あらすじ
郭嘉(かくか)が温県に鄧展(とうてん)を送り込んだという知らせが劉平(りゅうへい)の元に入る。司馬(しば)家が危ないと思った劉平は、自ら司馬懿(しばい)に会いに行くと言うが伏寿(ふくじゅ)に止められ苛立つ。自分の部屋に戻った伏寿だったが、劉平のことが気になり再び会いにゆく。しかし。そこには、劉平の不在を隠そうとする宦官の令寿光(れいじゅこう)がいるだけで…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
「郭嘉がお前を奪い、私を官渡に送る」と楊修は徐福に言ってますが、奪われたっけ?バレたから自由に使えなくなったって話かな。いずれにしても徐福は楊彪からも止められてますので、楊修の言うことは聞きません。
そこへ唐瑛が劉平の似顔絵の話を持ってきました。
司馬懿と手を組んで対策をと手紙みたいなものを渡しますが、楊修は自分の思う通りに動くと手紙を燃やしてしまいます。まあ、そうだろうね、司馬懿に先導させたくはない人だよ。
で、郭嘉には小手先の策は通じないから、郭嘉自身を狙うんですって。
で、こちらはまたジタバタする劉平です。
やって来た伏寿に「司馬懿は陛下よりも遥かに冷静で賢明です」とまで言われてるのに、まぁだ内心のじたばたを丸出しにする男。司馬懿は一刻を争うって感じで急いで都を出て行こうとしたけど、それでも郭嘉に追いつかれて似顔絵を描かされた。それくらい事態は緊迫していたのに、自分には挨拶もナシかなんてちっちゃいところに引っかかってる男。そんなヒマがあるか!もう連絡はしないと誓い合ったことも忘れてるな、これは。
その上、郭嘉が鄧展を温県に送ったと聞いて、司馬懿に伝えないとって、すっかり自分が行く気になって、伏寿に言うんです。仲達の身が危ない。それでも放っておかねばならぬのか?
そうよっ!←伏寿より先に、被せるように言葉が出ましたわ。私が。
伏寿も叫びましたね。
陛下のほうが遥かに危ういのです。
義父の楊俊を助ける助けないの時と一緒ね。それに、あなたが行ってもたいして力にはなれないわよ、当人のほうがずっとしっかりしてるから。
そうしたらまた、自分は操り人形かと言い出しました。それを言えば周囲が譲歩してくれると学びましたか。でもそんなことじゃないんですよ、皇帝としての立場と現状を鑑みた冷静な判断に基づく行動が必要な時なんです。そもそも皇帝は、そんなフラフラと自分の一時の感情で勝手に移動しない。
司馬懿のほうがずっと賢いから大丈夫、下手に行ったら足手纏いになるだけよ。
劉平はいつも、家族が司馬家が心配だと言うけど、ここまでくると心配する自分自身を安心させたいがために、危険を冒して周囲を振り回して周囲に迷惑をかけてるようにしか見えないんですよね。それはただの自己満足です。相手のためなんかじゃない。
司馬懿がもっとちゃんと叱ってくれるといいのに。でもあの人も、劉平にだけは辛辣になれないからな。多少強く言ったとしても、劉平自身が司馬懿には甘えてるから響いてないしさ。
もう少しだけでいいから、早く成長しておくれー
郭嘉は賈詡を呼び出していました。唐瑛の情報を得るためのよう。
袁紹は唐瑛の夫であった劉弁を後押ししてたんですね。なのでそこに繋がりはないのかってところみたい。そして相変わらず、キツネとタヌキの化かし合いみたいな会話をしています。
袁紹を助けた腕利き達っていうのは、やっぱり王越、王子服の流派の人達でしょうかね。でも唐瑛は王越と面識もあったかどうだかみたいな感じだったけどなあ。
さて、劉平はやっぱり冷寿光に協力させて抜け出しました。司馬懿の宿に忍び込み、鄧展が温県に向かった、狙いはお前だって言うんだけど、司馬懿から、狙いはお前だと言い返されて、似顔絵の件を聞かされます。そして司馬家にもそれは伝書鳩で連絡済。ほら、劉平が安心したいだけの訪問だ。その上心細そうに、温県に帰るのか?なんつっちゃってますけど、誰のためだと思ってんだろ。温県にはお前のことを知ってる者が多いから、手を打ちに帰らないとって言ってるでしょ。
そしてやっぱりね、そんな話をしに皇帝がお忍びで来たのかって、この程度だもんなあ、司馬懿も。鄧展ごときでガタガタしてるようじゃなーみたいに、いくつか指摘してくれてましたけど、すっかり甘えた弟顔で聞いてたしさ。このままいけば全く先のない漢王朝、何をすべきか考えておけと、司馬懿に宿題出されてますけど、どうなることやら。
そして不在の劉平のために頑張る冷寿光。
まあ、バレますわな。そして杖刑です。いーい迷惑。
まんまそういう台詞もありましたけと、バレても謝ればいいと思っている劉平の態度も、随分と伏寿をバカにしています。この時の劉平の謝り方といい、伏寿が怒って、劉平の耳を捻るなんて手段といい、明らかに2人の距離が近付いている描写なんだけど、この状況を甘く見過ぎてる身勝手なお子ちゃまのどこに伏寿は絆されてるのか、私には理解できん(笑)
一方、杖刑でひょこひょこ歩いていた冷寿光、ひとけがないのを確認し、すいっと普通に歩き出します。痛み表現は演技でした。冷寿光ー!
そんな冷寿光が訪れたのは郭嘉のところ。あ、あの不肖の兄弟子の話は郭嘉だったかっ。
伏寿に見せる顔とは全然違いますねえ。
となると冷寿光は、ダブルスパイにもなり得る人材ということになる。現状はどっちだろうか。でも結局のところ、立場や役職や出自やなんやかやより、自身の心や情のほうが行動原理としては強いという描き方のドラマだと思うので(じゃなきゃ主人公がここまで情に振り回されてないはず)、冷寿光は伏寿の味方だと信じたいなあ。
張っていた徐福によって、冷寿光の行動はさっぱりとバレます。
やっぱりこの人は火事の時から、劉平は劉協ではないことに気付いてましたね。それでも、郭嘉の元に行ったのは調合した薬を届けるだけで、劉平の秘密については伝えていないと。
伏寿は怒りが収まらないようですが、劉平は許しました。
あっ、理由はやっぱりそこ(^m^)ちゃんと見るところは見てましたか。他の誰でもない劉平が、冷寿光のその心を信じなければ、今までこの人が言ってきたことの全てが嘘っぱちになりますもんね。
そして劉平は「人助け」として楊修を呼びます。なんだなんだ、今度はなんだ?
一方、温県での鄧展。司馬家のお隣さんから、似顔絵貰っちゃいましたねえ。これは「似ている絵」でいいのかな。それにしてもホントに、所謂教養のある人たちの絵心はとんでもないです。みんな上手すぎるよ!
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