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慶余年 6話「鑑査院の文書」あらすじとネタバレ感想

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慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
目次

あらすじ

范(ファン)家の馬車と遭遇した林婉児(リン・ワンアル)は、范閑(ファン・シエン)に対面したいと迫る。范思轍(ファン・スージョー)がとっさに声だけで応対するが、林婉児は范閑を破廉恥な男だと誤解してしまう。一方、鑑査院にやってきた范閑は詐欺まがいの商売をする書記官の王啓年(ワン・チーニエン)に文書の閲覧を依頼する。この事実はすぐさま慶(けい)帝の知るところとなった。慶帝は文書を手に范閑の思惑を探る。

(c)Tencent Pictures Culture Media Company Limited/(c)New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

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ネタバレ感想

さて、葉霊児(イエリンアル)と林婉児(リンワンアル)の乗った馬車と鉢合わせの范家の馬車。でも范閑はいません。慌てる若若(ルオルオ)と、意味が分かっていない思轍(スージョー)。

きっと范閑も乗ってるわと色めき立って、呼んでくると降りて来た葉霊児を、なんとか誤魔化さないとって焦る若若。
けど、よおく考えたら、自分の不在を「家の者には」内緒と言ってたので、他の人なら別に、今ちょっと別行動って言っていい気がしてきたんだけど。ま、それじゃあエピソードが作れないっとな。

馬車を降りて向き合う2人ですが、葉霊児は、ならず者みたいな態度で、良家の子女っぽい品がない。肩で風切って、ハナから突っかかってやるぞって感じ。この縁談話に、若若は全く関係ないのに。こりゃ、若若がジャジャ馬だと、眉を顰めたくなるのも分かる。

その頃、范閑はひとり、鑑査院の前に立っていました。サンザシ飴を齧りながら。

馬車前の2人は、ちょいと口論チックになっていました。郡主さまに密かに会うなんて、恐れ多い冗談はやめてと怒る若若の言い分が正しいでしょうね。
その時、馬車の覆いが開いて、林婉児が、私が直接話をしたいの、すぐ終わるわと顔を出します。若若が兄上は風邪が治っていないって言うんだけど、林婉児も引きません。すぐ終わるから馬車を降りてくれって。

慶余年
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若若の頭の中はきっと、すんごい高速で回っているはず。

葉霊児に、范ごんずぅ!と呼ばれてしまい、馬車の中の思轍は、返事もしなければ、范閑がいないと気付かれてしまうと慌てます。バレで范閑に怒られたら、儲け話がパアだって、懸念はそっち。
仕方なく、郡主殿下であるか?なんて、言葉を発してしまいました。
あ、やば…って若若の顔。

話は後にしよう。ここは都合が悪い。先ほど酒を飲んで出会った歌妓を乗せている。
うわ、バカ丸出しなコト言っちゃったよ、よりによって妓女を乗せてるって思轍ー。

怒った葉霊児は、なんてヤツなの、始末してくれるって馬車に近付きます。慌てて若若が止めようとしますが、馬車の前には滕梓荊(トンズージン)が立ちはだかりました。
同時に、林婉児が酷く咳き込み、また血を吐いてしまいます。それを見て葉霊児は渋々戻り、失礼したわと言って、去っていく林婉児の馬車。
若若、未だ何が悪いか分かってない思轍を、キッと睨みつけましたよ。

范閑は、誰に止められることもなく、鑑査院の正門から堂々と中に入っていきました。
拷問部屋なんでしょうね、悲鳴の聞こえる扉の前を通り、ジロジロ見られつつも人と普通にすれ違い、奥に進むと、監査院の職員達がわらわらといる場所に出ます。遺体や首を運んでいるような人達が通り過ぎたりしてるんだけど、でも、声をかけても誰も立ち止まってはくれません。
いいのか、監査院、不審者チェックもないの?

范閑は仕方なく、使わないと言っていた提司の腰牌を出しました。
俺は提司で費(フェイ)先生の弟子だ、相手をしてくれ。
それを聞いて、集まって来た職員が取り囲み、3人が次々腰牌を確認して、素材は本物、印字も本物、文様も本物。
提司殿でしたかって、みんなが急ににこやかに礼をとります。
費主務は都にいませんと言う職員に、知ってる、文書を調べに来たと范閑。
文書の番号を告げると、職員が案内してくれます。

林婉児はあのまま、お店に入って休んでいたみたい。葉霊児が町の噂を聞いてきたらしく、郭保坤(グオバオクン)とモメて、郭家の護衛を殴った話をしてます。はいはい、予測通り、葉霊児が勝手にヒートアップ。どんなに心根は悪くないとはいえ、こういう友達は厄介だわ。ミスリード係。

葉霊児は、靖王世子が、明日の詩会に范閑を誘った話も聞きつけていました。ふぅむって顔になってるので、これは林婉児、行くわね。

文書庫に案内された范閑は、丁文書は別に機密でもないので、中にいる当直に言えば見せて貰えると教えられます。
扉が開いて、出て来た当直は、あの王啓年(ワンチーニエン)でした。范閑を見て慌てて扉を閉めようとするのを、足を入れて阻止し、その腕を掴んで中に入る范閑。
扉の外には、履きかけてた王啓年の靴が片方落ちてる(笑)

勝手に座ってお茶を飲みながら、王啓年をチクチクやる范閑。
どうやって鑑査院に?と聞く王啓年に、提司の腰牌があると見せると、驚いた王啓年は、まさに不徳の致すところーなんて言って跪きます。
小金稼ぎをしているのは、家庭が大変だからなんだってよ。この言い訳は、自分を捕まえに来たと勘違いしてるんでしょうか。でも早くに妻を亡くし、娘が難病で先日亡くなってー、なんてぇのは出まかせー(^m^)

その時、扉が開いて、さっき案内してくれた職員が爽やかーな笑顔で現れます。そういえば、さっき町で夫人にあったぞ、野菜だけ買ってきてくれって、娘さんが肉の食いすぎらしい、それと、娘さんの風邪薬も忘れるなー♪

慶余年
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なんですってー?

この人の言うことは、どこからどこまでが嘘なのかよく分からないけど、バレでもテキトーに誤魔化して全く悪びれないのが強みだなあ(^m^)そんなことばかりしてると評判が悪くなるぞって言われても、評判など鼻くそ、銭こそ私には命以上に貴重と言い切るから、范閑、弟と話が合いそうだなーなんて言ってるよ。
地図の2両は目をつぶる、だが書物の商いはやめろ、俺がやる。
ひとまず、有無を言わさずの宣言ね。

今日来た用件は2つ。
ひとつは、丁534号の文書が欲しい。

王啓年は即座に、それは四処の滕梓荊の記録ですよ?って言います。覚えてんの?
ヤケに詳しいなと言われて、目を伏せた王啓年は、ただ滕梓荊はもう死にましたと。
知ってる、俺が殺した。文書をくれるか?

丁番号の文書は数が多く、探すのに時間がかかる、見つけたら届けに伺いますって。
うーん?これを信用していいものか?でも范閑は了承しました。仕事以外では信用ならないけど、仕事までもテキトーなら、鑑査院には居続けられないだろうしとか思ったかな。

2つ目は、范閑が澹州(たんしゅう)で命を狙われた件。王啓年も知ってたね。四処が大勢動員して捜査している模様。指令を伝えた者は四処の間者で、既に自害していると。
名前や親しかった者はと聞くと、この件は院長が自ら指揮を執っていて、誰も介入できないんだって。でも、その人物の名前だけは教えてくれました。徐雲章(シューユンジャン)というらしい。

范閑は、費介から、母親のことを知りたければ、鑑査院に行って石碑を見ろと言われていたみたい。王啓年に石碑の場所を教えて貰います。院長曰く、そこには鑑査院設立の初心が刻んであるんだとか。
石碑に向かう范閑を見る王啓年の顔。なるほどね、この人も何かあるんだ。ただのフザケタ嘘つき守銭奴ではないね。

長年放置されているようで、土埃にまみれていた石碑。
でも刻まれた文字は素晴らしい内容でした。現代の知識がある范閑ならば、普通に納得する言葉だけど、この時代の慶国では斬新だったでしょう。反対する人達も多かったでしょう。推し進めれば、敵も増やしたでしょう。

いつの日か、人々が平等で貴賤の別がない世となれ。
命を守り、正義を追求することが、私の望みである。
前途多難でも恐れることなく進み、誰しも平等に、君子のごとくあれ。

葉軽眉(イエチンメイ)と最後に彫られた、母親の名前の土埃を払った范閑。
母親は、時代を変えようとしたのかと考えます。
それがどれほど大きな志で、困難な夢だったか。

なぜ母が死んだか、今、分かったよって范閑。
でも自分はその夢は継承しない、世界を敵に回す勇気はない。
俺は自分の人生を生きたいだけ。ごめんよ。
そう考えながら、身分の低い、だけど生き生きと生活している町の人達の間を、ぬって歩く范閑です。

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皇帝には、范閑が鑑査院に侵入して何をしていたかが、太監、侯(ホウ)公公から、もう報告されてました。更に范閑の探していた、滕梓荊に関する丁534号の文書も、差し出されています。
うーん、王啓年か。だから今すぐには渡せないって言ったんだ。皇帝からGOサインが出ないと。

しかも、侯公公は滕梓荊が死んだと思ってるけど、皇帝は、滕梓荊は生きていて、范閑と一緒に都に戻ったことも知ってます。だから范閑が、滕梓荊に味方して調べていることにも、きっと気付いたでしょうね。
范閑は陛下を欺いたのかって侯公公。皇帝は、朝堂内外で朕を欺かぬ者がいるか、有能であれば多少の偽りくらいなんでもないってさ。

范閑は明日の詩会に参加するのかと聞き、第二皇子と皇太子の動向も尋ねる皇帝。
第二皇子も確かに一石居に出向いており、皇太子は、范閑が郭家の護衛を殴ったことを触れ回っていると。侯公公の情報網っ!それを聞いて、少しは成長したなと、ニヤリと笑う皇帝です。これは皇太子のことかな。

その郭保坤は、皇太子の元を訪れて訴えていました。范閑が殴ったのは護衛、これではヤツを罪には問えないと。それでも、そしりは受けるだろうと皇太子。
都に来たばかりで名声も人脈もない范閑、片や林婉児は隠し子と言っても林宰相の娘、無能で悪名高いクズに嫁がせるとなれば、宰相の立つ瀬もない。
そういう形で宰相を追い込んで動かそうとしているのは、李雲睿(リーユンルイ)の策らしいんだけど、皇太子は、少し性急過ぎると思っているらしい。でも宰相がどう出るか待ちなんですってよ。
これで詩会で范閑が恥でもかこうものならってコトでしょうが、そうはいかないんだよねえ、ふふ。

で、こちらも丁度、宰相、林若甫(リンルオフー)が皇帝の元にやってきています。ひとつ奏状を手渡し、下がれと言われたものの、下がらない宰相。話があって来ているのが分かっていて、皇帝は全く顔に出さず、追い払おうとしてますわ。
粘る宰相は、お茶を頂いても?って。承諾した皇帝は、宰相が火鉢の傍らに座ったのを見て、侯公公に火が消えそうだぞと呟きます。
ぼうぼう燃える火鉢の火。傍らに座っていては、きっと暑くて仕方がないはず。皇帝、ニヤニヤ。普段めっちゃ分かり難いのに、分かり易い嫌がらせもするんだね、陛下(大笑)

そして、思い出したように、范閑の一石居での出来事を話す皇帝。
朝堂では、范閑は素行が悪く無礼だとの評判だが、宰相の意見は?
何を確認したいんだかなあ、この陛下は。侯公公にも、もっともっとって指示するもんだから、ふいご?を押してる侯公公もヘロッヘロよ。

お陰で汗だくの宰相、その話は、誤りでしょうと言います。若者は血気盛んだから、多少ハメを外しても支障はないかと。きっといつか范閑はその才能を開花させて、都を揺るがすはず。

随分買っているなと言われて、陛下を信じています、陛下が見込まれた者ですから、間違いありませんと言う宰相です。陛下の見る目は確かですから、明日の詩会では、范閑の文才に都中が沸き立つでしょう。そう言って宰相は、ほうほうのテイで帰っていきました。

古ダヌキめって呟く皇帝だけど、タヌキとキツネの化かし合いだったわよ(^m^)
侯公公は、宰相は陛下が選んだを強調していたから、もし范閑が本当にダメなヤツだったら、陛下が見誤ったことになる、破談も陛下しか言い出せませんと。
朕に王手をかけた訳かって、皇帝は、楽しそうに、ふっ、ふーふーふー♪って笑ってます。あの母の息子がタダモノな訳がないってのをベースに、澹州での生活も逐一報告を受けていて、やっぱり普通の子供ではなかったことも、分かってるんでしょ?そうでしょ?

慶余年
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まーあ、見てらっしゃい、ふーふーふー♪

皇太子は、范閑は名士に師事したこともなく、詩の心得もない、明日の詩会は好機だと、郭保坤に言ってます。
ええ、こちらはまんまときれーいに見誤っていますよ。彼自身に詩作の才はなくても、彼には古典の知識とその超人的な記憶力があるなんてこと、まあ、分かる訳がないわね。
更に范閑が粗暴で教養がないと広めさせれば、笑い者になりたくない宰相が破談を言い出すはずって策に、詩には多少の自信のある郭保坤も乗り気。だけどちょっとその反応には品がなく、軽薄っぽいのよね。皇太子の目もしらーっとしてる。コイツはあんまり使えないかもって、思ってそうだな。

それに宰相の思惑も、皇太子や長公主とは全く違った方向に向いてます。被害者であろうとしている。自分はあくまで皇帝の意思に従っただけ、責任はこちらにはないってテイだから、宰相側から破談を騒ぎ立てることはない。陛下には逆らえないですよーにしとかないと、被害者にはなれないから。
この時点で既に、皇太子と長公主の策は破られちゃってるんだけど、更に、皇太子側の目論見は外れていくのですよっ。
さあ、明日が楽しみだ♪

そういえば、まだ范閑、都に来て2日目なのよ。いろいろあり過ぎ。

屋敷に戻った范閑は、若若に、詩会の目的は女の子だと言ってますわ。才女が参加するんだろ?鶏肉の君も来るかもしれない。
范閑は、昨日の慶廟での出会いを話します。でも、名前を聞くのを忘れたんだって。若若も一緒に行って、協力してくれることになりました。めっちゃやる気だ。
でも、陛下から縁談を授かってるわよね?って若若。鶏肉の君が林婉児かもなーって言う范閑に、彼女は病身で、鶏肉を食べたり外に出たりしないわって言うんだけど。昨日も今日も、出歩いてますよー。

そんな物語みたいな人生が羨ましいっていう若若に、若若も結婚は自分の意志でするんだよ、周囲のことは俺に全部任せろって言い切る兄ちゃん、頼もしいよね。子供の頃からずっとこうだったんだろうから、若若が兄ちゃんを慕うのは、当たり前だよなあ。

そういえば、滕梓荊はどこ行った?って范閑に、若若、やだ、忘れてたっ、父上に捕えられて奥の棟に監禁されてるって。それは早く言ってよー(笑)
滕梓荊のほうの理由は分からない、そして思轍も跪かせられているって。
思轍は、范閑を郭保坤とケンカさせ、皇太子を敵に回したことが理由みたいよ。でもそんなことを思轍が思いつくか?って范閑。二夫人ならあるかもと若若。いやいや、皇太子と長公主だからっ。

范閑は父親の書房に向かい、扉の前で跪いている思轍を見ます。立てと言っても、父上の命には背けないと思轍。范閑は話してくると、書房に入ります。

二夫人も、今、思轍を助けられるのは范閑だけだって分かってるね。

范建(ファンジェン)に、どこに行っていたと聞かれ、鑑査院に母上の石碑を見にと答える范閑。
頷いた范建は、あれぞ鑑査院設立の志、あの言葉を語った姿が思い出される、偉大な夢だ、お前の母は天下を変えようとしたのだって、手放しの褒めよう。でも長年、見る者もおらず、石碑には埃がと聞き、溜息をつくパパ。

范閑は、なぜ思轍が罰を受けているのかと聞きます。
靖王世子は第二皇子の親族、郭保坤は皇太子の門下、郭保坤と争い、靖王世子の詩会に参加するのは、第二皇子を選んだことになる。これは大ごとだ。皇太子も黙ってはいまいと范建。

扉の外では二夫人がそれを聞いています。
范閑ってやっぱり、皇太子だの第二皇子だのとの因縁がもうできちゃってるの?双方から狙われてるの?と思うわな。相続争いでつまらない嫌がらせなんかしてたら、自分の身も危ないと身に沁みたかな。最初に疑われたから、ヤバイと気付いてはいるだろうけど。

范閑は、皇太子にはもう嫌われていると言います。思轍を許してやっては?
范建は笑って、おかしいと思わないか?お前が一石居に行くや、郭保坤に遭遇し、間髪入れずに靖王世子の登場とはって。
范閑も、そこは考えたんじゃないかな、だから両派が尾行させてたかって言うと、パパがそれに被せて、思轍が罠を仕掛けたかだと言います。
まさか。思轍じゃないですよと范閑。痛めつける程度ならまだしも、複雑な罠などアイツには考えつかない。
痛めつける作戦ですら、あのテイタラクでしたもんねえ。

では、母親は?ってパパ。
聞いてる二夫人、びっくり(^m^)

范閑は、そんなタマですか、だってよっ(笑)
普通に考えて、そんな複雑な計画を思轍に実行させます?梁に吊ったバナナですら、取れるか分からない子ですよ?

二夫人、安心しつつ、ちょこっとムッ。

信じるつもりなら助けてやれと言ったパパに、范閑は、謝ってくださいと言います。
証拠もなく、長い間、跪かせた。
パパは、思轍は私を何度失望させたかと言います。
文武は見込みなし、毎日遊び歩いて、何の長所もないときてる。
范閑は、彼は守銭奴ですが、その原因を知ってますか?って。
若若によれば、狩り、博打、女遊びはやらないが、金に執着する。でもそんな思轍にも長所があり、商いと計算には天賦の才を持つ。
だが、まっとうな道ではないとパパ。

まっとうかはさておき、金に拘る理由はなんでしょう。
父上は天下の銭を握る戸部侍郎、郭保坤が父上をなじったので、思轍は初めて手を上げたのです。父上を最も敬愛しているから、戸部侍郎の息子ゆえ、商いに興じた。本人も無意識に、力になりたいと努力していたのかも。跪いているのは息子です。長所が見えなくても、父上に認められたい気持ちは理解しては?誤解していたと、謝るべきです。

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菓子なんかで誤魔化すんじゃない、例え父親でも、非を認めて謝るべきだ。

素晴らしい説得でしたわ。
途中で、二夫人も驚いて思轍の元に戻り、ヨシヨシしちゃうくらいだったよ。
だけど范閑、范建に対する時は、かなり硬い表情するのね。今回はこういう事態だったからかな。証拠もなく決めつけて罰を与えたって、かなり怒ってたんだね。母親のあの言葉を実際に聞いて、感じ入っていたはずのアナタが。家長の権限を振りかざして思い込みで罰を与え、非も認めず謝罪もしないだとぉぅ?っていう。

范閑と一緒に出て来たパパは、思轍に立てと言います。
立って、ひょこひょこと行こうとした思轍に、なぜ長い間、跪かせたのか知りたくないのかってパパ。思轍は、きっと私が何かしでかしたからですって言います。この答えで、父親から罰を受けても、今までその理由すら知らないまま、知ろうともしないままだったことが分かります。何がいけなかったかを知らないままで受ける罰なんて、何の役にも立っていなかったってことよ。思轍にとっては、絶対的な存在の父親のすることに、異を唱える気もなかったのでしょう。

葉軽眉の理想は、何も世の中とか政治とか、そんな大きなことばかりじゃなく、こういう身近な、家庭での上下関係にだって、意識の改革は必要って話でもあるのよね。それなら范閑にも出来る。

パパは思轍の望みを聞きます。1つだけ叶えてやる、望みはなんだ。
パパ、ちゃんと謝れないんだな?仕方なくこういう手を使うんだな?
思轍は、父上と牌九(パイゴウ)をしたいですって。ニ夫人が頭抱えてる(笑)
しかも賭け牌九だって。パパも笑っちゃうし、范閑も笑いを堪えてますよ。
よし、客間で待っておれと言われて、嬉しそうな思轍。
ほらね、こんな子に細かい策略なんて、立てるのも実行するのも到底無理だわよー。

范閑は、もうひとつ、と范建に言いました。
滕梓荊の解放を。
刑部に記録の残る者が、お前と都に戻った、何を企んでいるかって言われて范閑は、私の友ですと言いました。
都で友を持つなど、余りに贅沢だな、だってよー。
范閑は、相変わらずの腹の底の見えない顔で、じーっと范建を見てますわ。

さて、次回は詩会ですよー、ふふふっ。
杜甫先生、ごめんなさいっ(笑)

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