無双国士となった魏知(ウェイジー)。スゴイことなんでしょうけど、志もないし成り行きだし、生き延びるために仕方なくなので、それでいいのか感は少し残ります。でもだからこそ、他意のなさが皇帝には気に入られたんでしょうね。
それに、それを言ったら、寧弈(ニンイー)だってそう。第3皇子の汚名回復しか考えてないから、道理は理解していても帝位には執着も覚悟もない。辛子硯(シンズーイエン)とは、かなりの温度差。
そうそう、辛子硯がずっと縦横無尽の大活躍じゃないですか。
でも中の人、他で見たことないんだよなーと思ったら。バラエティでも有名な人だったらしいんだけど、どうやら日本絡みの舌禍事件を起こして、ほぼ封殺みたいなことになってたらしい。2019年に。はあ。惜しいなあ。
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所感 ネタバレです
魏知(ウェイジー)は、陛下から貰った邸宅に移るけど、青溟書院は危険だから燕懐石(イエンホワイシー)も一緒に来いって言う。
燕懐石は、もしかしたら上に動く気配があるのかと聞き、魏知は、動くなら別の者だろうと言い。
あれ、いつの間に燕懐石は、内情ツーカーになってるの?そんなシーンあったっけ?
しかもそんな話を、淳于猛(チュンユーモン)の前で堂々としていて、淳于猛は少し気まずそうな顔。将軍の息子の淳于猛と、姚丞相の息子の姚揚宇(ヤオヤンユー)と、燕懐石。この3人とは、様々通じ合ってるってことで、納得しろ!ですかね。この辺り、カット入ってるんだな?
こういうところにカット入れるんなら、後半のよその国のお家騒動こそ、まーったく、いらなかったと思うんだけどなあ。今、ほとんど見終わっているので、アレはいったいナンだったのさ…と思っているところデス(笑)
そういえば、姚揚宇って「成化十四年」の裴淮(はいかい)先生だったのねえ。いやあ、これも分からなかった。ヒゲかな、ヒゲの有無。
魏知は燕懐石に、私を信じてついて来いと言い、淳于猛はスルー、私も行くと言った南衣には、危険だからやめろと言う。
この線引きがよく分からないぞ?だからこその護衛なのに、これじゃ遠ざけるための言い訳にしか聞こえない。可哀そうに、南衣、思い詰めた顔してるじゃないの。
謁見して碁に付き合わされ、正直に話す魏知。
楚王に助けられて青溟書院に行き、恩返しのために試験を受けた。でも若い馬方に命を救われたので、父親は殺さないと約束したのに、楚王は父親の命を奪った。血浮屠は罪深い。楚王の行動は当然なのだろうが、ならばなぜ殺さないと約束したのか。楚王に恩はあるが、今後関わる気はない。この半年の間に、何の権力もなければ、ただ利用されるだけだと気付いた。権力のある者だけが自由に生きられる。
だけど皇帝は、魏知は賢いが青二才、権力を持つ者ほど自由には生きられない、いずれ分かると言うよ。
帰りがけ、寧弈と辛子硯にばったり。
辛子硯に、今のおまえは敵か味方かと聞かれ、どちらでもない、陛下に仕える臣下だと魏知。
ではもう楚王の力にはなれぬかと更に聞かれて、自分は愚かだから殿下がどんな方で、誰を殺すか分からない、だって。
バッカだなーと思って見てたら、辛子硯が、確かに愚かだ、殺した理由が分からないとはって言ってくれたわ。目で見たものが真実とは限らぬ、殿下がどんな方か、自分の心に問え、と。
んでまた寧弈もさあ、物言いが偽悪的なのよねえ。こっちも素直じゃないから。
最初から殺すつもりだった、珠茵(ジューイン)が殺されたのだからと言う。
じゃあ、なぜ約束したと、そこにやたらと拘る魏知に、約束などしたか?だが約束しても果たせぬことは多い、だってさ。
魏知は、馬方に庇われた約束した、ばっかり言ってるけど、今まで寧弈と珠茵に何度も庇われ命を救われてる恩はどーでもいいのね。寧弈と珠茵の過去も聞いたのに、血浮屠のこれまでの所業も我関せずで。ま、所詮この人はそれ、直接関係ないしね。ただ、自分が約束したことを果たせず、死なせてしまったって、その意地とプライドで怒ってる。自分の感情だけ。
「無辜の命を奪わない」「悪は根こそぎ断つ」の約束だって、血浮屠は「無辜」ではなく、天盛にとって「悪」だった。魏知こそ、約束を守りたくなかったとゴネている。
っていうか、こんだけ第6皇子に噛みつくのだって、仕官した身なら懲罰ものだよ。
皇帝じゃないけど、めっちゃ青いわ。しゃーないのか、まだハタチ前でしたっけ?
皇帝付きになって、自分の思いや意地ではどうにもならないことがあるのを知る布石なのかねえ。
負傷している寧弈の元には、魏知が皇帝からの料理を届けます。寧弈はその場で、毒入りかもしれないからと寧澄(ニンチョン)にあげちゃう。皇帝からなのに疑い深いって言う魏知に、当然だ、疑わなければもう1000回は死んでいたって。こういう寧弈の言葉が、どこまで響いているやら。
更に寧弈も碁に誘い、優勢でいながら、考え過ぎて負けた形を作り、四面楚歌なんだよって話をします。どうやら、皇帝に疑念を植え付けたいみたいで。寧弈は、魏知は絶対に皇帝の前で今日の話をすると踏んでる。
案の定、魏知は寧弈と打った一局を皇帝の前で披露しました。覚えられる人だった、この人も。
皇帝は、楚王府に送っていた金羽衛を引き上げさせることに。それで、誰が寧弈を狙っているのか、確かめたいんだって。
そんな表裏の使い分け、皇帝の元なら、よく学べるかもしんないね。皇帝も、頭はいいし素直だけど世間知らずの青二才を、可愛がって一人前に育てようとしてるみたいだし。自分の駒として。

仲良しのじいちゃんと孫の図(笑)
飲んだくれてる皇太子のところには、厄介な妹が来たよ。何も知らない韶寧(シャオニン)公主。
皇帝から遣わされた陳明(チェンミン)は、皇太子に蹴とばされたりしてる。
公主は全て寧弈のせいだと言い、金羽衛も引き上げたらしいと話します。それを聞いた皇太子は、自分が罪人だと定められたってことではと、妹の前で、まー取り乱す。
血浮屠の自供後、一緒に謹慎になったのに、寧弈のほうだけ金羽衛が撤収したから?皇帝と魏知は金羽衛は警備って認識で話してたけど、皇太子は監視と見てるのね。ま、状況次第でどっちにもなるけど。
謀略を巡らせたのは、父上に認めて欲しかったから、一言、褒められたかった、正当な後継者だと分からせたかった。
ガキみたいに泣き喚いてるけど。この人は根本から間違ってるからなー。出自は嫡男でも、地位は人を陥れて奪い取ったもの。そりゃ、足元グラグラで不安でたまらんでしょうよ。
そんな大騒ぎを、陳明が聞いてるよ。
皇太子は、自分の即位を阻む者は不倶戴天の敵、寧弈、殺してやるぞー!って叫んじゃった。
そこに常海が来て、私に方策がありますと言い、公主が、躊躇うことは何もないと言い。
そこまで聞いて、陳明は出て行きました。
陳明が皇太子の暴言を趙淵(チャオユエン)に報告していいものかどうか迷っているところに、楚王府担当の呉英(ウーイン)が来て、証拠がなくても自分の身を守るために報告するよう促します。
さて、いつも守ってくれる南衣に好きな物を奢ると、町に連れ出した魏知。
んーと、南衣は今どこで何をしてるの?それもカットになってる?ま、いいや。
そこで2人は、青溟書院の雑役と同じ服装の下働きが、殴る蹴るされているのを目撃。
あーそっか、常海の罠に嵌められるのは魏知か。
分かるよ?それがこの人の正義感なんだと。不公平を正すのも仕官した利点とか言ってるけど。
でも、何を思い上がってるんだかと、つい思ってしまったわ。寧弈との齟齬で、意地にもなってたんでしょうけど、このところ私の中で、知微(ジーウェイ)の株はダダ下がっているので(笑)
南衣はここでも、余計なお節介をするのか?って言ったのにね。
常海は、自分の馬車の行く手を雑役が阻んだという形を作り、仕込んだ長吉(チャンジー)という雑役は、魏知に助けられて、常海の計画通りに魏知に引き取られます。
魏知がまた楚王府に食事を届けると、寧弈は布を広げて一心に仕事中。お酒好きの霍老三(フオラオサン)も、その場で料理と酒を分けて貰い、毒入りだぞーなんて冗談を言われながら、喜んでお酒に口をつけながら仕事場に戻ろうとするんだけども。
霍老三、その場で倒れてしまいましたよ。
御膳坊から食事を運び出す時、あの長吉が酒壺を落とし、交換に行った。霍老三が飲んだのは、その酒壺からだった。
霍老三は、寧弈にとっては本音を語れる数少ない大切な仲間の1人だったのに。寧弈の周囲にいれば、いつ誰に毒を盛られるか分からない状況下なのは確かとはいえ。
今回のは明らかに魏知個人の失態だよ。
常海の計略におめおめと嵌ったのは、魏知の浅はかな正義感。素性も分からん男に自分の後悔を重ね合わせて思考停止で取り込むなんて、あり得ない警戒心のなさだし、ある種の慢心よね。
怒りに任せた寧弈は医者の鍼を振りかざし、魏知の目の前に突きつけました。躊躇って止まり、そのまま皇宮に行くと出てってしまう。
当たり前だよ、私の落ち度なんて簡単に言われて、許せるものじゃないでしょうよー。
霍老三の遺体の前に1人取り残された魏知。
霍老三に罪はあったか。正しく無辜の命ではないのか。それを奪ったのは自分だと、充分、考えてくれ。

魏知は急いで寧弈を追い、禁足中だからご再考くださいと土下座。自分にも責があるから、調査させてくれと。
だけどさ、調査も何も、寧澄がもう戻ってきて、魏知が最近雇った長吉は、公主の元にいた人物だと調べがついちゃってた。こんなに簡単に分かることを。長吉の素性を調べるって頭もなかったとは。
寧弈は、誰の仕業が分かっていながら庇おうとしたなと、怒りで倒れそうになってる。
必ず黒幕を見つけて法で裁くと言った魏知に寧弈は、1日の期限を与え、悪は根こそぎ断つ、無辜の命は奪わないと呟きます。
その頃、第3皇子寧喬(ニンチャオ)の件を調べていた顧衍(グーイェン)と姚丞相が、皇帝に報告。
当時、血浮屠が皇帝の学友だった華文廉(ホワウェンリエン)という首輔を殺し、寧喬がそれを調べていた。あの時、首輔の暗殺を命じたのは皇太子だと、血浮屠は供述。皇太子の尻尾を掴んだ寧喬は、巫蠱事件を捏造され陥れられた。表向き、寧喬は袁沖(ユエンチョン)という人物と結託して謀反を起こし、裏切られて計画は露呈、袁沖共々殺されたことになってたけど、袁沖は皇太子に匿われ、閔海(びんかい)州で生きている。
首輔の暗殺も巫蠱事件捏造も寧喬を殺したのも、全部皇太子とバレましたよ。
やはり寧喬は良い息子だったと呟く皇帝。
心優しい子だった、なのに讒言を信じて疑いをかけたのか。幼くして突然母を失い、父の寵愛も失った寧弈を引き取ったのは寧喬。そのような者が謀反を企てるはずはなかった。
皇太子と常遠(チャンユエン)を闇雲に信じた自分が愚かだったせいで、寧喬を亡くし寧弈との間にも溝を作ってしまったと皇帝は後悔してますがねえ。
なんで息子の人となりを見極められないのだろう。まあ、悪いヤツは甘い言葉を吐くからねえ。
あ、ここで出て来た常遠は、常海の本家の狸親父だよ。
趙淵がナイスアシスト。寧弈は寧喬の汚名を晴らすために策を巡らせてきたのだから、その願いを叶えてはいかがですか、と。
今は血浮屠の自供しかなく証拠がないうちは、常家に反撃されると言った皇帝は、引き続き、姚英(ヤオイン)と顧衍に再調査の密命を下します。
魏知は、公主の関与を確かめるため、食事に招いてました。公主のヤな女っぷりは割愛(笑)
公主は、楚王府に運んだのと同じ酒器から、平然とお酒を飲みます。
この人、兄貴のしたことは何も知らないんだって。皇族は苦しいなんて泣いてるけどねえ。罪のない人を陥れて自分が褒められたいって思考に、同情の余地も何もないですよ?
呉英は陳明から聞いた話を趙淵に伝え、趙淵は皇太子の元へ。
陳明の実家に不幸があったので、今後は自分が引き取りたいと言うと、皇太子は、それで納得がいった、実家で不幸があったから消えたのだなと、昨夜から陳明がいなくなってるというよ。
あー、やっちまったな。
魏知は皇帝に毒酒の件を報告。めっちゃ怒る皇帝に、黒幕は常海だと言うと、皇太子との関わりはと聞かれます。そこに証拠はない。
皇太子府では、搬出しようとしていた陳明の遺体を、顧衍の部下が回収。
遺体の手には酒に盛られた毒がついており、それは霍老三に盛られたものと、皇帝に盛られたものと一致。顧衍は皇太子府で毒の捜索に。
皇太子は、魏知を使った策が失敗し、陳明の遺体も奪われ、座り込んでました。
常海と皇太子は、全てを自分が被るとか言い合って抱き合って、なんだかいい話みたいになってるけど。やってることはゴミクズだからね、2人。
皇太子府には、家族を犠牲にしてしまった敵を討つと決意も新たにした顧衍が捜索に入ります。
皇帝の元では、姚丞相が、治水工事の雑役を皇太子が血浮屠に仕立てたと、第5皇子についていた葛鴻英(ゴーホンイン)が供述をしたとの報告。それを知ったせいで、第5皇子趙王も破滅した。
皇帝はようやく、皇太子を宗正寺に入れて審問することを指示します。
そこに辛子硯もいてね、皇帝に、どうして寧川(ニンチュアン)はこうなったと呟かれてる。
皇太子が不在だと帝位争いが起きるから、早々に皇太子を柵立したのに、黙っていれば皇帝になれるのに、なぜこんなに策を弄したのか。
辛子硯は、盗んだ位では安らげぬものと答えました。よしっ。ようやくだ。
皇帝、驚愕だよん(^m^)

既に事情は顧衍が奏上してたみたいね。
顧衍に帰順を促したのは寧弈。大成の遺児を追っていたのも寧弈。
楚王は顧衡(グーホン)を説得し、遺児と共に帰順させようとしていた。でも軍功を焦った寧川は常家軍を従え、遺児と顧衡を崖から落とし、幼い寧弈も負傷させた。
そんなこととは知らない皇帝は、寧弈から盗んだ功で、寧川を皇太子にしてしまった。
これを今まで黙っていた顧衍は、罪に問われないのかしらん?
辛子硯は、当時は建国したてで閔国公常遠の助けが必要だった、血縁の寧川を皇太子としたのは正しかったと言います。
でも皇太子が常家の支持を笠に驕り高ぶらなければ、道を踏み外すこともなかったでしょう。
国が安定した今、新たな皇太子をたて、外戚に過分な権力を持たせないようにすべき。
皇帝に、誰を皇太子にすれば同じ轍を踏まずに済むかと聞かれてしまい、さすがの辛子硯も言い淀みます。自分は口を挟めないと。
ここで寧弈なんて口に出そうものなら、一気に皇帝は寧弈を警戒するもんなあ。
皇帝は、皇太子選びを話題にした者は大理寺送りだって命じちゃう。
んもー、皇帝のおっちゃん、めんどくさーいっ。ワタシ、もう帰ってもいいデスカー?って聞いてるのに、うんと言って貰えない辛子硯がカワイソ(笑)
皇帝に呼ばれて参内する寧弈に、魏知は階段で会ってしまうんだけど。
長年調べて様々理解している寧弈に、何も分かっていない、ぽっと出の魏知が、まーよくもここまで噛みつけるもんだと思う。
今回霍老三が代わりに犠牲になったけど、本当なら死んでいたのは寧弈。そんなことも忘れてたか。それでもこの人、公主や長吉の命も庇ってるらしいぞ。ではなんで常海が公主を使い皇子暗殺を謀るかと言われて、二の句が継げない。
寧弈も忍耐力あり過ぎだわ。いつか常家の手にかかって命を落とすやもしれん、キミが心配だって、嫌味に留めてくれるんだもの。
皇帝はわざと机の上に証拠品や真相の奏上を置きっ放しにし、寧弈の目に入るようにしたね。
全部自分の判断ミスで転がってったと気付いたのに、そちの願いが叶い、満足か?だとよ。
その上、まだですと言った寧弈に、皇太子の首を撥ねれば満足か、それともそちを皇太子にすれば満足かとか。あっほう。そんなことじゃない。
全ては寧喬のためかと聞かれて、そうですと、少し笑顔で答えた寧弈に、どうしてそこまでこだわると聞いて、皇帝は寧弈の笑顔を消してしまう(笑)ほんとーにね、これこそ、おまいう。

は?それ聞く?ほんっとーに分かってねーな?
寧弈は、今は皇帝と臣下か、父と子かと確認し、父と子だと言われて、恨み言を口にしました。
母の死後、8才の時から、自分には寧喬だけが家族だったのだと。皇族には家族の情を求めるなど贅沢だと分かった上で、それでも父上を恨むと。
更に母親の死についても調べたい意向を示すと、皇帝は異様に激高します。
ほー、そこに何かあるのは間違いないのね。
皇太子の破滅を知り、閔海の常遠からの手紙を読んだ常貴妃はほくそ笑んでましたわ。
常家の嫡子だった皇后と違って、この人自身が庶子だったみたいで、最初から歪んでいた模様。
皇太子は常家には皇子のスペアがいると言ってたけど、常貴妃と第2皇子には、皇子と言えども所詮庶子である側室の子っていうのが付き纏ってた訳だ。
皇帝の前では、亡き姉の子、寧川だって自分の子なんて、常貴妃は泣き真似してるけど、常遠からの手紙を第2皇子に渡して、すべきことは分かるとか言うておる。追撃、追い落とし作戦だーねえ。
常遠からの手紙は多分、皇太子切り捨て、でしょうね。
朝堂では、第3皇子寧喬の名誉が回復されました。寧喬は荘毅(そうき)皇太子に追号され、宗廟に皇太子として埋葬することを、寧弈が命じられます。
寧弈の涙と、姚丞相、辛子硯の表情だけは本物でしょうかね。
皇帝は自分の罪を認め、寧川の3つの大罪を公にします。
大成の遺児を殺し、寧弈の功を奪って皇太子になったこと。
密かに血浮屠の残党を配下とし、10数年の間に36名の重臣を殺害したこと。
寧喬に罪を知られ、趙王に命じて巫蠱事件を捏造、寧喬に謀反の罪を着せ、数千名を連座させたこと。
寧川には、皇太子の座を剥奪、庶人に落とし、永久に宗正寺での監禁が告げられました。
だがしかし。
第2皇子が暗躍し始めましたよ。常海を唆して、寧川を宗正寺から脱出させようと画策。
寧川は未だ、皇帝にはいずれ許されると思っていて、そんなことをすれば望みも潰えると慌てるんだけど、第2皇子と常海に押し切られた。常海は第2皇子を人質にして、寧川を連れ出す作戦を強行してしまいます。
その時、第2皇子はわざと、常遠からの手紙を落とすのよ。寧川の自業自得だという内容を。
常家からも見捨てられたと知った寧川は、もう自分には他に術がないと、第2皇子の計略に嵌っちまいました。寧川も常海も、すっかり第2皇子寧昇(ニンション)に、手玉に取られた訳だ。
ってな訳で、勝ち目のない武力蜂起、謀反を起こすことに。
ここで寧弈が皇帝に報告に行くんですが。
先日虎威軍が優れた弩を作った。見に行かれてはどうか。射程は東宮から出て承明殿に届くほど。
これで、寧川が蜂起したからひとまず虎威軍の軍営に避難してくださいって報告になるらしいよ。うっは、庶人には分からんなー(^m^)
でも軍営には公主も連れてっちゃったからね。
この娘、皇帝と寧弈との話を立ち聞きしちゃうんだよねえ。
皇帝は寧弈に、廃太子に自害させろと言ってました。寧弈、笑い出す。
寧川の謀反は国法上、自害も許されないらしいんだけど、皇帝はせめてもの恩情として自害させようとしてるらしい。ただそんな説得、誰にだって難しいことで、特に寧弈に言われちゃー猶更無理って話よ。それはすなわち、寧川の命を寧弈に取って来いと言ったようなもの。
んで、笑った寧弈に皇帝は、玉座のために自分に逆らうのかとか、見当はずれのことを言う。
寧弈は、廃太子を自分が処理すれば皇帝には傷が付かない、常家にも負い目を持たずに済む、無用の皇子の自分がその任にはうってつけだと、皮肉たっぷりに言いましたよ。
皇帝はそれは曲解だって言うけどねえ、どうだかね。
そして、それを盗み聞きしてた公主が皇宮に向かってしまう、とな。
更に、魏知も知らせを受けて、走り出してしまう、とな。
常海の前には顧衍が、承明殿の前でウロウロしていた寧川と公主の前には寧弈が立ちはだかる。
寧弈にとっては、2人一緒なら一気に常家の血筋を葬り去れるから、一石二鳥。
でも公主だけは助けろって皇帝の聖旨を抱えた魏知が、間に合ってしまうのよ。
聖旨に悔しがる寧弈。
その隙に、寧川と公主は承明殿の中に逃げ込んでしまいました。
魏知は頑なに公主に罪はないって言い張るけど、こういう立場にあっての無知は罪。明確に寧川の味方をして利用されてるし、何より常海に、手段は選ばず寧弈を殺せと言ったわよ?甘いよなあ。
それに魏知は皇帝の真意を理解してない。2人を捕縛して陛下に公正な裁きをとか言ってるけど、それをすれば厳罰しかあり得ず、皇帝は自分がその判決を下したくないから、寧弈に寧川の処置を任せたんだぞ?皇帝の意向は、公主の命だけなんだよ。
寧弈と魏知のやり取りも、もーイライラしたわ。おまえの感情論なんざ、聞いてねーよって(大笑)

道徳的に人道的に、人命第一ってのは間違ってない。でも、どんな状況でも、どんな辛酸をなめてきた人に対しても、苦労知らずの甘ちゃんがそれを振りかざす図ってのは、ちょっと「三国機密」を思い出しちゃいました。そういえばあのドラマ、NHKでの邦題は「三国志 秘密の皇帝」になってるんですね。
魏知の言う、未来のことは知らない、ただ見殺しにできないだけって台詞がかなりのフックです。この人は自分が生半可な恩情をかけた公主に、結果的に足を掬われるのよ。ちゃんと因果応報を受けます。だからその場面では、ちーっともヒロインに同情できなくってさ。参った参った(笑)そしてそれを必死で救おうとしてくれるのは、寧弈なんだよねえ。涙ぐましいのよ。
もひとつ、悪は根こそぎ断つって約束を破り続けてきたことを後悔するシーンもあったっけなー。
承明殿の中では、止める公主を振り切って、寧川は玉座に座ってました。
ものすんごい執念だよね。まあ、そもそも器じゃなかったのを、自分も薄々気付いていたから焦ってたんでしょうよ。あさましい。
寧弈から、承明殿と寧川から韶寧を引き離せ、そうすれば韶寧を許すやもしれぬと言われた魏知は、承明殿に入っていき、案の定人質になって、外に出てきます。
ここ描写がなかったんだけど、まさか本気で説得しようとは思ってなかったよね?自分が人質になって、とりあえず2人を外に出す、後は寧弈に任せるっていう目論見の元だよね?さすがに。
魏知の首に剣を押し当てた寧川に向かい、寧弈は小さな弩を向け、咄嗟に向きを変えて魏知の脚を撃ちました。衝撃に膝を付く魏知と、驚いた寧川の隙を狙い、一斉に矢が放たれます。倒れ際、魏知は公主を庇いました。
寧川の棺の前で、趙淵ったらまた、自分の背中を自分で鞭打ってたのねえ。あの指輪を悔いて。
そこに寧弈が入って来て、あなたは無実だと言います。
毒のことは知らなかったとはいえ、寧川からの贈り物を疑わなかった訳ではない。そのような品を贈り、あなたを苦しめた。そんな私は無実ではない。
寧弈が指輪を小鉢に入れてお湯を注ぎ、それを飲み干そうとするのを、趙淵は弾き飛ばしました。
趙淵を皇帝のところに戻した寧弈は、ひとりになって棺に近付き語り始めます。
あなたが一番会いたくないのは多分私だろうが、承明殿の役で私は多くを理解した。
これまでは保身のために戦ったが、権力争いは望んでいなかった。でもこれからは保身に回るのはやめて、正々堂々と朝廷に入ろう。天盛に長き平穏をもたらし、天下の繁栄と太平を保つために。
ここでようやく決意してくれたーと思ったんですがね…
寧弈選手、しばらく後に、またブレます(大笑)
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作品情報
- 制作 2018年発表 全70話 爱奇艺
- 原題 「天盛長歌」
- 原作 「凰権」天下帰元
- 監督 沈厳、劉海波
- 脚本 路怡、邹越、蘆菁、王佩、邱永懿
人物相関図

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