あらすじ
忠魂(ちゅうこん)丘で璃娘に背中を斬られて倒れた張屏を、自分の屋敷に運んで介抱した蘭珏は、密書にまつわる秘密が外へ漏れるのを恐れ、張屏と彼の友人・陳籌(ちんちゅう)の足止めを図る。従者の旭東(きょくとう)と協力して、何かと言いがかりをつけては屋敷に留めようとする蘭珏に対して、張屏は強く反発する。張屏が「鏡花水月(きょうかすいげつ)」の術を使い、人の記憶を蘇らせることができると王硯に聞き、亡き父と関わりのある異族の女の記憶を取り戻したい蘭珏は、張屏を訪ねて話を持ちかける。
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ネタバレ感想
張屏(ちょうへい)、死んでねえっ!の衝撃から始まる第5話(^m^)
ある意味、箸休め回の様相かな。面白いけど。
特に、張屏と陳籌(ちんちゅう)が仲良く、うんうん、うんうんって、蘭大人に向かって他意なく頷くシーンが、可愛くってツボです(^m^)
ムカムカしつつも、張屏の作った薪割り機に興味津々な蘭大人も可愛い。
ちなみに、あたくし只今、張屏役の宋威龍(ソンウェイロン)くん&「天才基本法」裴之(ペイジー)役の張新成(チャンシンチョン)くん繋がりで「家族の名において」を見てるんですが。海潮(ハイチャオ)パパがいい人過ぎて泣けています。
このドラマ、家族の中での女性、母親の立場に問題アリアリっていうね。この感じは、そもそもあちらのお国柄の問題なんでしょうか。一人っ子政策ってのもあったから、母親は子供を支配することでその存在に依存してっちゃうんだろうか。大陸のみなさんって、概ねかなり感情的に言葉を発する印象が強いけど、んまー、このドラマも強烈です。近所の人も含めて、出て来る大人の女性達が漏れなくみーんな、メンドクサイんだよなー(笑)
ふあー、よく寝た♪っくらいの起き方で、傍らに置いてあった包子をもくもく食べ始める張屏。
蘭大人にしがみ付いてた陳籌は、おま、何しとんの的に、テイッてされてる(^m^)
どうやら張屏の術、鏡花水月は、使うと2日気を失うんですってよ。
てか、陳籌にっくらい言っておきなよね、それー。
張屏は、蘭珏に、璃娘(りじょう)はこの世を去ったのですねと聞きます。
蘭珏は肉親の墓の前で死んだんだから、死に場所を得たんだって言うけど。そういう問題か?
伴月楼の楼主も知夏も、蘭大人が口止め済。
張屏が追ってきたのは、なんで蘭珏が玉を盗もうとしたのかに始まって、殺人まで起きてしまったコトの真相だったんだけどさ。これ以上調べるのは無理になっちゃった。
張屏は、手がかりを断たれ、何の証拠もないから、もう帰ると立ち上がろうとしました。
だけど蘭大人としては、知り過ぎた張屏をもう少し見張っておきたい訳よね。
なんだかんだと言いふらされたら、新たな火種になるから。
と、そこに絶妙なタイミングで旭東(きょくとう)が。
旦那さまの大切な金魚が死んでる、と。
それを聞いて、え、やべやべ…になってるのは陳籌(^m^)
陳籌は、廊下で張屏の診察を待ちつつ、甕の中の金魚に餌をやってた。張屏が死にそうと聞いて、手に掬ってた餌を全部甕の中に投げ入れて、急いで部屋に戻ってしまった。
金魚、食べ過ぎて、浮いちゃったのかー…
旭東は、旦那さまが5年も世話をしたお高い金魚、お前たちに弁償できるような代物じゃないと、陳籌を責めます。
蘭珏は、まーったく知らんぷり。金魚なんか、どーでもいいんでしょ(^m^)
で、充分旭東に責めさせてから、救世主ぶって、弁償代わりに働くか?と言い出しました。
仕方なく2人は、しばらく蘭府で働くことに。
お高い金魚、陳籌は、家族を売り払ったって弁償できないと言ってましたが、ならば2人がちょっと下働きしたところで、どうにもならないでしょ。こんなの引き留める口実だと、なぜ気付かない?(笑)
張屏と陳籌は、薪部屋に案内されます。寝起きも職場もココだってさ(笑)
いっぱい積んである薪を、全て形よく割ってくれ、ですと。
夜遅くまで、2人は薪割りー。
だけど翌朝。
蘭珏と旭東が、いそいそと薪部屋にやって来ると、張屏は部屋の片隅のハンモックで、多分自分で作ったんだろね、書物を広げたまま寝てました。
山のように積んであった薪は、全て割ってあり、それぞれ種類別に括られていて、そこには木材の種類と、煮炊き用として何に向いているとかの但し書きまで付けてある。
どんだけ有能なんでしょうか、張屏くん。
蘭珏の視線を受けて、目が点になってる旭東は、10日はかかる仕事ですと言ってますわよ。
うーん、だけど最初の薪の量考えると、あれを2人で10日ってのは、随分と怠け者の仕事ぶりだと思う。蘭府の下働きは、みんなその程度かい。
そこに戻って来た陳籌が、蹴とばして張屏を起こします(笑)
だいぶ、足あがってました(^m^)
旭東に、これはなんだと分類した紙をヒラヒラさせられた張屏は、薪を使い分けると味が良くなりますと答えます。素晴らしい。燻製用とか煮込み用とか、書いてあったね。
ここまでされたら、蘭大人も褒めるしかなくなったよねえ。
それでも、嫌味を混ぜ込んで褒めてるんだけど、張屏と陳籌にはそんな嫌味、通じやしませんよ。まっすぐ受け取って、満足そうよ。先にも書いたけど、質問されて、得意そうに2人で、うんうん、うんうんと頷くのがカワイイの(^m^)
そういえば、蘭大人、さらっと髪下ろしてる姿は、初めてかな?
そもそも弁償の下働きだし、まだまだ全然足りないのは間違いないんだけど、ご満足なら帰ってもいいかと言い出す張屏。
蘭大人と旭東は、本当に2人で一晩でこれだけ片付けたのかと、疑うことで引き延ばし策。
そしたら張屏、秘密兵器を作り出してましたよ、薪割り機っ。
最初は胡散臭いものを見る目だった蘭大人なんだけど、2人が実践して見せたら、目を輝かせちゃいました(笑)こういうところは、結構素直な子供みたいなのね。
だけど、それを張屏に知られたくなくて、旭東と2人、わざとらしーい、すんっ顔で誤魔化す。いーい大人が。若い挙子相手に。
次は旭東、無理矢理仕事を探し出して、トイレの掃除を任せます。
高等官吏の家なので、トイレにある品々も、庶民の家にはない高級品を使っている模様。
匂いにヘタってる陳籌を助け起こしたりしつつ、平然と働き出した張屏は、それらを一般的なものに変えちゃってます。
てかさあ、トイレになんで棗の実が置いてあるんだろうと思ったら、匂いを嗅がないように鼻に詰めるんですってよっ。あんなデカイの入るんか?なんでまた食べ物?綿球で充分だろうよ。
でも、そんな文化があったとは知りませんでしたよー。匂いを嗅がないように鼻に詰めるなら、口呼吸だよね。臭いところで口呼吸ってのも、なんとなくヤだけど、どうなの?
ってことで、トイレから棗を回収してきた張屏は、それを入れたお粥を作って、みんなに振舞ってました。蘭大人も何してんの?と覗きに行って、ご相伴。美味しかったみたいなんだけど、それはトイレにあった棗だと知って、慌てて吐き出す(^m^)
張屏と陳籌は、何が悪いのか全く分かりません。トイレに置いてあったものだって、壺の中に落ちたものじゃないんだし。庶民はそう考えて、当たり前よ。食べ物は鼻に詰めるもんじゃーありませんよ。
うんうん、キミ達は悪くない。
なんだかんだと、手を尽くして足止めしてる蘭大人のほうが悪いわ。
むしろ、厠用の棗を食べさせたのは、一矢報いた形だわ。
だけどまあ、蘭珏も本気で怒っているというより、難癖つけてるだけの顔よね。旭東に合図すると、旭東が、旦那様を侮辱したとか言い出しますが、さすがに張屏も怒って言い返します。
どこが侮辱か。故意に足止めをしているが、あなたの罪を暴く証拠は何もないので、ご安心を。でも次は見逃さない。
蘭珏は、自分を悪人だと決めつけるなら、なぜ命を救ったと聞くんだけど、張屏の答えは明快です。
璃娘に、罪を犯させるのを止めるため。言外に、決してお前のためではない、みたいな。
いや、言ってないし、そう受け取られることなんて、考えてもいないんだろうけどね。
蘭大人、お前のような奴を初めて見たと呟くくらいには、高官だからと阿りも忖度もしない張屏に、常識をぶち壊されてるんでしょうね。するんっとした蘭大人の顔が、張屏の言動でいろいろ変化するのがこのドラマの楽しみのひとつ(大笑)
じゃあ、いいよ、言いふらさないなら帰ってもと言われた張屏、麺代返せときたっ。
あれほどの事件を経て、まだ麺代かって驚く、一連の蘭大人の顔芸(笑)が好き。
伴月楼では、余分な口止め料的施しは受けないと突き返してたけど、ちゃんと麺代としては返せよってところが、張屏って子なんだねえ(^m^)
5文を貰って、陳籌の手を引いてそそくさと帰ってく張屏ですが。陳籌は陳籌で、ドサクサに紛れて蘭府の書生になれるかもと踏んでたかもしれないねえ。ま、現時点じゃ無理よー。
だけど翌日、蘭珏のところにお茶を飲みに現れた王硯の口から、あららー?な事実が発覚です。
蘭珏と王硯との出会いね。
王硯は、前回出て来た王勤(おうきん)の息子で、ええとこのボン。
10年前の蘭珏は、まだ身分も金もなく、街で書画を売る屋台を出していたらしい。
その屋台を、ええとこのボンが馬で蹴散らしてしまいます。施しだと従者が投げた銀銭みたいなのを拾った蘭珏は、袖を繕う代金だと言って銅銭を返しました。馬上の王硯が自分の袖を見ると、蹴散らした拍子に袖が破れてた。
蘭珏の行為は、大尉の息子を挑発するものだったらしいけども。
でも当時の蘭珏の無謀さのお陰で、王硯は蘭珏に興味を持ち、友達になったんだそう。
これさあ、蘭珏の度胸もそうなんでしょうが、注目すべきは王硯の器の大きさじゃない?
10年前という若さの、ええとこのボンでありながら、なんだ、コイツ、おもしれーヤツ♪で友達になれちゃうんだから。
でもだからこそ王硯には、蘭珏が張屏を、内心では気に入っていることが分かるのね。
蘭大人は、張屏を屈服させたいだけだと言い返してるけど、王硯は、だけどヤツは有能だと認めざるを得ないだろう?ってさ。ほんに。王大人の度量の広さのほうが(^m^)
王硯は、伴月楼の楼主から、張屏の鏡花水月の術の話を聞いていました。それで、その技が蘭珏の助けになるかもと、教えに来てくれたらしい。
蘭府から解放されて、銭湯ですっきりして出て来たところで、蘭珏と旭東にバッタリ会ってしまった張屏の気持ちってどうなんでしょね。何とか高官と繋がっておきたい陳籌は、喜んでるけど。
陳籌に家で話しましょうと言われ、仕方なく蘭珏の前に座る張屏は、読んでる書物が逆さまです。動揺丸出し(^m^)
郭允(かくいん)はどうなったと思うと聞かれた張屏は、剣南等々に流罪でしょって正しく見積もってるみたい。でも蘭珏に、私は罪臣の子、私が陥れられ反撃しなければ、流罪では済まなかったと言われ、ちょっとだけ、ピクッとしたね。蘭大人は、命がけだったのだと。
蘭珏に鏡花水月の術について聞かれた張屏は、あの水器を見せました。
どうやら張屏も出自に何かあるんだね。
みなしごで、師匠に拾われた張屏は、最初からこの水器を持っていたんだそう。本人にも記憶はないけど、この水器だけは心が通じる気がすると言ってます。
ただ、鏡花水月は、術にかける相手が張屏に心の中をさらけ出さないといけない。隠したいことがあって心を開きたくないと、術は無意味。
蘭林を連れて行った女性を捜したい蘭珏だけど、現状それがどうしてもネックで、諦めるしかありませんでした。
ある意味、呑気な箸休め交流回ではあるものの、2人の過去や出自についての小出しがありました。
そして、思った以上に有能な張屏が蘭大人に擦り込まれてく、と。もう無視できない存在になりつつある。
それから20日後。
新たな事件が勃発します。
平康坊にある飛花閣という店で、韋茂(いぼう)という飲んだくれの高名な画家が、断筆の作品にする才芸に優れた官吏の娘を探していたらしい。
何十人も却下されたところで、舞を披露した、戸部尚書の娘、楚啓児(そけいじ)。
煙を使った効果的な演出の舞で、韋茂に気に入られ、絵に描かれた楚啓児だったんだけど、なぜか彼女はその場で、立ったまま亡くなってしまいました。
顔には赤いひび割れ。懐かしい。陳情令の傀儡以来(笑)
そこに苛立った様子でやって来た、蘭珏と旭東。
2人は、その場に礼部龔尚書の孫、龔毓貞(きょういくてい)がいる情報を得て、急いで来たっぽい。
でも既に巻き込まれてるみたいだよねえ。
それもこれも、礼部尚書になって南棟国に行くため。龔尚書に恩を売って推薦を貰うためではあるんですがー。
ここにも、張屏がぐいぐい絡んでいきますよぅ(^m^)
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