鎮魂 31話　夢の束縛　あらすじとネタバレ感想

あらすじ

趙雲瀾（チャオ･ユンラン）は父である趙心慈（チャオ･シンツー）の言動に疑念を抱き、正体を問い詰める。父の体には地星（ちせい）人の獐獅（ジャンシー）が共存していた。地星人との関わりが明るみに出た特調所には非難が殺到する。一方、地界に行った沈巍（シェン･ウェイ）との連絡は途絶えたままだった。そんな折、祝紅（ジュー･ホン）は鴉青（ヤーチン）らに襲われて夢から目覚めることができなくなる。趙雲瀾は祝紅を助けるため、自らも夢の中に入るが…。

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ネタバレ感想

さあ、個人的にものすごく待ってました、パパ趙心慈(チャオシンツー)の秘密。

お前は誰だ。
そう言った所長、ずっと疑っていたみたいです。
話し方や表情、しぐさや癖、以前の趙心慈とは全然違うんだって。
手段を選ばない仕事の鬼が、天下の善行など語るものかって、息子に言われております。

あの銃を向けた所長に、趙心慈は、ではもし私が父親として20年間君を見てきたと言ったら？って。え、そんなに前から？だとしたら「以前の趙心慈とは全然違う」の「以前」っていつのことよ。所長の認識している父親って、いつの時代の趙心慈？20年って言ったら、時々出て来た子供の頃だよね？犬が見つからなくて、半べそだったあの頃？
触れ合いの少ない親子だったみたいだしなあ。

20年前の回想シーン。
うおおっ、高部長が趙心慈の部下として一緒に現場にいるっ！(笑)
2人の持っている銃は普通のですね、アレじゃない。
どうやら追っていた地星人のグループが全滅したみたい。コメカミに銃創があって倒れているのがリーダー格なのかな、自殺だったようだけど。
若い高部長が、地星人に対処するために、今度特別調査所ができるとかって言ってます。

その時、倒れている男のコメカミから黒い影がしゅるーっと出て来ました。何やら衝撃を感じて心臓を押さえる趙心慈。乗り移られたんだね、ここで。
獐獅(ジャンシー)と名乗った黄色い目の存在は、悪人じゃない、乗っ取る気もない、犯罪とは無縁の存在だと言いました。ただ、身を置く場所を必要としているのだそうで。実はとうに死んでいるんだけど、特殊能力で人に寄生して生き続けている地星人なんだと。
人間と地星人とは友好関係にあったと言っているので、相当古い魂なのかなあ。
無理に私を追い出せば、君を傷つけることになるって言うんだけど、勝手に乗り移っといて、それはないだろうって話だわね。

その時、少年所長から電話が入ります。
パパ、仕事は終わったー？
趙心慈の笑顔。まだ奥さんも生きている頃みたいですね。でもさあ、パパ、こんなに優しい顔で息子の電話に出てるんだけど？所長だって、こんな電話を父親にかける子供だったんじゃん。
所長、お母さんの件で頑なになり過ぎて、父親って人を見誤ってない？その事件以来、趙心慈も変わってしまったのかもしれないけど。

今後は共存し、パートナーになる。おまえの知識で私を助けろ。
そう言って、趙心慈は受け入れた訳ですね。

所長は銃を下ろしました。
そんなに前からかよと、思っただろうねえ。そもそも自分の認識していた「父親」は、だいぶ獐獅が混じってたってことなんだもの。

奥さんを亡くした後の趙心慈の変化は、獐獅にも予想外だったようです。
獐獅も地星人なので、同胞を殺したくはなかったけど、意見する余地なんかないくらい、地星人に容赦なくなったと。
奥さんの死後、趙心慈が驚異的な逮捕実績を上げたらしいのは、その容赦ない姿勢と獐獅のお陰だったんですね。

夜尊に対抗するには聖器を集めるしかない、だからと獐獅が言いかけたところで、所長は、オヤジを出せと言いました。

獐獅には憎まれ口を叩かなかった所長、本物の趙心慈になった途端、随分地星人を逮捕してきたが、まさか身内にいたとはって、かなり強い口調です。
忘れてるみたいだけど、教授も楚恕之も地星人ですけどね？

王向陽(ワンシャンヤン)との時、身を挺して守ってくれたことは、趙心慈にも響いたようで、そろそろ本来の自分に戻る頃だと言います。私達の志は同じはず、足枷になる特調所はと言った途端、所長、キレる。足枷とはナンだ！

でも、地星人との関わりが公になった以上、閉鎖は時間の問題なんだって。
誤った世論に扇動されているだけだと所長が言うと、ではお前はその世論を正せるのかって。
うん、こうなったら無理だろうなあ。

何があっても部下を守ると言った所長に、趙心慈は、この騒動の決着はお前が着けるしかない、だが忘れるな、特調所の存続は海星鑑が決めると言いました。
おおお、所長、随便って言わなかったー？

すいませんすいません、陳情令の魏無羨の剣が「随便」って名前なので、ついー♪

親子決裂。
でも、おまえのために私は憎まれ役を買おうって言ってるよ、パパ。
うーん、趙心慈はいつも、これはどっちだ？ってなるし、どっちにしても真意の読めない人だし、解釈が難しいよねえ。

夜尊は特調所を騒ぎの渦中に陥れたものの、所内に侵入できず聖器が奪えないと知って、外からではなく、中から切り崩す、なんて言ってますよ。

さて、ここから先は、祝紅に文句たらったらですので、祝紅好きな方はご注意ください。いやあ、私自身も、こんなにムカつくとは思ってなかったわ。でもこれも、私自身の感想なので残しておきますm(_ _)m

戻って来た所長を待っていたのは祝紅でした。
心配してるんだけどねえ。１人で背負わないでよ、みんなで一緒に戦おうよって、そういうことなんでしょうけどねえ。「言って欲しい」それがこの人の最大のネックなのよ。私達はどうなるのなんて言葉のチョイスもそうなんだけど、ものすごい押し付けなの。それさえなければ少しはマシなんだけどなあ。
所長は言わない。むしろ蛇族と一緒に姿を隠せばいいよ、随便。
所員は俺が守るなんてパパには言う癖に。危険から遠ざけたい一心な癖に。
所長の性格ってとこ以上に、祝紅がしつこく所長スキスキを出し過ぎだから、常に予防線張ってなくちゃいけないメンドクサイ相手だしね。
これ例えば祝紅がさっさと諦めて、だけど所員として必死で食らいついてきたんだったら、対応は違ってたんだろうか。

ちょっとこの先、かなりムカムカしちゃってるので、隠しときます、えへ←

そこへ鴉青が現れました。も少し早く来てくれてもよかった←
所長、あの銃、部屋に置いてっちゃったんだよね。
突然襲い掛かった鴉青は、祝紅にちょいと傷をつけて去って行きます。

海星鑑でも高部長が電話でバタバタ。世論の火消しが出来ません。
どこかに電話して、これ以上は待てないって。特調所閉鎖の指示かなあ。

祝紅を特調所に運び込んだ所長。かすり傷に見えたのに大騒ぎ。まあ、鴉青がつけたものだしね、普通の傷ではないのでしょうが。

翌朝、海星鑑では、趙心慈と高部長。やっぱり特調所閉鎖かな。
パパ、あの銃持って来たんですね、じっとなぞっています。高部長にどうしますかと聞かれて、既に決定したこと、考慮の必要はない、だが私に免じて逃げ道は残せって。

特調所では、祝紅が目覚めなくなっていました。様子を見に近づいた、所長の上着を握りしめて離しません。寝てる癖して。
目覚めない理由を、本人に聞くしかないなって所長。さすがに怪異慣れしてるな。なんらかの力が働いていて、目覚めたくない眠りじゃないか、みたいなところに気が付いてる。
服から手を離そうとしたら、今度は手を握っちゃって離さない祝紅の隣で、所長も眠り始めました。

うおう！前髪のある所長だぞ。何年前でしょうね。
そういえば、最初の頃はこの髪型だったっけ。教授が14話で特調所に入って、15話から分け始めてるんですよねえ。

だけどさっきだいぶムカついちゃったので、身勝手なこの夢には何一つ共感できない…どうしよう。気持ち悪い。

見守る楚恕之や小郭。そこに海星鑑が、特調所閉鎖の知らせに来てしまったみたい。
仕方なく、楚恕之が出ていくことに。
状況が分からないから、急に起こすと危ないと言って、楚恕之は小郭に何やら小瓶を渡し、5分後、所長が目覚めなかったら飲めと。小郭が飲むんかい(笑)

夢の中のあのヒールのエピソードはなんなんですかね。蛇だから元々足はないから、ハイヒールとかで上手に歩けないとかがベース？あなたのために頑張った、じゃないでしょ、振りむいて貰いたいためなんだから、自分のためでしょ。
このまま都合のいい夢の中で一生暮らせばいいじゃん、周囲に迷惑かからないしと私はつい思ってしまうけど、所長は助けたいんだよね。その思いになんて全く気付かない祝紅。あほう。

その頃、地界の天柱にくくり付けられてる教授、所長の異変に気付いております。
何、何か繋がっちゃってるの？あ、長命時計でエネルギー分けたからかな。
そこに夜尊のモヤモヤが来て、趙雲瀾は美しい愛の夢の中にいる、だってさ。魘(えん)公子かって教授。「魘」って漢字自体、悪夢にうなされるって意味らしいですね。
教授、鎖を外そうと力むんだけど、おでことコメカミに、にゅにゅっと血管が浮いて驚いた。

鏡見てキバッてみましたが、おでこになんか全然出ないよー！

起きない所長に、小郭は小瓶の中身を飲みました。
お酒でした(大笑)下戸なのね、で、倒れて夢の中に入り込むという。

祝紅に駆け寄ろうとした小郭、祝紅の力で弾き飛ばされるのですが、その時、楚恕之の傀儡が現れて祝紅を縛り、現実の記憶を見せます。
思い出すのは嫌、起こさないでって言う祝紅。
なるほどね。叔父さん、過保護過ぎると思ってたけど、こんなんだから、いつまでも未熟だって心配されるんだなあ。よっく分かったわ。

愛されなくても、必要としてくれたら、森には戻らない、だって。
なぜ分かってくれないの、引き留めてもくれない、だって。
ほんっと、どうしようー。全く共感できなーいー！生肉と干し肉のとこだけは笑えましたが。

必要とされたかったら、それに見合う自分になって、心から相手が信頼できる、相手の役に立つ唯一無二の人間になるしかないのよ。その上で相手に委ねず、自分の意志と決断で側にいると決めるしかないのよ。
この状況で所長の性格で、どう考えても危険だと分かるのに引き留めるって、それが大慶でもどうだろう？ってところだけど、そういう所長の性格にすら、考えが及んでないもんね？
私を傷つけた言葉はって言うけど、言わせたのはアナタ自身だからね。それを口にしなくてはならなかった所長の気持ちなんて、考えたこともないでしょ？
自分の想いだけを、押し付けて押し付けて押し付けて、こうしてああしてこう言ってって、ねだってねだって強請って、相手の思いなんて全く理解しようとしない人、ほんっと無理。

所長は優しいよねえ。そんなにも痛ましい顔してやるなんて。

どんなに思っても、受け入れられない失恋の痛みは、そんなに何度も何度も当人にしつこく押し付けるんじゃなくて、一人で七転八倒して乗り越えるものでしょーよ。
一度全部ぶちまけるっていう儀式が必要だったのかもしれませんがねえ。

あ、小郭は所長に蹴とばされて既に離脱しています(^m^)
応援してますよ、とか言っちゃってたけど、そんな応援、大迷惑。

いやあ、切ない筈のシーンで、こんなに腹立つとは思わなかった。私みたいなのは少数派なのかなあ。恋する女の子の気持ちが分からん、おばちゃんだからなんでしょか。うーん。でも若い頃からこういうの、できなかったからなあ、私は(聞いてないね)

結局「分かってないなあ、俺はお前が大事だ、特調所のみんな家族だ、区別などない、みんな大事だ」で、ころりと気が晴れたみたいですよ。え？区別して欲しかったから、私だけ特別♪になりたかったから、こんなに大騒ぎしたんと違うのぅ？全部ぶちまけて気が済んで、やっと諦めたってこと？わー、はた迷惑。

所長、目覚める。
祝紅も、目覚める。これ、こっ恥ずかしいよなあ、あれだけ騒いで。
そういや、なんで夢の中に傀儡人形が入っていけたんでしょね。

所長は急いで、海星鑑を止めている楚恕之のところへ。
俺がいる限り、特調所は続けると高部長に伝えろと言って、お役人さん達を帰らせました。

楚恕之に祝紅を傷つけたらどうすると怒る所長ですが、逆に楚恕之から怒鳴られます。
ボスこそ、最近甘すぎると。
ああ、そっか、以前だったらもっとシビアに考えてたかもしれませんね。
楚恕之は、もしこれで所長に何かあったとしたら、祝紅を許さなかっただろうな。

こういうギクシャクも、夜尊の引っ掻き回し計画のうちですか？
はあ、どーにも腹が立って、あたくしとってもカロリー使った気が致します…

　 　
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