第6話 あらすじ
張叔平が班の平均点で競う形式に切り替えると、章亮は低得点者を班から排除し、高得点者を班に引き入れた。一方、林朝夕は集合写真に写っていた低得点の“キーマン”を救うために、敢えて裴之と別チームになって“キーマン”をそれぞれの班に引き入れる。紀江から“イチゴ世界”のことを聞いた裴之も林朝夕に協力するが、高得点者を集中させたかった張叔平にとっては目障りだった…。林朝夕のことが気がかりな林兆生は、合宿所付近の警備員に転職する。
みるアジア
第6話 ネタバレ感想
朝夕(ジャオシー)は、落ちこぼれた7人を集めて、裴之(ペイジー)、紀江(ジージアン)と自分を含め10人で2班を作ることにします。
1班は朝夕が班長で、陸志浩(ルージーハオ)、余天嬌(ユーティエンジャオ)、姚小甜(ヤオシャオティエン)、邵明琛(シャオミンチェン)。残りは裴之が班長の班。
やっぱり平均点勝負なので、振り分けたね。
裴之は、朝夕と違う班になるのが寂しそうだったけど(^m^)
なぜ頭の悪い私達を助けるの、友達でもないのにと言われた朝夕は、張叔平(ジャンシューピン)のやり方が嫌いだからと答えます。
確かに、それは理由になりますな(^m^)
だけど既に、まんまと自信喪失しちゃってるみんな。
これを励ました上で更に頑張らせるのは、かなり大変そう。
そんな空気を読んだ花巻(ホアジュエン)は立ち上がり、ハリーポッターを読んだかと聞きます。
🧀紀江は花巻と呼ばれているので、花巻使ったほうがいいかな。
花巻は、仲間を連れて威張っている章亮(ジャンリアン)はマルフォイ、張叔平はスネイプ教授、俺たちはグリフィンドールだと言って、みんなを鼓舞しました。さすが中身は23才芸能人(^m^)
出来上がった班とメンバーのリストを集めた張叔平は、んっと朝夕を見ます。
気に入らなかっただろうな。点数の取れる朝夕が選んだメンバーは、多分3層か最下層の子達だったんだろうから。
張叔平は、自分で決めた班だ、責任を負うべき、頑張れと言って図書室に移動。
蔵書の多い図書室の中の、数学に関する本の棚を指した張叔平は、この棚の本がこの一か月のテスト範囲だと言います。相当数あるよ。大人だって厳しいわ、これ。以前渡された教材は、この本たちの索引みたいなもんなんだって。
陸志浩が勉強方法を尋ねると、張叔平は自分で答えず、裴之に、君の方法は?と聞きました。
本棚を確かめた裴之は、小学校で学ぶ数学に関連する本ばかりだと言い、読んだら重点を把握して頭の中で整理する、以上です、だって。
そ、れ、が、みんなはとても一か月じゃ、終わらないって話じゃないの?(笑)
だけど、張叔平も解(シエ)先生も、裴之の答えに満足そう。
知識体系を組み立て、内容を理解し、テストで弱点を見つけ、疑問点を持って授業に出る。
それが目指すべき学習法だと張叔平。
数日間、午前中の授業は短縮となり、選抜テストに向けて、班単位での自習が始まります。
8時までに寮に戻り、10時消灯、徹夜は禁止、ですって。
朝夕は、知識と対応する本の要綱をまとめてメンバーに指示。質問は私か裴之にって。
その裴之は、自習時間もあのビー玉ソリティアを解いてるんだけど、ふと顔を上げて、朝夕を見ています。ふふっ。
本棚のところにいた陸志浩は花巻に、章亮がマルフォイなら、朝夕は誰?と聞いてる。
ま、ハーマイオニーだよね。
君がハリー?と聞かれた花巻は、裴之こそ奇跡の男の子だ、俺は、ロンかな、だって。
でも花巻、ロンはハーマイオニーと結婚するんだぜ?(^m^)これ作者のローリングさんも、ハリーにしようかロンにしようかって、だいぶ悩んだらしいけども。
花巻曰く、陸志浩はネビル・ロングボトムだそうな。
ハリー・ポッターを知らないと分からないでしょうが、落ちこぼれから大成長する子ですな。
その頃、林兆生(リンジャオション)は転職しようとしていました。
朝夕の合宿所の近くに来ちゃうんだよ。心配で近くで見守りたくなっちゃってるんだよ(^m^)
男子の部屋で騒ぐ章亮たちを眺めて、うるさいヤツらだと言いながら裴之の隣に座る花巻。
俺は精神年齢が高いって、その見た目で言うと面白いよ。
というか、この子は本当に芸達者な子役ちゃんだよね。
そしたら裴之は、君も計ったの?何歳?って聞くの。
あちらには精神年齢測定テストみたいなのがあるんか。きっと裴之少年は相当高いんでしょう。朝夕に、アニメ好きなの?と聞かれた時の可愛いロボットのTシャツ着てるけど。
裴之は座り直して、花巻、僕はロンがいいと言いました。
ちょ、聞いてたんだ。ハーマイオニーのダンナはロンだって知ってるっ(^m^)
誰にも言わないから理由を教えてと花巻が聞いた時に、解先生が来ちゃって、消灯になっちゃったけど。
読んでたんなら、中身は23才の花巻にも分かるでしょ。わざと言わせようとしたな?
当初は孤児院の李ママにかなり反抗していた朝夕も、公衆電話から電話して元気だから心配しないでと伝えるくらいは、大人でしたね。
で、ふと、林兆生にも電話してみるものの、彼は出ませんでした。
お風呂から戻った朝夕は、明日のテスト、自信がないと余天嬌が泣いているのを慰めます。
精神的なドロップアウトのお世話もするって、勉強教えるより大変よ、これ。
翌日のテストでは、朝夕班も11位で生き残りました。でも脱落の12位とは平均点0.5点差だって。ひー、ギリギリだ。
ただ泣いていた余天嬌は、55点で最低点。これで完全に気持ちが折れちゃったかもなー。
10日後、中間テストらしいんだけど、規定の人数内で、メンバーチェンジが可能なんですって。メンバーの離脱で5人以下になったら、その班は消滅。で、今度は半数にするんですって。全体奇数なら真ん中の班も脱落。多くても5つの班、25~30人しか残らないってことだ。
更に追い詰められちゃったねえ。
渡り廊下に立つメンバー達だけど、やっぱり点数の低かった余天嬌は気分が悪いといなくなり、姚小甜もすっかりやる気を無くし、邵明琛も、次回必ず脱落するんだから、今のうちに帰りたいと言い出します。
気持ちは分かるけどねえ。でもあの写真には、このメンバーみんな写ってるんだよぅ。
ただ、写真を実現させれば帰れるかもというのは、朝夕の推測でしかないんだけどね。
そこに、公衆電話にかかって来た電話を、余天嬌が受けて、朝夕を呼びに来てくれました。
兆生から電話がかかって来たよー。公衆電話の番号が携帯に残っていて、こりゃ、朝夕だとかけ直してくれる辺り、すっかり気持ちが寄り添っちゃってる。
兆生の、張叔平は無理矢理前進させるが、彼が同じことをされたら1番に脱落する、が可笑しかった。妙に納得しちゃった。
張叔平という男はいわゆる先天主義で、才能を発揮して規則に従ってやれば喜ぶ、規則を破れば終わりなんですって。心が狭い顔をしている、て(大笑)
だけど朝夕は悪口はやめてって、電話切っちゃいました。
食堂に戻った朝夕は、花巻を呼んで、ちょっと離れたところでひそひそ話。
自分達が残っても、このままじゃキーマン達が脱落してしまうと、朝夕は憂鬱そう。
だけど兆生からも何のヒントもなかったし、花巻にもないし。
朝夕は張叔平と話をするつもりらしいけど、大丈夫かねえ。
と、それを見ていた裴之が、2人はいつもコソコソ話してると気にしてます。
陸志浩が、恋人だから♪って言うと、裴之、まさか!って立ち上がっちゃうのよ、カワイイ。
その頃、必死で勉強していた陳成成(チェンチョンチョン)は、章亮にめちゃくちゃ卑劣な提案をされていました。提案じゃないわね、強制だよね。
章亮は既に陳成成を外して、2班の班長の李銘(リーミン)を入れる話をつけているんだけど、2班にトレードする陳成成に、朝夕を追い出せば残れるぞって唆してるんだよ。全く、なんってヤツだ。
一方、裴之もまた、花巻に直に尋ねていました。自分と朝夕と花巻が組めば残れるのに、どうしてこの班分けなのか。僕を避けて何の話をしているのか。何を隠しているのか。
言っても信じないという花巻に、信じるかもしれない、友達だろう?って裴之。
付き合ってるの?と聞かれて慌てた花巻は、誤解するなと、本当のことを話すことに。
君は、パラレルワールドって分かる?
初日に時間通りに来たら、裴之と花巻が既に掃除を終えていたから、朝夕は一人で少し早めに来て掃除してたみたいです。
そこへ、5時52分、時間厳守だ、怠けずに続けていると言いながら、張叔平がやって来ます。
話がしたいと言う張叔平に、私もですと朝夕。
君と裴之は天才だと確信している。
班対抗にしたのは、優等生の班を作り、切磋琢磨させたいから。
でも君たちは、出来の悪い生徒と組む。なぜだ?
みんなと残りたいと言った朝夕だけど、これは選抜合宿だと言われてしまいます。
確かに、あの写真さえなければ、選抜合宿について行けない子が落ちていくのは、普通のこと。ここは一般の小学校の教室ではないからね。
だから朝夕のしていることは、一見、甘っちょろい友情ごっこに見えるし、そもそも晋杯で好成績を残すことが目的の合宿だから、場にそぐわないことを言ってるのは、朝夕のほうなんだよね。
張叔平の立場では、たとえ可哀そうだと思ったとしても、それを出さずにルールに厳格で冷徹な態度を貫くのが役目。可哀そうだと思ってるかどうか分からないし、そのルールと手段がナンだけどさ。
だからなんでこの子は点数の低い子を救おうとするのかって聞きに来るのって、意に沿う決定はできなくても、その真意を理解したいと思っているようにも見える。だって、意見なんて聞かないで強制するだけで、この人には何の問題もないので。単に晋杯に朝夕の点数がどうしても欲しいから、手放したくないのかもしれないけど。
朝夕は、先生の失敗のさせ方は、子供の人生に影響を及ぼしかねないと言いました。
私もそうだった、て。🍓の話をしちゃってるぞ。ただ、今の朝夕は11才の子供だよ。
張叔平にも、小学生が人生を語るかと言われてしまう。
合宿をどうしたいと聞かれ、朝夕は、数学の興味を育てて思考力を鍛えると答えるんだけど、興味レベルで大会を目指すなと言われます。
これもさあ、だいぶ大人の私には、間違ってないと思える。方法は他にやりようがあるだろうとは思うけど。
朝夕の意見は「場」が違う。晋杯関係なく、優秀な子供達を集めて、更なる才を磨かせるのが目的の合宿なら、朝夕の意見は正しい。
だけどこの人、こんなにも目的が明確な合宿を、キミはどうしたいのかと参加者の小学生に尋ねてるんだよね。この態度は逆に驚きでした。これってむしろ、良心的じゃないですか。
張叔平って人は、見た目と態度と中身が違う人かもしれないね。確実に歪みは抱えてそうだけど。
そこに裴之もやって来ます。
最後に張叔平は、2人には来月の大会に出て欲しいと言いました。自分も、ここに残れるか分からんと。
誰の提案でも規則は変えられない、相手が天才でも、と言って裴之に視線を送り、去っていきます。
2人だけになった時、裴之が、大丈夫、🍓世界に戻れるって言うのよ。
君を信じる。誰にも言わない。力になる。
くぅ。朝夕が戻ってしまったら、もう会えないかもしれないのに。
でもこの子なら、2人が🧀に来られたんだから、もしかしたら自分が🍓に行く方法も捜せるかもしれないとか、思ってやしないだろうか。だって、天才だし。
裴之は、君達を戻す、約束するって言うのよー。
どんな世界なの?
ここと同じ。
僕と友達だった?
ええ。
仲が良かった?
どういうべきか。
実は付き合ってたと思ってたんだけど、何も言わずにドイツに行かれちゃって、音信不通とは言えないやな(笑)
合宿所に戻ると、また帰宅者用のカートが待機してました。
李銘の班が空中分解。李銘が章亮のところに行き、4人になってしまったから、帰るしかない、でもあと一回だけでいいからチャレンジしたかったと言う王璐(ワンルー)と曲歌(チューゴー)を、自分と裴之の班に誘う朝夕。2人は写真にいたんだよね。これで2つの班共に、6人体制となりました。
ただ、どうせ脱落するんだからと、邵明琛と姚小甜は次のテストを受けないと言い出し、出て行ってしまいましたよ。前途多難だねえ。
図書室を出て座り込んでいた朝夕を気にして、裴之が来てくれたよ。
引き留めると思ったって言いながら。
朝夕は、大丈夫よ、最悪でも戻れないだけ、口うるさいガンコなあの男に会えないだけ、と強がる。
それを聞いても裴之には、それが兆生のことだとは思わなかったみたいね。
朝夕は、なぜか2つの世界の父は全く違うと言います。
そしたらさ、裴之が驚くべきヒントを口にするんだよ。君が原因では?と。
父さんは僕が生まれて別人になったらしい。父親はそうかも。デジモンみたい、男子モンが進化してパパモンになる。
2人で、パタモン進化、エンジェモン!なんてやって、可愛く笑い合ってるけど。
そういえば、デジモンも日本のコンテンツだよねえ。結構入り込んでるんだな。「開端」の時も思ったけど。
こちらの世界では、兆生は父親に進化してないから、生活も性格も違う。
独り身と子持ちの違いはなんとなく分かっていたけど、こうしてしっかり台詞にされると、まさにと納得します。しかもそれにはっきりと気付くのが11才の裴之だってのがねえ。朝夕は23才だけど当事者だから、🍓と🧀を比べて、自分の父親がなんでこんなヤツなのよーってことしか、頭になかったもんね。
裴之に少し慰められた朝夕は、兆生に電話します。
忙しいと切ろうとした兆生だけど、朝夕の声に元気がないことに気付いて、ネタばらし。
警備員として転職した兆生は、合宿所の隣の郵便室に引っ越して来てました。たかだか一か月の合宿なのに、転職までして側に来てくれるって、自由な人だとはいえ、すごくない?
朝夕は大喜びで飛んでって抱き着くよ。相当不安だったんだわなー。
相変わらず、兆生は、口では思いっきり素っ気ないけどね(^m^)
でもこれで、みんなを脱落させないような糸口がつかめるかもしれません。
裴之少年も事情を知ったし、きっと3人と兆生とで乗り越えて行けるんだろうけど。
章亮の汚い手口がなあ。可哀そうな陳成成は大丈夫だろうか。
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