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「度華年 The Princess Royal」最近よく見る回帰モノだけど、メインカップル双方記憶を残したまま回帰して、早々に互いにそれを知るってのは少ないかも。

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度華年
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張凌赫(ジャンリンホー)と趙今麦(チャオジンマイ)。結構お似合いの2人でしたねえ。
でもさあ、境遇が境遇だから仕方ないとはいえ、ヒネクレ過ぎだよね、ヒロイン李蓉(リーロン)。
対して、裴文宣(ペイウェンシュエン)は、頭はいいのに、結構感情的で時々メンドクサイ(笑)
その辺りが、侍従の童業(トンイエ)と絡めて、コメディタッチで描かれてましたが。

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所感 ネタバレです

2人の間に立ちはだかる?蘇容卿(スーロンチン)は、「想いの温度差」の駿王、陳鶴一(チェンホーイー)でした。哀しい人だったなあ。
「想いの温度差」の時に、怪しくも作れる風貌だから、悪役も似合うはずと思ってそう書いたんだけど、まんまソレでしたね。悪役とも言い切れない役だったけど、腹の中読めない怪しい表情、まー、ぴったり嵌ってたわー。

度華年
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最初は分からないんだけど、この蘇容卿も、李蓉と裴文宣同様、記憶を持ったまま回帰してました。
蘇容卿の境遇が一番、前回の人生では悲惨だったんじゃないかなあ。冤罪で一族皆殺しの上に、自身は宮刑ですからね。元々頑固だったのかもしれないけど、思考が凝り固まってても仕方ないかも。回帰後は、お兄ちゃん、蘇容華(スーロンファ)が、あれだけ寄り添って心配してくれたんだけどねえ。
それでも蘇容卿は頑なに、一家を破滅に追い込んだ李蓉の弟、皇太子李川(リーチュワン)をターゲットにし、彼が即位しないよう策を弄します。

前回は、弟の即位後、裴文宣との関係は最悪のまま、蘇容卿を寵愛して側に置いていたけど、気付けば誰かから毒を盛られていて死ぬことになった李蓉。
弟である皇帝も多分毒かなんかで早々に亡くなり、皇帝派の宰相であった裴文宣も殺されます。
2人は互いに、自分に手を下したのは夫だと妻だと、そう思って死ぬんだけども。
2人の死は、李川と蘇容卿の不幸から繋がっていた訳で、やり直すなら、彼らの運命も共に変えないといけない訳ですな。

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20年前に戻り、やり直している3人は、それぞれの思いの元に、今度はあんなことにならないように頑張ろうとします。
まずはお互い愛し合っていたのに、素直に相手に気持ちを伝えられず、相手の気持ちも確かめられず、誤解が誤解を呼び、要するにコミュニケーション不足が幾重にも重なって、公にも不仲となっていた李蓉と裴文宣が、前回の失敗を踏まえ、気持ちを伝え合えるようになっていく様々。

とはいえ、人々の欲望だの欺瞞だのが、魑魅魍魎みたいに蔓延っている皇宮で育っている上、既に関係が破綻している皇帝と皇后の両親を見て育っている李蓉は、人はまず疑ってかかるべし的な考え方が根強すぎる。なまじ頭が良いだけに、先回りや先読みが多く、それが間違っていても暴走してくっていうね。前回はそれが相当酷かったんでしょう。ただ今回は、それを裴文宣が根気よく止めてくれてました。

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裴文宣も、前回の描写ではすっかり冷めきった夫みたいな感じだったけど、実はずーっと李蓉のことを想っていたのに、どうにも出来なかったみたいで、今回は頑張ろうとする。自分を殺すよう指示したのが、李蓉だったのかもと思ってはいても。
でもひとつだけ、婚約破棄した元許嫁、秦真真(チンジェンジェン)のことだけは、回帰後もあんなに歯切れが悪いのはナンだったんだ?
そもそも李蓉は、前回だって最初は裴文宣を愛していたのに、夫が秦真真に心を残してると思って、嫉妬してヒネたのが不仲の発端。なのにまた繰り返すの?アホか?と(笑)思ってしまったよ。

裴文宣は李蓉が、ちゃんと自分に惹かれてくれてたってことに、まだ気づいていなかったからかな。
回帰後は秦真真から、婚約破棄は自分の意思、あなたの事は好きじゃない的なことを、ズバリと李蓉の前で言われて、李蓉嘲笑う、裴文宣バツが悪い、みたいなシーンで解決してたけども。

気の毒な役回りだなと思ったのは、李蓉の弟、李川でした。
彼は前回、皇太子としての多大な重圧の中で、内心自分は皇帝には向いていない、その上父親は自分を愛していない、なんて様々に苦しみつつ、力を持つ母親の実家上官家との繋がりを強めるため、愛してもいない母の姪、上官雅(シャングワンヤー)を皇后として娶ってた。それも、本当に愛する人、秦真真を側妃として迎えるため政略に応じた訳だけど、男児を産んだ秦真真は、伯父の上官旭(シャングワンシュー)に毒殺されてしまう。

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唯一の味方だと思っていた姉、李蓉も、政治的な観点や体裁ばかりを大事にして、全く自分の心に寄り添ってはくれない。それでも母と姉だけは守りたい、ただ上官家が代表する「世家」という特権階級の力を削がないと、この国はまずいことになる。でも自分は上官家の傀儡皇帝みたいなものと目されている。純真だった頃の目標、北伐も進めたい。なのに何より一番大切だった、愛する人は殺されてしまった。

もーね、心は限界に達し、壊れてった訳ですよ。そして暴君と化した。
その流れで、中立派で民思いで真面目だった蘇家は、皇帝に異議を唱え、恨まれて破滅した。
当時裴文宣は宰相として李川の親友として、ずっと近くにいたから、彼がどうしてそうなってしまったのか、その心模様の様々も分かっていた。

なのに回帰後、裴文宣さ、もっと早く以前の真相を李蓉に全部打ち明けるべきだったでしょーよ。遅いよ(笑)でないと、その間のドラマは生まれなかったんでしょうが。
でもアンタ全部知ってたんじゃん。頭の中、お花畑になってる暇あったら、もっと早く全部暴露しやがれ!お陰で蘇容卿はもう、後戻りできなくなったじゃんかっ!

ええ、30数話目で、あたくし、ちょびっとキレましたわ(大笑)
裴文宣にしてみれば、李蓉との間のライバル蘇容卿なんか、助ける義理はないのかもしれないどさー。
真相をきちんと理解していれば、李川の変化は、自分の責任が相当に大きかったことに、李蓉も早々に気付いたでしょうよ。今回も、無駄に李川を疑わずに済んだでしょうよ。
自分や裴文宣が回帰して行動も考え方も変えたから、関係性も流れも変わってるんだから、ママとお姉ちゃん思いの李川だって、あの状況に陥らなければ闇落ちもしないはずなんだよ。

ただこの李川も中の人、劉旭威(リウシウウェイ)がね、エキセントリックで繊細で、白黒どっちに転ぶがよく分からん感じがにじみ出てる人だったのよ。この子も陳鶴一同様、正邪双方行ける役者さんだねえ。

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相変わらず、ドラマの中の皇帝はみんな、疑心暗鬼が過ぎて、ちょっともう頭がいいんだかバカなんだか分からんよね(笑)李蓉と李川の父親皇帝もそうでした。
皇后の子、李蓉と李川の背後には、皇后の実家、上官家がいるから信じられない。李川はまだ経験の浅い子供だと侮ってるけど、李蓉は賢すぎて怖い。世家ではない寒門出身の側室、柔妃を寵愛して、息子の粛王を可愛がってはいたけど、なぜか粛王に解毒できない毒を盛って殺してしまったりする。訳分からん。

柔妃だって、この人が演じるならただの寵妃ではないなと思ってたけど(←中の人「慶余年」の思轍ママ)、寵愛されてると言っても、出自が卑しい癖にと気分で殴られたりするから、そりゃ、恨むようにもなるでしょ。結果、皇帝に毒を盛って弱らせるし、最終的には直接殺そうとする。
最後には諦めて、李蓉の才を信じて託すけども、お父さん皇帝、かなーり自業自得。

あ、そういえば皇帝付きの宦官、福来(フーライ)は「慶余年」の大宝でしたな。裴文宣の強欲叔父、裴礼賢(ペイリーシェン)は郭保坤(グオバオクン)だったし(^m^)

と、思うまま書いちゃったので、これ、見てない人には全く分からん文章になっちゃったかも。
ともあれ面白かったので、未見の方には是非、オススメです。

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張凌赫は何度目かだったけど、趙今麦は「開端」だけしか見てなかったかな。顔がはっきりしてて圧があるから、地位のある役、似合ってる気がします。

私は、李蓉と裴文宣のすれ違いラブなんちゅーのにはほとんど惹かれず(笑)頑固者の蘇容卿が、どこかで違う道もあるんだってことに気付いてくれーとばかり、願ってしまったよ。無理だろうことは分かっていても。それくらい、陳鶴一が印象的なドラマでした。
あ、あと、とことんいい人だった蘇容華兄ちゃんも。回帰後は別人みたいだった上官雅も。
素敵なキャラクターでございました。

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作品情報

  • 制作 2024年発表 40話 浙江卫视 优酷网
  • 原題 「度华年」
  • 原作 「长公主」墨书白
  • 監督 高翊浚、刘迪洋
  • 脚本 饶俊


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