あらすじ
李瑾容は沈天庶と戦い、とどめを刺す。確かな手応えを感じたが、刺した相手はいつの間にか夫の周以棠に変わっていた。自分自身の悲痛な叫びと共に目を覚まし、悪夢だったと気づく李瑾容。その後、密偵などの情報から地煞山荘が周以棠を使って自分を脅し、海天一色の品を奪おうとしていると悟る。李瑾容は自身の病状を周囲に伏せ、1人で地煞山荘へ向かい沈天庶を討とうと考えていた。すると部屋に謝允(しゃいん)がやってきて海天一色の品を葬るよう訴える。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
呉楚楚(ごそそ)と李晟(りせい)は休憩中。
四十八寨で育った李晟より、呉楚楚のほうが李瑾容(りきんよう)の思惑をちゃんと理解できているのが可笑しいわ。その奥の真意は分からないまでもさー。
その李瑾容はフラフラです。相当、具合が悪いらしい。
阿丹が、第三皇子の件は周翡が解決したこと、兪聞止(ゆぶんし)が沈天庶(しんてんしょ)と密談したとの知らせが、拠点から入ったことを伝えます。
海天一色のことを知ったのではないかと危惧する李瑾容だけど、ひとまずは体を休めることに。
当主を横にさせて、阿丹が香炉に香を足すんだけど、このシーンが大きく映るってことは、この香、胡天瑛(こてんえい)に何か入れられてるんじゃないの?
四十八寨はさー、あっちこっち開けっ放しだから、忍び込まれてたって何もおかしくはないよなあ。このフラフラも、既に毒の影響なのかもしれません。
兪聞止の元には、周以棠(しゅういとう)監視の知らせ。四十八寨へは向かっていないと聞いて、兪聞止は、当然、おまえらをまいてから向かうんだろうよと、慌てず騒がず。
引き続き、四十八寨への沿道に手下を置き、捕えられずとも、到着を遅らせる算段。その間に、胡天瑛が暴れると踏んでのことね。あら。第三皇子の罪にしようとしてたんかっ。なるほど。そっちもこっちもと。こりゃ、沈天庶じゃなくても、欲深いと言いたくもなるわ。
そして案の定、李瑾容は悪夢を見てますね。
沈天庶の声がして飛び起き、刀を構えると、幻が現れて海天一色の品を出せと迫ります。おまえの父も弟も私の手にかかったのだ、お前が勝てると思うのか、海天一色の品を渡さなければ、ひとりずつ四十八寨の者を殺す。
首を絞められながら、沈天庶の腹に刀を突き刺すと、沈天庶は周以棠に変わっていました。
悲鳴を上げて飛び起きた李瑾容。
阿丹がやって来ます。麓の拠点が密偵を捕えた、狙いは周以棠、襲われた後、周以棠は行方が掴めないと。
悪夢はコレだったかと思ってしまいますわな。でも違うの、違うのよう。なんとかダンナは頑張ってるはずだよー。
阿丹は、胡天瑛に唆されてないよね?だいじょぶだよね?
兪聞止は部下を蹴とばしていました。
兪聞止の指示には頭数が足りなかったらしく、部下は地煞に知らせて人員を手配して貰っちゃったみたい。兪聞止サマ、なぜ知らせたとご立腹。
李瑾容の元に連れて来られた密偵は、周以棠を生け捕れと、兪聞止と沈天庶から命を受けたと白状します。生け捕りが無理なら殺せとも言われていたらしい。でも逃げられたので、捜索の命が出た。
李瑾容は、海天一色が揃ったことを知られ、周以棠を使って脅す気だと理解。
だけど血を吐いてしまいました。
そこへ、草案が出来たと呉楚楚が。呉楚楚、脈診もできるんかい。
第三皇子の脈を診ていたのは胡天瑛。
すっかり完全にフラれてますからね、眉毛、ご機嫌ナナメです(笑)縁談は成就しなかったから帰ろうって言うんだけど、白先生は、当主のお祝いに来たのだから、明日の宴に出席してから下山しましょうと。
周翡と謝允が共に生きるなら、私は祝福しないといけないんだろうな、なんて言う眉毛に、胡天瑛は、貴い身でここまで来たのに、相手は冷淡にあしらった、宴に出る必要があるのか、だって。
眉毛は、自分の勝手な思いだったんだから、もう言うなって。お、少しはマトモか?
だけど第三皇子は熱を出していました。どうせ胡天瑛の毒でしょうけど、悲しみで病がぶり返したと言われて、完全に信じ切る白先生。
胡天瑛は、ここにいれば悲しみが増すだけ、すぐに下山をと言います。
仕方なく、白先生も下山を決めました。
胡天瑛は配下に、皇子達は今夜下山する、私達も今夜決行を、って言ったぞ。
いよいよかっ。
李瑾容は以前、脈に傷を負った時に手当てが遅れて、以来、それが病根になっているんだそう。だから沈天庶と戦った時の内傷も、なかなか治らなかったのね。そこへ来て、胡天瑛の毒かあ。
脈の傷には静養しかないらしい。心配させる上、大事になるから、医者以外には誰にも知らせていないことを聞かされた呉楚楚も、心配だけど納得するしかなく、医者の元へ薬を貰いに行きます。
呉楚楚が行った後、李瑾容は阿丹に、下山して沈天庶を殺すと話します。傷も癒えていないのに無謀過ぎると言われても、内傷を恐れて動かないうちに敵がここに来てしまったら、周翡と李晟では相手にならない、先手を打つべきだと。こたびは戻っては来られないと、そこまで覚悟してたんだね。だからお供しますって阿丹のことも、連れてはいかないつもりらしい。
そこに謝允。海天一色の品は、永遠に葬るべきだと伝えに来ました。
でも李瑾容は、あれらは多くの手練れが命がけで守ったもの、李家も親子2代が犠牲になった、あなたの一言で葬る訳がないと言います。
謝允は、我々前朝の旧事に巻き込み、お詫びしますと言って、実は私は先が長くない、どんな宝を残そうと意味はなく、海天一色の噂も災いをもたらすだけ、これ以上犠牲になってほしくないと。
このところ周翡が江心亭で鍛錬に励んでいたのは、不測の事態に備えるためだったのか。
謝允は、苦労させてしまって、心が痛みますと言いました。私の祖父が起こしたことで、江湖に血が流れ、これ以上周翡をまきこみたくない、私が死ねば、全て終わり、誰にも災いは及ばないって言うんだけど、いやあ、それは無理でしょう。謝允が死んで、海天一色も永遠に葬ったとしても、しばらく地煞や兪聞止はそれを信じずに、襲ってくるはず。今度は存在しないもののために、無駄に血が流れるはず。
李瑾容は、私には先人の苦労を葬る資格はないと言います。それはあなたも同じだと。
だよなあ。謝允は自分達一族の残した厄介な置き土産だからと、その責任を強く感じているけど、もう、それだけじゃ済まされなくなっているよね。海天一色の品を命がけで守って来た人達は全員、亡くなっちゃったんだから。その思いを無駄にはできないって、李瑾容のほうに納得するなあ。
ただ、謝允の、自分はもう先がない、だからせめて周翡がこれ以上巻き込まれないようにと考えるとってのも分かる。だとしても、それももう遅いのよね。もう充分に渦中の人だわよ。
李瑾容は、あなたも私も周翡のことは決められない、あの子に選ばせてと言いました。
厄介ごとは、海天一色や両朝の争いに留まらない、もっと複雑でしょう?
李瑾容は、短い幸せのために生涯苦しむことの意味を尋ねたら、あの子はあなただけが大事だと言ったと、周翡の言葉を謝允に伝えました。
とっくに周翡は覚悟してることを、やっと謝允も知りましたよっ。
生きている限り、そばにいますと謝允。
魚老の毒は緩和できたけど、本当に何も方法はないのと李瑾容。
謝允の透骨青は封じられていたけど、捜魂鍼(そうこんしん)を使い放ってしまったと言うと、李瑾容はなぜ捜魂鍼がと驚きます。北刀の紀雲沈(きうんちん)が青龍主を討ったときの残りで、打てば3刻後に死ぬ捜魂鍼だけど、謝允は透骨青のせいでその効き目も遅いんだそう。周翡が捜してくれた薬で命をつなげたのは奇跡だが、いつこの世を去るかは分からない。
そんな謝允の言葉を聞きながら、李瑾容が考えたことはひとつだわね。捜魂鍼はまだ残っているのか。
謝允が渡すと、調べたいので拝借してもいいかと聞きました。使う気だわー。
捜魂鍼は残り3本。それを握りしめて、李瑾容は阿丹に精鋭を集めるよう指示しました。
その頃、お掃除していた四十八寨の弟子は、胡天瑛の部下に毒で倒され、山河璧(さんがへき)を持ち去られてました。
一方、周翡と謝允は厨房でお料理中。謝允が粉を練って、李瑾容の好物を作ってるみたいです。ワンタンみたいだよ。仲良く言い合いながら作っているところを、李瑾容が覗いて見て安心してますわ。
周翡は、好かれてない自覚があるのになぜ母の元に行ったのかと謝允に尋ねます。謝允は李瑾容から聞いた、あの子はあなただけが大事だと言ったって言葉が過ってしまい、誤魔化す(笑)でも捜魂鍼を渡したと聞いて、あんな物騒なものを渡しちゃったなんてと驚く周翡。バカねえ!と言われて、きょどる謝允が可愛い(^m^)
それでもまだ、李瑾容が命をかけて沈天庶を倒しに行こうとしていることは、まあ、気付く訳はないよなあ。
謝允も李瑾容への贈り物の絵を描くために、先に江心亭へと行くことに。
李瑾容は、李晟の元にも行って、四十八寨の公務引継ぎ状況を確認します。基本的なことはだいたい、みたいな曖昧な返事を聞いて、一気にスパルタに(笑)
自分がもういなくなることを想定してるんだから、いつまでも甘ったれたこと言われちゃ、キッとなりもします。だけど、何も話してないんだから、李晟だけが甘々って訳でもないけどな。とはいえ周翡は、自分が戦力の要になる気で鍛錬してるけどな。
更に、塞の印章を渡されて、驚く李晟。てかさ、そろそろ気付けよ、この妙に真剣な様子。何かおかしいんじゃないかと。何をそんなに急いで引き継ごうとしてるんだと。
あ、気付いたっぽい(笑)
思過斎(しかさい)に帰ろうとした李瑾容に、顔を隠した胡天瑛が挨拶します。李瑾容はスルーして通り過ぎたけど、ちょっとっ。なんで胡天瑛がここにいるのさっ。仕掛けたわね?思過斎に、更にまた毒をっ。面紗ってんでしょうかね、あのスケスケの布。あんなもんで誰だか分からんってコトがあるものかー(笑)
江心亭に向かう謝允に、下山すると挨拶に来たのは白先生。
第三皇子は気落ちし、謝允に顔向けできぬと嘆くので、医者が塞を離れろと進めたのだと、手紙を持って来ました。
手紙はだいぶ殊勝な内容でしたけど。この関係性を地煞や兪聞止は見誤ってたフシがあります。
前朝を倒した現朝の皇子と、前朝の正統な皇帝の跡継ぎが、なぜ憎み合っていないのか。
私も疑問ではあったけども(笑)
陳の皇帝は梁の重臣だったんだっけか。だから子供らは一緒に育ってたっぽいよね。謝允は陳の皇帝に対して、親しみをこめた敬称を使ってました。謝允、簫川(しょうせん)は、第三皇子、陳子琛(ちんしちん)を弟のように大事にしてる。王麟将軍に一旦は担ぎ上げられて戦ったものの、そこで毒に侵されてしまった謝允はもう、皇帝の座には露ほどの未練も野望もない。
そんな気持ち、兪聞止には分かろうはずもないでしょうけど。
厨房に残っていた周翡は、まだ煮えないのー?って言ってるけど、普通ワンタンならもう既にグズグズになってるだろうよ(大笑)
だけど厨房の向こうは、医師の調合場でもあったみたいです。
丁度李瑾容の薬を取りに来た呉楚楚と、医師の話を偶然聞いてしまう周翡。
隠されていた李瑾容の体調や捜魂鍼のことも含めて、いろいろと疑問が膨らむわけだ。
思過斎の前で周翡と李晟は鉢合わせ。思過斎には鍵がかけられていました。ま、海天一色を隠してあるからでしょうけど。でも2人はようやく、李瑾容が何を考えているかに気付きます。
精鋭数人を連れて出かけようとした李瑾容に、なんとか間に合った周翡と李晟。
ここで阻止するために、戦うってのがこの母娘らしいな。見ているこちらは、命をかけた一戦の前にこんな消耗していいのかと思っちゃったけど(笑)
李晟は少し体力を奪ったくらいの働きでしたが、結局、手負いの母なので。李瑾容の刀を奪い取った周翡が勝ってしまいました。途中、だいぶ追い詰めた李瑾容が、負けを認めなさいと言っても、周翡は認めないと答えたんだけど、それはそのまま、李徵に挑戦した時の李瑾容の言葉だったのねえ。
李瑾容は周翡に、よく鍛えた刀だ、成長したわね、独り立ちできる、よくやったと声をかけます。
ようやく本当の意味で認めて貰えたけど、周翡、戸惑いのほうが大きいのかな。それとも身が引き締まる思いなんだろうか。
いや違った、怒らせたかな、とか言ってる。誤解してる(笑)
李晟が、伯母上は嬉しそうに見えるって言ってくれて、ようやくホッとしたようです。
ということで、李瑾容のカチコミ作戦は不発となりました。良かった。行ったら絶対そのまま死んでいたでしょうから。とはいえ、ここには毒女がいるんだけどさー。
ひとりになってまた血を吐いていた李瑾容は、周翡宛ての手紙を、呉楚楚の作った破雪刀の指南書の中に忍ばせました。
その頃、ここは長老堂かな、倒れていた弟子が見つかり、山河璧が盗まれたことが発覚。
知らせは李瑾容の元へと。李瑾容は思過斎に隠してある海天一色の品が心配になり、ひとまず阿丹と弟子を先に行かせて、海天一色の品を確認しようとしたところに、それを待っていた胡天瑛乱入。
やっぱり面識あったんだね。
手負いとはいえ、普通に戦って負ける李瑾容ではないけど、毒は蝋燭に仕込まれていたようです。気付いて切り落としはしたけど、既に毒は回ってしまったみたい。針を避ける隙に、海天一色の品々は盗まれてしまいました。辛うじて刀を飛ばして部屋から突き飛ばしたところに、薬を持った呉楚楚が。
呉楚楚が放った花火を見て、楊瑾や周翡も思過斎に急ぎます。
江心亭で絵を描いていた謝允も、筆を取り落としてるね。
胡天瑛のやり方は木小喬(ぼくしょうきょう)の時と同じなので、これは澆愁花(ぎょうしゅうか)の毒なんだろうか。第三皇子の時は、胡天瑛の処方で解毒できたみたいだけど、あちらは多分少なめだったんでしょうから、今回は木小喬の時同様、命を取りに来てる量でしょうねえ。
さて、次回です。
物語も終盤。だけどいろいろと複雑になっているので、なかなか話は進まない感。
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