閔海(びんかい)で、常遠の罪状証拠を集めていた林任奇(リンレンチー)が一家全員殺害されてしまった事件。犯人である海賊の首領陳紹(チェンシャオ)も、常遠(チャンユエン)には恨みがあるようで、林府にあった罪状の証拠を盗み、都に逃げ込んでいました。
魏知(ウェイジー)は刑部尚書の彭沛(ポンペイ)と共に、調査を任されてしまうんだけど。
バタバタしてるとこ、輪をかけてメンドクサイのもやって来るのダ…
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所感 ネタバレです
秘めた決意を胸に趙淵(チャオユエン)と話した寧弈(ニンイー)は、ポンと魏知のいる前で皇帝に、御史台の任に就きたいと申し出ます。
御史台って、刑罰と法を監察して裁く仕事で各自の利害に絡むから、周囲から恨まれて孤立するんだって。国のための憎まれ役だから、過去の人達は暗殺されたりしたんだね。
更にその経験者は、皇帝の座に就く資格を失うと。
ポンが酷い顔になってる(笑)自ら御史台を希望するなんて、どういうつもりだ?ってか。
寧弈は、心を正して行いを正す、複雑に絡み合う糸も一刀両断しますと言い、承諾を得て退出する際、わざとらしーくポンをねめつけて行きましたよ。宣戦布告ってコトで。
久々の秋明纓(チウミンイン)ママは、魏府を訪れてました。
門前で燕懐石(イエンホワイシー)に、娘の鳳知微(フォンジーウェイ)を迎えに来ただけ、魏知なんて知らないわと言って、帰ってったよ。ただ宣言に来たぞ。
確かに、性別を偽って仕官なんて間違いなく危険だけど。この人だって、あんまし人のこたー言えない。しかも魏知が誕生せざるを得なかったのは、知微が母の罪を被るためだよ?
突き詰めれば、秋明纓も宗宸(ゾンチェン)も、滅んだ国の亡霊に囚われ過ぎてるってとこよね。
とは言え、家族や仲間があんな最期を遂げたら、天盛を恨んで当然と言われれば、それはそう。それでも、今、永らえているのなら他の生き方もあるだろうと思う。どう考えても、2人が進もうとしているその道の先に、明るい未来はない。しかも、身近な人達諸共巻き込むじゃん。
鳳知微の出自がなんであれ、子供世代は解放してくれよ。当時赤ん坊で、大成なんて何も知らないまま天盛で育った子に、亡霊を背負わせるのはどうなのよ。
今まで頑なに隠してきたのなら、完全に切り離してやってくれ、親を自認するなら。
と思ったら、やっぱり秋明纓は宗宸に会いに行ってた。
宗宸は、我々だけでは転覆できないが、知微が内部にいるなら、再興にも勝算が見えて来る、だと。この人も身勝手ね。
宗宸は、それが知微の運命だと言い、秋明纓は、確かに私の娘ではないけれど娘同様、失いたくないと言いましたわ。秋明纓のほうは、母としての感情との板挟みなのね。
やっぱり遺児は知微なんだねえ。
魏知は窓辺で考え込み、胡桃を割ってる南衣と燕懐石が、それを心配しながら眺めてる。
ここ、魏知を思う2人のやり取りがカワイイのよー(^m^)
母に会いたいと言う魏知に、2人は顔を見合わせて黙り込んでしまいます。
魏知は南衣を連れて、昔住んでいた家に行くんだけど、南衣相手に語るお話は、うーん、認識甘いよね。
秋明纓は、官吏を辞めろと強硬な態度。娘のためを思うなら、本当の話をしてくれと言っても、答える気はないと言う。なら、命運を変える唯一の機会だから辞めないって、魏知も涙目で意地を張る。

んーと、この人、自分の命運がどーたらなんて、今まで考えてたっけ?官吏になったのだって、知微の存在を消した後の成り行きだったはず。母が兄の第五夫人を殺すほど、重大な何かを隠してるのはもう確信してるでしょうが。
性別を偽って仕官するなんて、バレたら普通に処刑でしょ?皇帝に可愛がられてるって自認してるから強気だけど、危険と背中合わせって意識はないのかね。為政者の怖さをナメてるよ。
大成云々がなくても、秋明纓が頑なに魏知を認めないのは、とにかくソレを心配してる訳だけど、元はと言えば、この母達の妄執がなければ、魏知もいなかったんだよ?
傷付いた魏知を、不器用ながら慰めようとする南衣が良かったな。自分が傷付けられたみたいな表情してるのが可愛い。自分も涙を流してたのに気付くとことかねえ。
このドラマで、白敬亭(バイジンティン)は知名度もファンも増やしたのではなかろうか。
早速御史台の仕事を始めた寧弈は、いい加減な刑部の記録やポンの態度に切り込むものの、第二と常家がバックにいるポンはふてぶてしい。
寧弈は、陳紹の部下が殺された時に見た男を思い出し、寧澄(ニンチョン)に街中への張り紙を指示します。
皇帝のところには常貴妃が様子窺い。皇帝は貴妃を庇うような物言いだけど。分かってるんだか分かってないんだか。でもこの人も狸だしなあ。
そういえば、常貴妃、絶対どこかで見てると思ったんだけど「猟罪図鑑」の杜城(ドゥーチョン)のお姉ちゃんでしたね。
あ、ポンはもう、あちこちでお見かけしてますが「慶余年」の郭攸之(グオヨウジー)ね。
さて、御史台の件を聞きつけた辛子硯(シンズーイエン)が、めっちゃ怒って駆け込んで来た。
言い合いになるけど、なんだかんだ辛子硯は寧弈を見捨てられないので、あの矢羽根の絵を見て、大悦(ダーイエ)の国境にある小部族が使う弓だと捨て台詞気味に教えてくれました。
それで寧弈が思い浮かべたのは、寧斉(ニンチー)。
やっぱりか。あの人、早々に介入してやらかしたわ。
その晩、常貴妃が待っているのをよそに、皇帝は王才人の元へ。
王才人は、不遇をかこっている間もずっと、毎晩皇帝のためにベッドを温めていたらしく。狸親父もだいぶ絆されてしまった。
王才人は確かに善人で、権力争いとは無縁だけど、その分、後宮で生き抜く才気もないんだよね。ある意味、危うい人でもある。
寧弈に呼び出された寧斉は、母親からの密書をさっさと寧弈に差し出しました。
多分常貴妃に唆されて、母親が書かざるを得なかった文。「必ず陳紹を殺すのよ」
しかもそれは、第二皇子から手渡されたものだと。
第二や常家に利用されたくないなんて言ってても、上手いこと渡り歩こうとしてるしな、この人。
寧弈はちゃんと見極めたんでしょか。一応、この件を追及すれば、王才人もただ放免という訳にはいかないとは伝えてたけど。
魏知は南衣に女装をさせて侍女にし、鳳知微として秋家に向かいます。
あれ、鳳知微でいていいの?皇太子がいなくなって有耶無耶になったの?そう言えば当主の秋尚奇(チウシャンチー)は病死だと公表したんで、それでOKになった?
その頃、天盛には金獅(ジンシー)国の王子、赫連錚(ホーリエンジェン)と使節の占壁(ジャンビー)が来訪してました。
張暁晨(チャンシャオチェン)だっ。ついこの間は黒いテンテー様←「七時吉祥」
赫連錚はだいぶ粗暴な王子なのね。ムチを振りまくって街で暴れてます。
丁度、秋家に向かう鳳知微の馬車とすれ違って、つまらないちょっかいをかけ、鳳知微に反抗され、侍女姿の南衣に蹴とばされで吹っ飛んでるよ(大笑)
でもねえ。これで赫連錚に目を付けられ、否、気に入られてしまったらしいよ、鳳知微。面倒な。
使節の占壁は天盛は初めてではない、雅楽(ヤーロー)が生きていればと口にしてます。この人、寧弈の母親、灔妃(えんひ)と関係があったみたい。雅楽ってのがママの本名ね。
占壁の中の人も、「陳情令」金光善(ジングアンシャン)だぞ、久しぶりっ(笑)
秋家に着いた鳳知微は、秋家に鳳知微がいると知らしめることで魏知は安泰だなんて言ってますが。
早速秋玉落(チウユールオ)とケンカしてて、ちょっと何したいんだか。
常貴妃と第二皇子のところには、韶寧(シャオニン)公主。今度はここがくっつくんか。
占壁を使って寧弈に恥をかかせたいと言う公主は、寧弈は庶子の癖にと恨み言を言うんだけど。
アンタ。それを言うなら目の前の第二皇子も庶子でっせ。なんなら常貴妃も常家の庶子ですぜ。やっぱり相当バカなんだな、この子。こういうのは駒にしかなり得ないねえ。
でもそこで、寧弈が青龍寺に灔妃の位牌を祭っていると知った第二が、公主の計画は話にならないと、自分が動くっぽい。そんな息子に、常貴妃は18年前、手に入れていた灔妃の簪を手渡しました。
占壁は昔、灔妃に会いたい一心で天盛に来たらしい。
じゃあ、灔妃が廃妃になったのって、その騒ぎが直接の原因では?雅楽が生きていればなんて言ってたけど、もしかしてあの男の短慮のせいなんじゃ?公主ですら占壁のことを知ってるんだから。
そうだとしたら、なぜ今、どの面下げて、使節だなんて言ってやって来たんだ?
寧弈は寧斉の使った矢を、箱にいれて第二の元に送り届けることに。
こちらも宣戦布告だけど、それを見た第二は、寧弈排除を強く誓っちゃうんだよ。
更に、賓客が来るから門番を下げさせるよう、寧弈は寧澄に指示します。
寧斉は王才人に会って、あの文の件を確かめてました。
間違いなく、断り切れずに常貴妃に強制されて書いたもの。
息子として寧斉は、母の受けた屈辱を倍にして返すと決意してしまった。目がヤだなあ、この人。
寧弈の待っていた賓客は、陳紹でした。張り紙が功を奏した訳だ。
寧弈は末尾が「楚王為君復仇」となる文を書いたんだけど、陳紹はそれを読み解いて命がけでやって来るほど、知識も度胸もある人でしたよ。なんで海賊のボスなんかしてたん?
自分は罪深いが、今死ねば、林任奇の冤罪も晴れず、閔海の民は苦しみ続けるという元漁師の陳紹。
17年前に閔海に来た常遠は、立て続けに禁海令を発布、漁師は生活の糧を奪われた。民が厳しい増税に喘いでいるところに、更に干ばつが起きた。
その時は、常遠から減税の奏上が届き、皇帝は救済金を出したと、寧弈は第三皇子寧喬(ニンチャオ)から聞いてたらしいんだけど。その施しは、常遠と取り巻きを富ませただけだったらしい。
衙門に助けを求めに行った陳紹の父親は、役人に打ち殺されてしまい、途方に暮れた漁師たちは、海賊に成り下がるしかなかった。
9年後、突然常遠の息子から、配下になって暴れ続けろとの打診があった。海賊対策をし続けても、それでも被害が絶えないと、朝廷から見舞金を貰い続けるってビジネス。陳紹たちには、見舞い金から配分するよと。要するに常遠は、陳紹たち海賊を傭兵として雇ったってことね。
一か月前、林家を皆殺しにし、奏状を全て奪えとの依頼があった。
書斎で林任奇を殺し、奏状を確認していた陳紹は、林任奇が常遠の罪状を調べ上げていたこと、その内容の酷さと林任奇の官吏としての正しさと決意を知り愕然。急いで配下を止めようとしたけど、時既に遅しで、林家を全滅させてしまった。
後悔と自らの罪の重さに、跪いたままむせび泣く陳紹に、寧弈は、常遠とその仲間を一網打尽にしたいと告げます。
第二は、寧弈を排除するために、占壁の骸と父上の協力がいるとか言ってますよ。
全(チュエン)侍医という人物を呼び、大悦の日落(リールオ)族の男は18才になると、純粋な血脈の証として部族の紋様が体に現れるって話を確かめます。
あー。全侍医に薬を処方させて、寧弈は灔妃と占壁との間の子、だから紋様が出てるじゃんってコトにしたい訳だな。
陳紹の案内で、証拠の奏状を引き取った寧澄。第二とポンの配下に襲われたけど、無事、奏状は皇帝の手に。
烈火のごとく怒った皇帝は、常遠に上京の命を出しました。
上手くいったと寧弈はご機嫌だけど、辛子硯はそりゃ楽観的過ぎだと思ってるみたいね。
占壁は第二と繋がっている徐礼部侍郎に、青龍寺の話を聞かされてました。
明日、寧弈が青龍寺にお参りする日だって嘘を。まんまとおびき出される訳だね。
辛子硯夫妻のラブラブっぷりをそーっと覗いて、あの晩の鳳知微とのことを思い出す寧弈。
微笑ましいものを見るというより、羨ましく見てるみたいな顔だ(笑)

いいなあ…
淳于(チュンユー)都督は、辛子硯から常遠の所業を聞き、閔海に攻め込む勢いで憤激してたらしい。亜相の胡聖山(フーションシャン)には寧弈が、常遠が入京する前に悪行を奏上するよう説得したらしい。
寧弈は大物2人も味方だと安心してるけど、辛子硯は、朝臣の半数は常遠に連なると、まだまだ不安げ。
寧弈は姚丞相から届いた文を見せます。
金獅国の使節は大悦の占壁。
この情報は、寧弈にも辛子硯にも届いてなかった。あの徐礼部侍郎は常遠に抜擢されてた人だから、第二の意向で、寧弈サイドには隠したらしい。既に到着してるのに。
青龍寺に赴いた占壁は、そこで灔妃の位牌に跪き、形見の簪を持っていた第二を寧弈と勘違い。簪は占壁からのプレセントだったらしいわ。
大悦の日落族の神女だった雅楽、灔妃は、同じ日落族の占壁の恋人だったんだけど、天盛皇帝との縁談を断り切れずに嫁いだ。それで諦めきれなかった占壁が、以前やらかしてたってことか。
寧弈ママの灔妃は、琅琊榜2にもいたけど、最近見てるなーと思ったら「ホームシック 戻ってきた娘」の怪しい李家の母でしたね。何か裏がありそうな役がお上手。
すっかり騙されて、灔妃は香の調合が得意だったとか話す占壁。
あっ。皇帝がいつも手にして嗅いでいる携帯の塗香入れは、それ?
そこで侍衛に話を聞かれているのに気付いたテイで、第二は、内緒で母を祭っていたのも占壁と母について語り合っていたのも、全て皇帝に報告される、自分の命もあとわずかだと盛大に嘆くフリ。
占壁は雅楽の息子のために、侍衛を殺してしまいました。
そこを、待ち構えていた兵に取り囲まれ、占壁はまんまと捕縛されましたよ。
第二はしっかり自分はその時、ポンの家にいたとのアリバイまで作ってたね。
寧弈は刑部の牢に占壁を尋ねて行きます。
寧弈の印象的な目を見て、占壁はこっちが本物だと気付いたよ。残念。
18年前、お前のせいで母は汚名を着せられ、命を落とした。だがお前はのうのうと生きている。
ほんとそれ。私ですらもしかしてと、うっすら感じたというのに。
おまえと母の間にわずかでも関係がなければ、会いには来なかった。おまえには失望させられた。愚かで粗忽。目の前で死んでほしい。だが死んでも恨みは消せぬ。真実を語れ。
寧弈の剣幕に、占壁は自分の愚かさを認め、話し始めます。
やっぱりこの男は、自分の想いを暴走させて会いに来た訳ね。それがバレて窮地に陥った寧弈ママに庇われて、自分は生き残ったと。へーえ。
第二の策略で今寧弈が危ないなら、雅楽の息子を死なす訳にはいかない、だってさ。
でも寧弈は、母はどんな女子だったと占壁に聞いてたりする。
占壁が、その手を握ろうとするのは、ぺしっと叩く寧弈が可笑しい。ふざけるな、そこまで心を許すものかってな。当たり前。昔の恋人だかなんだか知らないけど、自分の気持ちだけで行動して、相手がどうなるかなんて想像も出来なかった阿呆なんだから。
雅楽は誰よりも美しく、素晴らしい女子だったと言った占壁に、寧弈は、自分が幼い頃、母は笑顔を見せなかったと言います。他の妃に嫉妬しているのかと思っていたけど、そうではなかった、母は苦しんでいたと涙する寧弈。
占壁の前ではいつも温かく笑っていたって。あの世では幸せであるよう願おうって、ほんと、どの口が言う?
寧弈も絶対そう思ったはず。この程度の男に、と。チラリと上目で見てから立ち上がり、なぜ母はお前を忘れられなかった?お前を守るため母は8才の私を捨てた、なぜだ?そう言い残して去って行きます。
寧弈は占壁を守れと寧澄に命じて出てったけど、寧弈が牢に行くのも第二の予測通り。
その上、今度は公主が魏知に対して何かしかけるらしく。もう、この顔見るだけでイラつく(笑)
風見鶏第七も第二に呼ばれて、相変わらずの八方美人っぷりを発揮してました。
寧弈を招いて、あの矢の件は第二の指示で、第七が自らしたことではないと話し、寧弈の誤解を解こうと第二。誤解も何も、寧弈は知ってるし、それを第七も知ってるけど、ま、言わないよね。自分から王才人の文を見せちゃったなんて言ったら、睨まれるし。
第二は、寧弈を招く宴は、魏知に開かせるっていうんだわ。
その足で寧弈の元に向かい、実はですねー的に、ぺらぺら話す第七。
扱いに注意しなければ、弓は己を傷つけるって、あの弓矢の時に言ってたのは、やっぱり第七に釘を刺したつもりだったのね、寧弈。それでも、力がないから従うしかないと第七。
宴は皇子達の疑い解消のため、名目上は、魏知に皇帝が下賜した銘酒のご相伴に預かるってことらしい。
行かなーいなんて言ってる寧弈の狐っぷりもまた、ちょっと分からないよなあ。第七のことも信用はしてないんでしょうが。
秋府を出て、馬車の中で魏知に早変わりする知微。南衣がそこにいても、脱ごうとしてる(笑)
見てもいいかとか言う割に、顔を背けた南衣のドキドキっぷりが伝わってくる顔。カワイイ(^m^)
魏知が急いで戻ったのは、第二の招待状を燕懐石が知らせてくれたからだったのね。
その上もう第二は魏府に来ているという。全く。人んちで勝手に宴を開くと決めて、主のいない屋敷に居座ってるって。
燕懐石に第二の相手をさせた魏知の前に、第七と一緒に寧弈もやって来た。
ええ加減ないつもの会話をしつつ、でもそれで魏知は、今日危ないのは自分ではなく、寧弈だと気付いちゃってるのは確かにすごい。
宴は、魏知の機転でなんとか進むのですが。
へろへろに酔ったふり?の寧弈は魏知の肩を借り、別室で休んでました。
占壁が牢獄で私の助けを待っていると呟いて、眠ってしまった寧弈。
魏知が席を外すと、別の部屋にはなぜか秋明纓と鳳皓。そして公主。あー、2人は人質かよー。
でもさあ、なんでこの人、鳳知微の母と弟=魏知の母と弟で納得してるの?
公主は鳳知微とは一切接点はないけど、第二も知らなかったっけ?
秋尚奇は公に魏知を甥と言い、魏知は秋尚奇を伯父ではなく叔父と呼んでたから、公主は秋明纓を秋尚奇の姉だと思い込んでるだけかな。でもちょっとヒヤッとするよね、これ。
鳳知微姿でうかうか秋家に出入りしてられないじゃん。あっぶなー。
公主は魏知を連れ出し、寧弈に飲ませろと薬を手渡します。命までは取らない、懲らしめるだけだと。
でもしっかりと、いつでもお前の家族を利用できると脅して。
魏知が、薬瓶の中身を自分で飲もうとすると、それを奪って公主が少し自分の口に入れ、死ぬような毒ではないと証明して見せた。でも、何かが起きるものには間違いない。
あー、あれだ、あの侍医の用意した、痣のできる薬かな。
魏知は、今回だけだと、今後家族に手を出すなら命がけで抵抗すると睨みつけるけど。でも、仕方なくやる訳だね。
魏知が寧弈の元に戻ると、寧弈は手製の汁物を所望。
魏知がいなくなった後、手を下せるかって呟いた。
ふむ。ここに来るまでに対策済か。短時間にどこまで調べたんだろうね。
魏知は汁物に薬を混ぜるんだけど、直前で阻止しようとします。その手を押さえて、飲み干す寧弈。
器を取り上げる時、哀しみか諦めかみたいなのが見え隠れする目はさすがだ。飲みながらもじっと魏知を観察してるし。
全てバレていると分かった魏知も、寧弈が帰った後、涙を零して座り込みます。

皇帝は皇帝で、寧弈の命を質に取るようなことを言い、占壁に双生蠱の解毒方法を聞き出そうとしたよ。しかもそれを自分と寧弈ではなく、雅楽が貴妃に嫉妬してかけたと嘘をついて。
その後、寧弈もまた占壁に面会し、双生蠱の話を聞いていました。
日落族の神女は代々毒虫を育てていて、雅楽も自分の血で双生蠱を育ててた。この毒虫を用いられた者同士は、生死を共にする。
思い当たる節バリバリの寧弈は、占壁から、嫉妬から貴妃にかけたと聞かされて笑っちゃった。貴妃に嫉妬なんてしてなかったでしょ、多分、これっぽっちも。
多分余程切迫した状況だったのだろうと占壁。でも解毒法はこの人にも分からないんだって。
寧弈は、母上の大切な人なら、ここから救うために全力を尽くすと伝え、占壁は私のために、危険は冒さないようにと答えましたが。
これもまた、第二の予測通りな訳だよ。
なんだかんだ、寧弈は情義に篤いので、占壁を放ってはおかないだろうと。腹立つなあ。
房にあった楚王府からの料理を、隣の囚人に請われた占壁は看守経由で渡すんだけど。
刑部の牢だからね。看守はポンの手下。料理に毒を振りかけ、食べた隣の男は死んでしまいましたよ。
てかさあ、楚王府からの護衛も牢の外に立ってたのに。全く気付かなかったのね。ボンクラ。
そこに第二が現れた。
あー、占壁が来たせいで、大悦の間者と灔妃が繋がってたと陥れられた事件までも、第二と常貴妃の仕業だったとはっ。
第二は寧弈さえ消せるなら、どんな恥知らずなことてもやれると言います。
寧弈を陥れるために、お前には生きていてもらわなくてはと言われた占壁は、自分がいるせいで寧弈が窮地に陥るのならと考え、自害してしまいました。
でもそれもまた、第二の計略。これだけ言っておけば、占壁は寧弈のために命を捨てるだろうと。
んもー、ほんっと、サイッテーだね。この男。
で、朝堂では赫連錚が大騒ぎ。
占壁がなぜ青龍寺で侍衛を殺したのか、何が起きたのか、なぜ自害したのか、きちんと調べろと。
その侍衛の主に聞けと言われた第二は、事は重大、皇族の醜聞になるかもしれないから、赫連王子には外して貰うと言い出します。
いきり立ってがなり立てる赫連錚。
魏知は、調べは長引くと思われるので、皆に茶を振舞ってもよいかと奏上。許しを得て、その場にいる全員にお茶を振舞い、自分も飲みました。
ここで、寧弈の汁物に薬瓶の中身を振りかけた回想シーンが流れたわ。
魏知はあの薬瓶をまだ持ってたんだな?中身を残して。
もし公主と第二の企みが、命に別状はなく何か症状になって現れるものなら、ここで全員に盛ってしまえばいいってか。
第二は得意げに、自分の作ったストーリーを語り始めます。
占壁が青龍寺で余休という侍衛を殺し、牢で自害したのはある者を庇い、秘密を守るため。
余休は楚王が青龍寺に密かに灔妃の位牌を祭っていたのを知り、殺された。楚王の行いは規律に反する。
自分が占壁と楚王の関係を知ろうと牢を訪れたため、占壁は自害した。
第二は占壁が持っていた特徴的な玉佩を差し出し、占壁は看守を買収して、危機あればこれを持ち金獅へ行けと楚王に伝言を残した。そこまで楚王を案じるのは、父子だから。
日落族男子は18才で、体に純血の証、赤焔紋様が現れる。楚王を確かめてみるべき。
寧弈は割と大袈裟に驚き、嘆くふり?してますが、この人がどこまで気付いていたのか、ものすんごく分かり難い。でもこの驚愕はお芝居っぽいよなあ(笑)
魏知も、あれはそういう薬だったのかと、ならばこれで寧弈を救えると思ったでしょう。
衆目の中で上着を脱がされ、腕を確かめられた寧弈。腕には赤い紋様。
占壁の遺体にも、それがあったと、顧衍(グーイェン)が報告します。
ん?なぜか常貴妃がすんごい勢いで、紗をつけた笠被って走ってますが。なんぞ?
第二とポンが勢いづき、でも慎重に話を進めようとした時。
魏知が手を挙げ、私にも同じ紋様がありますと腕を見せました。
姚丞相にも、胡亜相にも、ポンにも出てたよっ(大笑)
寧弈は立ち上がり、無理矢理第二の腕を見ると、そこにもしっかり赤焔紋様。

すんごい冷静な顔で第二の腕を捻り上げたと思えば、父上、ご明察を、うわーん!な寧弈劇場。
魏知と皇子たちだけ、後で楓昀軒(ふういんけん)へってことで朝堂は解散。
物陰にいた常貴妃。何か文を貰ってたみたいよ。共に滅びの道を行かんとか書かれてる。
あーもう、寧弈は全部分かっていて、更にどうやったのか知らないけど、常貴妃にも同じ薬を盛ってたみたいよ。貴妃、顔に出たんかい(^m^)
皇帝を待つ間、第七は第二に、上手く排除はできませんでしたね、でも第六の面目は潰せました、第六は黙っていませんよ、誰かに罪を被せては?なんて真顔で囁きます。
ほんっと、この人のヤなところ、どんどん露わになってくるわね。第二も、ん?コイツって顔になってやしない?侮って利用してきたつもりだけど、もしかして、と。
とはいえ、どう言い訳すべきか、もうそっちで頭いっぱいでしょうが。
遅れて楓昀軒にやって来た寧弈は、入り口で常貴妃に呼び止められました。
私を追い詰める気ねと言われた寧弈は、私に失うものはない、己の命運さえ選べぬが、死にざまは決められ、その覚悟もある、二兄上に覚悟はおありか?と、傍らの守衛の剣を半分抜いて見せました。
常貴妃にも直接牙を剥いてみた、とな。
常貴妃が笠の紗を上げると、寧弈はその顔を見て、ふふっ、ほほほって、平安貴族みたいな高音で笑い、趙淵に、貴妃さまはお急ぎのようだ、先にお通ししては?だって。
この一瞬で、気の毒なような、だけどキミ達が悪いんだよ?みたいな、スネたような、ざまあ笑いをかみ殺したような、ものすんごくいろんな表情をして見せた、陳坤の顔芸がスゴかったわ。
なるほどね。常貴妃は寧弈からの文を受け取り、自分の顔に紋様が出たことで、息子の計略は大失敗に終わると、急いで走ってた訳だ。
室内に入り、追い詰めるようにたっぷり時間をとって第二に対峙すると、それでも足掻いて優位に立とうとする第二に、寧弈は言います。
私は寧弈、楚王に封じられた。母上は夷爛宮で死に、三兄上は宣化門で血を流し、私は朝堂で衣を脱がされた。いつどこであろうと、必ずその身に返してやる。待っていろ。
矢を送り届けたりはしたけど、これほどはっきりと直接第二に宣言するのも初めてだね。
皇帝が入ってきた途端、寧弈はまた床に横座りになり、嘆き悲しむ演技(笑)
家族を案じる余り、讒言を信じたという第二に、寧弈は、二兄上は周到に用意して占壁の自害を結び付けた、まさかあの酔い覚ましの汁物も、兄上が手を回したのか?と。
第二は、魏知の家での宴そのものを、知らないと言い張るつもりのよう。
魏知もいるんだし、そりゃあ、無理があるわよぅ?
うーん、5話分まで挑戦しようとしましたが、無理だった。
27話から30話まで。
次回はいよいよ閔海の悪党がやって来ます。
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作品情報
- 制作 2018年発表 全70話 爱奇艺
- 原題 「天盛長歌」
- 原作 「凰権」天下帰元
- 監督 沈厳、劉海波
- 脚本 路怡、邹越、蘆菁、王佩、邱永懿
人物相関図

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