同じ丁禹兮(ディンユーシー)の「七時吉祥」を先に済ませたので、こちらが遅れてしまいましたが。
7月で見放題24話までってことは、9月にならないと全話見放題にはならないってことなので。
こちらはゆっくり行こうかと思いまして。
そして同時に、昨今ない全70話っていう「鳳凰の飛翔」を見始めてしまいましてねっ。
いやあ、あちらもずっと待ってたんだよぅ。うれしいよぅ。
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所感 ネタバレです
さて、11話から。
王七と孫豹(そんひょう)は、員外郎の家へ。
門が締まっているので、壁を乗り越えようとするんだけど、孫豹を踏み台にしてもどうにもならない王七を呆れた顔で眺めながら、さっと壁を蹴り上がって乗り越え、中から門を開ける孫豹がカッコよかった。さすがの身体能力。
荒れ果てていた員外郎の家に、勝手に入って壺盗もうとしてた近所のおばちゃんから2人が聞いた話と、刑部で最初に員外郎の遺体を発見した人に聞いた、崔倍(さいばい)と阿里巴巴(アリババ)の話を合わせると。
員外郎は妹の治療費に追われて結婚も出来ず、相当に倹約していた。数年前、兄妹揃って洛河に落ちたことがあるが、多分、身投げではないか。
当人は頑固で気性が荒く、周囲の人達とも馴染まなかった。妹のためによく仕事を休むので、以前から侍郎には問題視され、書類を自宅に持ち帰って仕事はしていたものの、2か月前、罷免すると言われたばかりだった。

ちゃんと仕事もできます(^m^)
明鏡堂4人で員外郎の机を見に行くと、雨漏りの跡。でも天井は修理されてました。
員外郎の事件の日、修理の瓦職人もここにいたらしい。
瓦職人は、員外郎とケンカしたから今まで黙っていたといい、自分が帰る時、員外郎は生きていたと証言します。
上官檎(じょうかんきん)の部屋に行った、李餅。
今まで、イマイチ上司って感じだった上官檎だけど、部屋の中は事件の資料でいっぱいだし、重要事項がたくさんぶら下がってるしで、この人もこの人なりに一生懸命なんだろうってことは窺えるね。
李餅は秘閣に行きたいと言います。大理寺卿が不在の今、秘閣は、少卿の2人がそれぞれ管理している鍵がないと入れないんだって。
秘閣は、古い重要事件の記録や、歴代大理寺卿の蔵書も保管してある書庫のよう。
上官檎は、疑獄事件の資料を見たいって言う。この人も何か過去の事件に関係してるのかな。
李餅は父親が大理寺卿だった頃、出入り自由だったここに入り浸っていて、9割の資料を読んでたみたいです。しかもこの人、一度読んだら覚えるタイプ。
とても敵わないと思ったからか、意外と早く2人は素直に協力体制を敷こうって話になったね。
李餅は肉屋の趙という男の元へ。この人は李餅の父親を良く知っている元処刑人でした。
で、李餅が持って来た甲申二十七という、罪人番号を見た途端に驚き、それは一枝花という人物の番号だと言います。
3年前、陛下が斬首刑の廃止を決めたため、牢の看守となった趙。その牢に一枝花はいた。ふてぶてしい態度だったため、仕置きをしようと部下達に任せたら、部下達は歯を抜き取られて殺されてしまった。
自分も襲い掛かられ、怖くなって看守を辞め、李餅の父親の助けで素性を隠し、店を開いた。
その後、その牢はなくなり、関係者たちも姿を消してしまったらしい。
趙は、全てはこの一枝花のせいかもしれないと言います。
趙から貰った肉をぶら下げて大理寺に戻り、厨房の蔡さんが大きな魚を下げてるのを見て、つい、猫の本能で後をついてってしまう李餅がカワイイ。っあ~とか言いつつ、戻ってくるのもカワイイ。

にょっ!?大きなお魚♪
自分の部屋に戻ると、天井から魚のぬいぐるみがいっぱいぶら下がってるし、毛糸玉や竹の毬や孫の手もあるし、大きな爪とぎまで作られてる。…陳拾よ(笑)
これ、他のみんなにも見られたら不思議がられるよ。李餅は孫の手、早速使って喜んでるけど(^m^)
胡姫の闘技場から持って来た仮面を、員外郎の妹が興味本位で手にしたまま、陳拾と外に出ちゃったのを探しに行った帰り道。李餅は陳拾から、妹が、成人の時の祝詞を覚えさせられていたことを聞きます。それを教え込んだのは員外郎しかいない。
なら、妹の成人の儀式を楽しみにしてたってことよね。なのに自殺するのはおかしいよね。
情報を考え合わせると、やっぱりあの瓦職人が怪しい。しかも瓦職人は、大理寺の雨漏りを直してるところだったよ(笑)で、陳拾がちょっと目を離した隙に、員外郎の妹を狙います。
陳拾の機転のお陰で瓦職人は捕まるものの、この人、水時計を細工して犯行時間をずらしたり、員外郎の家を家探ししたりしていて、かなり計画的だった。でもその目的がまだ分からない。
ひとまず、員外郎は殺されたことが分かり、犯人も捕まったため、妹は、成人の儀式を大理寺でやって貰った後、済慈堂に戻され、一件落着。
そこで、いよいよ李餅は明鏡堂の面々の去就を決めることに。
まあ、予想通りなんですよ。
李餅は、王七の過失が一番多かったと、功名心にとらわれ、刑部に忖度して証拠を握り潰したことを指摘。王七にクビを言い渡します。
で、慌てて李餅を追って来た陳拾には、大理寺に入れと言い、一か月の間に文字を覚えろと。
ただ王七はしばらく阿里巴巴の私邸に住むらしくて、大理寺からは出たけど近くにいるんですって。
そんなの知らない陳拾は、有り金はたいて包子を餞別に送ってしまい、泣き叫んでいると、さらりと阿里巴巴が銀を2つ差し出す。でもベソかきながら、ひとつしか取らない陳拾。こういう細かいところも、らしさ満点。
李餅は引き続き、員外郎の家から文書を運ばせて調べようとしてました。
運んで来た崔倍は、李餅の机に「王七を解任する」って書類を見てしまい、慌てて置いてあったお茶を零し、書類をぐちゃぐちゃに。
これさあ、不運を装った故意だよね。崔倍くんもなかなかやるな(^m^)李餅もこんな顔(笑)

ほぉん?
その上、その一瞬でまだ李餅の印が押されていないことも見て、解任しないでと頼むんだもんね。崔倍は一番王七からの当たりが強かったけど、それでも仲間だって意識はちゃんと持ってる。
1人になって、李餅もちょびっと笑ってるわ。
その頃、大理寺の牢にあの気持ち悪い一枝花が侵入。緑色の猫目みたいなのと変な水で、看守の意識を操ってるよ。こんなこと出来るんじゃ、なんだって出来てしまうじゃんかー。
あー、瓦職人は殺されてしまったな。ただ、一枝花と面識はなかったみたいだよね。
陳拾が用意した毛糸玉をころころしながら、李餅は考え込んでました。カワイイ。
陳拾に見せた員外郎の文書の中には、一枝花って文字が残ってたよ。うわあ。
その時、外で変な笑い声がして、飛び出した李餅は、アラビア文字みたいなのが書かれた紙に包まれた、血の付いた人の歯を拾います。こわ。アイツ、瓦職人の歯を抜いたんか。
急いで牢に向かおうとした李餅の前に、丁度やってきた邱慶之(きゅうけいし)と上官檎。また邱慶之が犯人を渡せと言ってきたらしい。
嫌味混じりに話す上官檎に、邱慶之は、君は父親、兵部尚書の上官璉には遠く及ばぬと、嫌味返し。
上官檎の父親の話は、ここが初出かな。李餅も初耳、みたいな反応。
そこに、案の定、瓦職人が死んでいるとの知らせ。
瓦職人の遺体を前にして、まーた嫌味を繰り出した邱慶之は、遺体の懐から?何やら紙を取り出しました。んー?遺体は先に大理寺が調べてないの?なんで今、邱慶之が見つけることができたの?
だけどその紙、さっき李餅が拾ったみたいな文字が書いてある。
更にそれは、さっきの紙の片割れでした。
阿里巴巴が確認すると、それは子墟(しきょ)ってところの文字で「奴営」と書かれていたらしい。
それを聞いた途端、今まで大理寺の扱う事件に執着していた邱慶之が、さっと身を翻すように手を引いてしまいます。
李餅は、金の猫目になって、文書を手に邱慶之の足取りを追いました。
確かにね、邱慶之の動きは不思議だからなあ。何か意図があるはず。
ぼろっとした掘っ立て小屋みたいな場所に飛んだ李餅。邱慶之は李餅が来るのを待ってたみたい。
やっぱり、あの文書の片割れは瓦職人の懐から出て来たものではなく、邱慶之が持って来たものでした。それも李餅なら気付くだろうと。邱慶之は、李餅に手がかりを与えた?もしくは阿里巴巴に読んで貰おうと、なんだかんだ理由をつけて持って来た?
2人が来たのは奴隷営って場所で、なんと邱慶之は昔、ここから逃げ出した人らしい。
あー、この人はそういう出自だったのか。だから奴営と聞いて出て行き、李餅もすぐに追って来たと。
子供の頃、奴隷営から逃げ出した邱慶之は、なぜか李餅の部屋に忍び込み、李餅を短刀で脅したんだけど、あっと言う間に正体がバレ、しかも余裕綽綽の李餅にお菓子まで振舞われてた(笑)そのまま、大理寺卿のパパに引き取って貰ったらしい。

ねえ、大恩じゃん、それ。李稷(りしょく)と李餅親子への。
となれば。今、邱慶之は、戦場から戻ったら奴隷の籍から除くと言われていたのに、約束を破られたとか言ってるけど。李稷が暗殺された時の回想シーンでの表情を思うと、これも口実っぽいなあ。
この人は何かに気付いていて、恩返しとか敵討ちとかを目論んで、憎まれ役を選んでるんじゃないかな。だって魏哲鳴(ウェイジャーミン)の表情がさあ、完全な悪役の顔になってないんだよね。目が真っ直ぐなんだよなあ。その観点で見ると、来仲書(らいちゅうしょ)は歪んでいると思う(笑)
帰還後、籍を抜く相談もできないくらい、彼は李稷と李餅を避けてたらしいので、何かに気付いたのは、その戦場でのこと?
今、出世した邱慶之は、籍の件を知られた人物達に、この間の礼部尚書みたいにね、脅され、利用されてるって話になってはいる。うーん。
その時、門の外に火を放って邱慶之を追い出し、李餅を奴隷営に閉じ込めたのは一枝花。
あの子墟の文字は、おびき寄せるためだったんか。なら読める人物が内部にいるのも知ってるんだね。あ、邱慶之が礼部尚書の家から押収した、闘技場の玉で確認済ってこと?
てかさあ、追いつけたら秘密を全部教えてやるって一枝花。このヘラヘラ。イラつく。
一枝花の能力も、李餅と同じみたいね。もしかして李餅の変化の能力は、コイツが元とか?だって李餅が変化できるのを知っている。

その頃、明鏡堂は、阿里巴巴が起きたら机の上に置いてあったという、子墟の文字の紙片を見てました。ただ、書き間違いがある模様。どう処理していいものか分からない中、崔倍が気付きました。陳拾が文字を練習した紙の下部に、足りない部分が書き足してある。重ねて明かりに透かすと、文字は完全体となりました。
日、月、木、後、猫。
もう一文字あったのに、崔倍がくしゃみをして、紙が燃えてしまう…(笑)
一枝花と李餅の戦いは、李餅が猫人間に変化するまで、かなり尺を使ってる。
でもそこに、外から邱慶之が火矢を撃ち込みました。一枝花を狙いつつ、歯を抜き取るジェスチャー。
ほんと、この人、何をどこまで知ってて隠してるんだろう。
邱慶之は間髪入れずにどんどん矢を撃ち込み、何本も命中した一枝花は、燃える廃屋の下敷きに。
尋問もせずに殺すなと叫んだ李餅に邱慶之は、李少卿が危機に陥っていたため、助太刀した。切迫していたためやむなく犯人を殺したと言う。
口封じのためではと怒った李餅が立ち去った後、はあっと溜息をついた邱慶之。確かに一枝花にべらべら話されるとまずいことがあるっぽいなあ。でもアイツ、この程度じゃ死なないんじゃないの?
李餅が戻ると、ちょっと気まずそうな王七もいて、机の上には瓦職人を殺した犯人が残した物だって包みが置いてありました。一目見て、李餅はそれが何かに気付いたみたいだね。
犯人が残したんであろうあの暗号文みたいなのは、明鏡堂の扁額の後ろを指していたらしく。4人では手が届かないと王七を呼び出した模様。梯子を使うってコトなんて気付かないフリして、王七が必要なんだと言って。
しかも暗号には「猫」とあったから、陳拾はそれが李餅の秘密じゃないかと思い、中は改めなかったんだって。犯人が李餅の秘密を盗んで扁額の後ろに隠し、それを暗号で知らせてきたと思ったから。
さすがに李餅もうるうるしちゃってるね。
一枝花は、李餅の秘密をバラそうとしてたってことよね。だけど陳拾を始め、明鏡堂のみんなの想いに助けられた。
李餅は犯人は捕まえたが邱慶之が始末し、明鏡堂の事件は未解決のままと言い、機会があれば話すと言って、包みを抱えて出て行きます。機会があればって秘密のことかな。
王七が、私の処遇はと聞いたけど、李餅は何も答えませんでした。規律と情の狭間で苦しそうね。
部屋に帰って開けた包みの中にあったのは、昔書いていた李餅の日記。帰郷の途中で襲われた時、紛失してたんだって。血が付いてる。一枝花は死んだけど、調べる必要があると李餅。
更に、明鏡堂のみんなをどう思うと陳拾に聞き、王七も含めて陳拾が信頼しているのを見て、李餅は自分が調査を続けられなくなったら、引き継いでくれるだろうと言う。
いや、待って。その発言は不穏。陳拾は、さほどのこととは思ってないけど。
もひとつ、箱の一番下から出て来たのは、邱慶之の奴隷脱籍書でした。ちゃんと李稷、李餅、保証人の拇印も役所の認め印もついてる。李稷パパは生前、ちゃんと準備していたのに。何を考えていたのか、邱慶之が寄って来なかったからー。
夜、李餅はそれを持って邱慶之の元へ。この書類は、生前李稷が最後の公印を押したものなんだとか。だけどその後、避けられていたので渡せなかったと。
李餅は今後干渉し合うのはよそうと言うけど、邱慶之は、私怨で行動している訳ではないと、けんもほろろ。でも宮中で宴の予定があり、金吾衛は忙しくなるから、しばらく会うことはないってさ。
李餅が帰った後、邱慶之の目は揺れてましたな。奴隷籍のせいでいろいろと妨げられてきたのは本当なんでしょう。でも、ならなんで帰還後、すぐに取りに来なかったのか。李稷と李餅が嘘をつくような親子じゃないのくらい、分かっていたでしょうに。
そのドラマは、李餅が無くした記憶と、その辺りの何かを知っているっぽい邱慶之の謎もセットでポイントだよね。
はい、そして案の定。奴隷営の焼け跡を蹴り飛ばして、一枝花、復活。なんなんだ、コイツ。
そしてこれ、余談でいいんじゃないかと思うんだけども。
李餅から欲しい言葉を貰えなかった王七は、悪酔いして故郷の両親に、自分が大理寺少卿になったと手紙を書いてしまいました。
ま、やらかすよねー、こういう人は。どうせさあ、ちょっとした騒ぎになるんでしょう?
でもホント、このエピソード、余談でいいと思っちゃうー。コメディ風味追加のためだとはいえ、私は謎を早く追って貰いたい(笑)
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作品情報
- 制作 2024年発表 全36話 爱奇艺 (U-NEXTでは48話)
- 原題 「大理寺少卿游」
- 原作 「大理寺日志」RC
- 監督 王威(尚食)
- 脚本 魏思远、黑玉、姜来

人物相関図

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