あらすじ
范閑(ファン・シエン)には長公主 李雲睿(リー・ユンルイ)の隠し子、林婉児(リン・ワンアル)との縁談が持ち上がっていた。李雲睿は、范閑の亡き母が残した発明品を管理する内庫の権限を持っており、皇太子との結託を疑われていた。縁談は范閑に皇室の財源である内庫を管理させるための慶(けい)帝の策。しかし慶廟(けいびょう)で出会った娘が林婉児だと知らない范閑は、この縁談に難色を示す。
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ネタバレ感想
書房に入った范閑。初めて見る父親、范建(ファンジェン)の後ろ姿です。
パパの第一声は、扉を閉めろ。
呼んでおきながら、何か書き物をしたり、資料を読んだりしてる父。なんですのん?
その頃、二夫人、柳如玉(リウルーユー)は、使用人の厨房を掃除して范閑を住まわせると、また分かり易い嫌がらせを考えていました。そこへ、范建の書房は物音ひとつせず、まだ范閑は出てきてはいないとの報告。
二夫人は、居眠りしていた范思轍(ファンスージョー)を起こして、様子を見に行かせるのですが、思轍は途中で脱走してしまいましたよ。ま、素直に言うこと聞く訳ないとは思ったけど(^m^)
外が暗くなっても、書房の2人は相変わらず。范閑は黙って立ち続けているし、范建は書き物を続けています。父親がこれをする意味が分からない。後で皇帝もこんな感じで、自ら呼びつけた人を待たせるのですけど、この時代はどっちが上かを知らしめるためとかに、こういうことをするんですかね?そんなことされなくても、分かってると思うけど。イラつかせて本音を引き出すとか?
待たせたな。
南慶戸部侍郎兼司南伯とキャプションが出てます、パパの身分。
范閑は、跪いて挨拶し、どうぞお気遣いなく、長年待ち続け、慣れておりますって、チクリと(笑)
鼻で笑った范建。
恨んでいるのか?お前を抱きしめて泣き、今まで放置してきたことを詫びろとでも?
結構です。
冗談だ。
これさあ、本当の親子ではない、訳アリなんですわってのを、お互い理解した上での会話っぽく聞こえるんだけど。范閑は分かってるのかな、どうなんだ?
本題に入ろう。どんな人生を送りたい?
富と美女を手に入れ、一生優雅に暮らす。低俗ですみません。
稼ぐ術はと聞かれた范閑が、現代の知識で、この世界にはないだろうと思っていたガラス製品や石鹸や白砂糖の話を始めると、それが次々出て来ます。高価なために大きな都市でしか出回ってなく、澹州(たんしゅう)にはなかったそれらは、みな、范閑の母親が作ったもの。先越されてる。
でもこれで、范閑の母親も現代の知識を持っていた人、元々この時代の人ではなかったのだろうと思われますな。親子揃ってかいな。
他に計画は?と言われて、手詰まりになる范閑。
范閑の母には発明の才があって、それらを扱う商売は、今や天下一の規模を誇るんですって。内庫と呼ばれるその商売は、母親が亡くなった後、皇室が管理しているのだそう。
内庫の発音は「下着」と同じらしい。そういえば、范閑って名前も、暇人とかウザイとかって意味の言葉と同音だって、最初にありましたっけ。
悪趣味ですねって言ったら、陛下がつけた名前だ、だってよ。どこが悪趣味なのだって范建は言っているので、この時代の下着の名前は違うものなんでしょうか。
皇帝は政で忙しいため、内庫の管理は長公主(皇帝の姉妹)、李雲睿(リーユンルイ)に任せられているらしい。長公主は絶世の美女で、穏やかな人だと評判。皇帝の実の妹ではないが、信頼されていて未婚。
結局、何が言いたいんですか?って范閑に、いよいよ本題です。
長公主には、宰相、林若甫(リンルオフー)との間に娘がいる、極秘だ。その娘、林婉児(リンワンアル)をおまえに娶らせたい。
隠し子同士だから釣り合うと?と言った范閑。でもこれは陛下が決めたことで、林婉児と結婚すると、内庫管理の権利を引き継ぐことができるんだそうな。
陳萍萍(チェンピンピン)と費介(フェイジエ)は、范閑の帰京に反対していたから、2人の不在を狙って呼び戻したんだそう。やっぱり皇帝の力が及んでいましたか。
これは母親の商売を取り戻す絶好の機会、後継者はおまえしかいないって言うんだけどさ、范閑は考え込んでますわな。当然。
范建は、内庫に関する資料を渡し、目を通しておけと言いました。内庫は皇室の金の成る木、お前を疎むものは多い。
それで、次々狙われてたってことですか。
皇帝の一存に、范建が協力し、内庫の権利を范閑に渡したい?
でも今、皇帝に信頼されていると言われてる義理妹が管理してるんだよねえ。それをなぜ、創始者の息子だからと言って、外の人物に渡そうとする?皇帝の真意は?
まず考えられるのは、皇帝は本当は長公主を信用していない、ですよね。
内庫に対する長公主の独占専横状態を危惧しているのか、既に不正をしていて懐を肥やしている証拠でも握っているのか。だとすれば、この縁談で内庫の権利が奪われる長公主は、強硬に反対するはず。皇帝の意向に表立っては背けないから、裏で画策するはず。
馬車を侍女たちに狙わせたのが、皇太子ではないかって宮典(ゴンディエン)は疑い、皇太子は私ではないと言ったものの、強固に反論はしなかった。それは、皇太子と長公主が結託して、この縁談を壊そうと范閑を狙っている可能性。あの策の主導は長公主。
壊そう程度のもんじゃなく、殺そう、だね。長公主と皇太子なら、鑑査院に偽の命を出して、刺客を送り込むこともできたでしょう。
ただ、皇帝がどうして范閑を選んだのか。
創始者の母親と皇帝との関係は、陳萍萍との関係と共に、大きな謎です。范閑の本当の父親は、皇帝か陳萍萍かってくらいに。ただ赤ちゃん范閑に会った時の陳萍萍からは、自分の息子って感じはしなかったので、こっちではないはず。
范閑が皇帝の隠し子だとしたら、皇帝の乳母だったおばあちゃんに預けられたのも、納得がいきます。范建が自分の隠し子とされたのも、拒めるはずもない。創始者の息子であり、自分の息子である范閑に、内庫を任せたい皇帝の意向も頷けてしまう。
その長公主は、皇太后に謁見していました。皇帝の決めた范閑と林婉児の縁談には反対だからと、皇太后に反故にして貰いたいらしい。
范閑のほうも、長公主が反対していると聞いて、そりゃダメでしょって、ホッとしています。既に心には鶏肉の君が(^m^) これ、真実を知るまでゴタゴタするのよー。ちょいとイラつかされます。
でも長公主には、ひっくり返す権限はないんだそうな。皇族の婚姻に私情など挟む余地はないとな。
長公主の訴えを聞いた皇太后は、傍らにいた太監首領(宦官のトップ)の洪四庠(ホンスーシャン)に目配せをします。洪四庠は長公主、お許しをと言って、平手打ちをしました。
皇族の婚姻を決められるのは陛下だけ。そなたの私情など考慮されぬ。頬を打たせたのは、分を弁えよの警告だと皇太后。
長公主もさあ、そんなこと、分からない筈はないだろに。ここで、どうしても意思表示する必要でもあったんだろうか?反対はあくまで娘のためだと、表明しておかなくてはいけなかったんだろうか。
この縁談で内庫の権利を奪われる長公主の不満が、范閑を敵認定するかもってのは、誰でも気付くコト。既に疑われて当たり前の人が、反対だと大っぴらに表明して、次々范閑が狙われたら、はぁい、犯人私でぇす( ・∀・)ノって言ってるようなもんじゃないの?
皇族だから、どこぞの隠し子なんぞ殺してもバレても別に?程度のことですか?でもそれは皇帝の命に逆らうってことだよね?
范閑は、なんで俺に?って言います。当然だわな。
皇帝の息子は4人いて、第一皇子は出征中、末子は幼い、皇太子と第二皇子が玉座を狙っていて、長公主は皇太子派だって范建。
皇太子が、皇室の財源を牛耳るのは禁忌、だから別の者に管轄権を渡したい。でも、内庫という財源を失えば、皇太子派の基盤は揺らぐ。
そう答えた范閑に、満足そうなパパ。
んー、でもこれだけだと、なぜ范閑?って疑問への答えとしては弱いよね。狙われる理由は分かるけど。だって范閑が、長公主よりやっかいな管理者にならないとも限らない。范閑に管理を移すことで得られる、皇帝の利とは?今、分かる情報だけだと、長公主と皇太子の力を削ぎたい、くらいしか。范閑ママとの謎の関係を抜きにして考えれば。
范閑は、自分を狙ったのは皇太子だと?って言ってから、でも父上は、二夫人の関与を否定したいだけかもねって付け加えます。
おや?俺の言葉を信じないってか?みたいなパパ。ついて来いって。
皇太后のところから退出してきた長公主の前には、宮典が来ました。
陛下がお呼びですってよ。
そうそう、今「斗羅大陸」見てるんですけど、この宮典役の方も出て来ました。崔鹏さん。そういえば「蒼穹の剣」にもいらっしゃいましたな。この方も、荀彧「三国機密」長柏兄さん「明蘭」王仁君さん同様、あちこちで見かける人みたいね。
長公主は、後ろにいた宮女に目配せをします。なんだなんだ?
宮女はひとり、長公主の元を離れて別の方向へ。
范建が来ないから、ご飯もお預けだったらしい、二夫人、若若(ルオルオ)、思轍。
ようやく范閑を連れて席に着いた范建は、話があるから席を外せと言います。
あら、思轍だけのけ者っ?可笑しい(^m^)
范建は、二夫人に、そなたが周家職を澹州へ送ったのかと言います。
澹州は遠いので、勝手を知る者に任せようとと言った二夫人ですが、ヤツは閑を殺そうとしたらしいぞと言われて驚きます。うんうんと頷く范閑。こちらも驚く若若。
母上が漁船に乗せて、遠くに流した、もう陸には上がれまいって聞いて、二夫人、しばらく会わないうちに邪心を抱いていたのねって言うんだけどさ。その後の言葉を聞いて、ビビリます。
家職は、そなたからの秘密の文を受け取り、鑑査院と組んで閑を狙った。鑑査院に届いた命は偽物。陛下のためだけに動く鑑査院を操れるのは、皇室内部の人間。第三皇子の母、宜貴嬪(イーきひん)はそなたの従妹だな?
釈明をと言われた二夫人の大慌てと、すかさず突っ込む范閑が面白かった。
二夫人、冷たい態度を取ったことも自分でバラしちゃうし、范閑は、だってアンタ、俺が来たら財産を奪われると思ってるんでしょ?を口にすることも忘れないし。
范建は、黒幕は二夫人ではないと分かった上で、だけど范閑は大きな勢力から命も狙われる存在、おまえが余計なことをすると無駄に疑われるぞって言いたかったのでしょうね。
范閑は范閑で、わざと納得いかないなーな態度で、小賢しいことをしてくる二夫人をやり込めたのかもしれない。これで范家での居心地は良くなると思うもの。
血は繋がってなくても、なんとなく似ている2人だ(^m^)
さて宮中。長公主に目配せされた宮女は、別の宮女に白い布を渡していました。ああ、自害用の布か。この人が、范閑に侍女達を纏わりつかせる手筈を整えたのかな。気の毒に。命令されたから、ただやっただけなんでしょうにね。
長公主は、指示したのは自分だとバレていたとしても、この人から自分の名前さえ出なければ、自分が認めさえしなければ、罰せられはしないと踏んでいたのでしょう。
皇太后への直訴といい表情といい、この人が噂通りの「穏やかで陛下の信頼も篤い」人には見えなかったんだけど、やっぱりですな。すました顔で、えげつない画策をするよ。
皇帝の部屋に来た長公主。
んっ、待て待て待て。皇帝に仕えている宦官はっ。
ちらっとしか写らなかったけど、この人、赤い護衛達を帰して、范閑の馬車を慶廟に連れてった御者だ。やっぱり全部皇帝の差し金だー。ってか、こんな一番身近な宦官まで使って(^m^)
頬を打たれたそうだが、恨むなよという陛下。粗暴な男に娘を嫁がせよと?と長公主。
長公主はさっきから范閑を粗暴な男だの、無名で才もないだの、どれだけ知ってるって言うんでしょうね。無名なのは間違いないけど。あ、そっか、粗暴は滕梓荊(トンズージン)を殺したことになってるからか。だってそれも、どうせアンタが仕組んだことでしょうよ。粗暴なのはどっちなんだか。
なぜ卑劣な手段で范閑の名誉を汚そうとした?と皇帝。とぼける長公主ですが、陛下は宮典を呼び、今日侍女達を外出させた者を調べよと言いました。さっきの人だねえ、もう死んでるんだろなあ。
范家では、昼とは打って変わって、愛想笑いで范閑をもてなす二夫人。みんなご機嫌で仲良くお食事中ですが、解せぬ…なのは、思轍ね。若若に一体何の話をしたんだ、急に親密になってるって聞くと、義母上が兄上の命を狙ったって話よって、お姉ちゃん、涼しい顔で言う(笑)ビビリまくる義弟です。
陛下の部屋には、宮典が報告。外出させた者は分かったけど、既に首を吊って自害していると。溜息をつく皇帝です。
その後も、長公主を座らせて自分は仕事してる陛下。誰かを待っているみたいね。
そこへ、皇太子が慌てた様子で入ってきます。長公主の顔が、アンタ、余計なこと言うんじゃないわよ!に見えるんだけどー(笑)
慌てて跪いたまま黙っている皇太子に、何か言ったらどうだと陛下。侍女の件は私が指示したこと、どうか罰を、ですって。
おまえには失望したと陛下。李雲睿は認めておらぬ。
驚く皇太子。先走って白状しちまったからね。これで長公主主導でも、皇太子の愚かな下策となってしまった。皇太子は更に、気の迷いです、心から悔いております、内庫を管轄する者は陛下が選ぶべき、私は身を引きます、と付け加えますが。
この子、長公主よりマシと言えばいいのか、小者と言えばいいのか。長公主が黒すぎるんだろうけど。長公主、この皇太子についたままじゃ、先はないなーとか、思ってないか?でも操るのは簡単そうね。
皇帝は、権限を持てば天下の財を操れるものを、そんなに簡単に放棄するとは、それでも皇太子かって叱ります。なるほど、出方を見てもいたのか。うーん、なんでこの人が皇太子なんだろう。
びくびくしながら長公主を見やる皇太子。ほら~、小者感(笑)
陛下は、失望したのは、お前たちのやり方だと言います。
上に立つ者は厳しい掟を心の拠り所とし、下の者を支配し、尊厳を高める。
悪意のある言い分だと、長公主が口を挟むと、陛下は強い口調で言い返しました。
侍女を利用するとは、嘲笑を買うことになる。畏敬の念は抱かれず、己の尊厳まで失う。尊厳を失えば足場は崩れ、我が身を滅ぼす。
皇帝は、ここ数日で罷免する役人の名簿を渡し、確認しておけと言いました。お前の息のかかった者がいるかどうかを。これは強烈な嫌味かな。きっと皇太子派、てんこ盛りの罷免名簿でしょ。
やっぱり、力を削いでおきたいのかなあ。皇太子というよりも、長公主の。この皇太子、長公主の言いなりっぽいもん。いちいち目線を送るし。こんな卑しい策を弄する女狐を飼っていても、ロクなことはないと気付かないのかって示唆じゃないのか?大局を考えれば、皇帝の意向に沿って范閑擁護に回り、長公主とは手を切ったほうが、この先の芽はあると自ら気付け、みたいなさ。
自分もかつては皇太子であり、闘争を勝ち抜いてきたが、手段にも限度があるって言う皇帝パパですよ。
だけど、侍女を使って品のない策を講じるのはダメで、それを阻止するためだとは言っても、命令を実行しようとしただけの侍女を殺しちゃうのはいいんだね。ふむ。
さっきの宮女の自害もそうだけど、使用人達の命なんて、所詮駒でしかない世界かあ。
范閑は、范建に引き留められて、お話し中。
ここは京都だ、常に警戒を怠るなって言うパパに、ご心配なくと答えると、鑑査院の刺客を連れてきたクセにと言われてしまいます。知ってたんかーいっ。んもー、皇帝といい范建といい、京都のオヤジ達は情報収集力が半端ないな。紅甲の騎士達は精鋭揃い、1人増えれば気が付くだってよー。赤いおっさん達、知らん顔して報告してたー(笑)
范建は刑部で見つけたという、罪人の手配書を渡します。滕梓荊は昔何かしちゃってたんかな。昔の話だし、表向き死人だしと言った范閑に、范建は、鑑査院の者とは今後関わりを持つなと言います。おや?陳萍萍、費介と皇帝、范建は、考え方が違うのか?
黒幕が皇太子かどうかはこちらで調べるから、おまえは動くなと言った范建。范閑が、皇太子を殺すとでも?って言ったら、おまえの母親なら殺したかもしれないなって。うーん、范建も、范閑ママのことを良く知ってるんだねえ。ママは、何物にも縛られず、常に誰もが予測できない行動をした人らしい。そういうところを、危険視されたんだろうか。
范閑ママの暗殺を企てた勢力は、あの時全て殺したはずだけど、陳萍萍も范建も、まだ見えない敵が潜んでいると考えて、范閑を澹州に留まらせたらしい。
母親の商売を取り戻す絶好のチャンスだと言うのは分かるけど、范閑はこの結婚は断ると言いました。商売を取り戻すために、人生を犠牲にしろと言うのかと。これは現代の考え方ですよね。
あれれ?范閑、財産が目当てで母上と一緒になったのかって言ったよ?
おや?范建を本当の父親だと思ってるの?初回の流れでは、陳萍萍に指示されて五竹に連れてかれた訳だし、赤ちゃんでも現代青年の記憶を持って、なんなんだこれは?状態で転生してるのに。
最初過ぎて、理解できてなかったのかもしれないなあ。
陛下からの罷免リストを見る長公主。全員東宮派だって。全員かよっ(笑)
陛下からの皮肉だと言う皇太子に、忠告だと長公主。兵部と吏部だけだから、兵権と人事を牛耳るような真似をしなければ、あとは自由に動いて良いという意味では?だとさ。手段は咎められたけど、范閑を殺すなとは言われていないって。
これ、唆してませんか?というか、皇太子が簡単に操られ過ぎだろ。痛い目見るぞ?
皇帝はなぜ范閑を選んだと思う?と長公主。派閥に属さないからではと皇太子は言うけど、そんな人間はたくさんいるって。
噂によれば范閑は、偽名を使って「紅楼」という奇書を記しているとか。范閑を消すには「紅楼」に隠された秘密を暴くべきかも。
長公主、既にそれが范閑のものだと知ってた。すごいな、ホント、この人達。今度はそれを使って陥れる気ですか。盗作騒ぎでも起こす気かな。だけど著者はこの世界にはいませんけどね。
というか、なぜ范閑を選んだと思う?の答えはいずこ。2人にも分かってないのね。
部屋に戻った范閑。なんだかとんでもなく立派な部屋なんですけどー。二夫人…(笑)離れの屋敷をひとつ貰っちゃった感じ?更に使用人達が一生懸命お掃除しています。
世話係はいらないよ、家に帰れと范閑。人間は皆平等、貴賤の区別はない、自分のために生きろって言うんだけど、みんな座り込んで懇願します。至らなければご指導をってさ。首にされて追い出されたら、食べてけないものね。それくらい気づいてやろうよー。
でも范閑の現代の考え方と、容赦なく下の者の命を取る皇室の考え方、対比ですねえ。
仕方なく、ちょいと横暴チックに命令すると、逆にみんな喜ぶ(笑)側仕えはいらないから、用があったら呼ぶから、だけでも良かったのでは?(^m^)
でも常識が違うって面白いな、使用人のみなさん、板で打つぞって言われて、親しみが沸いたな♪とか言ってるんだもんな。カワイイ人達じゃないか。
范閑が大事そうに抱えていたカボチャが映るんだけど、あれは何かあるのかな。
使用人達がいなくなった屋敷に、滕梓荊が忍んできてました。短刀持って。范閑、隠れてるな、どこにもいないぞ?でもそこへ、話があると、思轍が来ちゃった。慌てて布団に隠れる滕梓荊。
揺り起こされて、身じろぎしたら、短刀を落とす。とんだオマヌケ刺客(笑)
短刀を拾って、思轍は昼間殴りそうになったことを謝り、明日昼に宴席を用意するから来てくれと言います。外で殴ればいいって言ってたアレかな。まだこの人はやる気か。無理だろうけど。
寝ぼけたフリでうーんとか言う滕梓荊。思轍は短刀をテーブルに置いて、出て行きます。
布団から出て、急いで扉を閉めた滕梓荊が振り返ると、テーブルの上の短刀がない。
家探ししているところへ、戻って来ちゃった思轍。
だれ?となったところで、俺の護衛だと短刀を持って出て来た范閑。
護衛が手玉に取られてますけどね、いいんですかね、これで(^m^)
思轍は宴席の件は父上には内緒だって言うんだけどさ、これはもう、オヤジには内緒でやらかしますって、白状したようなもんなのでは?
さっき范閑の部屋を掃除していた使用人の1人に、明日人を集めておけ、ヤツを罠にハメると指示する思轍。坊ちゃまですよ?って使用人は言うんだけど、私だって坊ちゃまだ!だそうです。たいした坊ちゃまだわね。でもこれ、ママに知られたら怒られるんじゃないの?
范閑は、滕梓荊の記録は鑑査院が押収した、残っているのは、と言って、あのカボチャの中から手配書を取り出しましたっ。こんなところにっ(大笑)
朝廷の役人を殺したって罪状が書いてあるらしい。なのになぜ鑑査院は、罪人の滕梓荊を引き取ったのか。
滕梓荊の秘密ね。この人にもいろいろあってなー。
次回は滕梓荊の事情と町の「紅楼」騒ぎ。
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