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「夢華録」以前視聴途中で後回しにしてしまってたので、改めて。や、なんだ、面白いじゃんっ!

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夢華録
画像出典 百度百科

後回しにしてしまった理由は、ひとえに陳暁(チェンシャオ)。ごめん。
嫌いって訳ではなくって、丁度その頃見始めていた「冰雨火」のほうの役がですな、なんかもう、バイオレンスが過ぎて熱演が過ぎて、見てて気持ち悪くなってきちゃったっていう(笑)
結局「冰雨火」も、途中リタイヤしております。王一博の陳宇にも、いまひとつ嵌れず。
あのドラマの陳暁の演技は、評判いいんですよね?確か。でも良く分からないんだけど、何かが合わなかったのだ、私には。

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目次

所感 ネタバレです

てな訳で、ずっと後回しにしていたのですが、この度、ようやく見終えました。
やー、面白かったよ、後回しにしてたのが勿体なかったわー。

茶坊を営む趙盼児(ちょうふんじ)は、結婚を約束した恋人が高官の娘と婚約したという噂を耳にし、真相を確かめるべく都へ向かうが、その道中、ある事件で知り合った皇城司(こうじょうし)の指揮(しき)使で“生き閻魔”と恐れられている顧千帆(こせんはん)に事あるごとに助けられる。互いの立場をわきまえ距離を保っていた2人だったが、次第に惹かれ合いー? 自身の生い立ちや身分に劣等感を抱き、それを払拭するために人一倍働き、懸命に生きてきた趙盼児。そんな彼女の強さも弱さもすべて受け入れ、全力で支えていく決意をする顧千帆。 ようやく想いが通じ合っても、過去の経験から疑心暗鬼になったり、はたまた浮かれたりと、誰もが経験したことのある恋煩いに共感必至! さらに2人が自分の想いに素直になってからの怒涛の溺愛シチュエーションの数々にはときめきが止まらない! 強く美しい大人のロマンスに夢中になること請け合い!

「夢華録」公式サイトより

上記、引用の内容の通り、日本の公式サイトには、大型ロマンス時代劇なんて言葉が大きく載ってて、そっち押しなんですが、ロマンスよりもテーマとして根底にあったのは、女性の生き方、自立のほうじゃないかなと思います。
メインカップルが大人なので、クドイ甘々が少なくて、たまにあっても大人の色気。それよりも、ヒロイン姐さん、この苦境をどう乗り切る!?の方が面白くて、私にはかなり見易かった。

夢華録
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ただ中盤過ぎで突然、男主の顧千帆(こせんはん)が、腰砕けの臆病者になっちゃったのだけだな、イラッとしたのは(笑)
そこのすれ違いがなければ、大きな苦境からの終局に繋がらないんだけども。
だけどそれまでの顧千帆は、ヒロイン趙盼児(ちょうふんじ)の性格や資質を把握していて、絶望の中にあっても、どうした、奮い立て!とわざと厳しい言葉を投げかけて再起を促すような人だった訳。
なのに、この事実が明らかになればどうせ嫌われるみたいな怖さに囚われてしまって、堂々と対峙出来なくなっちゃう。顔向けができないなんて言い方してたけど、根底にあったのは臆病風よねえ。

や、分かるよ。色恋には慣れてない人だから、そういう状況に自分自身が陥れば、こういうタイプでも、普段の冷静な判断が出来なくなっちゃうってのは。
まあね、ここでするりと彼がその葛藤をクリアできてしまっていたら、余りにも出来すぎな人物になり過ぎてたかもしれないかな。
そしてそこは、腹を括った姐さんの強さで乗り切りました。ふふっ。もう頭が上がらんだろう(笑)

ただ、すれ違ってる間に、代旭(ダイシュー)演じる、池蟠(ちはん)が味方になっていっぱい絡んできてくれてたから、いっか。いやあ、いいキャラだったなあ、池ちゃん。

夢華録
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泣き虫でいばりんぼで、意地悪ばっかするけど、それでも側近達が若様を見捨てず、子供みたいなもんなのでって言いながら、あーはいはいって面倒見てくれるのは、人としていいところもちゃんとあるからだもんね。…多分(笑)単純に、憎めない人なのよね。
この人のドラマは何度目かですが、それぞれ全部、強い印象を残してくれてます。上手いよね、彼。
でも、この全力のおバカぼったんっぷりを先に見てたら、「ホームシック 戻ってきた娘」みたいなドラマでものっけ、笑っちゃったかもしれない(^m^)

顧千帆が皇城司の役付きなので、宮廷のゴタゴタも最初から水面下にはあり、後半はそれがストーリーに大きく絡んできます。そもそもなぜか趙盼児も、皇后の秘密が描かれた絵画の持ち主だったりして。
顧千帆の生い立ちも複雑で、父親とは違う姓を名乗ってて、実の父は宰相になったりもして。

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だけどやっぱり、女子3人のシスターフッド部分のほうが、見どころだった気がする。
拾った男を科挙合格まで支え続けたのに、探花で合格した相手に捨てられた、賢く働き者のヒロイン趙盼児。元は官吏の娘で、父親の罪により賤民に落とされた過去があるので、基本的な教養も備えており、良民に戻れた後も、身分ってものへの複雑な思いを抱えてた。才をある程度隠して、茶房を営んでたんだけど、面倒見のいい姐さん気質だからか、誰もが、なんでまた!?と思うようなあんな男を支えちゃった訳だが。一目見ただけで、あ、気持ち悪い…と思ってしまったわ(笑)←「あんな男」欧陽旭(おうようきょく)。鼻よね、あの人、鼻…

欧陽旭も最初は仕方なかったのかもしれないけど、やり方下手だったというか、従僕?だったじいさんの独断も酷かったのに気付かなかったというか。要するに、最初っからイマイチ情けない男だった訳だけど。でもこういうケースは、科挙周りにはきっと多かったのではないかと思われる。
でもまあ、何も古代の中国だけでなく、普通に現代の日本にだって、成功したら下積み時代の妻を捨てる男はいるよね。
だから「玉面桃花」みたいなのは本当に稀有、偉い男だったんだなあと、改めて思います、あちらの男主、許清嘉(きょせいか)は。

お菓子や料理の腕が確かで、趙盼児の茶房で一緒に働いてた孫三娘は、苛烈な肝っ玉母ちゃんだったけど、ちょいと息子に期待を寄せ過ぎて、夫と息子からそっぽを向かれ離縁されてしまいます。
自分の夢を息子にってのは、分からないでもないけど、あれは息子の躾がなってなかったよねえ。夫がクズだったから、母親の文句を息子に摺り込んでたんでしょうけど。
趙盼児と一緒に東京に出て店を始めてからは、目立たないところで人の好さや懐の深さをだいぶ発揮してくれてました。趙盼児は何でも自分で解決しちゃおうとするタイプだったけど、孫三娘がいてくれなかったら、もっともっと苦しかったはずだよね。
孫三娘の良さを、ちゃんと分かってくれる人がいて良かった。最初は杜長風(とちょうふう)も、欧陽旭の友達として、クソみたいな文句を言いに来てたけども(笑)

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琵琶奏者の宋引章(そういんしょう)は、琵琶の腕だけで世の中渡っていけるほどの名手でありながら、楽妓(がくぎ)で賤民という立場から抜け出すことしか考えられず、なんだかんだと上手くいってるような趙盼児への嫉妬心と対抗意識を抱えて、自分だって!と思ってたんでしょうね、都度、口だけ男に頼ろうとする。
最初の男は言わずもがな、2番目も最初っから眉唾モノでしたもんねえ。
沈如琢(しんじょたく)は「花青歌」の皇太子紀雲の人だったんですが、こちらは鼻じゃなくて目(笑)
あちらで見た時も思ってたんだけど、切れてる?ってくらいなのよぅ。不穏さが見え隠れする目なので、実は悪い人ってのはとっても似合ってました。

ま、そんなだから宋引章は2度も騙されて酷い目に遭い、ようやく覚醒、成長と。
後半は別人のようにしっかりしましたな。最後の最後にも、いい働きをしてくれて。
池ちゃんはきっと、今後は宋引章を追いかけ回すのでしょう(^m^)
池ちゃんと別れた同じ楽妓の張好好(ちょうこうこう)が、宋引章にプライドを砕かれたにも関わらず、助言してくれたのも良かったし、それは宋引章もちゃんと耳に入れたのも良かった。
張好好、いい女だったよねえ。中の人、2002年生まれって、マジか!

夢華録
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あと、忘れちゃならないのが、顧千帆の押しかけ部下?陳廉(ちんれん)でした。
いやー、大活躍でしたね、彼。
最初は手柄を狙って、顧千帆を襲いに来たんだけど、さらっと配下についてしまう(笑)
めっちゃ若い設定で、最初はやたら調子のいい子みたいな感じだったけど、人を見る目はかなり確かだった訳だし機転も利くし、立派なお屋敷持ちで、東京に出てからは顧千帆だけでなく、趙盼児たちの頼もしいサポート役として、なくてはならない人になってました。
葛招娣(かつしょうてい)と仲直り出来て良かったわ。途中、カワイソだったもの。でもそのカワイソ期間に、傷心陳廉が東京を離れていなければ、あの趙盼児の苦境もなかったのよねえ。
あ、陳廉の中の人は、見てないけど「贅婿李佑」で主役を、 葛招娣の中の人は、「紅い結婚」のヒロインですね。

夢華録
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ただラストはなー、ちょっとだけなー。
最後の最後まで欧陽旭がジタバタを繰り返し。ま、破滅するのは目に見えてたけど。
皇后のやらかしを、皇帝や顧千帆が諫め。よく名前は出て来ても、皇后自体にたいした存在感はなかったから、これでもいいとして。
それまで、かなりの存在感を発揮していた顧千帆の実父、簫欽言(しょうきんげん)はどうなったんでしょね。ラスト直前、笑顔で趙盼児を慰めつつ、殺そうとまでしたけど。それをずっと兄貴を敵視してた簫謂(しょうい)が、びっくり、助けてくれたりしたけど。
その後よね。ここの親子、どうなったかねえってのが、気になっちゃったのは私だけでしょうか。最後さー、3分も4分も回想シーン続けるんじゃなくて、一言でこの狸親父に釘を刺すとか、そういうの、ちょっと欲しかったなあ。
どうせあの人は、何事もなかったかのように宰相を続けて、本人も覚悟している通り、次世代に追放されたりする末路なんでしょうが。親子間よねえ。

とはいえ、面白く見続けることができましたよ。
あ、あとね、個人的に古装ドラマで時々見るこういう蛾みたいな化粧が結構好き(笑)
宋引章、似合ってました。

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作品情報

  • 制作 2022年発表 40話(U-NEXTでは46話) 腾讯视频 Netflix
  • 原題 「梦华录」
  • 監督 杨阳
  • 脚本 张巍
  • 撮影期間 2021年2月16日 ~ 2021年7月5日

人物相関図

夢華録
画像出典 公式サイト

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