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君子盟 第16話「師匠の教え」あらすじとネタバレ感想

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君子盟
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目次

あらすじ

蘭珏は父の冤罪を晴らすべく、玄機を装い偽の謝罪状を書き始める。しかし迷いや後ろめたさから、張屏の名を書こうとするとうまく書けず、失敗を繰り返すのだった。やがて蘭珏は幻覚を見るほどに心が乱れていくが、あることを機に正気を取り戻していく。一方、西川(せいせん)郡に戻った張屏は、師匠に自分の出自について尋ねるが何度もはぐらかされ、いらだっていた。ある日、張屏は師匠と共に下山した際、師匠の秘められた意図に気づく。

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君子盟 2024.7.10現在のリンクです

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ネタバレ感想

師匠の家で魘される張屏。
張大仙(ちょうだいせん)師匠は、気づかわしそうに介抱してる。
蘭の花を炙り、乾燥させて砕き、香炉に入れて焚くと、魘されていた張屏が落ち着いたわよ。

夢の中で張屏は、あの、蘭珏が蘭林に渡した、蘭の花の描かれている香嚢の夢を見ていました。
蘭林と母親と共に馬車に乗っていたちび張屏は、目の前に香嚢を揺らす蘭林から、香嚢が欲しいかと言われてるよ。やっぱりアレだったのねえ。蘭珏と張屏が、蘭の花の香りで落ち着くルーツは同じ物だった。

涙を浮かべて、眠っている弟子を見やる師匠。ものすんごく可愛がってるんだねえ。
こんな大怪我までして、わざわざ出自を聞きに帰って来る、その重大さにはとうに気付いてるんでしょう。でも、当人の前では飄々とした姿しか見せないのよ、師匠は。

その頃、蘭珏は最後の仕上げ、供述書に「張屏」の文字を書き入れようとしていました。
冤罪で苦しんだ自分が、冤罪を仕立て上げようとしている。まあこの時点では、罪は張屏の母にあると信じ切ってる訳だが。だとしても、張屏自身には罪などない。
だからこそ、蘭珏には張屏という文字だけが上手く書けません。ふっふーんだ。

その頃、張屏は昼間っから呑気に酒盛りする師匠の隣で、あの笛を作っていました。石笛かと思ったんだけど、木だったのかな。
昨夜の夢に、幼い頃の自分が出て来た。師匠は自分を林の中で拾ったと言ってたけど、その林はどこですか、拾ったのは何月ですか、私の着ていたのは異族の衣でしたか、周りには誰かいましたかと、質問が噴き出す張屏。
相変わらずスッとぼける師匠に、どうして私の出自を隠すのですかとストレートに尋ねても、師匠はのらーりくらーり誤魔化して去って行きます。

これだけ誤魔化されれば、どう考えたって訳ありよねえ。
でも毎度思うんだよ。どんな訳があろうとも、そこにどんな悲劇が隠されていたとしても、人が自分の出自を知りたいと思うことを阻む権利は他人にはないよね。小さな子ならいざ知らず。
ドラマは、相手のためを思ってという一方のエゴで、大事な話を内緒にし続けてトラブル起こし過ぎだしさー(大笑)

憑りつかれた顔で、文字を書き続ける蘭珏。だんだん気持ち悪くなってきた(笑)
でもどうしてもどうしても「張屏」が上手く書けません。根底に残っている良心かいな。
幻の玄機とケンカしながら、尚も書き続けようとするんだけどねえ。もう手は震えてますわよ。

そこにまた、猫さんの鳴き声。
紙の上に足跡がつくのも、幻覚みたいだわ。どんだけ病んでるんだよ。
文机の上をぐちゃぐちゃにして、まー取り乱してますなー。
勝手に文箱が飛んで落ち、てか、本当は自分で吹っ飛ばしたんでしょうが、中に入っていた偽装した笛も割れてしまいましたわよ。あら、こっちの笛は陶器だったんですね。
大事な証拠を壊してしまい、ますます荒れて机を蹴とばした蘭珏。

化け猫め、今すぐ出て来い、なんて叫んで、本棚を倒したりして屋敷の中を荒らしまくり、捜し回りますが。傍らの玄機の幻に、張屏を告発するのが忍びないならよせ、こんな小さな猫すら始末できないのだからと笑われてますよ(^m^)

半狂乱になって捜し回った猫は。
回廊にきょとんとした顔で座っていた猫は。
真っ白いふわふわのスコティッシュフォールド(笑)
めっちゃ可愛いやつ、真ん丸な目で、ふるふる見上げてくるヤツ。

幻の玄機に、あと一歩だと、まさか努力を無駄にする気かと囁かれるのだけど。
この子を殺せるような人間なら、もう勝手に破滅していけばいいと思うよ。

相変わらず笛を作っていた張屏は、師匠に下山するから来いと言われます。出自が聞けるならと言うと、師に条件を付けるとは都で何を学んだって叱られちゃう(笑)
仕方なくついていく張屏だけど、まあ、師匠には何か思惑がありそうね。

李家店という小さな村に出ると、師匠も張屏も、あこちから声をかけられるんだよ。
忘れないでよ、アンタの麺作りの師匠は私よーとかさ、おまえは私の飯を食って育ったんだぞとかさ、この子がうちの屏よ、帰りが遅くなって心細かった時、小さかった屏が提灯を持って迎えに来てくれたのよーとかさ。
帰ってきた張屏にみんな優しく、両手に持ち切れないほどの果物やお菓子や木の実を乗せてくれる。

出自ってなんだろね。どんな部族の生まれだろうが、張屏は、師匠とこの村の人達に育てられてきた。
心情的にはもう、それでいいでしょ、だよね。
ただまあ、事件が絡んでいるので、事実は知らなければならないけど。
これはもう、これだけの人々の支えがあって育てられてきた自分の精神的ルーツはここ、それは揺るぎないという、張屏の根幹の部分を師匠がしっかりと際立たせてくれたのだろうと思う。
その上で、真相のために遺伝子的ルーツを知らねばならない、であるなら、この子は大丈夫。

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夜になり、雨宿りをした2人だけど、そこにはお腹を空かせてやさぐれた男達が3人座っていました。
師匠は占い用の小銭を出し、男達を煽てながら、占わせてくれないかと言います。
小銭を入れて男達に振らせた箱みたいなのは、亀の甲羅だったよー(^m^)
師匠は男達の運勢を、だいぶ盛って伝えてる。てかこれ、そもそもインチキなのでは?

だけど、それを聞いた男達は俄然やる気を出し、残ったなけなしのお金で祝杯だと、元気になって走り出て行きました。
それをニコニコ見ていた張屏だけど、男達がいなくなってから、師匠、また作り話ですかって(笑)
師匠は、真偽などどうでもいい、「命運」という「命」は天の定めだが「運」とは自分でつかみ取るものだと言います。

外では、飛び出して行った男達が、周囲のお店の主人から、残り物やお酒を恵んで貰ってました。
自ら動いたことで、運を掴んだのねえ。
帰り、酔っぱらって歌いながら歩く師匠を支える張屏がさ、何度も同じ歌だからでしょね、違う歌でお願いしますって言うのが可笑しかった。で、違う歌か、いいぞ、と、師匠はまた同じ歌を歌う(^m^)

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さて、10日が経った模様。王硯が蘭府にやって来ました。
でも蘭珏はおらず、開け放たれた部屋はきれいさっぱりと片付いていて、文机の上に置いてあった封筒の中身は白紙。
王硯は溜息をついて、ほっとしたように笑います。

あの晩。可愛いにゃんこを目の前にして、幻の玄機に唆されて香炉を振り上げた蘭珏は、それをにゃんこにぶつけることができず、床に叩きつけていました。だーよねえ。
同時に、玄機の幻は煙のように消え去っていましたとさ。
やっとかい。時間かかったなー。

張屏の母親は罪深いが、当時の張屏はただの子供だ。
判決を覆すために偽証しあの者を巻き込むなど、品位を欠く行い。父上の高潔さを怪我すことでもある。
そう言って、供述書を燃やす蘭珏。
てかさー、そんなこたー最初から、アナタ以外の人達は全員分かってたよわよっ。

師匠の家では、亀の甲羅に銅銭を入れていた張屏を見て、師匠が試してみたいかって。
インチキなんじゃないのかいっ(笑)

お前は3才の時に親を失い、天涯孤独となった。
天狼星の元に生まれ、一家離散する定めだ。だが官人としての出世運がある。
難事件を全て解決し、名神探となり高官となる。

そう言った師匠に張屏は、でも私の性格では官界では3日と持たないとかって、あー、蘭珏に言われた言葉が残っちゃってるー。
師匠は、バカを言うな、いくつもの事件を解決したラーメン神探だろうって、え、この田舎にいて知ってたんか?

張屏は子供の頃から推理本を好み、何事も徹底的に調べる子だったんですと。10才くらいで、既に村人達の難問もたくさん解決していたんですと。
師匠はその頃から、張屏は大理寺に入ると思っていたと言います。

それでも出自を知らなければと言う張屏に、おまえのために山を降りたのに、無駄骨だったかって師匠。
張屏は、ご安心ください、師匠のお考えは承知の上です、定めと運は別物、縛られたりしない、だけど、自分が何者かを知りたいだけだと答えます。
ようやく師匠も、何か話してくれるようだ。

当時、各地を放浪していた師匠は、林の中で異族の服を着た張屏を見つけた。家族がいないか辺りを探したが、同族らしい者達は皆、既に亡くなっていた。
張屏は、同族の者たちは善人だったのでしょうかと聞くけど、師匠は、私は通りがかっただけだと言います。摩籮村がどういうところだったのかまでは、知らないのかな。
ただあの血霧で悲惨な状態だった場所から、急いで張屏を連れて離れた。張屏は大泣きしていて、どんな方法を試しても泣き止まなかったが、首に下げた香嚢の匂いを嗅ぐと、すぐに泣き止んだ。

その香嚢はお前にとって、特別なものだったのだろうと、師匠は懐から香嚢を差し出します。
おおお、20年前、蘭珏が蘭林に送った現物が。

師匠は当時、中に入っていた蘭の花を捜し回り、ようやく見つけて裏山に植えてくれたらしい。これさえあれば、張屏が悪夢に魘されないからと。数株しか根付かなかったらしいけど。
箱から出してくれたそれは、蘭府にあったものと同じ蘭でした。
更に、香嚢の裏側には「珏」という文字が刻まれてますわよ。

ようやく張屏も、この香嚢を欲しいかとぶら下げてくれた人が、蘭珏の父、蘭林だったと気付きます。
じゃあ、あげるから、泣き止むんだよ、と言って。
ご縁があったのよー、最初から。蘭林パパ、惑わされてるような病み顔じゃなかったからね?

さーて、すっかり毒気が抜けて、家で書物を読んでいた蘭珏は、猫の鳴き声に気付きます。
もーね、あんな化け猫みたいなんじゃなく、普通に可愛いにゃあん。蘭珏も微笑んでる。
探しに出て行くと、蘭府の裏口を出た塀の傍らに、猫の小屋が作られてました。
中にはもっふもふの子猫がたくさんと親猫ちゃん。
この間とは全く違う、穏やかな表情で猫を撫でる蘭珏は、その小屋の天井の板が、あの「ラーメン神探」の板だと気付くのよ。この猫ハウスは張屏が作ったものだった、と。
一瞬、気まずそうな微妙な表情になりつつ、それを作っている張屏を思い、ふっと表情を緩ませる蘭珏です。

君子盟
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その頃、張屏は師匠に見送られ、山を降りようとしてました。
また次にちゃんと会えるかどうかって、心配になっちゃう年だからなー、師匠。
お前も知っている通り、私に占いはできぬ、でも人には拠り所が必要な場合があると、師匠は、あの3枚の銅銭をくれました。拠り所にしなさいと。

張屏の前では笑顔で元気に早く行け行けって手を振る師匠が、張屏が背を向けると切ない顔になるのよ。
なんかもう、それだけで涙が出ちゃうわよ。子供と年寄りの切ない顔はダメだなあ、泣けちゃって。

師匠は瓢箪のお酒を飲みながら、歌いながら歩いていきます。
んでね、今回だけは、エンディングに師匠の歌が流れるんですよ。
いいなあ、これ。保存版だわ。

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