今のところ日本の動画配信サービスで見られる作品のみの記事です

君子盟 第20話「別れに残す言葉」あらすじとネタバレ感想

当ページのリンクには広告が含まれています。
君子盟
画像出典 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd
目次

あらすじ

馬廉による科挙の不正を隠蔽した陶周風は、投獄され死刑を待つ身となった。馬廉の口から、高官が無罪にしてくれる手はずだったと聞いた蘭珏は、実は陶周風も20年前、摩籮村が滅亡した事件に関与したのではないかと疑う。その夜、張屏の家に鏡湖先生が現れ、一連の事件がすべて摩籮村に関わることを自ら明かす。翌朝目覚めた張屏は、存在するはずのない「奇詭夜談(ききやだん)」の第50巻を手にしており、その幻の本が示す謎に気づく。

(C)Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd

君子盟 2024.7.10現在のリンクです

U-NEXT

ネタバレ感想

張屏と蘭珏は、収監されている馬廉(ばれん)の元にやって来ました。
なぜ名家の子弟が不正を犯して、鏡湖先生の意を受けたと蘭珏に聞かれた馬廉は、今にして思えば、陥れられたのだと。

家柄は良くても才はなかった馬廉は、科挙で名を挙げて世間を驚かせたかったんだって。へえ。自分がたいしたことないの、分かってたんだ。だからこそ、偉そうにしてた訳だ。
そんなところへ、論題を売ると言われて乗ってしまった。
陳子觴(ちんししょう)からは、前夜、草稿を受け取るはずだったらしいけど、癸酉を引いた彼は不正に加担するのが怖くなっちゃったみたい。だから、ここまできて何だよと、殺して奪い取ったと。
陳子觴が悪いんだ、一時の気の迷いだと馬廉は言うけど。一時の気の迷いで殺されたらかなわん。

馬廉は、蘭珏に皇太后に命乞いをして欲しいと言いました。ケッ。
論題を売った者は、露見しても法官が無罪にしてくれると言ったのに、誰も助けに来ない、と。

ここで蘭珏が変な事を聞くのよ。論題を売ったのは麗しい若者かと。
鏡湖先生のビジュアルは、字幕にはなかったけど。垣間見た挙子達が噂してたんでしょうか。
馬廉は、船頭のような身なりの年老いた男だと言いました。

次に蘭珏は、論題の封緘紙を張屏に調べて貰います。
米に付くカビに似てたらしいけど、要するに米糊だよね。糊を墨に溶かして何度も検証した張屏。
最初から糊を混ぜて書いただけじゃだめで、一旦普通の墨で書いた上に、糊を溶かした墨でなぞったらしいよ。そうすると、乾いた後でも体温で溶けてべたつくんですと。

2人は、雑役の楊を問い質しに行きます。
楊はあっさり認めました。楊にお金を握らせて指示したのは、なんと礼部員外郎の邵志(しょうし)だって。蘭珏から後を任されていたのに。なんちゅーコトっ。

君子盟
画像出典 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd

その邵志も、全く悪びれることなく罪を認めました。鏡湖先生に恩があるんだってよ。
息子に学問をさせるために、邵志の親は高利貸しにお金を借りて苦しみ、亡くなった。だけどその高利貸しの背後には、戸部尚書の楚方同(そほうどう)がいたんだと。5話で硬直して亡くなった楚啓児(そけいじ)の父親ね。なるほど、親子揃ってロクデナシ。
それを、鏡湖先生が証拠を集め、楚方同を牢に送ってくれたと、興奮してまくし立てる邵志。
その恩に報いるためなら、不正どころか命も捨てるってさあ。それ、亡くなった親が喜ぶと思うのかね。アンタがそれじゃあ、親は無駄死にに近い。ま、敵を討つためには地位も名誉も命さえも!って世界観だしな…

邵志は、封緘紙に細工をしたのも、陳子觴に癸酉の席を引かせたのも自分だと、偉そうに胸を張って認めました。この態度は少し滑稽にも見える。洗脳されちゃってるからなんでしょうけど。

雑役の楊を使うよう仕向けるのは、鏡湖先生を慕う何宣(かせん)が願い出たんですってよ。やっぱりね。
あの場で声高に扇動してたのは、間違いなくそういうコトね。
でもさー、陳籌の話を聞いてから鏡湖に通って、何日も経つのに会えないって言いながら、湖で折り鶴拾ってた人よねえ。いつの間に、そんなに傾倒しちゃってたのさ?

そこまでやったのに、邵志も鏡湖先生の居場所は知らないんですってよ。
鏡湖のほとりに折り鶴を置いておけば、先生が妙案をくださるのです、て。
洗脳とはいえ、短期間にチョロ過ぎない?なんぞ怪しい薬でも嗅がされたんでしょうかね。

不正は暴けたのに、鏡湖先生にはどうしても辿り着かないのよねえ。
蘭珏は、邵志を利用するために、戸部尚書から着手するのは奇妙だと言います。
確かに、随分と手を広げてますよね、やり方が。鏡湖先生の標的はどこなんだろう。
更に蘭珏は、罪人はもう1人いる、馬廉の言葉「露見しても法官が無罪にしてくれる」というのは、陶周風のことではないかと。

科挙の試験官は普通、六部のトップが担当するらしい。でも戸部尚書は罷免、礼部尚書は退官で蘭侍郎が。吏部、兵部、工部は知らないけど、あとは刑部しか残ってはいなかったんだそう。柳太傅(りゅうたいふ)、王太尉は、吏部とか兵部とかの関係者かな?
だから何か事件が起きても刑部は関われず、担当が大理寺になることを、鏡湖先生は分かっていた。
陶周風は皇太后を恐れて、姪婿になる予定の馬廉を裁けないことも分かっていた。
巻き込まれた蘭珏と張屏が動き出して真相を暴けば、陶周風が失脚することも。

水器を使う鏡湖先生が、摩籮村の関係者である可能性は高い。
じゃあ、陶周風もあの事件に関わっていたのか?
陶周風には、王硯が審問したんだけど、何も話さずにただ刑を待っているらしい。

蘭珏は、王硯が大理寺から持って来た摩籮村事件の公文書を持ってました。いつの間に(笑)あ、張屏と一緒に見たあの時か?8話ね。
公文書は、天罰で終わらせてしまった以外、特に不審点はなかったんだけど、張屏は、当時大理寺丞だった陶周風の名前を見つけましたわよ。摩籮村事件を再審したのは陶周風。
鏡湖先生のターゲットとなったのはこれか。

蘭珏は、鏡湖先生が復讐のために陶周風を殺すつもりなら、陛下に事情を話して死罪を免じて貰えば、鏡湖先生はまた動き出すはずだと言います。

-スポンサーリンク-

その晩、机で眠りこけてしまった張屏。
香炉が映っているので、何か薬を焚かれたな。その傍らには、折り鶴がありました。

ぼんやり目を覚ますと、すだれの向こうに人影。鏡湖先生でしょうねえ。
張屏、久しぶりだな、と。
やっぱり知り合いかぁ。摩籮村時代の?張屏に当時の記憶はないけども。
友はよく眠っている、まだ世の中を知らぬ赤子のように無防備だ、と。
陳籌な(笑)そうだよなあ(^m^)

張屏は、近寄らないから答えて欲しいと言います。
久しぶりとはどういうことだ、お前も摩籮族か?
鏡湖先生は、確かに私は摩籮族のためにやって来たと言ったけど、摩籮族だとは言わないね。そこも訳アリか。
20年前、何があったと張屏は聞くんだけど、過去は余りにも重く苦しい、私が全て成し遂げた時、因果が分かるだろうと、誤魔化されましたわ。

でも、今までの事件は全て、鏡湖先生の計画のうちだったことは認めました。
埋葬人に伝説を教えたのも、鳳凰の頭を盗ませたのも、玄機を殺させたのも。
復讐にそんな回り道をするのは、ただ殺しただけではつまらないからと言うんだけど。
でもそれがスゴイのは、血霧の毒を作った埋葬人には、自らその毒で命を絶たせ、天灯を作った常巍(じょうぎ)にもまた天灯を作って自害させ、恐らく皇太后のために摩籮村を滅ぼした玄機(げんき)も、また皇太后のために柳羨を陥れようとしたから殺したという。
とてつもない策略家。蘭大人も敵わないかも。

では陶様は?と張屏は聞きます。
鏡湖先生は、私の計画を邪魔するな、陶周風を救ってはならぬとだけ答えました。
何があろうと、血で血を償わせるのは誤りだって張屏は言ったけど、そこでタイムアウト。きっと薬を強く焚かれたのね。

翌朝、何やら巻物を抱え込んで目覚めた張屏。
夢か現実か分からなかったところ、陳籌が起きて来て、好きが高じて抱いて寝たのかとからかいます。
張屏が抱えていたのは、「奇詭夜談(ききやだん)」の50巻でした。これ、存在しない本らしいよ。草稿の段階みたいな本には、推敲の跡も残ったままです。
読んでいた張屏は、陶周風の文字にそっくりだと気付きました。なぜか陳籌、陶周風の作った罪人教化用の「勧善小冊」を持っていて比べてる。なぜ今、それを手にしてるんだ、キミは(笑)

張屏は、陶周風が暮葉生(ぼようせい)なのかと思い至るも、憧れの人があんな人だと信じたくない。でもま、間違いないんだろうな。正義感と熱意に溢れていた彼が、ああなってしまった現実の闇は深そうだ。

君子盟
画像出典 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd

狼狽える張屏に、陳籌は、鏡湖先生は全ての真相は幻の50巻の中にあると言いたいんだって言うけど、アンタ、すっかり眠り込んでいて、なんで50巻を持って来たのが鏡湖先生だって知ったのよっ。
張屏が本を読んでる間の時間が省略されてるのか?その間に昨夜の話もして、「勧善小冊」も持ち出してきてたのか?

張屏は、陶周風に会うために飛び出して行きます。
蘭珏が王硯に頼み込み、2人して刑獄司へ。

すっかり諦めきっていた陶周風に、蘭珏は「奇詭夜談」の50巻を渡しました。
そこには恵安堂の事件が書かれてたらしいよ。それって、埋葬人が血霧で殺したヤブ医者一家の事件よね。大理寺丞の暮葉生が、侍医の作った毒だと突き止めて捜査を続けるところで、物語は突然終わってるんだそうな。
作者はあなたなのでは?数か月前の血霧の事件で、この恵安堂の事件を思い出したはずだ、あなたは何かを知った上で、筆を折ったのでは?と蘭珏。摩籮村の事件の後ろにいて、あなたを恐れさせているのだ誰だ、と。

何も話さない陶周風に、暮葉生に憧れ続けた張屏がキレます。
人違いだ、陶様は臆病な愚か者で、事件を裁く能力もない、正義を貫く暮葉生のわけがない。
張屏は、カバンの中から「奇詭夜談」を出し、私もこれを読んで育ち、暮葉生を手本にして生きてきたと言いました。
上京する前、師匠と一緒に聖地巡礼をして推理を一つずつ検証もしてきたらしい。いつか大理寺で暮葉生に報告するために。めっちゃ強火ファン(笑)
でも全て作り話なら、頭の中から消し去ります、真実は闇に埋もれぬなんて、笑い話だ、そういって、張屏は「奇詭夜談」を投げ捨てました。

そんな言葉に、さすがの陶周風も揺らいだねえ。
大理寺で一生懸命働く張屏を、実はこっそりと微笑ましく眺めていたこの人。「奇詭夜談」を拾って、丁寧に汚れを払う姿に、その心が現れています。
拾った42巻は「墓からの脱出」。陶周風は、私はもういかに生還したのかを忘れたと呟きました。かつての暮葉生は不撓不屈の男で決して諦めなかった、だが今の陶周風はとうに気概を失っている。
よかろう、今宵だけは暮葉生に戻ろう。

20年前、大理寺丞だった陶周風は、嶺南道からの急報を受け取った。それが摩籮村の事件。
すぐに恵安堂の事件を思い出した陶周風は、2つの事件には関わりがあると思い、恵安堂の事件を調べ直した。すると、事件現場の片隅で、侍医が使う薬瓶を見つけ、中から赤い猛毒の残りを発見した。

埋葬人は侍医だったと、うへえ。だからあれほど頭が良かったのか。あのチビ小僧は単に復讐の毒研究に没頭していただけじゃなく、侍医にまで上り詰めてたのか。道理で玄機の回想シーン、妙にしゃんと立って映ってた訳だ。
もう、張屏はかぶりつきで聞いてます(笑)

太医署で調べると、毒を巧みに操る侍医がいたが、摩籮村事件の後、行方不明になっていた。更にその直前、司天監の監正、玄機と、工部営造司、常巍(じょうぎ)と共に、しばらく都を離れていたことが分かった。そして常巍もまた、事件後行方不明になっていた。だから陶周風は、玄機以外は口封じされたのだと思ったらしい。

て、常巍も工部の官吏だったー!
蘭珏は、2人がその立場なら、仕切っていたのは玄機ではないと言います。
陶周風もそう思ったと。もっと大きな力。だからそこで手を引くべきだったのに、我慢できずに調べを続けちゃったんですと。ホント、張屏みたいね。
んで、埋葬人は皇太后の側近だったっ!
皇太后は献上されたいろんな毒で、当時楯突く官吏や大臣までも殺し、朝政を掌握した。摩籮村の事件も恐らく皇太后の意向とな。

その皇太后は、陛下に、陶周風の判決を改めては、朝廷の面目が潰れると命じてました。
陛下はきっと、蘭珏から事情を聞いて、陶周風の命を助けようとしていたんでしょうが。
どうにも逆らえない。ぐっと手を握り締めて、諦めるしか。くぅー。

結局それが暮葉生断筆の理由。
その秘密を知った時から、悪を憎む暮葉生ではいられなくなった。蟻には大木を動かせない。
私は勿論、おまえや蘭侍郎でも無理だ。

鏡湖先生が陶周風を陥れたのは、真実を知りつつ隠したから。
20年が過ぎ、関係者は皆殺されたと思っていたのに、埋葬人が再び人を殺し、皇太后が朝議でそれに触れたため、まだ終わってはいないと知った。更に鳳凰の頭事件、玄機の死。
次は自分だと思っていたんだろうなあ。だからあんなにも朝堂で挙動不審だったんすねえ。

鏡湖先生は私の弱みをとうに知っていた。
やり口は容赦なく、しかも策士。心から負けを認めると陶周風。
この20年、無意味に生きた、何の意味もなかったと嘆く陶周風に、張屏は言いました。
陶様は死にません、陛下に嘆願しました、と。
でも、そんな簡単なものじゃないことは、本人が一番よく分かっていました。
恐らくこの50巻のことを、皇太后は知っていると。
ならばどうあっても、陶周風を生かしては置かないよねえ。

君子盟
画像出典 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd

陶周風は張屏に、捜査に無我夢中になる一本気なおまえは、昔の自分にそっくりだ、と言います。
だが、これが現実だ。おまえが私ならどうする?

そこに、皇太后の太監、応熹(おうき)が来たとの知らせ。
私を殺しに来た、早く去れ、と陶周風。
先ほどの問いだが、私は答えを知らぬ。お前が見つけてくれ。

王硯に迷惑がかかるからと、蘭珏に引っ張られて牢を出る張屏でしたが、外まで出て行く時間はなく、途中の壁の陰に隠れます。

応熹は普通に面会に来たテイで王硯に案内されて入ってきたんだけど、王硯に外してくれと言います。意味が分かるんでしょう、王硯さん、聞こえないフリしてたんだけど、ダメでしたね。
で、応熹は陶周風になんじゃかんじゃ言いながら、皇太后からだと白絹を贈りました。
中国の古装ドラマで白い布を贈られるのは、これで首を吊れの意味よね。
陶周風の最期は、立派でしたよ(涙)
隠れていた張屏、泣いてましたよ。

そしてきっと、張屏は覚悟を決めて、退かないんだよ。

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 テレビブログ 華流・アジアドラマ(韓国以外)へ

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次