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君子盟 第12話「消えた鳳凰の頭」あらすじとネタバレ感想

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君子盟
画像出典 Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd
目次

あらすじ

鳳凰の血の涙の件を聞いた張屏は真相を探るため、千秋儀(せんしゅうぎ)の普請場に潜り込む。そして鳳凰の頭が偽物であることを暴いたが、工(こう)部の王大匠(おうだいしょう)に身柄を拘束されてしまう。何とか放免されるも、都では、鳳凰の頭が消えたのは皇太后への天罰だという流言が飛び交い始める。張屏が流言を広めた張本人だとにらんだ王大匠は、張屏を拷問にかけ、自白をするよう脅迫。頑として屈服しない張屏が命を失いかけた時、蘭珏が現れて間一髪で救うのだが…

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君子盟 2024.7.10現在のリンクです

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ネタバレ感想

ストレートに張屏が、この鳳凰の頭は偽物だと言ってしまったもんだからさー。
本物が盗まれてしまい、自分の首がかかっちゃった人達、慌てて偽物を置いて、なんとか誤魔化している間に解決しなきゃヤバイと思っている人達から、疎まれる羽目になりましたとさ。
警備兵に訴えられてしまった張屏は、きょとんとしてるんだけど。
ほんと、いい加減、理解しようよー。

王大匠(おうだいしょう)という、現場の責任者のところに連れて来られた張屏は、普請現場に無断で入り、妄言を吐くなど重罪だと言われてしまいます。この人も保身に必死ですわな。
そんなこととは知らない張屏は、バカ正直に馬おじさんのことから話しちゃうんだけど、そうすると、馬おじさんも痛めつけられる、なんてーことさえ頭にない。参ったなこりゃ。

馬鹿を言うな、言いがかりだと怒鳴られて、本気で、え?みたいな顔してる張屏は、薪小屋に捕えられてしまいました。王大匠は、傍らにいた陳左校(ちんさこう)に、鳳凰の頭について噂すれば厳罰に処すと伝えさせます。

ひとまず大理寺に連絡が入り、主簿が迎えに来てくれました。お小言プラス、しばらく来なくていいから家で反省しろと言われてしまう張屏。

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珍しく、分かり易ーく荒れながら家に向かうと、若様がお呼びですと、使いの人が待っていました。
祁(き)様?と呟く張屏。あれ、これ、何か気付いてるみたいな顔だね。

皇家の狩り場に連れて行かれた張屏は、仲間達と手を繋いで輪になって、きゃーきゃー踊っている皇帝を見つけましたよ(笑)
張屏を見つけた陛下は、わざわざ出迎えてくれて、よくぞ、来た、羊肉が焼けるから味わってくれって。
張屏は、きちんと拱手して、陛下と頭を下げました。
瞬間驚いたものの笑った陛下は、初対面の時のように忌憚なく話せって言ってくれる。随分と皇城での姿とは別人だよね。で、いつ気付いたんだ?と。
張屏は、あの後すぐに気付いたんだそう。似た名前の音だったんだって。そういえば、ん?祁朱?って感じで、陛下が去った後、呟いてたっけね。

陛下は、すっかり張屏のことが気に入っちゃったっぽいなあ。
この人もいろいろと難しい立場よね。皇太后がどーんといるから、本当の自分は皇城では出せず、だけど皇帝としての責務も疎かにはできないと分かっている。だから皇太后の目に入らない場所で、表向きは弟分たちと遊びながら、実は視察なんかもしてるってことかな。

あの日お前は私に講釈を垂れた、だから今日は私が御託を並べると言って、陛下は、羊の肉に自分で調合した特製のタレをつけて焼いたものを振舞ってくれます。
皇帝に焼いて貰った羊の丸焼きを御馳走して貰うだなんて、一介の挙子にはあり得ないお話よ。

振舞われたのは、隴右(ろうゆう)の灘羊(たんよう)という特別な羊でした。
雍国が建国された時、隴右の牧場には60万頭以上の羊がいたんだけど、近年、藩鎮(はんちん)の反乱で肥沃な牧草地を失い、羊は減る一方なんだとか。あの日、張屏と別れた後、皇帝は隴右の奥地に行って、数頭を持ち帰ってきたんですって。張屏と腕を競えるぞと。それって、張屏にご馳走しようとしてってことだよねえ?ウツケなんかじゃないわ、むしろ粋な人じゃないのよ。

反乱を平定せねば、心が休まらんと真剣な表情で語る皇帝。いずれ隴右の土地を全て取り戻すと。
その上、考え込む張屏を見て、何か悩み事がありそうだなと言ってくれる。捜査に行き詰っているだけですと答えた張屏に、陛下はあの日、張屏にドラ息子と言われてその言葉が胸に突き刺さったんだと笑います。
己の望み通りに生きられる者は少ない。お前が羨ましい。真剣かつ望むように生きている。
張屏も、陛下も麺や羊に関心を寄せ、大志をお持ちですと答えました。

帰ろうとした張屏の背中に、陛下は叫びます。
麺を作る以上、都で一番になれ。科挙では殿試に合格せよ。捜査では真相を突き止めろ。
張屏は手を挙げ、必ずやと答えて走り出します。
励まして貰っちったな。心の交流。有難いな。あとはやり方だよ、張屏くん。

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なんだけど。
街では、皇太后の頭が無くなったと噂が広がっていました。陛下の権力を奪ったから神が罰を与えた、今の鳳凰の頭は偽物。しかもそれを言いふらしたのは、張屏だってことになってる。
えー、誰の仕業だよー。

そこに、王大匠が来ちゃったよ、皇太后を中傷したなと。
ん?アンタ達の仕業?違うよね、話が広がれば自分も危ないもんね。
張屏は連れて行かれてしまい、慌てた陳籌は、蘭珏に助けを求めに走ります。

張屏が連れられてくると、案の定、馬おじさんが拷問を受けて血だらけになっていました。
怒る張屏だけど、王大匠は張屏にも拷問で罪を認めさせようとします。
誰かに罪を着せないと自分が危ないとはいえ。ヤなヤツだよ、全く。
それでも頑として、今の鳳凰は偽物だと言い続ける張屏。
意識が薄らいだところに、はい、蘭大人登場。

高官ともあろう者が、拷問で脅すとはなんたることだ。
おおお、カッコいいじゃんかっ。
張屏を助け出す蘭珏と旭東を見て、王大匠は、皇太后を侮辱したヤツを庇えば、そなたも罪に問われるぞなんて脅すんだけど、蘭珏に、では、皇太后の前で鳳凰の真贋を論じるかと言われてしまいます。

そこに。誰もがびっくりの、皇太后のおなーりー。玄機(げんき)も連れて来てますな。
これは蘭珏も予想外だったみたいね、一番驚いておる(^m^)

皇太后の前なので、王大匠も本物の鳳凰の頭が盗まれたことを白状するんだけど、張屏が言いふらしたと少しでも責任転嫁をしようとしてます。
玄機も、張屏を処罰しないと騒動は収まらないとか言い出すよ。
皇太后は蘭珏に、そなたは張屏を庇った、そなたをいかに処分すべきだろうかと。
蘭珏は礼部として、千秋儀の落成式典を任されてるみたい。ひとつ提案があると人払いをします。

張屏は自分の門生ゆえ、よく知っている、流言のきっかけは張屏だったが、決して嘘をつく人物ではない、流言はおそらく悪意のある者が広めたもの、張屏を殺せば流言は誠だと思われ、皇太后の名声にも傷がつく。だから私達が事件の推理をして解決すれば、鳳凰の頭を取り戻し、流言も打ち消すことができる、その間、皇太后は観劇気分で眺めていて欲しい。

にやーっと笑った皇太后は、2日の期限をつけました。短いっ。
皇太后と玄機は、千秋儀に反対した柳羨(りゅうせん)を黒幕に仕立て上げたいらしいけどね。
となると、流言も玄機辺りの仕業ですかね。盗んだのは分からないけど。話を大きくして、反対した目の上のタンコブを失脚させたいと。
結局、蘭珏と張屏は2日のうちに、盗まれた鳳凰の頭と黒幕を探し出さないと、関係者全員死罪ってことになっちまいました。

ほらねー、張屏くんよ、やり方!今回は全く関係ない蘭大人を巻き込んじゃったよー。
王大匠も、皇太后付き宦官の応熹(おうき)に、命がおしくばしかと2人に協力せよと言われてしまってます。
張屏は、命を果たせば馬おじさんも許してくれますかと、確認しました。
ひひひひっと笑った応熹は、勿論だと。

その晩、8話で蘭珏が依頼していた、皇太后の礼服用の赤霞鎏金緞(せきかりゅうきんたん)が出来上がってきたんだけど、ひと足遅かったと蘭珏。これも皇太后のご機嫌取りだったのね。

蘭府に引き取られていた張屏は、さすがに蘭珏に頭を下げました。
危うく死ぬところだったぞと言われた張屏は、私が言ったことは事実ですと答えます。そんなこたー蘭珏にだって分かってるよー。んで、これで分かっただろうと言われてしまう張屏。
事実を言わぬべき時もある。例え真実を語っても、雍国の何かが変わる訳ではない。

自分には関係ないけど、死ぬのは怖いけど、無心で調べただけですと張屏は言うんだけどねえ。
それも分かるのよ。だからさ、やり方なんだってばよ。
事実は追う者がいる限り、決して闇に埋もれないと、暮葉生(ぼようせい)の言葉を語る張屏に、蘭珏は、それは書物の話だ、現実はそう甘くはないと一刀両断。

張屏は、なぜ私を大理寺に推挙したのかと聞きます。
蘭珏は、お前は大理寺に憧れていたが、よく面倒を起こすゆえ、公文書庫に配したと。
それでも別ルートで面倒起こしたわ(笑)
さすがに張屏も、恩人を巻き込んでしまったと言うけど、でも書物であれ現実であれ、善悪はひっくり返せないと言いますよ。

だーかーらー、分かってるの、そんなこたー。
それでも、朝廷には複雑怪奇な人間関係、勢力関係があるんだってば。それを理解しようともしないで、なんでもかんでも暴走して首突っ込むなとか、百歩譲って、やるならそれなりの手段があるだろーがって話なのー。
蘭珏の、だめだ、コイツ…って顔よ(笑)

とはいえ、もうやるしかありません。
猶予は2日。

普請現場を王大匠に案内して貰う蘭珏と張屏。失礼なことをしたが、大目に見て欲しい、今や、一蓮托生だと王大匠は言うけど、張屏はつーん(^m^)
保身で自分に冤罪押し付けて、殺そうとした人だもんねえ。まあ、これが普通の反応だけど、蘭珏には肘でちょいちょいされちった(笑)

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それでも、鳳凰の頭が紛失した時の詳細を王大匠から話して貰う2人。
10日前の見回りの時には異常はなく、作業後、雨除けの覆いをした。でも子の刻に、林右校が鳳凰の頭が無くなっていることに気付いた。警備は厳重、見回りも頻繁に行われており、作業員も開始と終了後に点呼が行われ、中に誰かが残って隠れていた可能性は低い。まるで飛んで行ったかのように消えてしまった、と。

2人は、林右校と一緒に千秋儀へ。当時、現場を調べたのはこの人。
あの時は、鳳凰の頭だけでなく、覆いや周囲の足場も一緒に無くなっていたって言うんだけど、これだけ大きなものを持ち去るのは、かなり大変だし目立つはず。頭は回さないと台座からは外れないらしい。

張屏は足場の上に、燃えた虫の死骸を見つけました。当時はいっぱいあったんだって。掃除したんだけど、その残りらしい。
犯人は火を使ったのかもと張屏。虫は明るいところに寄ってくるからね。
でも火を使えば、夜回りが気付くし、現場は火気厳禁、燃料の持ち込みも厳しいんですと。

蘭珏が物資の記録を調べてくれることになり、張屏は引き続き、手口の解明をすることに。

自宅で模型を作って考えてる張屏。
陳籌も心配しますが、もう飛んで行ったとしか考えられないんだよね、ホント。

その頃、物資の記録を調べていた蘭珏のところには、王硯がやって来ました。
のしのし入ってきて、その場で、靴を雑に脱ぎ棄てて、結構怒ってる。
知らんぷりしてお茶を飲みながら文書を見ていた蘭珏が、王硯がどんっと床を叩いたら、ビクッとするのがおもろい。

俺が仕事で不在の間に、なんてコトに巻き込まれてんだよ、おまえはっ!って王硯の心配と怒りね。失敗したら、この10年の苦労が水の泡じゃないかと。王硯さん、また目が赤いわよ。
蘭珏は運悪く、皇太后に出くわしてしまったんだと、落ち着いた様子で、王硯にお茶を差し出しますが。それを見た王硯は、私の前で強がるなと言います。お茶にいつもの泡が立ってないのは、焦っているからなんだそうで。
茶碗を覗き込んだ蘭珏は、おまえには隠せぬなと言います。
蘭大人、お茶を差し出す仕草とか、覗き込む仕草とか、結構カワイイんだよね(^m^)

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皇太后は柳太傅(りゅうたいふ)が黒幕であることを望んでいると蘭珏が言うと、王硯は、それならそれは捜査の命ではないと言います。
あ、そうか。黒幕が誰であろうと、柳太傅だとして陥れろって命ってことか。
あの真っ直ぐな張屏はそれを知らないのに、なぜ張屏に調べさせると王硯。張屏なら絶対に、皇太后の思惑なんか蹴散らして真相解明するからね(^m^)
蘭珏は、まだ柳太傅とは断定できないと答えました。
王硯は、黒幕が柳太傅でなかったとしたら、張屏と一緒に死ぬ気か?と。

そっか。思うより厄介な話だったんだ。
真相を暴き、黒幕を見つけ出しても、皇太后の満足いく結果ではないなら、なんだかんだと理由をつけて処罰されるかもしれない。あーもー、やだやだ。

張屏くんは徹夜だったかね。
陳籌が、無理矢理張屏の手を取って箸を持たせ、卵入り麺を食べさせます。
一晩考えても、盗んだ方法が分からないとブツブツ言う張屏に、陳籌が逃げようと言った時、何か大きな音がしました。火にかけていたヤカンの蓋が、蒸気で飛んだらしい。
それを見て張屏は、陳籌、大手柄だって。

あの大きな足場と頭は、熱気を使って飛ばしたんだと、張屏は模型の鳳凰の側に蝋燭を置き、布の覆いを被せました。
少し待つと、覆いは蝋燭の火の熱でふわりと広がります。天灯だ!と陳籌の表情も明るいよ。
犯人は覆いと足場で天灯を作って、夜間に飛ばしたんだと気付いた張屏。
ただ、その場に人がいなくてもできるのか、燃料はどうしたのか、張屏は蘭珏の元に走ります。

と、あちらも走ってきた旭東と鉢合わせ。
物資のうち、桐油漆だけ、足りなかったらしいよ。
やっぱりそうかと納得した張屏は、雲霄(うんしょう)山に集まるようにと蘭珏への伝言を頼みます。

一目散に街を走る張屏の後ろ姿。
本当に、運動神経良さそうな走りです。
宋威龍(ソンウェイロン)くんて、1年間、少林寺で修行してたこともあるんですって?
なーるほどねえ。だから体もしっかりしてるんだわねえ。

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