あらすじ
袁紹(えんしょう)と戦の様子を見に出かけた劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)。偽の食糧庫があると罠をしかけた烏巣(うそう)から火の手が上がり、曹操(そうそう)を打ち倒したと満足げな袁紹は、もはや漢王朝には行き場がないと放言する。しかしその時、本当の食糧庫がある陽武にも火の手が上がり、曹(そう)軍に落とされたという知らせが入る。見捨てられたのは漢王朝ではなく、袁紹だった。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
唐瑛にようやく会えた伏寿、手枷の鍵を外させて、何やら唐瑛に目配せ。
なんだと思ったら、コイツらやっちゃって!だったのね、姐さん(大笑)
劉平の選択が、唐瑛には分かってます。陛下に怒ってるんですかって聞くと、いつもこうですって伏寿。でも2人には分かり合えるだけの時間がありますって言う唐瑛、毒飲んじゃってますからね…
そこに、おやおや、潘揚(はんよう)が来ちゃったよ。
おまえは中身のない漢王朝にまだ未練があるのかと言う潘揚ですが、唐瑛はそんなこと自分には関係ないと。今、唐瑛が動くのは司馬懿のため、ただそれだけ。あなたもいつか誰かに巡り合って、争いの外の世界を知って欲しいと言う唐瑛に、潘揚は道を開けました。
でも、潘揚の言葉に引っかかった伏寿が尋ねると、潘揚は唐瑛が毒を飲まされていることを話します。この場を離れれば唐瑛は死ぬと。
伏寿が戻らない中、兵士の衣装に着替えた劉平は、夜の軍営の中をウロウロ。何してんの、これ。伏寿や唐瑛と落ち合って出ていくつもり?でも2人は目立つ格好してますよ?
そのうちに、皇帝がいないぞと、気付かれてしまいました。
案内してくれていた崔炎の息のかかった兵に庇われ、その間に劉平は目的のほうへ。
馬車を見ていたので、それに乗る予定だったのかな。そこに行くよう伏寿にも言ってあったのかな。
でも直前で、肩を掴まれます。恐る恐る見ると伏寿でした。
唐瑛が毒を飲まされていると知り、2人は予定変更、そのまま袁紹の元へ。
劉平、兵士の恰好してるから逃げようとしたの、バレバレよね…
袁紹は、笑いながら一緒に戦を見に行きましょうと誘います。
その頃、夜の烏巣(うそう)の門前に立っていたのは蜚(ひ)先生、そこに馬車でやって来たのは任紅昌でした。そして任紅昌は郭嘉にも、烏巣に来るようにと手紙を出していたようです。
郭嘉は来るかしらという任紅昌に、おまえがいればアイツは来ると蜚先生。
任紅昌、複雑そうな顔だね。曹操は呂布の仇で、その参謀が郭嘉。下邳陥落と呂布の死にも関わっているんだけど、でも任紅昌は郭嘉を知り過ぎたかもしれません。
蜚先生、郭嘉に心を奪われたのではあるまいなって言うんですが、任紅昌は答えませんでした。やっぱりね。でももう遅いって言った蜚先生、顔を覆っていた布を外します。
顔、長あっ!
頬のデコボコより、そっちが真っ先に(大笑)
だって、外にでてた額にもアバタはあったし、頬のなんて隠す意味ない程度よ、もっとグッチャグッチャなのかと思ってたわ。たいしたことないじゃん。ただの悪役ポーズ、中二病かいな。
任紅昌は素直に目を見張ってくれました。良かったね、蜚先生←
この世で一番美しい顔を持つおまえ、この世で一番醜い顔を持つ私、2人が今宵、曹操と郭嘉をあの世に送る、ですって。自分に酔いまくりですな、この人は。
明け方なのかな、まだ少し薄暗い感じ。張繡軍をその場に留めて、楊修が立っています。
郭嘉は西涼の騎馬兵達を返してくれたみたいで、張繡は奇襲に間に合わなくなってしまうと焦っていますが、楊修は張繡の命を救うためだと。
許攸の帰順は袁紹の罠、曹操は負け、郭嘉の命も危ないと、楊修は劉平がひっくり返す前の流れを張繡に告げました。
そこに、曹丕を繋いで司馬懿が現れます。
前回、一芝居打ってくれって言ってたのがコレなのね?
曹丕の前に立つ、楊修、張繡、司馬懿、全員の腹の中が違うけどね。張繡だけ、状況についていけずに慌ててます。
楊修は、曹丕は袁紹への手土産、胡車児(こしゃじ)を殺したのは曹丕だと言いました。
曹丕が私を殺す前に、宛(えん)の真相を教えてくれと言うと、楊修も私も知りたいって。
現場にはいたけど、張繡も詳細は分からない様子。この場には利発な2人がいるから、一緒に考えましょうって。
その頃、袁紹に連れられて高い崖の上に立った劉平と伏寿。
烏巣が見下ろせる場所で、曹操が罠に嵌るのを眺めようと。なぜか王越もいるなあ。
袁紹は陛下は噂と違い無能ではなかった、ただ運がなかっただけ、そうでなければ今頃、世の中を立て直していただろうと言います。
劉平が、曹操を倒したら漢王朝と手を組むのかと聞くと、袁紹は笑って、曹操が滅べば名前だけの皇帝などいらないと、本音を吐きました。ま、分かってたことだけどね。伏寿が詰め寄ろうとするのを抑える劉平は、落ち着いています。
その時、高覧(こうらん)が烏巣に火の手が上がったことに気付きます。
さて、曹丕達。張繡が語りました。
あの時、賈詡が連れて来た魏蚊(ぎぶん)という人物が、曹操が宛にいるうちに反乱を起こせと言ってきた。曹操を襲うように見せかけたが、本当の標的は曹昂(そうこう)。なぜ当時、特に力もなかった曹昂なのか、張繡も不思議だった。でも賈詡が、魏蚊は守ってくれるし曹操の元で出世させてくれる、魏蚊の正体については、知らないほうがいいと言った。張繡は賈詡を信じて従っただけ。
曹昂は胡車児達に包囲されて亡くなり、曹操と曹丕は賈詡の手配で生き延びた。
司馬懿は、宛の件で一番得したのは誰だと、27話の許攸(きょゆう)と同じことを言います。
楊修は、曹昂の死後、曹家で何が起こったかと言いました。
10才年上の曹昂は、文武両道、正室の丁夫人が自ら育てた曹家の跡取り。丁夫人は曹昂の死を悲しみ、離縁してしまった。曹家の跡取りは卞(べん)夫人の子、曹丕、曹彰(そうしょう)、曹植(そうしょく)から選ばざるを得ない。丁夫人がいなくなれば卞夫人を正室にするしかない。
信じられない曹丕は喚きますが、楊修も司馬懿ももう確信してますからねえ。
魏蚊っていうのは、開陽(かいよう)に生息する蠍の一種、卞夫人の郷里は開陽。
そんな人じゃないという曹丕に、楊修は、自分の産んだ息子のためなら、母親はなんでもするよと。更に、真相を知ったら殺せなくなった、一生母親の罪を背負っていくのを見るのも面白いと嗤います。
司馬懿は、自分達が分かる事は曹操も分かるはず、でも息子を3人も生んだ卞夫人を処罰はできず、出来の良い息子を失った悲しみも卞夫人への憎しみも、次の跡継ぎ候補に向かったとトドメを刺します。
確かに宛以降、曹操は人が変わったように冷たくなったけど、でもなぜ自分が全てを背負わねばならないのかって、曹丕。本当よね、納得いかないよね、これは可哀そうだわ。
こういうことを腹に留めて、曹丕はますます歪んでいくのでしょうか。
司馬懿は、父君のところで罪を償えと言って縄を切り、曹丕を逃がします。
馬で去りながら曹丕は、陛下を助けに行く、それで貸し借りなしだと叫びました。
崖の上では、袁紹が天下を統一したとご満悦で、劉平達には自分の領地内で隠居させるなんて言ってます。私が見捨てれば、漢王朝には行き場がないと脅したりもしてます。
いやー、悪そうな下卑た役、お上手ですねえ、中の人。
伏寿は硬い表情で目を伏せてます。一時でもこんなヤツを頼ろうとしたことを悔いているのか、袁紹を見捨てる決断をした劉平に、あんなに嚙みついちゃったことを悔いているのか分かんないけど。
劉平は静かに微笑んでおります。なかなかの面構えになってきたかもね、ようやく。
曹操の軍営を攻めた、張郃(ちょうこう)からの報告はまだない模様。
それでも勝利を確信して帰ろうとする袁紹を、劉平はまだ始まったばかりだと止めました。
その時、高覧が、陽武(ようぶ)が燃えていると指差します。お、上手く行きましたね。
おおっと!高覧将軍と劉平が目で合図しましたよっ。やっぱり高覧は劉平にたらし込まれた(言い方)のね、そうよね、前回、また話そうね♪って言われてたもんね(^m^)
曹丕を逃がしたことで、剣を向け合う司馬懿と楊修。その時、張繡が陽武の火の手に気付きます。
騙したなと怒る楊修ですが、司馬懿は、申し訳ないが陛下が袁紹を見捨てたのには訳がある、今度会ったらよく叱っておくって。
張繡は楊修の話を聞いて、曹操を襲撃するつもりで曹丕に真相を喋ってしまったこともあり、また大慌てですが、司馬懿に、若様と陛下を助けに行きましょう、袁紹を生け捕って手柄を立てれば大丈夫♪なんて言われます。今更曹操にすり寄って許されると思うのかって楊修ですら怖がってますが、それは愚かな皇帝に私も聞きたいと言う司馬懿。私と一緒に急いで行かないと助かりませんよーと、張繡を急かして馬に乗ると、張繡も慌てて司馬懿の後を追います。
楊修は、愚かな奴らと手を組んでしまった。お前たちが自滅するのを、曹操が漢王朝を滅ぼすのを見せて貰うって、呪いの言葉を吐きますが、実は楊修、曹操よりも曹丕よりも献帝よりも司馬懿よりも、父親の楊彪よりも、先に亡くなっています。曹丕と献帝の禅譲は見られなかったんだよね。ひと足先に、曹操に処刑されちゃって。
袁紹の目前で、陽武が落ちました。張郃も待ち伏せに合って、曹操に降りました。
曹操が陛下を信じるとはと言う伏寿に、少なくとも周りの誰かは信じるはずですからと劉平。
うん、郭嘉だよねえ。
袁紹、そなたではなく我らが、そなたを見捨てたのだ。
劉平が言い、伏寿も、唐王妃の解毒剤を渡せば許しますと言います。
あれは蜚先生の作った毒、解毒剤など持っておらぬ、蜚先生は烏巣、炎の中で死んでおるわと言った袁紹は、劉平と伏寿に剣を向けますが、高覧達が2人を守ります。
王越も袁紹も、まさか漢の皇帝が漢を害する曹操を選ぶとは、なぜだの騒ぎ。
劉平は、曹氏か袁氏かではなく、人心に従って選んだのだと答えました。
軍営には張遼(ちょうりょう)の大群が迫り、また別の曹操の兵達にも攻め込まれているとの報告が次々に入ります。後者は司馬懿のよう。唐瑛を助けに来たね。ちゅんだーらいら。
騒ぎの中、唐瑛と呼ぶ声を聞いて、咄嗟に出ていくんじゃなく、鏡に向かう唐瑛。
めっちゃ変わったよなあ、本当に。可愛いんだけど、可愛いんだけど、私は司馬懿と唐瑛のラブラブっぷりは、なぁんか居たたまれない感が強くて見ていられないのだ、ゴメンm(_ _)m
そこに、馬ごと飛び込んで来た司馬懿です。
火の手の上がるのを見ながら、郭嘉は手紙を手にしていました。多分、任紅昌からのだね。
烏巣には伏兵がいたという知らせに、郭嘉は陛下の言う通りだったなって言いながら、烏巣で待っている者がいるから行かねばと。古い友に会いに行くと。凸凹とつるつるの決着だ←
崖の上でも戦いとなり、袁紹は逃げ出します。唐瑛の元に行こうとした劉平達に剣を向けたのは王越、そして、間に合ったー、曹丕が間に飛び込みました。
また会ったな。
おおお、カッコいいじゃん、若様。
曹丕は、ここで陛下を救い、罪を償ったと曹操に詫びるのだと言います。下には張繡が来ているから、早く行ってください、と。劉平達は高覧に曹丕を頼んで、唐瑛達の元に急ぎました。
みんな倒れてしまっている崖の上。
王越に剣を向けられ、ひっくり返って、父上、兄上、今こそわが命を捧げますと微笑んでいるような曹丕。王越に向かって、殺せと叫びます。
え、あの、いい人高覧はどうなったのー!?
手を繋いで歩いている司馬懿と唐瑛。
2人は岩に座って休み、そこで劉平を待つようです。劉平が心変わりしたお陰で、いい迷惑だった、一発殴る、だそうな。
唐瑛は温県に行くわと言いました。たった1日だけで死んでしまっても構わない、と。わああ。
燃える烏巣の建物の中で、蜚先生と任紅昌は郭嘉を待っています。
あ、任紅昌は曹操も待っていたのか。曹操が烏巣を攻めに来ると蜚先生に言われたのか。
蜚先生は最初から任紅昌は郭嘉を呼ぶための駒で、任紅昌の敵討ちに協力する気なんて全くなかったんですね。蜚先生は、私は郭嘉と共に学んだのだ、袁紹が負けることも分かってたトカ言ってる。
郭嘉と何があったのかと尋ねた任紅昌。ある女のせいだと言った蜚先生。
そこに許褚(きょちょ)が現れました。許褚って、どのドラマでも非常に分かり易いビジュアル。
兵達に抑え込まれながら、郭嘉が来たことに喜ぶ蜚先生。
任紅昌は複雑な表情ですが、大丈夫だよ、郭嘉は全部分かってた筈だから。それでも側に置いたのは、多分、任紅昌のためだったと思うから。
伏寿が司馬懿達を見つけた時、唐瑛は毒が回って、気を失っていました。
袁紹に蜚先生の毒を飲まされたこと、袁紹は逃げ、劉平は蜚先生のいる烏巣に向かった、陛下を信じて待つしかないと伏寿。司馬懿は、仕方なく唐瑛を抱えて腰を下ろします。
我らの関係を清算しないとなと、蜚先生に言う郭嘉。
そして任紅昌に向かい、行くぞ、さあ、帰ろうって。ほらー、全部知ってたー。
なんで殺さなかったのと聞いた任紅昌に、それはおまえに、憎しみに振り回される醜い姿を見せるためだって蜚先生を振り返り、そうなりたくはないだろって。
行こう、子供達の衣がぼろぼろだ、新しい衣を待ってるぞ。
んだー、もうっ、なんっていい男なんだぁっ!すいません、このドラマの郭嘉大好きなんで。
そこに、凸凹が口を挟みます。ウザイ、うざ過ぎる。
まさか心変わりして、華丹(かたん)を忘れてしまったのかと。
その名前を聞いて、郭嘉はガラリと表情を変えました。
蜚先生って、昔っから、本っ当にっ、ロクでもないヤツだったんだわね。
同門の弟子だった2人は、同じ弟子の華丹のことが好きだった。華丹も郭嘉のことが好きだった。でも当時の郭嘉はまだウブで、何も行動に起こせなかった。この凸凹のことです、才のある郭嘉が、元々気に入らなかったのでしょうが、嫉妬に駆られた蜚先生は、郭嘉に催淫剤入りの酒を飲ませた。前後不覚になった郭嘉は華丹を襲ってしまい、華丹はそれを苦にして自害してしまった。蜚先生は、郭嘉が華丹を襲うところを覗いていた。これもしや見てたこと、華丹に喋ったんじゃ?だから自殺したんじゃ?あり得るな、コイツなら。
この事件で郭嘉の師匠は怒りまくって、弟子達を全員去勢させ、冷寿光はそのあおりを食って宦官になったと…全部、この腐り切った凸凹のせいかっ。
気が狂ったようにその晩のことを語る蜚先生を、堪らず郭嘉は刺してしまい、返り血を浴びてしまいます。蜚先生の狙いはコレでした。このために5年も毒を摂取し、血そのものが毒となっていたと。
でもちょっと待て。なんで郭嘉を恨んでんの?
充分、酷いことしたじゃん、アンタ。なのにまだ足りなかったって訳?本当に毒蛇だな。
この凸凹の血には即効性があるのか、郭嘉はすぐに苦しみ出します。
駆け寄った任紅昌に、私も間違うことがあるのだなって笑いながら。
約束してくれ、私が死んだら、自分のために生きるとって。
わあわあわあ、郭嘉ー!
だ、だいじょぶだ、郭嘉はこんなヤツのせいで死んだりしない。
郭嘉は病死。官渡の戦いは200年、郭嘉が病で亡くなったのは207年、今じゃなーいっ!
…動揺してます…
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