U-NEXT版、44話の後半から、通常版では多分34話から。
3年前、邱慶之(きゅうけいし)が黄沙峪(こうさよく)で何を経験したかが分かってきます。
あんなところに紛れ込んで実情を知ってしまったら、例えば神都に帰ってどれだけ出世したとしても、あの黒フードたちを許せないと思うんだよねえ。
ちなみに、今月から見放題開放になった「長相思」を見始めてるんですが。やだ、これ、面白い♪
「光・淵」は見終わったんだけど、いまひとつ感想が書けないままなんだよなー。
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所感 ネタバレです
永安閣に捕えられた一枝花は、棺の中に入れられてました。
こういうの「少年歌行」でもあったね。パワーを封じる棺ってことなんでしょうかね。鎖、巻かれてるけどね。
棺を開けた邱慶之に一枝花は、遊びは思わぬ展開になったとヘラヘラ。
邱慶之は、お前を再び捕まえると言ったはずだ、と。黄沙峪で一度捕まえてたってことか?
自分の狙いは、長寿ではなく別のもの、あの短剣のありかが分かったと邱慶之に言われた一枝花は、一気に真剣になります。そんなにあの短剣が大事だったんか。
邱慶之の狙いは権力かと一人で納得した一枝花は、お前は3年前と同じ、少しも成長していないと叫ぶんだけど。
うーん。違うとおもーよ?
ここから、邱慶之の回想です。
黄沙峪で軍功を上げた邱慶之が、将軍に認めて貰おうとすると、将軍は、奴隷の分際でとか、手柄を立てても身分は変わらないとか言い、邱慶之を捕えて抹殺しようとするのよ。
なんで?戦の最中、腕の立つ兵士は一人でも惜しいはずなのに、ここからまず普通におかしい。
草むらの中に連れて行かれた邱慶之は、あっさりと2人の兵をやっつけて武器を奪い、夜の兵営に忍び込んで、将軍と部下の話を盗み聞き。
将軍は部下にもこの戦の理由を話さず、今夜大物が来ること、奴隷兵の武装を解き、全員を葬れと指示。
その大物とは、石棺に入った何か、でした。
石棺の輸送を追った邱慶之は、一行の休憩中に馬を逃がし、兵営を奇襲されたと嘘の報告に走って、そこに残された石棺を守る兵を数人、さくっと倒します。
邱慶之が石棺の蓋をずらした時、戻って来た小隊に襲われ、射られた矢が邱慶之をかすめて石棺に刺さると、その血で、石棺の中身が目覚めてしまったわ。
石棺から見えたのは、言葉を話す、猫科大型獣のような手。
現在、石棺に入れられている一枝花は、おまえには感謝していると言います。
まあ、そうね、あのまま神都に送られるところを、戦の謎を調べようとした邱慶之の血で蘇ったんだもんね。
どんな望みでも叶えようと焦りつつ言う一枝花の首を、ざくっと切りつける邱慶之。
一枝花は致命的な傷を負えば一応失神はするけど、死なないんだなあ。
その血を取って、邱慶之は永安閣のじじい達の元へ。コイツら8人もいるのね。
じじい達は、一枝花の血を分け合って飲み干します。きも。
永安閣も短剣を探してたらしい。
でも邱慶之は、取り引きが済まなければ、一枝花も短剣も渡さないと言うよ。
金吾衛の門からは、同じような石棺が2つ、出て行きます。
1つは一枝花、1つは李餅かな。李餅の石棺は将軍が自ら護送するんですって。
その頃、孫豹以外の明鏡堂は、処刑台の上。
だけどギリギリのところで、兵士に化けた孫豹が現れ、みんなを助けたよ。ほっ。

みんなで兵士たちの鎧を着て、牢獄の中を逃げ回るんだけど、逃げ込んだ場所は、昔、一枝花たちのいた死刑囚の牢獄内だったらしい。
牢獄の中には、以前陳拾と李餅が見たのと同じ、刻印のされている白骨が残ってましたよ。
あの時、永安閣で殿を買って出た孫豹は、数人の仲間を連れて突然現れた徐虎に助けられたんだって。地図を渡され、明鏡堂を助けに行けと言われたと。
なぜ徐虎が明鏡堂の状況を知っていたのか、どう見ても元軍人のような徐虎の仲間は誰なのか。
分からないことは多いけど、まずは自分達の脱出が先決。
そこで物音に気付いた王七。そちらのほうに向かうと、扉を壊して飛び出してきた李餅が。
李餅はすっかり猫目になっていて、錯乱中。
一枝花の呪いの言葉でだいぶメンタルやられてたみたいだけど、明鏡堂のみんなが口々に発する、少卿、仲間ですよって言葉に、ようやく我に返ります。
それでも逃げ出すんだよ、この人。
お話の流れで仕方ないんですが、結構メンタル弱いよね(笑)
それでも、猫パワーで逃げ出した李餅を追って、一応みんな出口を見つけられたっぽい。
で、林の中を必死で李餅捜し。
その頃、邱慶之は皇帝に神獣が現れる、瑞祥が起きる、陛下がお出迎えになり天下に祝意をお示しくださいと奏上してました。永安閣の意向でもあるとか。
異論はないと聞き、感謝いたしますと平伏する邱慶之だけど。
何かある目だなあ。陛下が了承するかどうかに賭けてたみたいな顔だ。
ひとりでトボトボ歩いていた李餅は、雨宿りに入った廃屋で、息子が水鬼に攫われて戻って来ないという盲目のおばちゃんに出会います。
村まで送ってくれと言われて、仕方なく送っていく李餅。水鬼など信じてはいけないと言っても、こんな辺鄙な村の行方不明者など、誰も探してはくれないから、みんながそう言うなら信じるしかないとおばちゃん。
でも村に着いた途端、李餅の目が猫目になってしまい、それを見た村人たちから妖怪だと取り囲まれてしまいます。
そこに明鏡堂。陳拾が腰牌を掲げて、大理寺だ!
間に合ったー。
二度と離れちゃダメだ、一緒に捜査する約束だろ、俺たちは餅さんを見捨てないと、陳拾から小言を貰う李餅。ほんそれ。みんなからも口々に言われる。
ただまあ、李餅がこの動きをしないといけなかったストーリーの流れなんだけど(笑)
別行動の間に李餅が知ったこと。
杜子虚(としきょ)は一枝花を殺すべく、丹薬を作り永安閣を惑わした。永安閣を通じて、一枝花を殺せる短剣を探すために。
でも不老不死の欲に塗れた永安閣は、戦を起こして子墟(しきょ)を滅ぼした。それでも一枝花は見つからず、残っていた少しの風狸の骨を持ち帰った。
この真相を知った李稷(りしょく)は、永安閣に警戒されて葬られ、邱慶之も永安閣に取り込まれた。
李餅もまた、故郷に帰る途中で、永安閣からの刺客に襲われたが、一枝花に出会い猫人間にされた。
杜子虚は密偵だったって話だったけど、この人が探してたのは別に宝の甲冑なんかじゃなかったってことね。国のための密偵なんかじゃなくて、単に儲けたいから一枝花を殺したかった?
李餅はあの時、黒羅刹に致命傷を負わされ、そのまま死んでしまうところだったのを、一枝花に救われたってことよね。猫人間にするのが目的だった訳じゃなく。
毒にやられて昏睡状態だった邱慶之を助けることが出来た一枝花は、単純に命を救うだけってこともできたのでしょうが、わざと猫人間にしたのかな。
とすれば、それを頼んだのは邱慶之でしょ。一枝花は邱慶之の頼みを聞いたけど、邱慶之が救いたいほど大事な人間を猫人間にしてしまったってことでしょ。
それとも、例えばもう亡くなっている人物を蘇らせるためには、そうするしかなかった、とか?

崔倍は、永安閣が既に一枝花を見つけていれば、短剣は邱慶之に渡っていると。
王七は、その場合、邪悪な連中が勝ってしまうと。
憤る阿里巴巴と孫豹だけど、陳拾だけは違うと呟きます。
邱慶之も一枝花も会って知っている、俺の兄も…つまり人間は単純じゃない。
そうそう、それそれ。李餅も心の底では邱慶之を疑い切れてないしね。
疑わしいのは永安閣、一枝花、邱慶之。
永安閣の目的が長寿なのは明白だけど、後の2人の動機が分からない。
一枝花が短剣を見つけたいだけなら、事の真相に行き着くよう我々を誘導する必要はない。
邱慶之も、単に出世だけが目的だとは思えない。
そんなこんなで、ようやく李餅が完全復活。
どうしても、妖怪だと後ろ指さされるのが怖かったらしい。この3年間の苦悩ね。
でも、これだけ心配して側にいてくれる仲間を、やーっと信じられる気になったらしい。大理寺として、真っ直ぐ悪に立ち向かうモチベも復活。
そこに、おばちゃんと村人のおっちゃんが謝りつつ、息子の捜索をお願いしに来ます。
でもここで一番最初に、我々はどんな事件でも捜査しますと言ったのが王七なんだよ、すんごい成長してるよ(^m^)
水鬼の噂は3年前、おっちゃんが村境に兵士の幽霊を見たことから。
でも足跡も、元あった道も消されていて、その後も何も起こらなかった。
それって、兵士の隠ぺい工作じゃん(笑)
でも先日、またこのおっちゃんが仕掛けた網が破られているのと、水の中から頭を出した何かを見た。
だけど、おっちゃんは襲われなかった。
隠れていた兵士たちが、単にお魚を失敬したってことでは?(笑)
で、水鬼を見たと人に話したら、そんなの信じない、自分の目で確かめると粋がったおばちゃんの息子が調べに行き、帰ってこないってのが全貌らしい。
李餅は、妖怪などいない、きっと裏がある、我々の事件とも関係しているかもしれないと、必ず真相を突き止めると約束します。
ここは、あの牢獄から脱出した先にある村だし、3年前は、牢で暴動のあった時期ってことに、崔倍が言及。
なら、元死刑囚だった兵士の生き残りがいたとしても、不思議ではない。しかも彼らは、村人を襲ってはいない。消えたのは1人だけ。
でも彼らは3年間も、どこになんのために、身を隠していたのか。
王七と崔倍は城内の様子を探りに神都へ、残りは老兵の調査です。
その頃、神都では、邱慶之が飛ばした伝書鳩を口笛で呼び込んだ黒フードの人物が。
横顔のシルエットは、じじいじゃない…げ。来仲書(らいちゅうしょ)、生きてた?
李餅達は、3年前に脱獄した老兵たちは、人目を避けて山中に隠れ、水路で物資の調達をし、夜のみ行動していたから、居場所を知らせる松明が鬼火に見えたと推測。
用心深く山中にたくさん仕掛けられている罠を回避しつつ、とある洞窟へとたどり着きます。
その頃、神都に向かっていた王七と崔倍は、神都の門が瑞祥儀式のために閉じられていることを知り、急いでUターン。
李餅たちの見つけた洞窟の中には、広い軍営のような空間が広がっていたけど、既にもぬけの殻で、男がひとり、閉じ込められてました。
あー、これが、おばちゃんの息子か。
息子は興味本位に探しに来たら、本当に男達がいて捕まってたらしい。でも、ただ閉じ込められただけで、食事や布団まで用意されていて、快適だったと。あんなに村では心配してたのに、快適と聞いてシラケる明鏡堂が可笑しい(笑)
男達は大勢いたけど、3日前に全員姿を消してしまったんですって。
息子を助けて村に戻ると、神都の門が閉じられて入れないと王七と崔倍が戻って来ます。
李餅は陛下が危ないと言います。
多分老兵たちは徐虎の仲間、でも徐虎が永安閣と結託するとは思えないと孫豹は言うけど。
邱慶之だって、本当に永安閣と結託しているかどうか、李餅は疑問を持ってはいる。
ただ、永安閣と邱慶之、徐虎、老兵たちが全員グルだった最悪の場合は、ヤツらが陛下を脅して瑞祥の儀式を執り行うことにした可能性がある。
急いで明日の儀式までに神都に戻ろうと考えるみなさん。
李餅はふと、思いつきましたよ。
最初のアレだ。虎と陳拾と共に気球に乗せられちゃった、アレ。
李餅は村人たちに頼んで、気球を作って貰っちゃったよ(^m^)
経験のないみんなが不安がる中、崔倍だけが嬉しそうなのがカワイイ。知識として持っていたものを目の前にほいっと出されて、興味深々の子供みたい。

ここで、どうやって気球をコントロールできたのさ?とか、考えてはいけない(笑)
一応みなさんは気球で神都の中に入り込めました。今回は虎もいないから落下の心配もないし。
目下の目的は2つ。
短剣を探すこと、陛下を守ること。
短剣は李餅が担当し、みんなは陛下を守るために変装するんだけど。
拠点にしたのは、多分一枝花が隠れ家にしてたところなあ。ボロ布がいっぱいぶら下がってるから。
そこでみんなは、李餅の案で、ある服装で宮廷に潜り込むことに。
儀式の日、なにやら奏上文みたいなのを持った陛下を迎えにきた黒フードたち。
永安閣だって名乗ってるけど、ふふっ、明鏡堂だよっ(笑)
割と早々に正体を明かし、少卿からの伝言です、儀式に出てはなりませんと伝えてます。
街中で邱慶之を待っていた李餅が、短剣を出せ、老兵たちはどこだと聞いた時、2人は黒い甲冑の兵達に襲われます。邱慶之まで狙われてるぞ。
物陰に隠れ、邱慶之は李餅に、短剣はない、陛下を守に行けと言いました。
李餅が宮中に急いだ後、残った邱慶之のところにやって来たのは、ぬあー、やっぱりか、来仲書だ、生きてた。邱慶之の伝書鳩の密書は、コイツに読まれてた訳だ。
宮中では、永安閣からの兵士たちが入って来て明鏡堂を捕えようとするけど、傍らから乱入してきたのは、徐虎と老兵たち。邱将軍の命で陛下を守ると。
そういうコトね。邱慶之が老兵たちをこっそり匿って、鍛えてたんだ。徐虎もその仲間だった。
皇帝が、元老を呼べ、事情を問い質すと言った時、李餅が登場。猫目です。
皇帝は全員を拘束し、沙汰を待て、李餅だけ残れと指示。
皇帝は李餅の目をしっかり見ていました。
李餅は毎度のことながら、化け物だと言われるかと覚悟するんだけど、なんのこたーない、皇帝は普通に李餅が妖猫だってことを受け入れている。だからこそ、皇帝の小ささは若返りかと思うんだけどね。
しかも邱慶之は、瑞祥の儀式を上奏した時、全ては永安閣の企みだと知らせる密書を忍ばせてたらしい。
だからこのドタバタは、邱慶之の詰めが甘かったと皇帝は理解してました。
皇帝にとっても永安閣は目の上のタンコブ。処刑できる明確な証拠が欲しいと、皇帝は李餅に、永安閣が3年前、戦で何を行ったか調べよと命じます。
隠れ家では、徐虎の種明かしね。
捕吏の頃から、徐虎は邱慶之の配下で、一旦死を装ったのも、邱慶之の考え。
陸城蝗(りくじょうこう)の本性を暴いた後、徐虎は再び邱慶之の配下に。
てかさ、あの時、李餅は必死で徐虎の潔白を邱慶之に伝えて取引してなかった?そんなことしなくても、邱慶之は百も承知だったのか。それならそうと言ってくれよー!
あの洞窟は、邱慶之の作った兵の養成所。戦の犠牲者だった老兵のために、正義を貫こうとした。
一枝花の第一発見者は、邱慶之だと、そこら辺の話も徐虎が語ってくれてます。
黄沙峪で、一枝花は、偶然滴った邱慶之の血に魅せられちゃったみたいね。
他の兵達を片っ端から倒して血を舐め、これじゃない、これじゃないと。
邱慶之はまず、ささっと身を隠し、正面から一枝花に弓を向けて2本命中させるものの、一枝花は倒れず。3本目を体の前で握り取り、お前を必ず食ってやると。
砂漠の岩場で追いかけっこになるんだけど、瞬時に隣に飛んで来るほどの猫パワーの一枝花を相手にしても怯えず、引けを取らない邱慶之の優秀さったらない。

てか、なんで逃げる邱慶之の隣を並走してるんだ、一枝花よっ(大笑)
でも黄沙峪という土地に関しては、邱慶之の知識が上回っていました。流砂があるんだって。
邱慶之は、一枝花を流砂の渦に誘い込み、自分は縄を繋いだ矢を岩場に打ち込んで、流砂から這い出します。
さすがの猫パワーでも、蟻地獄みたいな流砂からは這い出られないらしく、騙したなとか言うのよ。
自身の存在が、ほとんど反則みたいなものなのに、騙したなて(笑)
そういえば、蔵宝閣でも李餅に、騙したなって言ってたねえ。
だけど邱慶之は、沈んでいく一枝花に縄を投げてやりました。
流砂からは助けてやったんだけど、這い上がって飛び掛かろうとしたところを、スパンと矢で射抜く。
金吾衛の将軍になってからも、何度も李餅を狙ったりしてたけど、この人の弓の腕前はスゴイねえ。
さすがの一枝花も、3本目が命中して、気絶しちゃいます。
と、まだまだ続くんですが。
U-NEXT版はここで46話がお終い。あと2話なので、今回はここまで。
ああ、次回は辛いんだ(涙)
そういえば、今見始めてる「長相思」に崔倍くんが出て来てました。ふふふっ。
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作品情報
- 制作 2024年発表 全36話 爱奇艺 (U-NEXTでは48話)
- 原題 「大理寺少卿游」
- 原作 「大理寺日志」RC
- 監督 王威(尚食)
- 脚本 魏思远、黑玉、姜来

人物相関図

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