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君子盟 第6話「頬紅の謎」あらすじとネタバレ感想

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あらすじ

画聖の前で煙術を使った舞を披露していた戸(こ)部尚書の娘・楚啓児(そけいじ)が、突如奇怪な死を遂げた。現場には、王硯だけでなく張屏も現れて捜査を開始。王硯と張屏は、どちらが先に事件を解決するか賭けをしていたのだ。遺体の状態から毒殺だと推理した張屏だったが、犯行の手口が分からない。張屏は暗渠(あんきょ)にこぼれていた頬紅を発見し、これが事件の鍵になると思われたが、蘭珏に捜査を邪魔されたあげく、犯人検挙で王硯に先を越されてしまう。

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ネタバレ感想

戸部尚書の娘、楚啓児(そけいじ)が舞を披露した直後、立ったまま亡くなった飛花閣に、刑部侍郎、王硯がやって来たのですが。
なぜか張屏を同行させてました。ふっつーに並んで入ってくるよ、なぜ?

ともあれ、王硯と一緒なので、張屏は刑部に邪魔されることなく、楚啓児の遺体を検分しています。
そして即、毒ですと王硯に伝えました。

ただ、どんな毒かが分からない。
王硯てば、先輩風を吹かせて、お前は推理に長けるがあと一歩足りない、だって。
腕に煙器があるから、煙に毒が入ってたんだろうって言うけど、それなら、周囲にいた人達にもなんらかの影響があるはず。

刑部より一足先に現場に来ていた蘭珏(らんかく)と旭東(きょくとう)はまた、不穏な動き。
慎重に動くぞ、だって。「あの者」は「証拠を残してしまい心配だ」と言ってるって旭東の台詞。
誰だよ、それっ。

だけど舞台にいた女性の中に、龔毓貞(きょういくてい)って子がいたので、きっと、礼部の龔(きょう)尚書の関係者かなんかでしょ?蘭珏が来たのはきっと、それでしょ?
となると、この状況には少なからず、龔毓貞が関与してるってことでは?
それを助けちゃって、恩を売ろうとしているのでは?

でもさー。私が見ていても、だね。
伴月楼での龔尚書、清廉そうだったじゃないですか。例えば孫が殺人事件に関与していたとして、その罪をなかったことにしときました、ドヤ!とされたとして。
それを手放しで喜ぶ人じゃないと思います。ありがとう、尚書の座はあげるね♪って言わないと思います。蘭大人、目が曇っていると思います。
逆に弱みを握って、脅迫のネタにと思ったとしても、そんなのに屈する人じゃないんじゃない?

蘭珏は旭東に、証拠は処分するよう伝え、今回は王硯も巻き込めないと、内緒にするらしい。
うん、じゃあ、王硯も怒るんだろうな(笑)
なんでもかんでも近しい人には開示しろって訳じゃないけど、だいたいね、迷惑がかかるからとか、巻き込めないだとか、そうやって周囲に秘密に秘密にしてるとロクなことにならないってのは、ドラマの定番ですし。

事件のあったステージを見やった蘭珏は、そこに張屏がいるのに気付きます。普通に王硯と会話しているのを。
蘭珏が張屏の注意を引き付けている間に、旭東が証拠を処分しに行くみたいよ。

さて、張屏と王硯たち。
周囲にいた女性達に話を聞くと、やっぱり煙に幻覚剤みたいなものは入っていたらしい。だけどみんな、なんとなく変だった、くらいで、特に体調が悪くなったりはしていない。
そんな中、一人だけ死に至ったのは、煙とは別の何かではないか。と、張屏が王硯と話ながら推理しているところに、蘭珏登場。

蘭珏は画聖の作品を見に来たらこんなことにと言ってますが、張屏は、まーた事件現場に蘭大人がいた…と思ってるよね。お互い様だけどね(^m^)
王硯は、伴月楼で張屏に攪乱されたので、その腕前を確かめたくて呼び出したんだそうな。
で、張屏と競争して、自分が勝てば、張屏は大理寺ではなく王硯の配下になって「黒鷲」って名前に改名までするって約束したんですってよ。楽しそうな王硯さん。
で、張屏が勝ったら、王硯は屋台で麺を捏ねないといけないんだそうな。
って、その勝負、結果の罰ゲームに差があり過ぎる(大笑)
けど、刑部侍郎、王硯が屋台で麺を捏ねるってのは、オオゴトなの?(^m^)

蘭珏は、王硯は大部隊、張屏はひとり、それじゃあ勝っても誇れない、自分が張屏につくと言い出しました。うまいコト言ってるけど、張屏を見張りたいからでしょ。
それを耳にした張屏もこの顔である。

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え。蘭大人、いらない。

一人で調べますと言う張屏だけど、王硯に、現場にいるのは令嬢や高官、平民の張屏が調べられる相手ではない、素直に厚意を受けろと言われてしまいましたよ。それが公平だろうと。
張屏ってば、毎度邪魔してくる相手を付けられて、何が公平だよって顔よ(笑)

そこに王硯の部下が、楚啓児の煙術は西域のもので、幻覚剤も使われていたと報告に。
その術は、胡煙(こえん)仙人という人物から学んでいたらしく、煙の材料もその人の調合なんだとか。

張屏は楚啓児の化粧台を調べに行きます。
見張りたい蘭珏がついて来るのが、張屏にとっては相当なストレスっぽい。
本当に毒殺なら、犯人が現場に証拠を残すはずがない、とか、言っちゃってさ、蘭大人。
さっき、証拠を残してきちゃったって話、してましたよね(^m^)
分かり易ーく、ミスリードを誘っております。

張屏がふと、中庭に不審な光を見てそちらに行こうとした時、蘭大人はそれを誤魔化すために、わざと花鈿(かでん)という額に押す花のハンコみたいなのを取り換えて張屛を呼び止めました。楚啓児の花鈿は牡丹だったのに、ここにあるのは芍薬だ、だってよ。印に毒を塗って、殺害後に毒のついた印を取り換えたのでは、ですってよ。
張屏は憮然としながら、花鈿の印を調べに行きました。
蘭大人、ホッとしてるので、あの中庭の光は、証拠隠しをしようとした旭東か?

と思ったら、来たよ旭東。ドヤ顔で戻って来てるけど、もっと用心しろって注意されて、ええ!?になってる。やっぱり証拠を処分するために、暗いところに光を持って入ったってことね?
余り積極的に強調はされてないんだけど、この旭東って人、有能は有能なんでしょうが、ちょっとハズした人物設計なんだよね。ちょいっちょい、やらかします(^m^)

そこに、印に毒はついてなかったと、トボトボと張屏が戻ってきます。
やっぱり一人で調べたいと言われた蘭大人は、もう証拠は旭東がナントカしたんで、あっさりと引き下がりましたわよ。

張屏はさっき見た光の場所に、暗渠の蓋があることに気付きました。それを最近開けた形跡も。
中に入ると、そこ落ちていたのは頬紅の粉。器ごと落としたみたいな量。
粉を採取した張屏は、それを持って王硯のところへ。

王硯のほうには、あの調合された煙には曼陀羅華が大量に入っていたと報告されてました。でも死に至るものではないと。ただ曼陀羅華は他の薬と混ぜると、毒性が倍増するんですって。

そこに張屏。頬紅の落ちていた場所には、器ごと落としたように丸い跡が残っていて、でも器はなかったらしいので、旭東が証拠隠滅のつもりでしたのは、器を回収しただけだったのね。
細やかな人だったら、水かけたりして、頬紅の粉も流しておいたりするわよね。ふふん。
張屏の言葉を聞きながら、ひくひくしてる旭東の表情が全てを物語っています。既に何度も経験してるのに、まぁだ甘く見てたね、張屏って子を。

でも、曼陀羅華のほうに意識が向いちゃってる王硯は、頬紅がなんだってんだと。
張屏は、頬紅が暗渠に落ちていて、器の跡が残っているのに器がない、どうでもいいものなら、器を隠す必要はない、誰かが嘘をついていると言うんだけど。

王硯は、競っているのにどうして自分が見つけた証拠を教えるんだと聞きます。張屏は競争とかどうでもいいのよね、そもそも。ただ真実を知りたいだけなんだと答えた張屏に、ならばこちらも分かったことを教えようって王硯。
そんな真っ直ぐな「神探」2人の向こう側で、腹に一物抱えている胡散臭い主従がちょいっちょい目に入ってきますよ(笑)

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目付きっ(笑)

胡煙仙人が最も怪しいと言われた張屏。
この頬紅の件は、大人達にスルーされちゃいました。
蘭大人もかなり前の落とし物かもなんて口を挟むけどね。暗渠に頬紅。そんな昔のものなら、湿気で固まってるわー(^m^)
で、蘭大人、自分の仕事の荒さを反省してる旭東に、蘭珏は張屏が頬紅のことをこれ以上調べないようにと指示します。

どうしても頬紅が気になって調べる張屏だけど、紅そのもに毒はありませんでした。
陳籌(ちんちゅう)は、王硯と張屏の勝負が賭けになってて、張屏が勝てば10倍だとかで、張屏に銅銭80枚も賭けちゃってましたわよ。ホント、この人は(笑)人はいいけど、良くも悪くも俗な庶民そのものの役目をさせられてるねえ。

翌日、もう一度現場に行こうとした張屏は、胡煙仙人の元に急ぐ王硯達と鉢合わせ。
楚啓児が首につけていた鈴に、曼陀羅華と合わせると人を殺せる猛毒の羊躑躅(いわつつじ)が入っていたらしいんだけど。
瞬時に死んで、肌に亀裂が入りますかと聞いた張屏に、人で試すか?と王硯。まあなあ。人で検証はできないやね。

すっかり勝った勝ったと騒ぎながら行く、王硯サマ推し刑部ご一行様を見送った張屏は、曼陀羅華と羊躑躅の調合を試してみることに。
張屏が負けたと思い落ち込む陳籌に、勝てるかもと伝えて、一緒にネズミを捕り、毒を試します。
かわいそうなネズミさんは、一刻後、痙攣して死んだのだけど、この小さい体でも一刻もかかるよ。しかも痙攣してるよ。
張屏は、楚啓児の死はこの毒が原因ではない、胡煙仙人は犯人ではない、もしくは、犯人は他にもいると確信しましたよ。

だけど、王硯に捕まった胡煙仙人は胡煙仙人で、楚啓児を恨んでいたらしい。
楚啓児は、秘儀を教えろと胡煙仙人に迫って、娘を殺したんだと。はあ?なぜ殺す?
楚啓児って人、狙われても仕方ないくらいの恨みを買ってた訳か。
捕まえる際、王硯もちょいと毒の煙を浴びちゃったみたいですが、さほど酷い影響はなさそう。

そこに張屏が走って来ます。
自分の実験結果を伝えたいんだけど、部下2人も毒を浴びていて、王硯共々なんとなく具合が悪そうで、張屏の言葉を遮ります。そこに蘭珏まで、調子よく毒消しの甘草を持ってきたりして、誰も張屏の大切な話を聞いてくれない。
胡煙仙人も、楚啓児を恨んでやらかしてたから、はい、犯人逮捕、一件落着、でホッとしちゃってるしね。
だけどさ。刑部の王侍郎ともあろうお人が、あんな不審な死に方、ちゃんと調べないって、ないでしょーよー。ほんと、呑気だよなあ。王硯サマ推し刑部の2人には、旭東まで白けてるけど、そういうお世辞が一番嫌いだって言う王硯自身が一番嬉しそうだぞ(^m^)

ようやく張屏は実験結果を話し、あの死に方は曼陀羅華と羊躑躅での死に方とは全然違うと言うんだけど、蘭大人、ネズミと人間とでは違うぞとか口を挟むのよ。
そうよ、違うよ、当たり前だよ、単純に体の小さなネズミのほうが、人より尚コロッと一瞬で逝かないとオカシイよ。

でも余り口が達者ではない張屏、相手が2人がかりではどうしようもなく。
更に蘭大人がめっさ意地悪な顔して、負けを認める度量もないのかとか腹立つコト言うのよー。ムカムカ。張屏って人は、アナタ達と違って、勝ち負けなんて本当はどうでもいいのに。
どうしてもこのまま終わらせたい蘭大人と、完全にこれが真相と信じ切っている王硯を見限った張屏は、一人で調べを続けると出て行きます。

やっぱり突然暗渠に光、そして頬紅っておかしいと引っかかりの消えない張屏。
余りにも考え過ぎていて、いつも店を広げる賑わう市ではない、ひと気のない場所で麺を捏ねてても気付かない。麺が一杯も売れなくても気付かない。
だけど陳籌は、推理に夢中になってる張屏のこういう奇行は慣れっこなんだね、怒りもしないで、仕方ないなー、なのね。来月の家賃を全部賭けちゃった陳籌のことを、張屏が責めないのと一緒か(^m^)

でも、どうしてこの場所にいると分かったと聞いた張屏に、陳籌は、どれだけお前の麺を食べてると思ってんだ、どこにいたって匂いで分かると言いました。
匂い。それにピンときた張屏。
そういえば、楚啓児の化粧台の頬紅嗅いで、むせてましたっけね。頬紅は匂いが強いのか。
薄暗くて出口の確認しにくい暗渠、強い頬紅の匂いが、犯人を手引きする目印になるとしたら。

が、頬紅のことを調べようと、どこの店に尋ねても、誰も教えてくれません。蘭大人の手回し済だしね。
そんな時、化粧品店ではなく、花びらから頬紅を自分で作っていた花屋のお姉さんが、どこのものかは分からないけど、この頬紅には特徴があると教えてくれました。

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頬紅は落ちにくくするために明礬を入れるらしいんだけど、明礬で赤くなる人もいるため、明礬ナシのものも売っているんですと。で、この頬紅は明礬が入っていないタイプだと。
素人のお姉さんでも明礬の有無は分かるのに、どこの化粧品店も知らないを連発したってことは、知られたくない誰かに買収されてたってことかよと。

張屏は、都の事情通を自認している陳籌に、あの日の出演者の中で肌の弱い女性を探し出して貰います。
すると、龔毓貞(きょういくてい)だけは肌が弱く、自分で頬紅を持ち込んでいたことが判明。彼女はやっぱり、礼部尚書の孫でしたよ。
楽器に精通していて美人の龔毓貞は、画聖のモデルにうってつけだったのに、なぜか大会前日、出演を辞めて楚啓児の伴奏に回ることにしたんだそう。しかもその後、彼女は家にも帰っていないらしい。

翌日。店で麺を捏ねる張屏は、今回も、まぁた蘭大人だったかと考えてるよね。ちょいっちょい捜査を攪乱してきたのは、龔尚書の孫を庇うためだと。
そしてそんな張屏を、またお隣の酒楼の二階で監視していたのは旭東。

ですが。旭東がうっかり居眠りをして、目覚めた時にはもう、そこで麺を捏ねていたのは張屏ではなく、張屏の衣装を来た陳籌に変わってました。
ふふっ。毎度旭東さんのやらかし(^m^)

その頃、張屏は、蘭府の裏口に。龔毓貞の行方もきっと知っている筈だから、蘭大人の動向を探れば糸口が見つかると思って張り込んだんだけど、そこから出て来たのは、龔毓貞その人でした。

全くね、相も変わらずの蘭大人の歪みっぷりだけど、次回、粉々にされますよっと。
…くっ、方向性間違えてたーってな(^m^)

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