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「一筆お祓いいたします」毎回思わず、ぶふっと笑ってしまうのです。一永、大好きだーっ。オススメです。

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一筆お祓いいたします
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所感

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これはねえ、オススメですよ。不思議話がお好きな方なら。
タイトルでも叫んでますが、イーヨン大好きだよ、ほんと。

最初はね、後頭部に取って付けたような赤髪の、このヘンテコな子はなんなんだぃ?なんですよ(笑)
勉強はできないようだし、いつもむぅっとした顔してて目付きも悪い、だけど不良と言うには妙に可愛らしい高校生の蒲一永(プーイーヨン)。
お母さんが美容師で、ヘンテコ髪型はお母さんの趣味だった訳なんだけど、高校生なのに母に髪型を押し付けられても、仕方ない…で我慢してるって、これだけで、めっちゃ可愛くない?そのお陰で周囲から、態度悪いし見た目も変だから、アイツは不良だって言われちゃってるのに。
中華圏の家族大事、目上の人たち大事、があったとしても、だよ。
あたくし息子が2人、既に成人してますが、ヤツらが高校生の頃なんて、親が髪型に口出すことなんぞ、ついぞありませんでしたよ。まあ、お母さんがカットできるんだから、うちとは違うとはいえ。
でも、お父さんでさえ、勝手な髪型にされても文句言わないから、一永も言えないのか(^m^)

そんな彼は、いわゆる霊感が強いって人。本人にその自覚はないものの、普通は見えないものが、小さい頃から時々見えていました。それは書道家のおじいちゃん譲り。
ある日、おじいちゃんの仕事の手伝いに行くために、お父さんとおじいちゃんと一緒にバスに乗っていた時、事故に遭遇してしまい、お父さんは亡くなってしまいます。本人とおじいちゃんは昏睡状態になり、一永は2年後、奇跡的に目覚めます。で、気付けば成人しちゃってるという。
それをキッカケにして能力が開花してしまうんですが、隣のベッドのおじいちゃんは目覚めません。

一筆お祓いいたします
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彼もまた、おじいちゃん同様、書道が上手く、書いた文字で不思議なことができてしまうんだけど、代々、書道を教えてた家系だったらしいので、その力もずっと受け継がれてきたものなのかもしれません。
そこに残ってしまって彷徨い、人の形を作っている思いを祓うというのかなあ、あれは。
浄化させる、昇華させるって感じなのかもしれない。

おじいちゃんは、その力がありつつ、年を経てから使いたがらなくなった人。
昔から一永にも、力を発揮してしまうと、付き纏われるし危険だし、関わって欲しくはないってことを少しずつ話してはいたんだけど、一永は人が良いので、結局のところ、頼られたら放ってはおけない訳だ。
最初こそ、あーもうっ、分かったから、やるから、さっさと消えてくれ!だったけど。
ま、あれを無視し続けるほうが、よほど精神削られると思いますよ、おじいちゃん。
というか、まずおじいちゃんに、一永が苦労して駆けずり回るキッカケがあったりする訳ですが。
そもそもそれらの存在はみんな、おじいちゃんの書いた書の切れ端を手に入れたことから、一永に接近してくるんだもんね。

同じ台湾の霊モノ?には、「R.I.P. 霊異街11号」がありますが、あちらは普通の人間の幽霊だけだったんですよね。阿海(アハイ)、葬儀屋だしね。盛音(ションイン)も法医解剖医だしね。
でもこちらは違うんです。
はいぃ?それをどーしろってゆーのさあ!?です(笑)

だってさ、道路標識のね、日本だと「歩行者専用」ってやつでしょうかね、大人が子供の手を引いてる絵の標識あるでしょう?その標識の絵が出て来ちゃうんだよ?ちゃんとハット被って出て来てさ、ダークスーツのマフィア風味でさ、エラそうに、うちの子がいなくなったから捜せって(大笑)
その道路はいっつも工事をしていて、道路に描かれた子供の絵のところだけ新しいアスファルトが塗られてて絵が消えてるんだけど、絵の子供はそれ前からどこかに連れて行かれちゃったみたいで。

一筆お祓いいたします
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右上が標識ダンディさん

って、そんなん分かるかぁいっ!
ただの幽霊のほうが、むしろ楽なんじゃないのー?
人じゃないからこそ、人の都合とか全く関係なくグイグイ来るしさー。

日本には付喪神って概念があるけど、そういう思いを持つもの、ものに宿る念みたいなものが、一永と心を通わせてしまう。それが思いを持つようになるのは、人の強い執着に触れたせい。
一永は、いかにもな慰めなんか言わないし、素っ気ないから分かり難いんだけど、実は本当にピュアで優しい。勉強ができないからこそなのか、拗れた承認欲求とか身勝手な欲とか、ほとんどないんだよね。それもあの、肚の座ったファンキーなお母さんあってこそかなとも思うけど。
だってさあ、旦那が死んでしまって、義父と息子が昏睡状態、ようやく2年も経って息子だけは目覚めたものの、どんだけの絶望だったかと思うのに、それでも飄々とした明るさで逞しく生きてるのよねえ。

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で、毎度一永は、しょーがないなーって、手を貸してしまう。
標識のダンディなんて、子供が帰ってきた後も出て来て、うちの子に書道を教えてくれとか言い出すんだよ。ただ標識の子供はドラエモン状態で指がないんで、どうやって筆持つの?みたいな(笑)
でも一永を気に入ってなければ、うちの子に書道をなんて言って、また会いに来たりはしないと思うんだよねー。
最初の古い狛犬みたいな石像が人の死体に宿っちゃったのなんか、自転車で2人乗りして貰ったりして、ダイレクトに一永に、なんかお前が好きって告げてましたもんねえ。怖いって、そのビジュアルでっ。

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怖い怖い怖い

高校時代、一見、一永が「いじめていた」形になっちゃってた秀才の、曹光硯(ツァオグァンイェン)が、医大生になってて、いつの間にか隣人になって、いつの間にかいい相棒になっちゃうんだけど。
高校時代のいじめっていわれるのも、別に一永がわざとやってた訳じゃない、んじゃないかな。すれ違っただけで、曹光硯、階段から落ちるんだもん(笑)映ってないから、足かけたかな。そこは不明。一永はやってない、勝手に落ちたって言ってたし。それに曹光硯なら、嫌なヤツに会ったって緊張して落ちたってこともありそうなんだよね(^m^)

校庭でバスケットボールをバレーボールみたいに打ったら(なぜ?)トラックを走っていた曹光硯を直撃しちゃうとか、サッカーボールを打ったら、それもまた曹光硯に当たるとか、バレーボールを打ったらまた、ジャストヒットしちゃうとか(笑)
最後のバレーボールは、一永の背後にネットがあったから、わざと試してみたのかもしんないけど。
曹光硯の運が悪いのか、既に何か見えないものにちょっかい出されてたのか、分かんないけど。

反発しながらも否応なく巻き込まれていく曹光硯も、いつの間にか一永がいいヤツだと気付いちゃって、相棒になっていきます。この子、優等生だけど嫌味なタイプではなく、かなーり天然。
一永と一緒にいることで、クールを気取った優等生の外面が剥がれて、天然いい子が顔を出しちゃいます。
一永は高校時代から、家族にも内緒でマンガ家になりたい夢を持っていて、ネット上に作品をアップしてたんだけど、その秘密を知っている悪友2人以外に、ひとりだけファンがついててくれたのが、曹光硯なんだよ。作者が誰かも知らずに(^m^)

もう1人相棒になるのが、警察官の陳楮英(チェンチューイン)。いわゆる落ちこぼれ警察官で、本当は捜査課で事件の担当をしたいのに試験に受からないから、ずっと交通課。周囲から1%と呼ばれるのは、これに落ちるのなんて1%だからと言われる試験に落ちるから。
口が悪くて毎度文句バリバリ言いつつも、根はかなり面倒見のいいお調子者の姐さんだし、事件を自分の手で調べてみたいって夢があるために、一永に協力してくれるようになります。で、関わっていくうちに、一永のお陰で事件解決の手柄を立てちゃったりする。そうすると、今までバカにされてたこともあって、舞い上がっちゃうんだよね。割と感情的に言葉を発する人なので、人が犠牲になったのに、今回はラッキーだったと言って、一永を怒らせてしまいます。
でも周囲が見えなくなってるので、なんで怒らせたのか、しばらく分からない。

結局、人に気付かせて貰って恥じるんだけど、加えて曹光硯も言うんですよ。
自分や陳楮英より一永の方が、医者や警察官に向いてるよねって。
人助けをしたかったんじゃなく、医者というステイタスが欲しかった自分や、手柄を立てたかった陳楮英よりも、と。

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相棒コンビ

あ、この2人は、一永からその絵を描いて見せられると、同じものが見られるようになるんだけど、最初の2人の驚きは、来るぞ来るぞと分かっていても、面白かったー。

そういえば、相棒2人の名前は、陳楮英と曹光硯。
「楮」コウゾは紙の原料だし「硯」はそのままスズリですわな。
蒲一永は分からないんだけど。「蒲」ガマっていうと因幡の白兎しか思い浮かばないし(笑)
一永、とこしえのはじまり、みたいな感じなのでしょうか。

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「R.I.P. 霊異街11号」の阿海同様、一永も亡くなってしまったお父さんに会いたくて仕方がないのです。阿海と違って、決して一永とパパは仲が悪かった訳じゃないけど、直前にね、父親と酒飲んで分かり合うんだなんてことを担任から言われていて、高校生なのになぜか校長から缶ビールも貰ってたんだけど、実際一永が父親に渡したのはお茶だったの。酒じゃないのかって言われて、俺、高校生だぞって言い返したものの、カバンの中には缶ビールが入ってた。昏睡している間に成人して、堂々とお酒を飲めるようになったのに、そこにもう父親はいない。そこら辺の、悲しい後悔を噛み締めるシーンが何度か出て来ます。分かり易く台詞で説明はないんだけど、伝わってきます。

陳楮英と曹光硯、それぞれの先輩たちも、上司も、一永の悪友2人も、曹光硯パパも、いい味出してました。身近な人達の中に、ほぼ悪人がいないっていいよね。ドラマを見ていてホッとする。

でもただひとつ。
あのサイコパスに、なんで一永が怒った理由がすぐ分かったんだろなあ。
これは盛大なネタバレですが(笑)

一永役の曽敬驊(ツェンジンホワ)くんのデビュー作は、「成化十四年」の傅孟柏(フーモンボー)さんと一緒だった映画「返校」らしいので、ちょこっと見て保留にしてあったのですが、改めて見て見ようと思います♪

映画「返校」視聴はこちらから(U-NEXT) 24.6.12現在のリンクです

作品情報

  • 制作 台湾 2023年発表 全12話
  • 原題 「不良執念清除師」
  • 監督 林冠慧
  • 脚本 林冠慧

人物相関図

一筆お祓いいたします 相関図
画像出典 公式サイト

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