あらすじ
李晟と沖霄は欲に取りつかれた沖霄の弟弟子に追われ、八卦(はっけ)陣の中へと逃げ込んだ。間一髪の状況ながらも沖霄は陣の進み方を李晟に伝授する。一方、謝允は青龍主の旗を折り、香を消してしまう。体面を傷つけられた青龍主・鄭羅生(ていらせい)がまもなく来るため、誰もが守りの準備に追われるのだった。そんな中、周翡は呉楚楚から謝允のこれまでの人生を聞かされる。謝允の本当の名は蕭川(しょうせん)。前朝の皇子として生まれたが赤ん坊の頃、反乱に遭い故国を失っていた。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
陛下…(なんちゅーことをしてくれたんすか、アンタ)を飲み込んだ聞煜(ぶんいく)将軍。
謝允はチラッと周翡を見るけど、顔を逸らされてしまいましたよー。
李晟(りせい)と道長は、「開」と書かれた門を開けて中に入ります。
ちょっと血を吐く道長ですが、古傷が癒えないまま、封無言(ほうむげん)の一撃を食らったからだけど、問題ないって。でも封無言は目的を果たすまで諦めないだろうってさ。厄介だな。
ヤツに追いつかれたら、お前が対応しろって言われても、未だ状況についていけてない李晟。でももう腹をくくるしかないわなー。
道長は、封無言を抑え、八卦陣を抜けて外へ出るつもりらしく、簡単に八卦陣の進み方を教えると言います。
李晟はそこにあった奇門遁甲(きもんとんこう)の八卦図を、見たことがあると言いました。以前本で読んで、印象に残ってたんだって。道長が褒めてくれた時、後ろから封無言の声が。やっぱり来たよー。
道長は急いで李晟の手を掴み、乾(けん)三連、坤(こん)六段と言って動き、次の扉へ。
封無言が「開」を開けた時、そこに2人はいませんでした。でも床に落ちた血を見て、道長が内傷を負ったことに気付いちゃったなあ。
道長は李晟に支えられながら、震(しん)は仰向け、艮(ごん)うつ伏せ、離(り)は空(から)と続けて、次々と奥へ。後ろからはずうっと、封無言の声がしてます。きも。
坎(かん)は満、兌(だ)は上、巽(そん)は下が欠ける。
突然これを聞いて、少しでも分かる方がスゴイと思うんだけど、ちょっと間違っただけで、覚えが悪いと言われてしまう李晟。さすがに気の毒。でも、この子はこっちに適性がありそう。
後ろから封無言の、乾は三連、坤は六段の声がします。本を読んで多少は知っているらしいけど、どこまで知識があるやら。
道長が、八門のうち通れるのは「開」「休」「生」の吉門、凶門には仕掛けがあって、通り抜けられないと言うと、分かりましたって李晟。ええっ!?
本で見た八門は「開、休、生、傷、杜、景、死、驚」北東の生門から出られるって言うんだよ。ヤダ、こんな才能があったとは。そういえば洗墨江でも、謝允の言った八卦、理解してましたっけ。道長にも、おまえがこんなに賢いとはって褒められてる。
封無言は、掌門の払子をよそ者に渡す気ですか、私に渡せば無事を約束しますって言うんだけど、道長は、ぺいっ(笑)
おまえは執念を捨てられず、悪を引き入れた、斉門の現状に後悔はないのかって。なるほど、斉門が滅びたのは封無言のせいか。
父はおまえを、おまえはその若造を偏愛するって言ってるので、この人、前掌門の息子なんだね。デキが悪くて、父親から冷遇されてたのを恨んだってトコ?
道長は、凶門の「驚」に封無言をおびき寄せて、罠に嵌めます。わざと驚門の前で封無言を煽り、さっとその場を出て行く2人。封無言は、まんまと驚門の仕掛けにひっかかりましたわ。
外に出た道長は、李晟におさらいをさせている間に姿を消しました。なんでっ!?
林の中に1人残された李晟に、道長の声がします。
おまえは今、迷踪林八大陣のひとつ、北斗陣の中にいる。抜け出す方法を考えろ。
全く。江湖の達人ってのはみんな、こうなのか?若いのを無理矢理振り回す(^m^)
呆れつつも李晟は、北斗七星の陣かぁって、考えながら歩き出します。
三春客舎の厨房では、花正隆(かせいりゅう)、殷沛(いんはい)、紀雲沈(きうんちん)が言い合いをしてました。
紀雲沈は命に未練はなくても、北刀が消滅してしまうことだけが心残りで思い切れず、身を隠していたらしい。それを聞いた殷沛は、では我が山川剣(さんせんけん)は消えても悔いはないか?父は悔いさえ残せなかったと叫びます。
ふむ。殷沛は山川剣継承者の息子。でも継承はしていない。父親の死は紀雲沈のせいだと恨んでる。
だから青龍主を呼び、私を殺させるのかと聞かれ、目を逸らす殷沛です。そこは予定外だったのかな。ん?でもちょっと気まずそうにも見えるので、違うのかな。もっと何かある?
四十八寨では、鳴風楼(めいふうろう)掌門、寇丹(こうたん)の元に、拠点からの手紙が届きます。寇丹は李瑾容(りきんよう)に、王夫人の消息は未だ掴めないと報告。李瑾容は、この事件はおかしいといい、手練れを下山させて王夫人を探すよう指示。成果がなければ自分が行くと言います。
花正隆は、紀雲沈に助けて貰った恩があって、それで匿っていたらしい。紀雲沈に拾って貰った命、長生きすれば儲けもの、失っても損ではないが、この客舎だけは惜しいなって。
みんなあるよねえ、それぞれの事情と思い。
聞煜将軍は謝允に、客達は避難させたので青龍主が来る前に出発してくれと言うんだけど、謝允は、自分が怒らせたんだから、誰かが残っている限り、自分も残ると言います。
眉毛皇子は、首都建康(けんこう)への帰路らしい。華容で謝允の策に救われなければ、大変なことになっていたと将軍。私と共にお戻りくださいと言われた謝允は、私とは会わなかったことにしてくれないかなって言うんだけど、今回陛下は注目を浴びちゃってる、できません、だってさ。
かつては王麟将軍が軍を率いていて、王朝には威風があった。王麟将軍のいない今、皆、陛下が率いることを望んでいる。
そう言った聞煜将軍に、謝允は、そんな話は初めて聞く気がするって言います。
気まずそうに、失言でしたって答えた将軍。
前王朝の皇帝が軍を率いたら、謀反か!?の騒ぎになっちゃいそうだよねえ?痛くもない腹を探られる。余計なコト言うなよってこと?
謝允は、厨房から牛肉みそって持ってきてくれって。今後食べられなくなるからって言うんだけど、安平軍の将軍を給仕扱いするのは、さすが元陛下ってか(^m^)
周翡は呉楚楚に、ペンダントを返していました。
元々の無表情に、さらに「むうっ」が混じっている周翡を見た呉楚楚は、謝殿に怒っているの?と聞きます。まともなのは足だけで、全身嘘だらけ、だけどなんで江湖をウロついてんのと言った周翡。
呉楚楚は、謝殿は苦労してきたのよって。
ちょいちょい、聡い呉楚楚がいい役目を担ってくれるようになってます。そういうとこ、周翡はまだまだ子供だからなあ。
謝允の本当の名前は、簫川(しょうせん)。前朝の皇子だった。
赤ちゃんの頃、反乱に遭い、皇宮は焼かれた。死んだと思われたが、ある宦官に命がけで助け出され、匿われた。王麟将軍によって皇宮に戻されたものの、今度は人質として隣国に送られた。その間に、謀反で前朝が滅びて国名が変わったが、王麟将軍は謝允を皇帝として復活を試みた。
その王麟将軍も亡くなっている訳だから、謝允擁立は失敗に終わったってことね。
周翡はまだ、なんで私にそれを隠すんだって言いますが、呉楚楚に、故国は滅び王朝は交代した、贅沢を捨て、ひとり江湖を渡り歩くんだもの、身分を明かさないのは当然と言われます。
未だに、陛下陛下って言う、前朝の忠臣達がいるしね。さっきの聞煜将軍との話と一緒か。そんな気はなくても、周囲がほっとかないんだろうな。なぜか現王朝の皇室との仲もそう悪くない訳だし、ひっくり返す気はないと言ったところで、勝手に盛り上がる人もいそうだから、隠れてるんだわね。
皇帝だろうと関係ない、私にとってアイツは、口だけ達者で運の悪い謝霉霉(しゃばいばい)よ。
その言葉を、謝允が外で聞いて、ふっと笑ってます。良かったわね(^m^)
呉楚楚に、李瑾容から手紙が届いたんですってって周翡は言ってますけど、いつの?偽物の迎えが持って来た手紙?あれは地煞じゃないの?沈天庶(しんてんしょ)に、呉楚楚の誘拐失敗って知らせてたよね。
でも、手紙は本物なんだとしたら、なんで地煞が持って来たのか。
あれ。鳴風楼と名乗っていたのも本当で、手紙も本当だったとしたら、鳴風楼、寇丹は地煞と通じているってことじゃーございませんか?拠点も寝返ってるんだから、内部に裏切ってるヤツがいてもおかしくはない。
と思ったら、呉楚楚、文は偽物よって。
周翡も、行方不明の呉楚楚の弟には触れていないし、華容のことを知ったら、こんな冷静な文章の訳がないと言います。
あっ、そうか。やっぱり寇丹が怪しいわ。鳴風楼は情報屋とか間者の集団だから、拠点を任されていたのは、鳴風楼の人達かもしれない。鳴風楼が地煞と通じているなら、拠点の裏切りも納得だし、さっきの報告だって、李瑾容には、華容のことも王夫人のことも、未だ全部隠してるのでは?
手紙の真偽も、事情を知らなければ、その冷静な内容もおかしくはない。
戻って確かめないとって言う周翡ですが、青龍主の件は私と謝允の責任だから、逃げ出したらこの客舎はお終いだと思い直します。
周翡は呉楚楚を周以棠(しゅういとう)に託そうとしますが、私は物じゃないから、あちこちに預けようとしないでと言われちゃう。戦闘になったら庇っていられないってことなんだけど、呉楚楚は、周翡しか信じられないって言うんだよ。だよねえ、聞煜将軍は言葉の選び方がひど過ぎたし(笑)、疑いもせずに騙されて、呉楚楚を引き渡そうとしたしねえ。
部屋に戻った周翡は、竹の棒についた手紙が窓から覗いているのを見ます。
謝允が隣の部屋から、長ーい竹の棒を伸ばしてたよ、カワイイよ(笑)
開いてみた手紙には、救命、救命、救命、助けて、助けてっていっぱい書いてある。
私には無理と言って手紙を捨て、窓を閉めてしまう周翡。ん?ダメだったか?と急いで中に入る謝允は、今度は廊下側から、猫の鳴き声。
皇帝陛下の企みは何?って、少し微笑んだみたいにも見えるから、もう本気で怒ってる訳でもなさそうだけど。扉に手を挟むイジワルはしても。でも入ってきた謝允が芝居がかって、私も連れてってくれーってやるもんだから、怒っちゃった。
あなたは義のために放浪してると思ったのに、李晟と同じ騒ぎを起こすだけじゃないか、家に帰れ、家族も心配する。
うーん、世間知らずだからなのかな。あの呉楚楚の話を聞いたら、この人に帰る家なんかない、家族なんかもういないってことくらい、分かりそうなものなのに。
簫家の親戚ならたくさんいるが、家族と呼べる者はほとんどいない。弟分と言った陳子琛(ちんしちん)は現王朝の第三皇子、成長を見守ってはいるが、立場が違う。それでも大切な存在だ。
謝允がそう言った時、聞こえてきた銅鑼の音。
今度こそ青龍主、鄭羅生(ていらせい)ですな。
客舎の前に立ちはだかり、聞煜将軍の令牌を見せて、部下が要件を聞こうとします。
青龍主もまた、部下を呼び返事を伝えると、上から見ていた周翡は、将軍が部下に伝えさせたから、青龍主も同じことをしてお高くとまるのねって。そういう理解は早いのに、謝允に関しては全然ダメね。感情が混じっちゃうからかな。
青龍主の返事は、聞煜将軍の邪魔をする気はないが、私の犬がここに紛れ込んだようだ、それと青龍旗を折り、香を消した者と話を付けたい、だそうな。
見ている周翡は、青龍主と沈天庶はどちらが強い?段九娘とは?って聞くんだけど、謝允は、青龍主は木小喬(ぼくしょうきょう)に匹敵するくらい高名、江湖には達人が多く優劣をつけるのは難しいって言います。君もいずれその仲間に入るんだから、まずはここから出なければ。
出て来た聞煜将軍は、今客舎には貴人がおられる、明日の朝、出立するまで待ってくれと言います。その後は、どう恨みを晴らされても邪魔はしないって。
それを承諾した青龍主が背を向けたところに、二階の窓から謝允が呼び止めてしまいました。旗を折り、香を消したのは私だ、恨みは私に向け、客舎の者を害するなと。
あー、聞煜将軍の言葉が水の泡。でもこのままだと明日、客舎は破壊されちゃうだろうしなあ。仕方なかったとはいえ。
階下に降りた謝允は、聞将軍、こたびの任務は?と聞きます。
若君の護衛です。
そうか、頼んだぞ。
うわー、将軍、ガンバレ(棒読み)。
謝允は、周翡の手を引き、いずれ機会はある、今は逃げようと言います。
殷沛が探しても、紀雲沈は見つからなかった。きっと抜け道があるはず。
青龍主は、剣を持ち換えて客舎に向かってきます。
まさかさっきの無礼な若者が、将軍の主なのか?
将軍、目がピクピク。お疲れ様ですm(_ _)m
謝允と周翡は厨房の3人の元へ。
殷沛はなんだかんだとまだ突っかかってるので、周翡は、偉そうなこというなら、アンタ堂々と外に出てみれば?早く行きなさいよって言っちゃう(笑)今出たら殺されるっていう紀雲沈に、更に、コイツはあなたを殺す気よ?全ての元凶なのになぜ庇うの?
事情とか一切関係なく、今見えてるところだけなら、ホントそれ!なんだけとね(^m^)
謝允は、お二人の件に口は挟みません、でも、秘密の場所はどちらに?と聞きます。
紀雲沈は、この者を傷つけないなら、案内すると言いました。
周翡は呉楚楚を呼びに戻ります。
にらみ合ってる将軍と青龍主ですが、うーん。
将軍、良くも悪くも真っ直ぐだからなあ。青龍主は、将軍の顔を立てて、青龍旗と香の件は水に流そうって言ったけど、私の犬は今日、探させて貰うってよ。そちらの主とこの話は関係がない、私の顔も立ててくれぬかって。
これさあ、狡賢さでは全然かなわないと思うから、少しでも長く時間稼ぎをしてくださーい。
と思ったのに、そのまま入れちゃったわよーっ。
謝允が降りてきて驚いて、戦わぬのか?って。最善策ですって将軍。周翡が呉楚楚を連れて、降りて来たところにもハチ合わせですよ。んもー、将軍、時間稼ぎにもなってねえっ!
青龍主、周翡と呉楚楚に目を留めちゃった。聞煜将軍が、お二人は主の妻だって言うんだけど、青龍主は目を離しません。私の顔を立てるというのは偽りかと将軍。青龍主は、すんごい軽い感じで、ああ、今、急に思いついたのだが、やっぱり戦うほうが潔い。
ほらみろー。聞煜さんはダメだなあ、もー、すぐに騙されるわー。
周翡は、先に呉楚楚に穀倉に行くよう指示し、そこで少し戦います。途中で謝允が周翡を捕まえ、あとは将軍に任せてって、裏手に連れ出すんですがね。
で、アンタ達、そこで何やってんの?青龍主を聞煜将軍の少ない手勢がなんとか止めている間に、急いで秘密の抜け道から逃げないとって時に、なんで立ち止まって、腕組みなんかしちゃって、悠長に話してんの?
こういうところがこの中盤、散見されるんですよ、このドラマ。普通は少しでも早く遠くに逃げないとって、思うところでしょ?狙われている呉楚楚も連れてるっていうのに。そもそも青龍主を怒らせたのは自分達だから責任があるって言いつつ、将軍に丸投げするなら、青龍主を待ってた意味はない。この状況ではもう客舎が無傷で済むはずもないし。
皇帝を殴ったらどうなるのとか、どうでもいいんだよ。聞煜将軍が心配なんてのも、文句言いたいだけのようだし、その会話もどうしてもここでしないといけないもんじゃない。いい音楽流れてるけど、ますます好きになったなんて謝允も口走ってるけど、下腹蹴とばされてますます好きになるって、ドMか。いいからもー早く行けっつーの、と思わせられる脚本なんですよう…惜しいんだよー。
穀倉に入ると、呉楚楚が殷沛に捕まっていました。ほら見ろ。モタモタしてるから。
私の剣は、北刀や南刀にはかなわぬが、この娘を絞め殺すくらいはできるってさ。ガタガタ抜かす殷沛と周翡が言い合ってる時、謝允が一言強い口調で、阿沛!と言いました。その言葉に殷沛がちょいとビビるんだよね。もしかして、皇帝の威厳的な何かを感じ取ったみたいな表現でしょうかね。へらへらしてる謝允が急に鋭くなったから。
でもすぐへらへらに戻りつつ、閣下の姓はもしかして「殷」では?と聞きます。驚いた殷沛、何を知る?って。
画面には「殷沛」と字幕は出ましたが、登場人物は紀雲沈が、阿沛と呼んでいるのしか知らないんだよね。それを、お前は殷沛だなと言った謝允は、殷沛の素性に見当がついたのでしょう。
その隙を見て、周翡は殷沛を取り押さえて刀を突き付け、呉楚楚は謝允が確保。そこへ、紀雲沈と花正隆が駆け込んできます。自ら点穴を解いたとは、気付かなかった私の責任だって言う紀雲沈だけど、もういい加減にしなさいよ。うじうじと、その卑屈な感じ。
話が回りくどくて、何か企んでると思ったら、人を殺して逃げる気?という周翡に、紀雲沈は、李大寨主の名に免じて、命だけは助けてくれと言います。なぜ祖父の名をっていう周翡だけど、破雪刀使ってる若い子がいれば、そりゃ南刀李徵(りちょう)の後継者だとすぐ分かるでしょーよ、あーた。
謝允が、その男はおそらく殷聞嵐(いんぶんらん)の後継者だと言います。
驚く周翡。殷聞嵐の山川剣(さんせんけん)も超有名なんですね。
殷聞嵐は名門出身で、その剣は君子を表す。殷家荘を創設後、宗師となるも、災難に遭い門派も消滅した。
名門?君子?後継者がコレ?周翡じゃなくたって、そう思う(^m^)
そこでようやく謝允が、ここに長居は無用だと口にしました。
ほんっとーにっ、どんだけ時間をロスしてんだか。
客舎内は、青龍主達にあちこち捜索されていました。でも痕跡はないって。ん?将軍どこ行った?
青龍主の肩に、小さなネズミが乗っています。青龍主はネズミに、犬を探して来いと命じます。ネズミかあ。狭いところから探られちゃいそうだよね。
周翡達はようやく秘密の抜け道の扉を開けてます。まあだ悠長にみんな棒立ちで、殷沛の憎まれ口聞いてんのよ。
堂々たる北刀は料理人のふりをして、ビクビク抜け道を掘っていたか、人間をやめてネズミになるとは。
お前だって犬になったって謝允(^m^)
何が分かると言われて、人間だから分からなぁい(笑)
もっと言ってやれと思うわ。紀雲沈も言われ放題で毎度俯いてんじゃねえっ←
だけど、それより何より、どーでもいいから、早く先に進みなさいってば。
と思えば、今度は花正隆がこの抜け道は、私と許婚のためのものだった、江湖を離れてここに来たが、敵の襲撃に備えて抜け道を掘ったのだ、紀殿は関係ないと説明を始めます。その話は、歩きながらでいいと思いませんか?イライラ。
抜け道に、先に周翡、呉楚楚、謝允が入り、紀雲沈が殷沛を連れていきます。最後に花正隆が入るんだけどさ、でもここで、あのネズミが青龍主の元に報告に行っちゃった。
ね、モタモタし過ぎでしょう?まあ、そういうギリギリの状況にしないといけなかったのかもしれないけど、危機感ないアホだよねって見えてしまうんですよねえ。
抜け道に入ったところで、花正隆が言います。
私も事情を思い大目に見ていたが、これで分かっただろう、この男は守るほどの価値もない。でも、紀雲沈はずうっとウジウジ。
花正隆は美女(これが婚約者なんだろうか?)を救うために重傷を負い、紀雲沈に助けられたらしい。その女性は紀雲沈に助けを求め、紀雲沈は師匠から貰った1粒しかない九転丹を彼女に渡し、花正隆を救った。服用すれば体が浄化され古傷が消える九転丹は、本当は体の弱い殷沛に与えるつもりだったらしい。
殷沛は、なぜ1粒しかない九転丹をその女に譲ったって聞くんだけど、紀雲沈は九転丹の説明ばっかで、それに答えてないんだよね。その時は殷沛は既に紀雲沈を恨んでいて、そんな奴から貰ったものなど飲めるか!になってたみたいだけど。じゃあ、どうしてそうなったのか。
酒に酔っての失言だったと紀雲沈。
殷沛は、その酒は誰が注いだ?誰がお前を酔わせて口を滑らせ、その場に私を呼んだ?って。あの女は腹黒かった。やること全てが策略で、私達をわざと反目させた。九転丹で花正隆の命を救うために。
紀雲沈びっくり目。思いもよらなかった模様。
うーん、複雑なのね。
花正隆の許嫁は、紀雲沈が九転丹という薬を持っていて、殷沛に与えるつもりだってことを知り、それを自分の許婚に与えようとした。単純な紀雲沈を酔わせて、口を滑らせるよう仕組み、その場に殷沛を呼んで聞かせた。殷沛が紀雲沈を恨み、拒絶するように。まんまと嵌った単純な2人。彼女は、殷沛がいらないなら、ワタシを守るために重傷を負った許婚にくださいねと頼み、それで花正隆は全快したと。
そこまで事情が分かっていて、なぜ殷沛は未だ、拗らせてるんでしょう。口を滑らせた内容なのか?それについてはまだ明かされないのね。
先に奥に入った周翡達、道は2手に分かれていました。後発隊の3人はまだ言い合ってるので、現れず。謝允は、私達が関われぬ恩讐があるんだって言うんだけど、道案内くらいしてくれー。
その頃、秘密の抜け道のある穀倉の扉に、体当たりする音が入り口近くにいた3人に聞こえました。モタモタのせい、再び。再びってか、ずーっとモタモタだからなー。
殷沛を先に行かせた紀雲沈に、花正隆は、ヤツを守るなら勝手にしてくれ、達者でと言い残し、ひとり外に出て行きました。
北刀だかナンだか知らないけど、紀雲沈の性格にもかなり難がある気がする。この人さ、こうなる前は相当自信満々のヤなヤツだったりして。酒で口を滑らせるくらいのウツケだし。そのせいでいろいろやらかして、反動でこうなってたりしてね。
外に出た花正隆は、抜け道の扉を開ける装置を壊し、扉が開かないようにしました。
そして片手がないまま、ひとりで立ち向かいます。
どんなに芙蓉神掌(ふようしんしょう)が素晴らしいものでも、花正隆が凄腕でも、利き手が使えないまま、ひとりで大勢と戦うのはねえ。
この抜け道を作った時、残したという仕掛けを作動させた花正隆。穀倉は崩れ落ちてしまいました。
まだ近くに聞煜将軍がいるとの報告を聞いた青龍主は、ネズミを呼び、将軍がいなくなったら犬を捕まえるから手伝ってくれと言います。
抜け道は衡山(こうざん)の麓に続いているらしい。
穴を掘って衡山派は怒らないのと周翡が言いますが、衡山派もいろいろあって散り散りになっちゃってるみたい。また謝允が詳しいのよ。謝殿はなんでも知ってるのねって言う呉楚楚に、憎まれ口を叩く周翡は、突然立ち止まった謝允の背中に、鼻をぶつけます。
それでいちゃついてたら、後ろから来た殷沛に、どけ、吐き気がするって言われてる(大笑)これ溜息混じりの台詞で、ほんっとに呆れてる感が可笑しい。
謝允の足を踏んで先へ進む周翡です。
更に距離が近くなる2人の表現なんでしょうけど、なんだかなあ、テンポがイマイチなんだよなー。
その頃、李晟は、道長と共に北斗陣を抜ける訓練をしていました。時間を計って、もうかなり早くなっている模様。李晟、心から嬉しそうに笑うようになりましたよ。自分に合った術法が見つかったねえ。斉門の陣法は奥が深いって、楽しそう。
私の人を見る目は確かだったって道長は言ってますが、偶然じゃなかったんだ!?
道長は、李晟は四十八寨期待の若手、斉門に迎えることはできないけど、斉門の陣法と武術所の中身を全て伝授するって言ってくれてるよー。
これでやっと李晟も、少しは自信がつくようになるわな。
次回は紀雲沈と殷沛の因縁について。殷沛、こんなヤツでもそれなりに、いろいろと考えてたらしいわ。ほうー。
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