あらすじ
唐泛は鉛入りの官銀について探るため、馬林の懐柔策に乗った振りを続けていたが、馬林は一向に尻尾を出そうとしない。そこで、馬林を信用させるために、唐泛はある策を立てる。一方、都では、汪植が国庫補填の金銭を調達するために質に入れていた鶏缸(けいこう)杯が、何者かに盗まれてしまう。汪植は、やむを得ず偽物を携えて万貴妃のもとへ。だが、宴席で本物の茶杯を取りだした皇太后が、貴妃を問い詰める。2つの茶杯を手に取った皇帝は…。
成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより
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ネタバレ感想
やっぱりドゥルラとウユンプラガは食堂をやるんですね。
冒頭唐泛が足にケガしていたっぽいのは冬児に蹴られたとこ?そこまで弱っちいの?
羊汁のレシピは大好評、お店はたくさんのお客さんです。あれ?唐泛が馬林にお礼を言ってますけど、何か助言貰ってましたっけ?見落としたかな。あのレシピ、隋州のではなく馬林のだったの?
随分と仲良くなったようには見えますが、馬林は肝心なことはまだ口にしてはくれないようです。唐泛、「あの者」のやり方で事件を起こして信用させるんですって。あの者、汪植でしょうか。
その頃「あの者」は質屋を拷問していました。首に銅銭を連ねた重たい連を何個もかけて、水に落とす…鶏缸杯は質屋で盗まれたんですね。そしてあの器が、なぜ汪植の元にあったのかも明かされました。育てて貰ったんだ、汪植は、文字通り万貴妃に。
3年前の爆発以来の付き合いって、これまた先に繋がる何かでしょうかね。
そしてこちらは3バカの集い。
東廠の尚明、錦衣衛の万通、役職は分からないけど重臣っぽい万安。
万貴妃までもが陥れられる策略に万通が吠えますが、じいさん2人に丸め込まれます。やっぱり官銀事件も噛んでましたね。汪植は唐泛を雲和に送り、我らの金づるを断とうとしているのだ、ですって。
万安は「消えた黒幕」李子龍(りしりゅう)と繋がっていました。鶏缸杯を盗み、尚明に渡したのは李子龍だったんですね。やっぱり雲和の黒幕もコイツか。
雲和の唐泛の作戦が開始された模様です。
鉱夫達が、金を返せと押しかけてきました。馬林が唐泛の元に駆けつけます。唐泛は李茂は捕まってるのになぜ(李茂は無実と念を押す)、全員逮捕だ牢屋を増やせ!とキレた演技。全員逮捕してしまうと鉱山は停止してしまうと、馬林が慌てて唐泛を宥めに回ります。
壁と同化している、もしくは壁の置物と化している隋州が面白いですよね(^m^)
唐泛は李茂を味方に引き入れようと提案し、説得にあたることに。
李茂の牢から戻って来た唐泛は馬林に、李茂は強情で宥めてもすかしても言うことを聞かない、拷問だ!と言いますが、李茂とはまったりといいお茶を飲んだだけでしたねー。
そうか、先に過激に突っ走って吠えたてて、逆に馬林に宥めさせ、目論んだ落としどころに納める作戦?
次は唐泛、李茂の元に碁を持ち込みます。たっぷり2局分時間をかけ、唐泛は馬林に、李茂が落ちたと伝えに戻りました。
最初李茂の戸惑う目が面白かったです。何、企んでるんだ?的な。
次は李茂に唐泛の愛読書と料理を差し入れ、戻って馬林には、労働者の解放と私塾を開く資金、貧しい子供たちへの援助を希望として伝えます。馬林の疑問にもサラリと答え、全て丸く収めたテイです。唐泛は馬林の信頼を今度こそ得たかな。
唐泛と隋州が李茂の元に行くと、李茂は言いました。
唐殿のためにまだできることが?
さすがねー。隋州も陰でフォローしてくれてたんですね。待遇も悪くしなかったし、それで何か計画してるな、信じていてもいいなって思ってくれてたんだ。李茂からの信頼、嬉しそうですね、唐泛。さ、これで全員解放ですよ。
兄弟、いい連携だったなって唐泛が言うと、隋州は笑いつつも、おまえの兄弟は馬の旦那だろ、だって。
うふふふふ、怨女に仕返しされたー♪
汪植の子供の頃の思い出。かわいいチビ汪植。万貴妃を菩薩のお姉さんですかって。
生き抜くために笑顔でいろという教え。万貴妃は一番の恩人なんですね。鶏缸杯は万貴妃付きだった汪植が、西廠の任に就く時に預けられたものでした。
その恩人の元に、フェイクの鶏缸杯を持参する気持ちよ…
皇太后の誕生日祝い。自分が持っていながら、万貴妃に鶏缸杯を出せという皇太后。
陛下の目。
卓の上には、本物とフェイクが並びます。
何度か見返しました。陛下の右手には、町で見つけたという皇太后の出した本物、左手には万貴妃の出したフェイクです。
陛下は両方を持ってみんなから表情を見られない場所に出、本物を見て笑い、良くできているが偽物は偽物だと、本物を池に投げ捨てました。やっぱりすごいな、この人は。町で見つけたって、皇太后が言ってくれて良かったわ、むしろ。
事情を説明した汪植のことも、これが最初で最後だと許してくれました。
まあ、元はといえば官銀事件なんでねえ…
そして万貴妃には、なぜ黙っていたのだ、って。でしょ、そうでしょ、これも予め言っておけば陛下だって、みんなの前で余裕を見せつつ、内心ヒヤヒヤなんて思いをしなくて済んだのに。万貴妃は陛下を信じておりましたって言うけど、言うけどっ。それは期待と信頼という名のある種のエゴではありませんか?どんだけの人が同じ、報連相不足なのよー。
3バカの一角、尚明は、皇太后のご機嫌を損ねて、宮の前で跪いております。ふふっ。
汪植がぶつかりそうなくらい近くを、無言で通り過ぎました。
無言の応酬でしたね
夜、繁盛しているドゥルラの店の前で、隋州が背中を向けた隙に、唐泛が馬車で攫われます。連れて行かれたのは馬林の元。官銀坊の裏の秘密部屋、官銀に鉛を混ぜ込んでいる現場でした。
九族皆殺しの大罪にも関わらず、業務に携わる官吏はみな買収済。六部も内閣も同じ。皇帝以外の関係者は全て篭絡されていたんですね。話がデカイ…あ、あのじぃ(万安)は内閣の重鎮なのか。
身近なブタさん事件とかは退屈で堪らなかった唐泛ですが、どんどん巻き込まれていく問題のスケールが大きくなっていますよ。踏ん張れー。
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