あらすじ
時の太子・李頓(りとん)に招かれ、協力を求められた武思月。5年前の襲撃事件の際に宋凉が春秋道を滅ぼし、頭目の逍遥子(しょうようし)を捕らえたと聞き、武思月はある疑問を抱く。逍遥子が今も内衛の密牢に捕らわれていると知って、会いに行くが…。その頃、百里弘毅はわずかな手がかりから家出した柳然の居場所を割り出していた。
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ネタバレ感想
公開初日に、映画「無名」を見てきました。
いやあ、良かった。とっても良かった。語彙がポンコツになってて、フォント変える表現しかできない(笑)
さてさて。
武思月の元に現れたのは、東宮、皇太子の使いだったみたいです。
東宮に招かれた武思月。
ここで皇太子の顔がしっかり映るんですが、おお「鎮魂」の所長パパじゃないのっ♪
皇帝がそこそこの年なら、実子の皇太子もおじさんかー(^m^)しかもこの人、一度皇帝になってて、嫁実家に権力を渡そうとし過ぎて、母親に引きずりおろされてる訳だよねえ。二度目はないって立場でしょうかね。
皇太子は、東宮の者にとってお前は頼みの綱だと言いました。
知らん間に晋王の陰謀の手が延びて、武思月に頼ってきたってとこかな?
その頃、黒兄貴は晋王と会っていました。
高秉燭の件が失敗したと跪く黒兄貴に、晋王は高昇の役立たずめと言います。
既に調査を命じた、脱走に関わった者はただではおかぬ。
いやー、裴諫(はいかん)、大丈夫ー?
でもそれを聞いて黒兄貴は、武思月も関わっていると告げました。
晋王は、それで王登成の捕縛に居合わせたのかと納得、世話の焼ける娘だ、だそうで。
阿月はまだ若く無謀なのです、どうかお許しくださいって、黒兄貴、必死。
高秉燭の逃亡は従兄上にも有利に働く。
奴と太子殿下をこじつけたところで、陛下がどう判断するか分からない。真の下手人を捕えた今、その事実を報告すれば晋王の手柄になる。高秉燭は未だ行方不明だが、大勢で捜索すれば人目を引く、このままなかったことにするのが最も良い。
晋王、それで手を打ってくれたようですよ。
だけど晋王は、武氏の子弟の中で、この兄妹に最も期待していると言います。だから失望させるなと。
釘を刺されちゃってますケドね。
まさに今、妹は、アータが陥れたい東宮に頼られちゃってる最中ですよっと。
東宮は、自分と不仲の晋王に、陛下は宗凉(そうりょう)の審問を任せたと言いました。
何かがあったっていうより、それに対する不安だった訳だ。謀反という大きな事案を任されれば、晋王は必ず私を攻撃する、だって。なるほど、よぉく分かってらっしゃるんですね。
私は誓って宗凉の事件に関わりなどないと言った東宮は、宗凉は無関係な者の名を共謀者として次々に挙げ、あろうことか私を、志をおなじくする友だと言ったと。
うへえ、その危険性があったのか。アイツー、やっぱり死なせておくべきだった?
武思月は、調査の際は証拠を重んじますって言うけど、そんなんは建前だけの人のほうが多いのよ。
東宮も曖昧に笑って、残念ながら証拠の有無は今や重要ではないと言います。
武思月、間違ってはいないんだけど、真っ直ぐ過ぎて杓子定規よね。東宮も、あり、だいじょぶかな、この子頼って…って思わなかったかな(笑)
東宮は、この機会に晋王は、必ず自分を陥れようとすると確信していました。当たってます(^m^)
そして陛下は、宗凉の供述を知りつつも未だ、東宮を呼びつけない。よってここ数日、気が休まらない。
武思月しか頼れる人はいないと言われ、武思月は私では力不足だと言いました。
えー、そんで黒兄貴の名前なんか出さないでよう?(笑)
東宮は、武思月は内衛で陛下からの寵愛も深いから、武思月の取りなしなら耳を傾けてくれるだろうと。ああ、そっちね。捜査の段階ではなく、まずい状況になった時に、陛下に口添えしてくれってことね。
ただ、東宮は確かに昔、宗凉には恩があるので、供述次第では言い逃れができないのだと言います。
それが、あの5年前の件でした。
范州から神都に戻る途中で春秋道の刺客に襲われ、宗凉に救われた。
当時兵部侍郎だった宗凉は、刺客の追撃を任され、10日で数百人を討ち、頭目だった逍遥子を捕縛。以降、春秋道は消息を絶った。その功によって、宗凉は兵部尚書になった。
逃げる東宮の馬車からの視線に、奥の林の中で未だ黒装束と戦う人達が映ってたよ。官兵の白い服装じゃない人達よ。
武思月は、残虐で常軌を逸した春秋道を、宗凉ひとりで滅ぼせたとは思えないと言いました。
逍遥子は今、どこに?
宗凉は掌夏使(しょうかし)って名前まである、春秋道の人物だった。逍遥子は反頭目派に陥れられたのかな?こういう組織の頭目が、自ら犠牲になるってのは、あんまり考えられないしなー。
その頃、家出中の七娘は、アーランに居場所を突き止められていました(笑)膠を買った白粉店を探して、見つかっちゃったらしいよ。
陶家の羊汁を持ってきたアーランは、薬味みたいな粉をふりかけてから、先ほど作らせたから美味しいぞって、七娘に渡します。飲んだら家に帰ろう、だって。
それだけで、七娘、あっさり陥落。
構ってちゃんはねえ、面倒な行動されないように、ちゃんと言い聞かせとく。それが大事(笑)
武思月は李北七を捕まえて、内衛の牢にいるという逍遥子のことを尋ねていました。
李北七、黒兄貴に口止めされてたんでしょうねえ。目が泳いでますわ。ちょろい。
奉御郎でも、会うには陛下の許可がと言うと、芙蓉牡丹令を出されて、もう仕方ない。
逍遥子は内衛の牢の奥深くの密牢で、立ったまま、鎖に繋がれていました。
こういうの、慶余年の肖恩もそうだったけど、トイレとかどうしてるんだろうと毎度思ってしまう(笑)
肖恩はコ汚かったけど、逍遥子は意外とキレイ(^m^)
逍遥子は、27人目が小娘だとはと言います。
既に26人、喋らせようと来ていたってことね。だけどこの人は何も吐かないと。
ふざけた態度の逍遥子に、なぜ春秋道は助けに来ないと聞いても、大業の前には頭目の命などってことのよう。てか、本当に頭目なのかな、この人。
偉そうにコ難しい言い方してるけど、宗凉同様、妖后と呼んでるんだから、その大業とやらは、皇帝暗殺、皇位簒奪でしょ?目的なんか単純よ。その手段を見つけて阻止するのが大変。
烈火により全てを塵にすると言ってるから、こりゃ、爆弾でしょうね。銅がそこで何に使われるのかは、分からないけど。
武思月は、春秋道は滅びていないことを確信します。
でも、手戟の刺客のことを聞いた途端、逍遥子は、あの者は既に死んだと騒ぎだしました。え、なんで?
帰倉鳳、出ずれば天下傾く。
私が望む帰倉鳳は、奴らとは違った。奴らは私を除き、事を成そうとしている。
間違えたのは私か、それとも奴らか。
なるほど。頭目だったのは確かかな。だけど、宗凉含む側近達にしてやられたってことか。
手戟の刺客は、どうやら十六夜と言うらしい。そして「奴ら」のほうの味方なのね。
古に大椿というものあり。西北に生まれ…と歌い出した逍遥子を、武思月は遮って、もっと話させようとするんだけど、これね、大事な情報なんだよね、実は。
全部、歌わせれば良かったんだけど、ま、今の武思月には無理かな。
百里家に戻った七娘は、父親、柳適(りゅうてき)と向かい合っていました。
二郎は率直な人です、失礼があれば私がお詫びを、だそうで。
やはり直接謝らせますと言った七娘を、柳適は必要ないと止めて言いました。
お前の嫁入りの時、私はいなかった、恨んだか?
柳家は代々高官を出す家柄、百里家とはつり合いが取れぬ、私がいれば婚儀はならなかったであろう、当主が不在ゆえ、他の貴族も口出し出来ず、おまえのワガママが通ったって言うんだけどさ。
何度も家柄、家柄と。ま、侯爵家が男爵家に嫁を出したみたいなもんなのでしょうけど。
でも工部尚書は高官よね。百里家ではこの5代以前は、さほどの官職も持てなかったのかもしれないけど、ようやく百里延がそこまで上り詰めたんだし、真面目で陛下からの信頼も篤かったんだから、生きていれば、天堂が完成すれば、陞爵だってあったかもしれない。いわば百里家はこれからの家。性格はアレでも(笑)アーランも天才。ある意味、この結婚は先見の明じゃないの?
今や柳襄(りゅうじょう)は自害した罪人で、柳家はすっかり気勢を削がれた。しかも百里家の当主を殺してる。柳適はアーランを認めつつもキツイこと言ってたけど、家同士云々を言うなら、普通ならそんな柳家の娘、離縁して柳家とは絶縁だと、騒がれても不思議ではないし、あの時アーランに、アンタの弟が父親を殺したと責められても、反論もできない筈よねえ?
七娘が、アーランは無情と言われて本人もそう思ってるけど、無情な人ではないと訴えると、柳適は分かっておると言いました。七娘を捜して、白粉店を18軒も回るなんて、自分でもしなかったことだと。
おお。一応婿、あれから更にちょいと認めて貰えたのね(^m^)
それを聞いた七娘は、え、そんなに捜してくれたの?になって、すっかり、うふふあははの自分の世界(笑)
アーランは、行方不明の高秉燭のことが気がかりで、部屋の中をウロウロしてました。
調べる申非も、未だ行方は分からないと。でも大理寺の者から、宗凉が、証拠もなく次々に有力者を共犯だと言っていることを聞いてきました。
アーランは鋳兵坊で違和感を覚えたんだって。兵器は多かったけど、鋳兵坊への道は細く曲がりくねっていて、大軍を置くには向かない。宗凉は造反の失敗を確実に予測していたはずなのに、大業は間もなく成ると言った。おそらく別の目的があった筈だと。
今の供述も、その目的を隠すための攪乱ってことか。
何か大事なことを忘れている気がする、宗凉は何を企んでいるのかと、必死で考えるアーラン。申非に柳適がいるんだから、今日は七娘と一緒の部屋で寝ないとと言われるんだけど、聞いてねえ(笑)
だけどこんなでっかい陰謀の渦に巻き込まれてる中、うふふあははの嫁の相手は辛いわなー(^m^)
武思月は内衛の書庫で「帰倉鳳」を調べていました。
そこに、王登成が死んだとの知らせが入ります。
翌朝、百里家の前では、柳適を見送る人達。
柳適を心配させないようにってこともあるんでしょうね、七娘がアーランの手を握り、腕に抱き着くと、戸惑いつつアーランも、舅の前でちょびっとだけ微笑んで見せました。
おお、成長しておる。アーランは作り笑顔を覚えた!(笑)
それを見た柳適は、機嫌よく帰っていきました。馬車の後ろにロバさん繋いで。
寂しそうに見送る七娘の手を、アーランはぎゅっと握ってあげてますわよ。
おおお、更に成長しておるー(^m^)
書斎に戻り、文書を見始めたアーランの傍らで、ご機嫌な七娘が片付けを始めるんだけど、アーランの作った天塔の模型を壊してしまいます。
慌てて謝る七娘に気にするなと言ったアーランでしたが、部品を集めながら、何かに気付きましたよ。
内衛に行ったアーランは、李北七から宗凉の討伐ではあなたの功績が大きい、仕官先を探すなら協力しようなんて言われてますが。更に高秉燭と武思月との関係を聞かれたアーランは、気になるなら本人に聞けと、さっくり。うは、平常運転です。李北七、あっけに取られて先を急ぐ(^m^)
中庭では、不良井から押収した武器を整理していました。
アーランは、奩山(れんざん)の銅でできた武器だから重いぞと言われたそれを手に取ります。
てか、李北七。いっくらアーランがヘナチョコに見えても、銅製の刀をただ持ち上げるっくらいできるっしょ(笑)
アーランは重さを確かめて鞘から抜くと、もう一本を申非に持たせて、打ち合わせるように振り下ろします。刀には傷が入ってしまいました。奩山の銅なのに傷が入ったことに驚く李北七。
奩山の黄銅は最高級で容易には欠けない。しかもこれには不純物も多過ぎる。奩山の銅でできた武器ではない。
これ、アーランがいなかったら、誰も気付かなかったってコトかいなー。
武思月は、造反の内容を知る王登成を獄中で死なせるとはって、大理寺の裴諫(はいかん)に抗議してました。
王登成は投獄後、酷く怯えていて、昨夜胸の発作で死んだんだとか。消されたんでしょうかね。
でも致命傷も毒を飲んだ形跡もなく、遺体は既に棺に納めたんですと。罪を全て自供して死んだと裴諫が話している途中で、出て行っちゃう武思月。
アーランは自宅で地図とにらめっこ。
龍門の渡し場が、銅が盗まれた場所。臨川の件で、最初は贋金に使われたと思っていたけど、それは偽装で、不良井に渡って武器になったと思っていた。でもそれもまた偽装。
アーランは、奩山行きを決意したよ。密告者、林仲親子の故郷へ。
武思月はぼんやり町を歩いてました。気配に気付いて、期待たっぷりに振り返ると、また七娘。
もーね、顔が全然違う。振り返った時と、なんだまた七娘かって認識した時と(笑)
要するに、あなたの友達の兄弟が捕まって牢獄で死んだから、友達に会わせる顔がないと。よほど大事な友達なのねと七娘に纏められて、ちょっと困惑する武思月。合わせる顔がない表情じゃなかったけどな、振り向いた時。
武思月が戸惑いながら、この事案で幾度も過ちを犯したから、内衛として恥じているだけだと言うと、七娘に、じゃあ、死んだ人がその友達と無関係なら、そこまで気にする?と正論を突かれます(^m^)
てか、あーた、自分の恋心に気付いてないはずなかろ?そこら辺のお嬢ちゃんじゃないんだぜ?
七娘は、欲しければ必ず手に入れると、あなたは私を評した、あなたもそうしてと言いました。
思うだけでは何も変わらない、行動を起こせば心のしこりも消える。
その通りなんだけどね。
だからアーランがも少し、上手に七娘を宥められれば、面倒も少なくなるんだけどね。このお嬢さまは行動力があり過ぎるからなー(^m^)まだまだ、というか、まさに今、またやらかすのよ(笑)
アーランの良さは私だけに見える、すごくいい人よって言葉は、頼もしかったけど。
百里家の門前。
奩山に行く準備で馬車に荷物を積んでいるところに、七娘が戻って来ちゃいました。
誤魔化そうとした申非ですが、どう見ても遠出だと気付いた七娘は、馬車の中にあった地図を手にしてしまいます。
出発しようと部屋を出て行こうとしたアーランは、叔父上に関わる話だから隠すんでしょと、七娘に詰め寄られ、仕方なく告げました。
全ての発端となった奩山を調べに行く。
私も一緒に。
あー、面倒の予感しかない(大笑)足手纏いくらいならまだマシだけどさー。
仕方ない仕方ない、それがドラマだー。
一応、アーランはダメだと言って出て行きます。が。
案の定。馬車の中の箱に隠れて乗っていた七娘は、馬車の跳ねで、声を出してしまいましたわよ。
気付いたアーランは、馬車を止めました。
遊びではない、ふざけるなと、結構まともに叱ったけども、推理なら私もできる力になりたい、とな。申非も声を聞いて笑ってるけど、アナタも、2人分守らないといけなくなるんだぜ?
アーランは構わず、申非に、次の宿場で車の手配をと告げます。
申非も、不良井の出来事を知らないしなー。もう日が暮れるし、一緒に行っては?なんて呑気な事を言う。アーランは、心配なら七娘と共に帰れ、私は別の車で行くと。
そうよ、本当に危険が待ってるかもしれないんだってば。
B.G.Mはオトボケシーン用なんだけどさー(笑)
宿場まではすぐだからと馬車から降ろされた七娘は、申非から、奩山は朝廷の土地、入ったら戻れない可能性もあると聞き、逆に心配になって、隠れつつちょこちょこと馬車の後をついてっちゃう。
アーランも、七娘が大人しく帰るとは思えない、道に迷えば面倒なことになると申非から聞いて、仕方なく外を見ると、はい、ついてきてますよっと。
だけど、隠れてるつもりで林の中をかがんで歩く姿を見て、呆れつつも笑っちゃうアーラン。ま、確かになあ(笑)
こういうの、宋軼(ソンイー)ちゃんはお上手なんだよねえ。
夫婦がそんなトンチキ道中を繰り広げている頃、武思月は聯昉との接触場所、蘭青に呼び出されていました。
そこに現れたのは…
予測がつきますわな。しばらく身を隠していた人ですわな。
武思月にとっては、なんてことっ!ってお話ね。ようやく自分の気持ちを認識したってのに。
聯昉に入るには、欲を断たなくてはならない訳よ。妻帯も無理なんだわよ。
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