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君子盟 第25話「20年前の真実」あらすじとネタバレ感想

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君子盟
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目次

あらすじ

張屏は、故郷・摩籮村にある聖なる湖に着いた途端、自らの心の中に入り込んでしまう。張屏は、心の中に出てきた生前の母親や幼い頃の自分、蘭林(らんりん)たちを目の当たりにし、ついに20年前の真相を知るのだった。一方の蘭珏は、10年前、偶然知り合ったと思っていた辜清章が、実は自分にわざと近づいていたことを知り、不信感を募らせる。蘭珏が意を決して問い詰めると、辜清章はある驚きの事実と、恐るべき計画を語り出し…。

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君子盟 2024.7.10現在のリンクです

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ネタバレ感想

張屏の失われていた記憶の中。
母に背負われて都に出て来たチビ張屏は、蘭府へと到着しました。

用があるからいい子で待っててと言われて、庭で遊ぶチビ張屏は、母親が蘭林と部屋に入って行くのを見てました。
庭の回廊には、書物を音読しながら歩く男の子。蘭珏がいたねえ。
そこでチビ張屏は、少年蘭珏が蘭林と母のいる部屋を覗いているところも見てたわよ。

蘭大人とも出会っていたのか、これが全ての始まりだったんだと呟くオトナ張屏。

そして一緒に都を出た蘭林と張屏母子は、あの滝の前へ。
村を見下ろす崖まで来た時、玄機(げんき)が追ってきたのに気付いて隠れます。
尾行されたのでしょうが、蘭林は、摩籮村に行くことは皇太后にしか伝えてなかったらしい。
そっか。全てに気付いた時はもう、捕まってたんだなあ。

隠れていた3人だったけど、チビ張屏が声を出してしまいましたよ。あー。
蘭林は2人を庇って逃がし、追っ手に刀を向けて立ち向かいました。

張屏母も蘭林も、村にはたどり着けないままだったってことだねえ。
チビなんで仕方ないけど、ちょーうへーいっ(><。)

林の中で、母親は張屏を木の根元に降ろし、母さんの悩みは水面の下よ、母さんが何をしていたか知りたくなったら、探してくれる?と言い聞かせました。
もう一度、かくれんぼをしましょ。
母親は涙を隠して張屏に水器を渡し、目隠しをさせて目の前から消えます。
笛を吹いて音を立て、追っ手を自分に引き寄せて。
ううう、哀しい。ものすんごく善良そうな、優しいお母さんだったよね。
母の亡骸の前で涙するオトナ張屏。

林の中に取り残され、母さんが僕を捨てた、僕は要らない子なの?と泣いていたチビ張屏の元に戻り、オトナ張屏は、母さんはお前を大事に思っている、捨ててなどいないと抱き締めます。
愛されている、大丈夫だよ。

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これはまんま、インナーチャイルドの癒しですなー。
こうして、張屏が失われた記憶もすっかり戻る、と。

摩籮村の中で倒れていた張屏は、王硯に揺り起こされます。
王硯たちも摩籮村を見つけたのね。
張屏は、母も摩籮族の人達も皆、善人でした、母は私を捨てたのではなく守るために死んだと言います。
驚いた顔の王硯さん。
張屏に子供の頃の記憶がなかったことも知ってたのか知らなかったのか分からないけど、でも故郷に戻って記憶が蘇ったんだなと、何も聞かないまま理解してくれちゃうのが素敵。

この聖湖は、自然を敬う、摩籮族の象徴的な場所なんだそう。
摩籮族は代々医術で人を救っていて、鏡花水月の術も心の病を取り除く医術だったんですと。
張屏、当時は3才くらいだったのに、今、理解しちゃってる訳ね。

母は悟ったのです。自分が生き延びられず、私の鏡花水月の術も受けられないと。
でもなぜか母は、私の悩みを探せと言った。

亡くなってしまったから、鏡花水月の術で真相を明らかにすることはできないけど、「悩み」を探せば、あの時、何をしようとしていたのかが分かるってことだね。
どこにあるのかって2人して考えてるけど、お母さん、あんなに言い聞かせてたじゃーんっ。

その頃、蘭大人は、旭東と共にあの湖のあばら屋に行ってました。
疏臨(そりん)を警戒したことなど一度もなかったが、秘密があるならここに隠している筈だと。
うーん、今まで誰も知らないところに身を隠してた人なのに、蘭珏に関連するものを当人に見つかる可能性のある場所に隠す?それはむしろ見つけて欲しくて隠してるんじゃないの?と思っちゃったケド。

と、あっちでもこっちでも探し物(笑)

張屏は、水面の下に隠したと言う母の言葉を思い出しました。
比喩ではなく、本当に水の中に何か隠したのではと、聖湖に入っていく張屏。
王硯さんも部下に手伝えと指示すると、部下がなんか筒みたいなのを見つけたわよぅ。
急いで開いてみると、それは玉牒でした。
なぜ皇子の玉牒がここにあるのか。慶豊15年とあるので、これは今の陛下のもの。

蘭珏のほうも、床板の仕掛けの下から小さな木箱を見つけたわよぅ。
中には、蘭府に印のつけてある都の地図。
蘭珏は、やっぱり疏臨は自分を調べてたんだと思ったね。

蘭府に帰り、辜清章(こせいしょう)に向かう蘭珏。
辜清章は、お前も調べたのだなと言います。
10年前、都に来たのは科挙を受けるためではない、別の意図があってお前に近付いた。

やっと白状する気になったかー。

張屏と王硯は、張屏の家に来ていました。手がかりがあるならきっとここだ、と。
誰かにひっくり返されたようだと王硯が言うのは、何かあれば処分しようと、玄機(げんき)達が荒らしたんでしょうね。だけど、20年放置されていた家にしちゃ、キレイよ。

これはなんだと王硯の聞いた柱に付けられた印は、張屏の背丈を計った跡なんだって。
あのお母さんと、にこにこチビ張屏がそこに立ってるのが目に浮かぶようだ。
でも、印は2種、ありました。
張屏には、お兄ちゃんがいたけど、彼は弟とは遊ばず、静かに書を読む人だったらしい。
張屏の幼名は苦若(くじゃく)、摩籮の言葉で子犬の意味なんですって。
でも兄はなぜ小龍だったのかと張屏。
摩籮族の習慣で、育てやすいようにとの願いを込めて、幼名に犬や猫とつけるらしいんだけど、龍を使う意味は?決して育てやすそうじゃないぞ?(笑)

そして張屏は思い出します。
小龍は摩籮の言葉で「清章」だ、と。
さすがに王硯さんも驚いたぞ。
ここら辺のシーン、相変わらず王硯の細かい表情を見ちゃってたー。驚いたり優しい顔になったりね。

はい、その「清章」は、さっくりと告げてました。
30年前、皇太后は皇子をすり替えた。
だが本物の皇子は死んでいない、今も生きていて、お前の目の前にいる。

あーもう、とてつもない巻き込まれだよなあ。
心根の優しい人達が、優しいからこそ、巻き込まれてしまった気の毒過ぎる真相。

張屏の母親は鏡花水月の使い手だったために、玄機によって無理矢理呪禁科(じゅごんか)に入れられてしまったらしい。張屏ママは呪禁生だった。
ほう、どうやって見つけ出したんだ、あんな山奥の摩籮族を。ま、当時は禁忌の村じゃなかったもんね。医術に長けた秘境の村があるみたいな話が届いていたんでしょうか。

一方、張屏は、母親の手記が隠してあることを思い出します。
玄機達の手を逃れた手記は、張屏の記憶通りの場所に隠してありました。

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慶豊15年1月、当時の皇帝と皇后は皇子を救うため、玄機に回生陣を行わせ、その場に、張屏ママも呪禁生として参加してた。
連日連夜行われた回生陣で、まさか本当に皇子が回復するとは思わなかった張屏ママだけど、皇子はつるりとしたキレイな顔で、皇帝夫妻に返された。でも陣の終了後、挙動不審な玄機を目撃。後をつけてみると、玄機は顔中に湿疹の出来ている赤ちゃんを連れ去ってた。尾行して気付いた皇子のすり替え。雲霄(うんしょう)山に登った玄機は、生死の境をさまよう皇子とこの秘密を埋める気だったらしい。

雲霄山って以前も出て来ましたね。13話で王硯が仁王立ちしてたとこ(笑)
鳳凰の頭を探しに行った、都を見下ろす背後の山。

その時、龍の顕現か天罰か、突然雷が落ち、激しい風が吹いたのに驚いた玄機は、燃やそうとしていた玉牒と皇子を、その場に置いて逃げちゃった。悪党、詰めが甘いな。
赤ちゃんなので、こんなところに放って置かれたらそのまま死んでしまうでしょうが。高級そうなおくるみだけでもその辺の子じゃないのなんか、人が見ればすぐ分かるのに。って、この山、普段あんまり人来ないのかな(^m^)

ここからはまた辜清章の告白。
とはいえ、そのお陰で、張屏ママは玉牒と共に皇子を抱いて都を離れ、遥か南方の秘境、摩籮村を目指したらしい。
張屏ママは懸命に世話したと言ってますが、数か月もかけて逃げる間に、病気の乳飲み子がよく生きてたねってのは、まぁまぁまぁ。

摩籮村では族長にも診て貰ったりして、皇子の病気は奇跡的に治ったんですと。
張屏ママが養母となって10年。その間に張屏も生まれたけど、張屏パパは一切出て来ませんね。張屏達が蘭林に会いに行った時も、存在が感じられなかったから、早いうちに亡くなったのかもね。
よく書を読み学ぶ清章を見て張屏ママは、皇子をいるべき場所に返さなくてはと思ったらしく、本人に真相を伝えた。
ただ、根が善良な張屏ママは、回生陣の失敗を隠蔽しようとした玄機の単独犯だと思ったらしい。でもそう思うのも当たり前よ。呪禁科に無理矢理入れさせた玄機を信頼してなかったでしょうし。まさか実の母親が黒幕だなんて考えるはずもない。
病気で生死も危うく、皇帝になれそうにない子などいらんってか。あり得ないよ。

お母さまに会いたい?と聞かれた清章少年だって、頷くわよ。しかも自分は皇帝の息子、皇子だっただなんて。舞い上がるのも仕方ない。
張屏ママは慎重に動くべき一大事だからと、清廉で名高い蘭林に相談するため、都に向かった。1人でいくはずが、張屏が一緒に行くと泣いてきかないので、仕方なく連れていった。

大人の足で2、3か月かかる村から都まで。ひとりぼっちで何か月も、今日か明日かと、清章少年はどれだけ待ちわびてたことだろうか。なのに数か月後、やって来たのは、張屏ママや蘭林ではなかった。
ほんとにもう、どれだけの絶望だったことか。村で待つことも出来なくなった訳だし。
張屏ママや蘭林の死を知ったのは、いつ頃だったんでしょね。

張屏と王硯のほうも、同じ答えに辿り着いていましたよ。
ここから、辜清章の告白と、王硯、張屏の推理が交互に入ります。

臣下の義務として蘭林は、皇子を早く戻すべきと考え、すぐに参内して皇太后に知らせた。
当時は先帝の崩御直後。唯一の皇子を産んで皇太后の座についていた李氏は、この件が世間に知れれば、自分は破滅だと、玄機に、蘭林を追い摩籮村を襲えと命じた。
蘭林は玄機に捕えられてようやく、黒幕は皇太后自身だったと悟った。

父の忠誠心が皇太后に利用されたのかと、驚愕と怒りで震える蘭珏。
辜清章は、蘭珏に近付き、それだけではないと言いました。

要するに。
誰だかは知らないけど、軍の機密を敵国に漏らしたのは皇太后の腹心。それが公になれば、民の怒りは皇太后に向けられる。だからその罪を蘭林に被せた。
蘭林が全く身に覚えのない罪を認めたのは、引き換えに蘭珏の命を助けるため。何も語らず亡くなっていったは、そういうことだったんだねえ。

当時蘭林の処刑で、蘭府に仕えた85人が連座させられた。
摩籮村の全村民も殺された。
呪禁科の関係者も、蠱毒の事故を装い全滅させられた。
全て皇太后の座に座っていた李氏が、その場を降りたくなかった権力欲のため。
と、蘭珏は怒っているけど、権力欲だけじゃないよね、いかに皇太后とはいえ、皇子取り替えがバレれば、自分の命も危ういのでは?

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辜清章は、都に来たのは皇太后に復讐する計画のためだと言います。
千秋儀の落成式典で皇太后の罪を暴く。
権力のため、私を犠牲にした皇太后に見せつけてやる。そんなものはただのおもちゃだと。

辜清章は、単純に皇太后の罪を暴くだけではなく、国の混乱をも目論んでるっぽい。
観念的な話だけで、具体的な詳細は語らないんだけど。
どんな権力や地位も一瞬にして幻となる。面白そうだろう?皇太后を招いて共に見たいものだ。

辜清章は蘭珏を、この盛大な催しに招待すると言いました。
考えがまとまれば、宮中に来てくれと、涙を零して。
鏡湖先生はもういない。明日からは辜侍医として、皇太后の火傷を治す。

さて、蘭珏はどう出るか。
だけど蘭珏は、敵は討ちたいけど国の混乱を招きたい訳じゃない。よね?
でも、辜清章はもうそれだけでは収まりがつかないところに来ちゃってる。

そうなれば、味方のふりをして最悪の状況だけは避けようと動く、かなあ。
皇太后ひとりについては、どう料理して頂いても構いませんし?くらい?
それとも蘭珏も、自分の手で引導を渡したいんでしょうか。

摩籮村の王硯たちは、村にあった瘴気対処の処方箋を張屏が読んで薬を作り、生き残ったみんなも元気を取り戻していました。南征軍もこれで助かりそう。張屏は、摩籮族の言葉を約した処方箋を王硯に渡します。
行くなら止めないが、道中気を付けろと言われ、凱旋をお待ちしていますと張屏。
都に戻ったらどうするつもりだとの問いに、言葉はなかったけど、表情は雄弁ね。
きっと南征軍の陛下と王硯も、無事に戻ってくるさっ。

ただひとつ、どうしても気になったのが。
龔(きょう)尚書のサポートを受けて生き延びた蘭珏は、都に出て書を売るパッとしない生活をしていたのに、何の後ろ盾も協力者もいたとは思えない辜清章が、初対面の時、なぜあれほどまでに品のある若様然としていられたのか。
10才で放り出されて、それこそ、這いつくばって木の根を齧って生きた的な生活もしてたことは想像に難くないのに。
あっ。すいません、気付いてしまいました。稚児趣味の金持ちか?うん、それしかなかったんじゃないかなあ。
今まで、不幸自慢かいってくらい蘭珏の境遇が語られてきたけど、こりゃあ、辜清章の歪みのほうが大きくなるのも当然だなー。


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