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紳士探偵L 22~24話 上海、危機一髪 ネタバレありのあらすじと感想

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紳士探偵L
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さて、最終エピソードです、問題の。

掲示板の指名手配の紙を剥がし、ゆったりとした歩調で警察署に入ってきた人物。
自分はお尋ね者の金不敗(ジンブーバイ)、これからも3件の犯罪を起こす予定で、脅迫状も送付済だと言いながら、自首してきました。

紳士探偵L
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
金不敗は陳情令の温パパだよぅ

金不敗はサボイ刑事部長や葉刑事、小曼達の家族のことまで調べ上げており、今現在も見張っていることを仄めかして、手錠を外し持参したレコードを蓄音機でかけることを要求してきました。更に羅非に会いたいと。

羅非と金不敗は顔見知りだったようです。
部下であった魏峰(ウェイフォン)に裏切られ身の危険を感じて避難してきたこと、最近解決した事件の犯人、生化学の教授とウイルスについて話したいことがあること、それが金不敗が自首してきた目的でした。
魏峰は実は潜入捜査官で羅非とも旧知の仲、金不敗の懐に入り込んで得ていた情報から、最近次々に事件を解決している模様。ということは、金不敗には相当恨まれているってことですね。
金不敗は普段表情を崩さない魏峰が新聞一社の写真だけは笑っていることに注目、その写真を撮った人物を狙うことを羅非に宣言します。

この時、激高してテーブルのものを投げ飛ばした金不敗なんですけど、蓄音機も壊しちゃったようなんですよ。で、新しいのが必要だ、100倍の金を出す、さっさと持ってこいって言うんですけど。
おや?お金、払う気なんだ?ってところがちょっとした驚き。

新聞の写真を撮ったのは、魏峰の恋人で新聞記者の溥媛媛(フーユエンユエン)でした。魏峰が潜入捜査官だったことを金不敗はまだ知らない?魏峰の裏切りは単純に、溥媛媛のせいだと思っている?新聞の笑顔だけでいろいろ推察するなんて、羅非並みの頭脳だと思ったんだけどな。
羅非は彼女を急いで匿うよう魏峰に伝えます。

そしてもうひとり、魏峰を恨んでいる人物が出てきました。公董局の長官、呂文徳(リューウェンダー)です。潜入捜査の任務についていた魏峰の流れ弾が呂文徳の妻に当たり、体に麻痺が残ってしまっていました。

金不敗の犯罪計画の情報を掴んだ仲間から電話が入り、魏峰がその晩訪ねて行くことを伝えると、羅非は罠だと断言します。溥媛媛のほうも、危険が迫っていることを魏峰が伝えても、余り真剣に捉えてはくれませんでした。
一般人の溥媛媛は仕方ないとは思いますが、潜入捜査官なんて仕事してるのに、先日まであの危ない金不敗の元にいて内情は重々承知しているだろうに、今、まさにターゲットになっている自分のこと自分の周辺のこと、魏峰はちょっと甘く考え過ぎですよね。

あとさ、2年間潜入捜査に従事してたから仕方ないんでしょうが、魏峰って今まで21話分、一切出てこなかった人でしょ。羅非や小曼やベンジャミンと比べて、視聴者には魏峰への感情移入が足らん訳ですよ。捕まってる霍文斯が何かしたってほうが心が動くよ。

羅非達を近くのカフェに残し、魏峰は一人で田百川(ティエンバイチュアン)の元に向かいますが、田百川は魏峰が少し訪問を逡巡している間に、殺されてしまいます。状況証拠は魏峰が犯人のように仕立て上げられており、魏峰は逮捕されてしまいました。

ここでも、金不敗は狙った者を必ず死に追い込むと言ってるんですよね、魏峰。
そこまで分かっているんなら、写真撮られて笑いながら新聞に載っちゃうとか、かなり間抜けだと思うの。そんな大変な人物を裏切るなら、離反後、顔を変えて名前を変えてくらいしないとダメだと思うの。羅非達だって、呑気に通りの向こうに4人揃って座ってて守れるのかいなって思うの。
だから個人的に、この辺りから魏峰がひとりいろいろ背負った表情になっていったり、羅非が必死で庇ったりするのを見ても、ちょっと気持ちがついて行かないんですよー。

ごめんね、文句言い過ぎて

さて、殺された田百川は電話で「重症の流感に用心を」と言っていたようです。
ウイルスの話を専門家としたがっていた金不敗、狙いはそこのようですね。

魏峰が逮捕されたことを知った公董局の長官、呂文徳は、すぐに銃殺を決めます。
公董局って何?警察のトップも兼ねてるの?そんな立場の人が私怨でそこまで?

田百川の殺害現場を調べていた羅非とベンジャミンの元に、聖ヨハネ病院に重症の流感患者が3人運ばれてきたと小曼からの知らせが入ります。他の病院の患者2人を含めた発症場所と時間から、人が徒歩でウイルスをばら撒いているのではないかと羅非は推理し、更に患者は増えていくだろうと警備体制を固めます。
金不敗に対抗する鍵であると、羅非は魏峰の釈放をサボイ刑事部長に求めますが、殺人容疑の人物を釈放する理由がないと断られてしまいます。そんな時、病院にサボイ刑事部長宛ての電話が入り、呂文徳(リューウェンダー)が魏峰を銃殺すると知らされました。

必死で田百川殺害の密室の謎を解こうとする羅非、小曼、ベンジャミン。
サボイ刑事部長も呂文徳に延期を求めますが、聞く耳を持ってはくれません。

死刑執行の10分前。突然閃く羅非。換気口の存在を忘れていた模様。そういえば、以前別の密室事件では、結構早めに確認してましたね。
雨の中、広場に並べられている死刑囚たち。どう見ても間に合いそうにないけど、まあ、間に合っちゃうんですよね。まずサボイ刑事部長が、身を挺して執行人を止めました。刑事部長を指して、コイツも銃殺しろと叫ぶ呂文徳。奥さんの恨みがあるとはいえ、きっともうおかしくなってるんでしょう。
それにしてもあんな雨の中、部屋で電話が鳴ってるってことに刑務所長、よく気づいたね…

羅非の電話を受け、執行を中止すると宣言した刑務所長。でも呂文徳は、職員の制止を振り切って自分の銃で撃とうとして、庇ったサボイ刑事部長に弾当たりましたよ?刑事部長は多分後遺症は残らないんでしょうが、魏峰の銃弾が奥さんに当たったのは過失、自分の銃弾が刑事部長に当たったのは故意よ?殺人未遂よ?
羅非が魏峰が嵌められた証拠を持って現れますが、それを見ても呂文徳は笑い飛ばしました。てか、なんでアンタまだ普通に偉いさん席に座ってんの?と思ったら、そこに電話で、呂文徳も勾留処分が決まったようです。アタリマエ。

田百川が殺されたのは、金不敗の計画を魏峰に漏らそうとしたから。このまま魏峰を金不敗と同じところに収監するのは危険です。更に本格的なウイルス攻撃まで猶予はありません。
そこへ、入院中の大学生、容体は安定していたはずの郭勇強(グオヨンチャン)が亡くなった知らせが入ります。そのため郭勇強の父親が病院で暴れており、同じ病院に集められていた他の患者4人もパニックを起こしている様子。
片や、魏峰は釈放されます。小曼と共に溥媛媛も迎えに行き、子供ができたと伝えてました。

なんかめっちゃ忙しい…小曼の影も薄っくなっちゃってるし。いるぅ?子供ができたとか。もーほんっと申し訳ないけど、魏峰の大喜びシーン、すんごい醒めた目で見てた自分がおりましたとさ。これで妊娠した彼女が危険な目に遭って、また魏峰がヒトリで何か背負っちゃう訳ですよね、きっとね。

そして案の定、溥媛媛の元に送られてきたネタ写真は金不敗の策略、写真には命に係わるほどの複合型の毒薬が塗られていたそうな。魏峰も父親になる!なんて得意げに羅非に言ってましたけど、この状況でよくもそんな手放しで喜べるな。あなたひとりの危険が彼女と子供、3倍になるのに。周囲があなた達を守ろうとして、どれだけ奔走してるか分かってないの?

そうこうしているうちに、病院で感染症患者を担当していた郝(ハオ)医師が自殺してしまいます。
湯呑からシアン化合物が検出され、手には遺書を握っていたため自殺と思われましたが、やはり羅非は他殺と見ました。トリックには郝(ハオ)先生の行動を確認する必要があることから、犯人は病院に出入りできる人物、感染症患者かその家族が濃厚ですが、ただこの方法は金不敗らしくないやり方らしく、指示を受けて動いている人間の独断のようです。何かに気付いた郝先生を慌てて殺した模様。
そこへ、毒の回ってきた溥媛媛がやってきてそのまま入院。病院の欧陽(オウヤン)会長は、検出された複合毒は少量過ぎて、成分分析が困難であることを告げます。分析できなければ解毒剤も作れません。

独房にいる金不敗の元を、魏峰が訪れました。
取り引きしちゃうんでしょうねと思いましたが、やっぱりしちゃいましたね。
分析のための毒薬の在りかは教える、その代わり、7日後に死ぬ毒を自らに注射すること、羅非に嘘の情報を教えること。

毒を撒いたのは患者の少年、小虎(シャオフー)の父親でしたが、父親の黄(ホアン)は自宅で死んでいました。ここで羅非は魏峰の言葉を聞き、魏峰を怪しんでいます。すごいなあ、羅非。
家の中から毒薬が見つかり、分析のため専門家チームに届けるという魏峰に、自分も一緒に行くという羅非。一瞬の魏峰の顔ね。そして車中、羅非はストレートに言いました。
「黄を殺したな」

羅非は魏峰を問い詰めます。だいぶお見通しですよ。それでも溥媛媛を優先してくれた羅非に、魏峰は真実を打ち明けます。考えてみれば俺は欲張りだって、あのねー、そこ気づくの遅すぎですわ。
毒の解析もでき、半日ほどで解毒剤もできそうとなり、事件が片付き次第、魏峰も自首することに。

黄(ホアン)は金不敗の命令で人力車の客にウィルスを撒き、4人を感染させました。息子の小虎(シャオフー)が感染してしまったのは事故。そのため息子は他の病院に入院させたところ、警察の意向で聖ヨハネ病院にまとめられ、郭勇強(グオヨンチャン)に気付かれてしまったのですね。
黄は金不敗から、ウィルスと一緒に溥媛媛宛ての写真についていた毒も渡されていたため、それを郭に少量盛ると、ウイルスのせいで弱っていた郭は亡くなってしまったと。郝(ハオ)医師には毒の瓶を見られてしまったため。

羅非は、魏峰は金不敗に殺人犯に仕立て上げられたと推理していました。二度目。
金不敗が黄のことを教えたのは、自分の命令なしに2人を殺した黄を、魏峰を使って殺させ、裏切り者の魏峰も殺人犯にするため。金不敗は黄の持病を知っており、魏峰のやり方で黄の口を割らせようとすれば、死ぬだろうとみていた。更に魏峰が自ら注射したのは毒ではないだろうと。そういう心理ゲームが好きなんだそうな、金不敗は。精神的にとことん追い詰められれば魏峰がどう出るか、金不敗にはお見通しってことね。金不敗、恐ろしい子。

そして羅非に伝える偽の情報。
「明日の朝8時、水道局に毒を撒く。標的は上海全域」
時間を確認し、羅非は今すぐ水道管の閉栓命令をと刑事部長に頼みます。無事に水道が止まった時、水道局の貯水槽に毒が撒かれた知らせが。
「偽」というのは、やるやらないではなく、犯行時間のことだったんですね。水道使用量のピーク時間は夕方17時頃から。翌朝8時ではなく一番被害が大きくなりそうな時間。ですが、水道局の職員住宅だけ栓を閉め損ない、139世帯325人に被害が及んでしまいました。

羅非と小曼は金不敗に会いに行きます。独房にいて今入った情報の325人を知っているって、警察内部、刑務所の職員に内通者がいるってことだよねえ。
最初の頃、ウイルスに詳しい生化学の教授が収監されている話が出てきましたが、今回のウイルスと毒を開発したのはこの教授で、金不敗は彼の口封じをするために刑務所に入ったとなー。

金不敗は139世帯に1粒ずつ、解毒剤を送ったといいます。
この難題を愛で解決できるのか見たいだけだと。
芝居がかった金不敗劇場の最中、考えていた羅非、送られたのは解毒剤ではなくウィルスだと気づき、飲むのをやめるよう指示します。毒に反応してウイルスは重篤化するのでした。ウイルス感染しても小康状態だった郭勇強(グオヨンチャン)が、突然死んだように。
こちらには、溥媛媛を救った医療チームの作った解毒剤がもうありますしね。

これで金不敗の企みはひとまず解決、魏峰も退場です。
んー…ま、いいか。ここで最終回の残り時間20分くらいなんですよね。

さて、21話の最後で意識不明のまま入院していた霍文斯(フオウェンスー)が意識を取り戻したと聞き、羅非と小曼は面会に行きます。
霍文斯は、キャプテンは金不敗と繋がり、陰謀を企ていると言います。そして一度認知障害と診断したキャプテンを身近で観察することで、本当は障害などなく全て演技だと気づいた、キャプテンは眠っている間に寝言で「小鹿(シャオルー)」と呟いたと。

キャプテンとの面会にすっ飛んでいった羅非に、キャプテンは呟きました。
私の物がなくなった。みつからないんだ、大事な物が。

喋れたんか!?と思った時、傍らを金不敗が笑いながら通ります。金不敗は以前、キャプテンの育てた青龍会という組織の頭にならないかと言われ、断った過去がある模様。その組織がもうじき動き出すと。キャプテンは明朝皇帝の玉佩を持っているらしく、それが組織の長の証であるとか。
でも金不敗は、キャプテンは抜け殻だと言って去っていきました。
組織が動き出す、でもキャプテンは抜け殻、自分は青龍会の長になることを断った。
ならば別のトップがいて、充分に力をつけ、いよいよってことでは?

何かに気付き、羅非が慌てて飛び出します。
その頃、病室では、霍文斯が医師を殺し、白衣を奪って堂々と扉から外に出ていくところでした。

ほーらーみーろー ←
だけどボコボコにされて意識不明になる、けど死なない、そんなギリギリのところまで自分を追い込むって。意識不明もフェイクとかできるんかな、出来そうだな。でもまあ、それくらいまではしないと羅非は欺けないと思ったんでしょうか。

霍文斯は協力者の時計屋から受け取った時計の中から、羅非の回想シーンで何度も出てきた爆弾のスイッチを受け取っていました。更に警察の車を奪って逃走を図り、橋まで追手を誘導して包囲されます。
逃走ルートを追いながら羅非も、自分達が誘導されていることに気づいていました。全員を下がらせ、一人で橋の真ん中にいる霍文斯に近づく羅非。

紳士探偵L
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霍文斯が捕まったのも計画のうち。目的はキャプテンに近づくため。だから小曼からの信頼を利用し、キャプテンを監視する役目を買って出る。
心療内科医としての知識でキャプテンの記憶を刺激し、明朝皇帝玉佩の情報を得る。玉佩は組織を動かす新たなキャプテンの証であり、未だ先代を慕う組織の古株を黙らせるため。
晋商会から消えた大金がキャプテンの組織に流れたのも、霍文斯の仕業。それにより彼は既に組織を掌握していた。
医術で世界は変えられない。変えるには力が必要だという霍文斯。
なるほどね、そっちに振り切ってた人だったんだ。そりゃ、笑顔に影も滲みますわ。キャプテンが言ってた大事なものっていうのは玉佩で、霍文斯に奪われたってことですね。

霍文斯をボコボコに殴りつける羅非。霍文斯がやり返してこないのはなんでだろう。
倒れた霍文斯のポケットから一本、爆弾のスイッチが転がり出ます。この人、羅非のあの回想シーンのことも知ってたんですね。そして他にもスイッチをもっている霍文斯です。やっぱり橋には予め爆弾が仕掛けられていました。

自分を逃がせと言いながらスイッチを入れる霍文斯。橋の東に仕掛けられたものがひとつ爆発しましたが、まだ橋は壊れるほどではありません。ただ先に羅非がみんなを下がらせていなかったら、ちょっと危なかった位置。爆発の土埃の中から立ち上がった、小曼、ベンジャミン、葉刑事を見た時の羅非の表情と、3人の仲間感ったらなかったですね。
羅非は、この主要橋桁に仕掛けられた爆弾は4つ、けれど混乱に乗じて逃げることが霍文斯の目的、ならば爆発しても橋自体が完全に破壊されることはなく、橋の真ん中から川に飛び込めると推理しました。残るスイッチは霍文斯の手に2つ、羅非の手に1つ。

羅非は小曼に自分を信じるかと言い、10歩前に出ろと指示します。当然小曼は歩き出そうとし、ベンジャミン、そして葉刑事も一緒に。

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羅非が手元のスイッチを押すと、東のもうひとつが爆発し、前に出ていた3人は無事でした。
残る2つは今、霍文斯のいる足元だ、押してみろと羅非は言い、霍文斯は2つを同時に押しました。

そして刑務所のキャプテンがにっと笑ったところで暗転、終了っ!
ちょっとー!

そんなね、いわゆるクリフハンガー的な最終回だったんですよー。
シーズン2があるんだよね?え?っていう。
制作側が思うほど、儲からなかったのかなあ、これ。本国での放送は2019年だったようですけど、シーズン2の声、未だ聞こえてこないですよねえ。
このまま打ち切りになるには、残念なキャラ達モチーフ達だと思うんだけどなあ。

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