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陳情令 第30話「涙の晴れ姿」あらすじとネタバレ感想

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陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.
目次

あらすじ

温寧と大根を売りに街へ出た魏無羨は、突然 江澄から呼び止められる。江澄の案内で空き家に入った魏無羨の前に現れたのは師姉の江厭離だった。江厭離は金子軒との婚礼が間近のため、花嫁姿を魏無羨に披露しにやってきたのだった。江厭離は感無量になる魏無羨にまだ生まれてこない息子のために字を考えてほしいと告げ、3人は久しぶりに師姉の蓮根の汁物を囲んで再会を喜ぶ。その夜、温情は街から帰ってきた魏無羨の様子が違うことに気づき…。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

温寧(ウェンニン)と一緒に、街で大根を売る魏嬰。
とは言っても、袋から一本出して手に持ち、大根どうぞーって呟いてるだけじゃ、売れないぞ温寧。魏嬰も、もっと情熱的になんて言ってるけど、アンタ達、まずその袋の中身を全部出して並べなさい(笑)

すると隣で、この間の偽物が、夷陵老祖お墨付きの宝器だ、新作老祖羅盤だ、自ら作った宝器だ、なんて、嘘八百を並べて大声で売り始めました。
それをくれと魏嬰。大根と交換と言ったら、銭がないなら失せろと言われてしまいます。
だけど、偽物が路地に入った時、人にぶつかって落としてしまった商売道具の袋。拾ってみると中身は大根に変わってました。どういうカラクリか分かりませんが、まんまと魏嬰にだまし取られちゃったね、大根一本と交換で(^m^)

意外と出来が良さそうな偽物の羅盤を持って、ほくほくと歩いていた魏嬰の前に、突然、江澄が姿を現します。魏嬰は隣に温寧がいるし、ちょっと身構えたんだけど、でも久々に、落ち着いた顔の江澄を見た気がするよー。

連れて行かれた、空き家の中庭みたいなところ。温寧も一緒に入ろうとしたら、目の前で門を閉められてしまいました。とぼとぼと俯いて塀に寄りかかって待つ温寧。う、かわいそ。温寧の中の人、于斌(ユービン)くんは、こういう時の表情がとても切なくていいのよねえ。

中庭には、婚礼衣装姿の師姐がいました。見せに来てくれたんだね。とっても綺麗で、幸せそう。

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.

座って話しましょって、座った途端、いきなり師姐は、字を考えてと言います。まだ生まれていない甥の字だって。男の子と決めつけてる。
魏嬰は、金如蘭(ジンルーラン)と字を付けました。いちいち文句を言う江澄だけど、魏嬰に付けて貰おうって発案は江澄だったらしいのよ。びっくりだけどさ、そういう情は間違いなくあるのにね、素直じゃないんだから、ホントに。

久しぶりの師姐の、蓮根と骨付き肉の汁物です。2人が食べ始めてから、師姐はもうひと椀、よそって立ち上がりました。これは、温寧の分(涙)
江澄は文句を言うんだけど、師姐はたくさん作ったし、これも縁よと言います。
ていうかさ、江澄が使い物にならなかった時に、寄る辺のない師姐と魏嬰が困っていた時に、温寧がどれだけ心強く助けてくれたかを、師姐は江澄よりずっとよぉく知ってるのよっ。

だから考えるとね。自分達は温氏一族だから仕方がないっていう諦めの中にいたとしても、あれだけ危険を搔い潜って、恩ある魏嬰のために江澄を助けたり、雲夢江氏に便宜を図ったりしたこと、空しくなったりしないのかなあ、今の江澄の態度に直面して。魏嬰の役に立てたんだからいいんだってことなんでしょうけど、人間出来てない私なら、絶対ムカッとしてると思うわ。

ぽつねんと座っていた温寧は、師姐から貰った汁物を一口啜り、阿苑にも食べさせてやりたいから持ち帰るって言います。温寧はもう理性のある傀儡なので、食事はしなくてもいいんじゃなかったかな。だけど、一口飲んで、口元が微笑んだ気がしますね。優しさが伝わったからだよね。
師姐は、魏嬰は元気でやってる?と温寧に聞きました。

中では、江澄が、夷陵老祖に敬意を、なんて嫌味を言ってました。
この前の傷はどうだって、気にはしてたんだ、江澄。もう治ったって魏嬰。
魏嬰は7日で治ったらしいんだけど、手を砕かれた江澄は一か月以上かかったんだって。
本気で刺すかあ?って言ってた魏嬰だけど、江澄の傷の方が酷かったと知って、手加減するとバレるだろって立場を変えるとか、調子いいな、おい(笑)

そして江澄もまた、藍湛と同じく、今のままでいいのかと聞きました。
今のままだと魏嬰。
みんな山に籠っているし、自分が下りる分には問題ないから、大人しくしていればいいって言うんだけど、江澄は、お前が自重しても、面倒事がお前を放って置かないって言うんだよ。救う策は見つけ難く、陥れる策はいくらでもあると。
ソレなんだよねえ。欲の皮つっぱらかして、ターゲットにするヤツらが多過ぎて。

だけど、何度陥れられようとも、返り討ちにしてやるって魏嬰。江澄の前では猶更、弱音は吐けないんだとは思うけど、正道って皮を被った魑魅魍魎どもを甘く見過ぎなんだよなー。ヤツら、何でもするよ?人を人とも思ってないんだもの。

聞く耳は持たないか。だが私が正しいといずれ分かる。
江澄の考え方もかなり偏ってはいるものの、仙門世家の中で、なんとか立場を作ろうと努力している訳だし、全体の中のバランスとか立ち位置とか、政治的な面に関しては、昔から江澄のほうが見えてはいるんだよね。
そして魏嬰は、相手が藍湛でも江澄でも、諫言に関しては意固地なほど、一切シャットアウトなんだよねえ。
どうすれば良かったのかは分からないけど、もう少し何か手はなかったんだろうかと、この辺りを見るたびに考えてしまいます。

いいのか?山に戻れば、私達のような親しい者とはいつ会えるか、そういった江澄に、魏嬰は、だが山に戻るのも親しい者たちのためだと言います。振り向いたそこには、大事そうに汁物の椀を抱えて、薄く微笑む温寧がいました。

別れ際、師姐は魏嬰に、江楓眠(ジャンフォンミエン)の書斎で見つけたという、雲夢江氏の腰牌を手渡しました。あなたへの品だわと。
先に行け、誰かに見られると言われ、拱手をして去っていく魏嬰。腰牌をぎゅっと握り締めて、涙を浮かべて。

山に帰る道すがら、今日のことは温情には絶対言うなと温寧に口止めする魏嬰。
でも、自分の態度がいつもと違い過ぎて、温情には何かあったのかと悟られてしまうというね。だめじゃん、口止めの意味がない。
そういえば、みんなのご飯、以前より豪華になってる気がする。生活がある程度軌道に乗ってきたってことかな。

魏嬰は、自分の心の揺らぎを誤魔化すように、新しい食材にも挑戦するぞ、例えば蓮を植えてみるとかと言い出します。乱葬崗の土じゃ、じゃがいもも育たないのにと温情。あ、そうなのね、だから大根オンリーだったのね(^m^)でも、俺は不可能などない夷陵老祖だ、絶対に育ててやるぞって、宣言しちゃう魏嬰です。

温情が外に出てみると、温寧がこっそり阿苑に、師姐の汁物を食べさせていました。大喜びで食べる阿苑。でも、それはどこから?とお姉ちゃんに見つかって、慌てる温寧。仕方なく、江宗主と江殿に会ったと話してしまいました。
温情の疑問、氷解。

温情は、伏魔洞の前でものすごく躊躇い、ウロウロ。でも結局中には入らず。
中では魏嬰が、腰牌を手にいろいろと思い出していました。
花嫁衣裳の師姐、雲夢の双傑、天灯の誓い、雨の窮奇道での藍湛、名付けた金如蘭。
魏無羨、また同じ選択をするのか。

これはどういう意味だったんだろう。また同じ選択。ここに居続けること?
魏嬰がその意志を示せば、今なら江澄が手を差し伸べてくれるのにってこと?

陳情令
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動揺するのも悩むのも分かるよ、でも態度に出過ぎよね。

みんなが働いている中、未だぼーっと座っていた魏嬰に、温情が何かをぽんと投げてきました。
不可能はない夷陵老祖よね、蓮が育てられるか見ものだわ。
んもー、ツンデレだなあ、温情も(笑)

なんか久々だねっていう、金鱗台、芳菲殿(ほうひでん)。
赤で飾っているので、婚礼準備でしょうか。金光瑶(ジングアンヤオ)が仕切ってます。
こういうことさせたらきっとこの人、めっちゃ有能なんだろうな。

乱葬崗では魏嬰が、蓮の種を蒔いた小さな沼地の前で、芽が出ない、雲夢江氏で育った俺が蓮も育てられないとはと悩んでいました。
そこにぽやぽやと歩いてきた温寧、小さな芽がひとつ出ているのを見つけて、見て!と指差します。だけど一瞬の隙に、阿苑がその芽を引っこ抜いてしまいました。
カッとして、阿苑の手から芽をひったくる魏嬰。いやいや、種もくっついたままの芽だし、土は沼状態、すぐ植え直せばだいじょうぶだ。だけど魏嬰、余裕がないのよね。

すごい剣幕で怒鳴られた阿苑は泣きだし、温情が駆けつけました。
子供なんだから責めないでと言われて、芽をぽいっと投げ捨て、気にするな、天意だと言う魏嬰。キミもたいがい子供だなあ。
羨お兄ちゃんはどうしたのと言う阿苑に、温情は、お姉さんが恋しいのよ、て。
違いない。そこはね、阿苑とちっとも変わらないのよ(^m^)

阿苑は、会いたいなら会いに行けばいいのにと言いました。
そうね、会いに行けばいいのよと言った温情。それを見ている温寧。
姉弟の胸に去来するものが、確かにあるよね。
そして素直に謝りに行く阿苑と、一緒にぴょんぴょんする魏嬰も揃って可愛いわ。

金氏では、相変わらずよく監督している金光瑶を、金光善(ジングアンシャン)、金子軒(ジンズーシュエン)親子が見ていました。
なかなかの献身ぶりだと言う父。私も驚きましたという息子。
若様は、阿瑶は分を弁えて尽力している、疑う必要はないのではと言います。ほう、信用はしていないことを嫡男には伝えていたのか。
でもオヤジは、分を弁えるほど逆に心配になるんだって。金氏宗主の地位はお前が引き継ぐ、何があっても家臣の手に渡してはいけないと言います。なるほど、乗っ取りを危惧していると。それくらいやり手よね。その上、孟瑶時代に自分がやらかした酷い仕打ちを覚えてるからこそ、その相手を信用できないんでしょうね。結局その危惧は、当たるよ。

魏嬰が外に出ると、蓮沼には人だかり。なんだなんだと覗き込むと、そこにいた姉弟の嬉しそうな顔よ。
蓮がいくつも芽を出していました。
魏嬰は、それを見てちょっと感極まるのに、みんなに向けた顔は、ドヤ(笑)
んもー、この人もまあ、やっかいなコトっ。

そして1年後。
相変わらず、街に大根を売りに来ている魏嬰と温寧。
そこで魏嬰は、師姐が5日前に男の子を生んだという話を耳にしました。蘭陵金氏は7日間の祝宴を開くんだと。生まれた子の名は金凌(ジンリン)、字は如蘭なんだと。

大喜びの魏嬰ですが、会いに行けない、おめでとうも言えない自分を思います。
魏嬰って、感情豊かなのはいいところでもあるんだけど、弱みを見せたくないクセして、ちょいと落ち込みが分かり易過ぎるわねえ。だけど指摘されると強がるから、心優しい周囲の人達に、逆に気を遣わせるんだよねえ。

さて、金鱗台。
ちょっとびっくり、金光瑶がものすごくいい顔で、でんでん太鼓をとことこしています。
金凌はじいさんが抱いてるんだけど、金光瑶も、このちっちゃい生き物をすごく可愛いと思っているみたい。沢蕪君(たくぶくん)と含光君(がんこうくん)がお祝いに来たよと報告に来た弟子にさえ、きっ、赤ちゃんがいるんだから静かにしなさいよっ!の態度(笑)
でも金光瑶は、かわいいかわいい金凌を、抱かせても貰えません。積もり積もった感情の中に、これもかなり大きなウェイトを占めたっぽいよね。

陳情令
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この、顔である。

芳菲殿の中では、藍湛が金子勲(ジンズーシュン)に絡まれていました。
藍湛は、金凌の満一か月の祝宴に先達を全員呼ぶと言うなら、魏嬰も先達だと主張してます。藍曦臣(ランシーチェン)も、彼らはあれから何の問題も起こしていないと藍湛に加勢。静かにやり取りを聞いているのは、パパとなった金子軒(ジンズーシュエン)。

そこに金光善(ジングアンシャン)と金光瑶も入ってきます。
無礼な態度の金子勲を金光善が咎めると、金子勲は含光君は魏嬰も招待しろと言うんですよ?って告げ口。金光瑶が、含光君の善意とはいえ不適切かとと言うと、若様がピクリと反応。おや?
金子勲に、以前含光君は乱葬崗に出入りしたとか、何の用かなと言われても藍湛は、旧友を訪ねたって、ビクともしませんけどね。

虫けらのように人を殺める悪党が友なのか?
いつ虫けらのように殺めた?
藍湛、以前よりきっちりはっきり言い返してるよ。大人になったかなあ。
そして金子勲、その言葉はそっくり返すよ、虫けらのように人を殺めるのはおまえだ。
若様が金子勲を止め、金光善に向かって言いました。

確かに魏無羨は金氏の者を殺すも、含光君の言う通り、この1年悪さはしていません。江氏からは追放されましたが、厭離(イエンリー)も恋しいと言っています。この機に、連れ戻してはどうでしょう。

すっかり嫁に懐柔されているのか(笑)嫁可愛さに、なんとかしてやりたいって愛情なのか。どちらにしても若様、いろいろあったけど、根は悪い人ではない。道理も心得ている、身分を理由に人を蔑むこともない。タヌキオヤジから、意外に高潔な息子が生まれてたね(^m^)

兄上も賛成します。魏無羨が改心すれば、喜ばしいことである。
それを聞いた金光瑶が、掌を返しました。
確かに、夷陵老祖の悪評は聞きません。陰虎符を使った痕跡も皆無。

兄上は、4大世家に関わることだが、金氏と江氏の私事でもある、金宗主の意見も聞かねばと言いました。
金光善は、確かに魏無羨は罰当たりだが、沢蕪君の言うとおり悔い改める気があれば、各世家の憂いも除ける、個人的な怨恨には目をつぶっても構わぬと。

とはいうものの、もっとらしい理屈をつけて結局、使える陰虎符と使える温寧をよこせが本音の金光善ですけどね。
魏嬰の牙を抜くか陥れるか、必ずどちらかに転がるような策を発案する金光瑶。
兄上も金光瑶の悪意になど全く気付いていないので、軽く賛成してしまいます。
魏嬰がどう出るか、危惧が尽きないのは藍湛だけ。

金子勲はひとり、体が疼くみたいな動きをしていました。ああ、そうか、既に。
この単細胞は、自分に起きている異変も全て、こんなことは魏嬰にしかできない、魏嬰に違いないと思い込んでる。ある意味、腕を見込まれちゃってる訳だけど(笑)
そしてそんな金子勲の変化に、ひとりだけ気付いて覗き見る金光瑶です。

そういえば、悪意を持って人を害するのを目的にできるヤツってのは確かにいて、自分がそうならば、相手もそうであろうと思いがち。金子勲しかり。
だけど魏嬰のは、目的は別なんだけど、結果的に周囲に迷惑がかかっちゃう(笑)
何より一番問題なのは、どーにもこーにも「出る杭」であること。実力が他の追随を許さないほど秀でている場合、実るほど首を垂れる稲穂になるのが、一番生きやすい道だってことに気付かなかったこと、かな。

藍湛は金光瑶から、魏嬰に招待状を送るのを頼まれます。
そして若様は師姐に、魏嬰を呼べることになったよ♪と報告。大喜びの師姐。

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.
親子3人、絵に描いたような幸せ。

胸を押さえてけほけほしている金子勲の元には、金光瑶。
この時の金子勲の異変には、確かまだ金光瑶は直接介入していなかったんでしたっけ?確かそう。だけど、様子がおかしいことに気付きます。
宥める言葉を懸けたけど怒鳴られての去り際、ニヤリと笑った金光瑶は聞きました。
魏の若君に特別な恨みでもあるのか?

さて次回は、とんでもない悲劇が起きてしまいます。
次回の31話と次の32話。辛い辛い時間となるのよー。

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