あらすじ
曹操(そうそう)を呼びつけた劉平(りゅうへい)は、自らも遠征に同行することを条件に司馬(しば)家を許してくれと言う。加えて、遠征には苦楽を共にした伏寿(ふくじゅ)も連れていくと話す劉平(りゅうへい)。曹操(そうそう)はかつてと違い臣下や皇后を思う皇帝に疑念を募らせるのだった。その頃、司馬(しば)家では緊迫した状況が続いていたが、ついに夜が明けて…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
この3年、漢王朝の臣下であることをないがしろにするかのように、曹操が寄り付こうとしなかった宮廷。それを受けても、強く呼び出そうともしなかった献帝。
でも劉平は敢えて曹操を呼び出し、曹操も現れたのですよね。確かめに。
取り引きがしたいと劉平は持ちかけました。中原を平定したいなら、司馬家を許してくれ。
自分には何の利があるかと聞いた曹操に、遠征に同行して力になると言います。
目を離した隙に何かやらかすのではないかと、気になっているだろうから、だって。
お忍びで許都を離れればアンタ、水を得た魚じゃないかって、曹操もよく分かってますけど。
このシーンはなんだか怖かったですね。曹操の口元は終始微笑んだような形なんだけど、真正面ではなくて少しだけ顔をスライドさせて話すのが、すごく疑い深い感じ。しかも皇帝からの許しなくこの壇上に上がって来る人って、今まで見たことなかったかもしれません。
毎度宮廷モノはセットがスゴイ。
陛下はいつから臣下を思い、皇后を慈しむようになったのか。
そんな曹操の言葉からは、確信ではない、でも限りなくクロ。きっとそう思っているに違いないのが分かります。郭嘉は8割方、気付いているでしょうが、曹操には言ってないよね。
出て来た曹操を待っていたのは、郭嘉でした。
満寵を呼び戻せ、まだ殺してないといいがと言った曹操に、郭嘉は、既に曹操の名前を借りて赦免状を書いたと。おー、それが許されるのか郭嘉は。曹丕が持って、既に温県に出立しているらしい。
それを聞いても曹操は咎めるでもなく、奉孝の目には余は残忍過ぎると映っているのか、と言いました。咳き込んでしまって、答えられなかった郭嘉です。
曹操の去った後、迫力に気圧されまいと必死だったんであろう劉平は座り込んでました。曹操は、あなたの心をくじきに来たのですねって伏寿。ホントね。劉平はやっぱり、司馬懿の次は伏寿に手が伸びてくるかもと心配してたんだね。伏寿をひとり許都には残さず、一緒に行って、必ず守り抜くと。
さて、しらじらと明けていく、温県、司馬家。すんごい豪邸ですな。
さすがの司馬懿も覚悟をしかけています。
満寵が楊修に、何を待っているんだ、手柄を上げるいい機会だって言うと、楊修は人質(満寵)に構わず皆、殺してしまえ、だって。奥には父親がいるんですが。まあ、昨晩見捨てられたようなものだもんね。
司馬懿が、殺したいなら私からと言ったり、司馬朗が話を聞けと出て来たり、唐瑛が傍らに立ったりしているうちに、ようやく来た、曹丕が来たっ。
曹司空が司馬氏を許したと、赦免状を掲げる曹丕。
遅いぞ、馬鹿者、死ぬところだったと呟く司馬懿なんですが、その文書の内容がね。
袁紹に内通したのは一族皆殺しの罪、だが司馬懿は大義を弁え策を用い官渡で陛下を助けた。司馬氏の罪を許す。司馬懿には曹操に仕えるよう命ず。これより直ちに許都へ向かえ。
司馬防パパが、あー…って顔になりました。
更に曹丕は、唐瑛を迎えに来たと言います。唐瑛も戻されるのか。
許すのは司馬氏だけと聞いた満寵、徐福を捕えろって。ええー。楊彪は何か目配せをしたので、今のところは捕まっておけって感じだったのかも。
司馬懿は、わざと楊修を煽りまくりました。
で、目論見通り、楊修に刺されるという。わざと傷を負って、曹操に仕えられないと言い張るつもりみたいなんだけど、そう上手くいくものかどうか。というか、楊修に本当に殺されるかもしれなかったのに、怖い怖い。唐瑛が怒るのも当たり前だぞ。
2人が心を寄せ合っているところに、曹丕のお迎えです。
官渡で約束したのになあ。郭嘉を助けることと引き換えに。それはあっさりと反故ですか。
弘農王妃として唐瑛は許都に戻り、曹操に仕えるために、司馬懿も車椅子のまま許都へ。
休憩時、曹丕が司馬懿の元に来ます。司馬懿は曹丕のことは助けるが、曹操のやり方には従えぬと言いました。また騙すのか、おまえはある人のために動いている、認めたくないのかと言って、曹丕は立ち去りました。認めないも何も、どう見たって「そう」って分かるんだから、それで良くない?
いきなり足に鍼を打つ映像、何かと思いましたよ。
足が麻痺したという司馬懿は、郭嘉の元で医者からビシバシ鍼を打たれていました。郭嘉は足が動かないなんて、どうせ嘘っこって分かってるから、まー、余裕の顔よね。で、なんで楊修がなんのお咎めもなくそこにいるんですかね?
左胸を刺されて足が麻痺したと言うのかって言ってますが、刺したの、アナタ。その上、左胸かよ、殺す気満々だったんじゃないか。
郭嘉と楊修が、本当は足に感覚あるだろ、オマエ、ってのを、じーっと見てる中、鍼を刺されても知らん顔するのはなかなか大変そうですよ。
司馬殿の志と智謀は並ではない、曹操は才ある者を重んじるが、それにも限りがあると言って、足に刺した鍼をぶるんって弾いて笑う郭嘉です。眉と指先がちょびっと反応してしまったな、司馬懿さん。
司馬殿は陛下のためなら自らの体も傷つけ、陛下は司馬殿のためなら曹様の人質にもなる。
まさか司馬殿と陛下は男色ではあるまいな。
か、郭嘉っ(大笑)
司馬懿は言い返しました。
主君の命に忠実に従う配下もいるでしょう。
まるで曹司空と郭祭酒のように。
司馬懿は縛られたくないのだと言います。
人に脅され、操られるのはもっと嫌だ。それが、曹司空や陛下であっても。
分かるけどな、現代であれば普通の話が、この時代は難しいんでしょうね。
このドラマの3大策略家の揃いぶみ。
智謀知略の3人ですから、笑いながら腹の中が違うし、もうねえ。
考えたら、一番顔に出る楊修が、一番怖くないってコトだわねえ。
治らない足なら切断してしまえ!に話が到達した時、ようやく劉平が現れました。
医者?は楊修が連れて来た人なんだね。劉平は自分にも医術は分かるが、こんな治療はないと言いました。要するに、静かな拷問だったってコトですよ。
ただ郭嘉は、楊修が必要以上に暴走しないように、上手いこと見張ってもくれてた気がするんだよねえ。切ってしまえとか言ったけど、勿論本気じゃなく。郭嘉贔屓が過ぎるでしょうか?
捕らえる際、私が誤って刺したと言った楊修、自分が当たりに行ったと言った司馬懿、なぜケガをしたか陛下はご存じのはずと言った郭嘉。
劉平は、治療は冷寿光に任せる、医者を連れて帰れと楊修に言いました。郭嘉は楊修を送ると言って一緒に出て行きます。
ようやく語り合えた2人。司馬懿は、これまで蓄えたものを、お前は無駄にしたって小突いてますが、その程度のことじゃないよねえ。許都の拠点だった張家穀物店もバレて、あの番頭さんは殺されたんだぜ?
郭嘉、廊下で何してるのかなあと思ったら、おお、時間潰しだったんですね。劉平と司馬懿が、2人で話し合えるような時間を作ってくれてたってことだよね。
もういっかなーって感じで、また入ってきましたよ。その上、司馬懿に、やはり足を切りますかって聞かれると笑いながら、いずれ動くようになるって言うのよ。冷寿光は一応、治せませんって言ってるのに。
郭嘉は、唐瑛が新しい屋敷に入ったことを知らせました。荒れ果てた祠に住まわせてはおけません、つらい思いはさせませんって言ってるのは、本音みたいに思えますがねえ。司馬懿はめっちゃ突っかかってるけど。
唐瑛は曹丕に送られて、新しい屋敷に入りました。
曹丕の言葉には眉も動かさず、御苦労とだけ。そりゃあ、ムカついてるよねえ。
郭嘉は曹操に、司馬懿の足は本当なのかもと報告してますよ。ほら、やっぱりね。
寝たままなら手出しできぬと思うのかって言う曹操に、遠征を控えて気にすることではないとも言ってくれてます。
劉平は自分と手を組むつもりだろうかと聞かれても、そう思うと言う郭嘉。
曹操は「余は袁紹ではない。手を組むつもりなら少しは誠意を見せろ」と陛下に伝えろって。
その誠意ってのが、皇后を廃し、自分の娘を娶れ、だそうな。それにも郭嘉は異を唱えてくれましたが、曹操は実行するんでしょうね。やっぱり次は伏寿。危ないよー(>_<。)
そこへ、曹丕がずっと跪いていると知らせが入ります。それがどうした、耐えられぬならやらなければいいと切って捨てる曹操です。郭嘉はまた、若様に少し厳し過ぎるのではって言ってくれました。
郭嘉の言葉なら、この曹操は聞くんだよねえ、これがスゴイとこなんですが。
だからさあ、毎度言いますが(笑)このドラマの郭嘉は、本当に、良いのですよ。敵だとしても、人間として。なんだけどさ。これだけさり気ないアシストしてくれてた得難い人を、もうじき失うことになるんだよねえ(涙)
曹丕の元に、曹操がやって来ました。
いつも思うんだけど、この先のとんがった白いのは、靴下?靴?内履き?
いずれにしても、カワイイんですけどね。
勝手なことをしました、お許しくださいと言う曹丕だけど、どの行動を指しているんでしょ。
あっ、唐瑛か。迎えに来たなんてのは、司馬懿を手元に置きたいがための曹丕の計略か。だから唐瑛はあんなにも曹丕に冷たかったのか?曹操は唐瑛は本当に放逐で良かったのかもしれません。
そんなに司馬懿が欲しいのかと曹操。
才を惜しんだだけですと答えた曹丕、怒鳴られる。
父親がいるうちから自分の参謀を探すのか、何を企んでいると曹操は言います。
そう考えるんだ。できるヤツを息子につけようじゃないんだ。それほど、曹丕は信頼されていないってことかもしれませんが、このご時世、息子が反乱なんてのも珍しくはなかったんでしょう。だけどこれ、曹植が誰かを自分にくださいって言ったら、ほいほい頷きそうだけど。
ただ父上の助けになりたい、そのために司馬懿の知略を得たいと言う曹丕。曹操は、溜息をついて言いました。司馬懿をやらない訳ではない。でも今はまだ、お前では乗りこなせない。
なるほどね。それなら分かるかも。そして曹丕くんの顔が、更に闇深くなっていくのね。
おや、林の中には楊彪と徐福です。
楊彪は徐福を牢から出してくれたようです。司馬氏は許してもおまえを曹操が許すかどうかは分からないから、このまま郷里に帰れって。
恩を感じる徐福に、この度はよくやってくれた、貸し借りはなしだ。もう個人の剣に頼る時代ではない、おまえも本分である学業に励めと楊彪は言いました。
漢王朝の臣下としても、かなりちゃんとした人なんですね、この人。でもこんなにいいおじさんの息子が、なんでアレ?←
郭嘉の部屋に忍んでいたのは任紅昌、いきなり郭嘉を締め上げました。強い(笑)
楊修が司馬懿を拷問してたのに、なんで止めないのよって怒ってますよ。
なんだかんだとじゃれ合う2人ですが、こういうの、フラグですよね…ぼそ。
先日「有翡」を見ていたら、任紅昌役の董璇(ドンシュアン)さんが出てましてね。大きく関係するお相手役が胡兵(フービン)さんで、ちょっと似てんのよ、ここの郭嘉に、雰囲気が。おー!と思ってしまいました。
司馬懿の車椅子を押して、用意した家に案内する曹丕。一生懸命ですわな、どうしても司馬懿を手に入れないと、自分はこのまま潰されるから。
滅びる定めの王朝に全てをかけるのかと言う曹丕ですが、違うのよ、司馬懿にとって大切なのは劉平と唐瑛であって、王朝なんかどうでもいいの。劉平がなんとかしようとしているから、それに手を貸してるだけなの。決して漢王朝の臣下として王朝のために、なんてぇことを思っちゃいないのよー。だからその前提が崩れることがあれば…
だけど、楊平との絆を知らない人には、なんでそこまで陛下と?となるだけの話なんですよねえ。そりゃ郭嘉じゃなくても、男色?とか言いたくもなるかも~。
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