人、ヤツの目は逃れられないから、監視をしても無駄だってことね。
沈重も、だから昼間はまかれたのかと納得してますよ。
後の追跡は自分に任せろ、監視を緩めて餌を撒き、密偵達が現れたところを一網打尽の策だと。
沈重は、王啓年を調べさせ、話の通りなら何道人に従えと指示。
その間、新しい赤い着物をずうって羽箒で撫でまわしてるんだよね、沈重。
妙なコダワリがあるんでしょうかね。うん、キモ。
さて、鑑査院。
八処の主務、宣九(シュエンジウ)は、言氷雲から届いた全ての北斉の情報をまとめさせていたらしい。陛下に提出するんだそうで。それを院長が陛下に手渡します。
そこにはやっぱり、沈重の妹を利用して身分を隠していたと書いてあったみたいだよ。
で、沈重の妹は本気になっちゃったっぽい。妹の情報も、院長は既に書面にしていました。
陛下は、范閑もそなたのように悪知恵が働けばいいのだがなって言うけど、これはね、老獪というのだよ(笑)范閑も充分、悪知恵は利くほうだよねえ。
私は老いましたと院長が言うと、陛下は、老いたが更に狡猾になったと言います。
その時、陛下を見上げた院長の顔なあ。この人は何を企んでるんでしょうね。きっと何かあるもんなあ。
伝書鳩で范閑に伝えますかと院長が聞くと、いや、間に合わんと陛下。
だけどやっぱりその妹が、言氷雲奪還の唯一の手がかりだろうと。
てか、范閑もそれは気付いたからねっ(笑)
陛下の顔も、上手くやってくれよ…って感じには見えます。
沈家の屋敷から、料理の岡持ちを持った侍女を連れた妹が出て来ました。それを向かいの建物の上から、何道人と一緒に見ている范閑と王啓年。
どうする?捕えるか?と聞かれて、それは過激すぎるだろと返す范閑。
だけどさ、どう見てもあの料理の入った岡持ち、どこかへの差し入れじゃん?
となれば、尾行するだけじゃん?相手は、言氷雲じゃないの?
尾行は王啓年のお仕事。
町の物乞いや茶店に座ってる人達も、妹の馬車を見てましたね。
范閑と何道人が、ゆったりと茶楼で一服しているところに、王啓年が戻って来ました。
南にいくほど監視が厳しく、見つからないように戻って来たんだって。
城南と言っても広い上、言氷雲に会いに行ったのかどうかも定かではないけど、監視が厳しくなってるってことだけでも、可能性はあるよねえ。
憶測だけでは人は捜せないぞと言ってくれてる何道人の顔は、もうすっかり仲間の顔じゃないか?優しいおっちゃん顔(笑)
だけど王啓年は、監視が厳しくなるエリアを特定していました。おお、さすがじゃん。
でも有能王啓年でも、その中を調査するのは難しいらしい。
動きがバレてしまえば、沈重が言氷雲を移動させちゃうだろうしね。
范閑は、妹が戻るのを待つようです。
戻って来た妹が馬車から降りるのを見た范閑は、袖に血がついているのと、頬に涙の痕があるのをしっかり観察。こりゃ間違いないわなー。
おそらくという言葉を使った范閑が、近付けば分かると言うと、沈重の屋敷前だから危険だと言う何道人と、この辺りには密偵がいっぱいいますしねーという王啓年。上から眺めただけで、随分と分かっちゃうみたいだよ。蛇の道は蛇的に。
屋敷に入る前、妹が侍女に何やら小声で伝えると、侍女は屋敷に入らず出て行きます。
王啓年がつけると、侍女は薬屋に入って行き、傷薬と感冒薬を買っていました。
可能性は6割かという范閑に、時間がないと何道人。
苦荷(クーホー)の弟子の狼桃(ランタオ)という、海棠朶朶の師兄が戻って来ちゃうんだとか。海棠朶朶より強い、皇太后の配下なんですって。同じ師匠の弟子でも、皇太后派と皇帝派なんだ。
でもそうすると、范閑達の見張りは狼桃になるだろうって。
というかさ、何道人、こんな町中に范閑達と一緒にいていいのか?
見張りは隠れての見張りじゃなく、同行しての見張りってことなの?
6割でもやるしかないと決めた范閑は、薬屋から出て来た侍女の前に立ち、お嬢さまに伝えろ、奴を救いたいなら、明日馬車を止めろと言いました。
とぼける侍女に、手遅れになるぞ、お嬢様が知っていると言い残して去ります。
翌日。妹は侍女を連れず、ひとりで岡持ちを持って馬車に乗り込みました。
町中の角を曲がり、少し行ったところで馬車は止まります。
范閑は、王啓年に言った通りに動けと指示、何道人にも、沈重に何かを伝えるよう告げて、馬車へ。
飛び乗った馬車の中では、沈重の妹が震える手に短刀を握りしめていました。
ま、そりゃそーだ。
范閑が名乗ると、南慶の使節かと妹。会わせろと言ってもとぼける妹に、言氷雲を救いたいんだ、重傷なんだろ?今、救えるのは俺だけだと言います。
交渉はまとまり、言氷雲は帰国する、だから反逆の罪にはならない。
だったら、今、助ける必要はないと妹。
范閑は、更なる拷問を受ければ、言氷雲は抜け殻になると言いました。
あの人は敵国の密偵なのよと言う妹は、既に涙目。
だけどその敵国の密偵のため、君は薬を買わせたと更に詰める范閑。この中身は自分で作った手料理なんだろ?信じないなら下ろしていい、すぐに立ち去るよ。
ふふん。范閑の勝ちだろう。
そして案の定、言氷雲は口を割らないと報告されていた沈重は、再度拷問しろ、息さえあればいいと言ってますわよ。狼桃が来れば、成功したも同然だ、とも。
そこに何道人がやって来ました。范閑の行方が分からなくなった、密かに追跡していたが、覆面の何者かに阻まれたと言います。戦っているうちに范閑は消えたと。
貴殿は九品だと沈重は言いますが、何道人は、力強い動きで気迫も感じられた、その者も九品だと。
あー、これは。上杉虎(シャンシャンフー)のせいにするつもりかぁ(笑)ご愁傷様だ。
沈重も、肖恩(しゃおえん)を探している上杉虎が、誰と結託しても不思議ではないと言います。
だけど、うーん。なんとなく何道人が危険な気がしてきた…
あ、やっぱり。
沈重、何道人の剣をちょこっと抜いた。
上杉虎と戦っても、刃こぼれすらしていないとか、そういうコトじゃないかな。
わー、危ないー。
沈重は、上杉虎の庇護の元、范閑はどこに行ったのかと、何道人を探るように言いました。
沈重の妹はすっかり観念して、范閑と一緒に馬車に乗っていました。
言氷雲は、沈重の用意した屋敷に閉じ込められていて、無数の傷を負っており、風邪もひいている模様。
あなたはいつ彼を救うのと聞かれた范閑は、今日だと答えます。
でも、屋敷には侍女すら入れず、妹だけしか入れて貰えないのだそう。范閑は、協力を頼みました。
どうするのかなーと思ったら、こうきたか。まあそうだね、これしかないな。
范閑は、沈重の妹を人質に取ったテイで首に短刀を突き付けながら、屋敷に入ります。
沈重の元にも報告が。
人質の命など気にしないで捕まえろという兄。
言い淀む部下の様子を見て、それが自分の妹だとようやく気付きます。
何道人は、これに同行しようと言えとまで、指示されてたのね。そうすれば何道人の疑いは晴れる。だけど沈重は何道人を同行はさせないからと。そこまで読んでましたよ。
慌てて向かう沈重に、何道人は、手伝うかとだけ言いました。沈重は、私が自ら行ってくると言って出て行きます。
屋敷の中には、鎖に繋がれた言氷雲が座っていました。
いやあ、かたーい表情だね、肖戦。陳情令と同時期に撮ってたらしいのに、全く別人ですわよ♪
言氷雲は范閑を覚えていました。
だけどさ、密偵って仕事のせいもあるんでしょうが、最初からあった范閑への敵愾心も含めて、元々の性格もあるんでしょうね、この人、めっちゃ頑な。いやはや、説得がめんどくさいぞ。何を言っても、疑って言い返してくるよ。
だけど、鎖の鍵を外しながら王啓年の名前を出したら、一処の書記だった王啓年が今は范閑の配下だってことで、ちょびっと気持ちは動いたかなあ。ただ、北斉で王啓年がどこに救援を求めるっていうんだよって、まだ疑ってますがねえ。
既に范閑は、海棠朶朶だの何道人だの、なんなら上杉虎とも肖恩の件を持ち出せば、結託は可能だし、皇帝だって、味方になる条件を飲めば動いて貰えるんすよっ。あっという間に、これだけ繋がっちゃったんだよ、後でよぉく聞いて見直してくれや(笑)
あの古タヌキ言若海(イエンルオハイ)に育てられた息子、こんな曲者だったかー。
次回は、その救援をどこに頼んだかが明らかに。
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