あらすじ
乱葬崗を訪れた江澄。そこには家を建て耕作に励み、日々を生きようとする温氏の人々の姿があった。温氏と手を切って戻るよう説得する江澄に対し、魏無羨は温情と温寧の恩を忘れたのかと問い詰める。翌日 二人は決闘を行い、魏無羨は乱葬崗に残り、江澄は江氏が魏無羨を破門したことを天下に告げるのだった。それから一月後、世間は夷陵老祖の噂で持ち切りだった。そんな中、夷陵を訪れていた藍忘機はある小さな男の子から脚をつかまれ…。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
横たわる温寧の前で、江澄と魏嬰の話は平行線。
細かく書くと、ムカついて思いっきり江澄をけなしてしまうから(大笑)書きません。
状況や立場、能力的に、江澄には仕方がないことでしょう。だけど、誰よりもあの姉弟に助けられた人間が、ここで言っていい台詞ではないだろう。挙句の果てに、自分の命のみならず、あの状況下で、両親の遺体まで気遣って保護してくれた人を殺そうとするって、ヒトデナシなのでは?
今までの魏嬰の態度も行動も、バカなの?と思うところは多々あったし(笑)そのせいで、いらん敵を増やしてきた訳だけど、こと、温氏傍系を助けた件に関しては、何も間違いはないよねえ。温寧に人を殺させちゃったのは、大きなミスだったけど。
他人には分からない長い年月がそこにはあったとしても、魏嬰には、育ててやった恩を感じて、付き従えと押し付ける癖に、自分自身は恩知らずで当然、だって仕方ないじゃないかっていう考え方がイヤだわ。
おまえがヤツらを守れば、私がお前を守れない、だそうです。
守れないなら、捨ててくれと、魏嬰は言いました。
それを聞いた江澄の顔が、拠り所を失くした子供みたいだったな。
俺を捨て、天下に告げろ、俺が裏切ったと。
今後魏無羨がいかなることをしようと、雲夢江氏とは無関係だ。
それしかないよねえ。魏嬰も悲壮な顔。
雨の中で藍湛に言われた時点で、それくらい当然覚悟の上だったとは思うけど、予測済でも覚悟の上でも、辛いこたー辛いわな。
前回、ちょっと書いたんだけど、金丹を譲渡してしまった魏嬰は、いわゆる正道を標榜する仙門世家の人間としては、もう表立ってできることは何もないんだよね。
だって、まず公の場で剣すら佩かない。使えなくても、メンドクサイ横槍を鎮めるためにひとまず持ち歩くならまだしも、それすらもしない。そんな人物が詭道術法を扱い、雲夢江氏としてその存在を印象づければ、いらん陰口叩かれるのは当たり前。
そこへきて、陰鉄と陰虎符の問題がある訳だから、この際、表向きだけでも絶縁するしかない。じゃないと、野心に塗れたタヌキオヤジの恰好の標的になって、大事な師姐のいる雲夢江氏に迷惑がかかる。江澄はそもそも、そんな異端を庇って抱き込める器ではないので。だから江澄にも、その執着を手放して貰わないといけない。魏嬰が自分の仙師としての人生を捨ててまで守ろうとした、雲夢江氏のためには。
ここまでするのは何のためだと聞かれた魏嬰は、たとえ、温情と温寧でなくても、俺は同じ選択をするはずだと言いました。
江澄は、なぜ英雄になりたがる、波風立てないと気が済まないのか、母上の言う通りだ、お前は災いを呼ぶ、成せぬを試みてこそ成せる、私より江氏の家訓を理解しているなって、メッチャ嫌味。
ふん。アナタのために、金丹さえ譲渡しなければ、こうはなっていなかったわよ。自分はもう正道派には戻れないことを覚悟して、雲夢江氏の跡取りを生かしたのよ。それも、その母上の遺言だわよ。本人にだけは言えないことだけどね。歯痒いったらないわ。
明日勝負しろと言って、江澄は出て行きました。
広場で食事をしているみなさん。ちびっこ阿苑がよく食べる(^m^)
でも温情は、江澄に会ったことで、考え込んでますね。魏嬰をここまで自分達に付き合わせていいんだろうかって、そりゃ、考えちゃうよね。
果物を取って来た魏嬰は、それをみんなに配り、阿苑から貰った桃を一個持って、輪を離れて行った温情を追いました。
元気のない温情に、いろいろ話しかけるんだけど、温情は反応しません。
差し出された桃も断った温情は、魏無羨、あなたのいた場所に戻ってと言いました。
これでもう充分よ、阿寧が側にいればいい。もう気にしないで。
一生懸命考えて伝えたのに、とぼける魏嬰に怒った温情が立ち上がると、魏嬰は言いました。温寧を元どおりにすると約束した。必ず、やり遂げる。
夜。江澄は眠れないみたいよ。だろうね。明日は大事な魏嬰との決別の日だものね。
枕の下から取り出したのは、あの櫛でした。これ、以前夷陵の監察寮の牢から助け出した温情に、一度だけ力を貸すって言って渡してたけども。
と思ったら、回想シーン。
乱葬崗から帰る江澄の前に、温情が立っていました。
説得する気ならやめてくれ、なんて江澄に、温情はあの櫛を出し、これは貰えないわと言います。
なぜこの櫛を持って私を頼らなかったと言う江澄。やだ、ホントに分からないのね?
蘭陵で先にあなたに会っていたら、何も顧みず、阿寧を助けていた?
返事も聞かずに去る温情と、やっぱり答えられない江澄でした。
その頃、温情も眠れずに、温寧のところに向かっていました。
魏無羨と出会えたのは、幸か不幸かと思った時、温寧が姉上と呟きます。
意識が浮上したんだね。苦しみ出した温寧を心配する温情ですが、外から聞こえてきた魏嬰の笛の音で、温寧は落ち着きました。
魏嬰が吹いていたのは、清心音。藍湛が琴を弾いていたのと同じよね。気持ちも一緒、行動も一緒。
でも確かに、幸か不幸か。
温氏はいずれ滅びただろうから、魏嬰がいなかったら、姉弟は岐山で一緒に消える運命だったでしょう。魏嬰がいたからこそ、関わって本家とは離れた夷陵で捕らわれて、結果なんとか生き延びたけど、だからこそ、温寧はこの状態になってしまった。でも温情の言葉で魏嬰が乱葬崗を去っていたら、今、清心音で鎮めて貰うことも不可能だった。複雑だな。ただ間違いなく、お互いに恩人なんだよね。
翌朝。いい天気。決闘日和。←
2人は向かい合って立ち、始まりました。
ふと思ったのですが。ちょいと肩を小突かれても、よろめいて転んでしまった金丹のない魏嬰。いつの間に、江澄相手に、こんなにぴょんこぴょんこ飛んで戦えるようになったのでしょうかー。
ソコは言わない約束よ?ってか?(^m^)まあ、メインは呪符と笛だけどね。
どうやら、相討ちのようです。
魏嬰は江澄の三毒(サンドゥー)で腹を切られ、江澄は口から血を吐いてるから、内傷と左腕も負傷した模様ですわよ。やってくれたな、本当に刺すとはって、魏嬰、アナタ(笑)
江澄は、そのまま去っていきました。
初見の時、ええー、こんなに腹から血が出てて、大丈夫なのー?と思ったんですが。
仙師の世界、全然だいじょぶだったみたいです。ご心配なく♪
待っていた弟子達の元に戻った江澄は言いました。
私の言葉を各世家に伝えよ。
魏無羨が裏切り、各世家を公然と敵に回した。よって雲夢江氏より追放する。
これより雲夢江氏は魏無羨と、完全に縁を切る。
これでいいのよ。もう他にないのよ。
でもその頃、師姐は魏嬰の夢を見ていました。
蓮花塢の桟橋で、遠くの舟に乗る魏嬰を見る師姐。魏嬰は笑顔だけれど、声をかけても手を振っても、師姐のいる桟橋に降り立ってくれることはなく。そのまま通り過ぎて行ってしまうのです。
目覚めると、そこは金氏の屋敷、錦媛堂(きんえんどう)。
金夫人から呼ばれているみたいだけど、師姐は夢の不吉さに不安になっているよ。
温情も、心配してたんだね。
帰って来た魏嬰が、傷を隠して、ジャガイモを買って来たから明日植えよう、肉もあるから食べさせて、なんて言ってるのを聞き流して、じいっと観察。医者ですもの。
でも、どうしても誤魔化したい魏嬰を見て、それ以上は突っ込まず、ジャガイモを持って行っちゃいます。大根に替えて来るって言って。
なんでこんなに温情は大根に拘るのか。なんで魏嬰はそんなにジャガイモなのか。
半分半分にすればいいのに。ジャガイモは腹に溜まるぞ?(笑)
師姐が外に出ると、庭先の小さな池に蓮が植えられていました。
その先では、泥だらけになって作業している若様。
悪い人じゃないんだよねえ。たださ、ぼっちゃん過ぎてちょっとナンだけど。金氏は、後ろ暗い人が多過ぎるのもナンだけど。それを若様がどう考えてるのかってのも、ナンだけど。
師姐に声をかけられて、顔にまで泥をつけた若様、慌ててます(^m^)
でも師姐も、若様が自分のために蓮を植えてくれたのは分かったよねえ。
蓮花塢に戻りたいと呟いて、行こうとした師姐を若様は呼び止めました。
確かにここは蓮花塢じゃないけど、でも私が君のために蓮花塢を造る。
ほんっとにさー、やっとだよー、やっと言えたねえ、若様。
師姐も嬉しそうだよ。子軒(ズーシュエン)って呼んじゃったよー。
そして一月後。
夷陵の茶屋?人だかりの前で講談師が、夷陵老祖は災いである、なんて語ってます。
それを遠くでひとり、お茶を飲みながら聞いてる水色のご仁。
墓荒らしまで、夷陵老祖の仕業になっておる(笑)そんな訳あるか。
でも人の噂というのは、こうして無責任にバカみたいに広まっていくのね。既に温寧は鬼将軍の異名がついています。
魏嬰に会ったこともないだろう講談師の物言いに、藍湛、怒って湯呑をごんっと置きました。
腹を立てて店を出て行くんだけど、道行く人が次々に振り返っていきます。こりゃ、美しさにだよねえ。ふふっ。
と。
藍湛、突然、脚にしがみ付かれました。うっはっ♪
近くでは、野菜売りの店で、魏嬰がジャガイモに芽が出てるよとクレームつけて、値切ろうとしてます。んで、阿苑がいないことに気付く。
急いで阿苑を捜すと、その先に人だかりができてました。
そこにいたのは、阿苑に足にしがみ付かれて泣かれ、すんごい困ってる藍湛。
思わず笑っちゃう魏嬰だよ。てか、これは魏嬰でなくても笑うー♪
藍湛は、周囲のやじ馬に父親と間違われ、私ではないと呟くものの、みんな聞いちゃくれない。抱いてあやさないとダメだろとか責められたり、初めての子なら慣れなくてもしょーがないよなんて慰められてたり。
ほとほと困り果てたところで、さすがに魏嬰が声をかけました。
困り顔からの、顔を上げて魏嬰を認めた藍湛の表情をぜひ、ご堪能ください(^m^)
もーさ、これはさ、恋しちゃってる顔以外の何ものでも…
魏嬰は笑いながら近づき、やじ馬を追い払いました。
夷陵に用か?と言われ、夜狩の途中だと答えた藍湛だけど、これは絶対に、魏嬰を捜しに来たんだと思うぞ?
で、この子はと聞かれた魏嬰。
俺が生んだ。
俺が、生んだ!?
え゛生んだ?魏嬰が?詭道術法って、そんなこともできるん?
とか、本気で考えてそうだったわよ、藍湛(大笑)
必死で笑いを堪える魏嬰の顔よ(^m^)
でも、その後の魏嬰の、役に立つんだか立たないんだか分からない、子供との付き合い方レクチャーを聞きながら、穴のあくほど魏嬰をじーって見てる藍湛ね。カワイイわ~♪
魏嬰は阿苑の気を紛らわすために、近くのおもちゃの屋台を見せて、機嫌の直った阿苑を連れて買わずに行ってしまおうとします。藍湛は、見せておいて買ってやらないのかと驚いて、君はどれが欲しい?って、買ってやるのよね。
躾ってことを考えれば、欲しがるものをなんでも買い与えるのは良くないけど、この場合、魏嬰にはオモチャに割くお金がなかったんでしょね。
木刀と竹とんぼと蝶のオモチャを買って貰って、阿苑はごっ機嫌。スポンサーが誰かも分かっていて、しっかり藍湛の脚にまたしがみ付きます。藍湛も、戸惑い顔ながら、まんざらでもなさそうなんだよね。意外に子供好きだったのか。
という、このシーンも後の布石じゃないかなあ。
後に藍湛は、とても見事に上手に大事に子育てをするんですよ。素敵なカワイイ仙師が育つのですよ。その最中の映像はないんですけどね。
魏嬰が一緒にメシでも食おう、奢るからと藍湛を誘いました。
藍湛、きょとんとしてるのよ、一緒にご飯?え?みたいな。可愛いのよー。
そして次回は、藍湛が乱葬崗を訪れます。
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