あらすじ
任紅昌(じんこうしょう)と伏寿(ふくじゅ)、曹丕(そうひ)は袁(えん)夫人の誕生日祝いの席に踊り手と楽器奏者として潜り込む。袁紹(えんしょう)の元で人質になっている呂布(りょふ)の一人娘・呂姫(りょき)を助け出し、許可状を盗み出すことが目的だった。演舞後、一行は甄宓(しんふく)に舞を教えることに。曹丕と甄宓が琴を取りに行っている間に任紅昌は呂姫の手かせを外すが…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
冒頭から非常に珍しい組み合わせ、伏寿と司馬懿です。
許可状を手にしたら、唐瑛を救い出して鄴を離れると言う司馬懿に、唐瑛と一緒にいてくれたら安心だと伏寿。
義和はどうした、ケンカしたのかって、散々けしかけてケンカの種を作ったのは誰よ(^m^)
でも劉平は、任紅昌と打ち合わせ中だったようです。
袁紹の許可状を手に入れれば、曹操に勝て、河北の儒学生や曹氏の重臣も手に入り、任紅昌を助けて呂姫を救えば、1石4鳥だという司馬懿に、5鳥ですという伏寿。
司馬懿は、私に曹丕を殺させて、義和に憎ませるつもりかと言いますが、そこまで嫌いではないと伏寿。ほんと劉平より上手よね。
ただ司馬懿は、許可状を得るのに、曹丕と甄宓(しんふく)との関係を使うつもりみたいです。
曹丕をどう思うかと聞いた伏寿に、司馬懿は、あの年で内に秘めた残忍さを決して表には出さぬ、末恐ろしいと。成長すれば脅威は増すという伏寿に、それは漢王朝のためか、義和のためかと司馬懿は聞きました。漢王朝と陛下は同じだと伏寿は言うのですが、その違いが分からないなら、同床異夢になると言われてしまいます。とはいえ、義和のために曹丕は殺すと司馬懿。
伏寿は、劉平はだんだん皇帝らしくなってきている、今までの関係性は忘れて、もう弟と呼ばないでと。司馬懿が弟だと扱って、側にいることの危険性を感じてますよね、やっぱり。
ホントにさ、司馬懿の存在があるとあの人、一気に甘ったれの弟になってしまう。劉平の意識改革が一番必要なんだけど、それを言ってすぐ理解できる人じゃない。ならば司馬懿のほうに釘を刺すしかない訳だ。司馬懿も素直に聞きゃしないだろうけど、少なくとも劉平よりも物事を俯瞰で見ることはできるから。
劉平と伏寿の元に、曹丕、司馬懿、任紅昌が集まっています。
曹丕は、甄宓がくれた手巾を出し、一度しか会ったことないんだけど上手くいく?って感じ。でも任紅昌は、大丈夫、平凡な日々に飽きて刺激を求めていたところに、あなたが現れたのだからと。
曹丕は陛下の命ならなんでもやりますが、許可状を何に使うのですかと聞きます。
司馬懿は、儒学生が集められているのはなぜだと思うと聞くと、曹丕は名家を操るためでしょって分かってる。彼らを鄴から連れ出し、曹操に存分に戦って貰うために、多くの人の移動には許可状が必要だと、司馬懿は話を纏めます。曹丕、微妙な顔だね。もっと裏があるんだろうなと思ったかな。
しかも、1度しか会ったことのない袁熙(えんき)の嫁を、色仕掛けで誑し込めって言われてる訳だから、一応まだ10代の男の子がさ。そうは見えないけどさ。
曹丕もちょっと渋々でしたが、仕方なく了承します。
曹丕と任紅昌が外に出た後、劉平は司馬懿に曹丕を殺さないでくれと頼みました。司馬懿は分かったと言うけど、聞く気はないわね。分かっていても劉平は言わねばいられなかったってところかな。
利発過ぎて邪魔になると司馬懿も認めているその曹丕は、外で司馬懿を待っていました。
うお、曹丕が司馬懿を欲しがっているっ。
立場的に、曹丕は今、曹操の後継になるにはちょっと分が悪いんだよね。曹操に郭嘉がいるように、自分にも司馬懿がいれば、望むものが手に入るかもと、そこまで思っているかどうか分かりませんが。
私はあなたを高く評価しているって、すんごい意味深な台詞ですよね。
がっつりと司馬懿の野心もくすぐってるもの
外ではそんなキリキリした会話がなされている中、室内では劉平が伏寿に簪を渡そうとしていました。伏寿は、本当の理由を聞かせてくれたら受け取るかどうか考えると。モノで機嫌取ろうとしたのがバレておる。劉平はあっさり白状します。実は任紅昌に言われて買ったものだと。
まあね、難しいところなのはそうなんですが。
いずれ、劉協は亡くなっていて、自分は双子の弟であると公表することになれば、その間、夫婦として一緒にいた伏寿に傷がつく。劉協へ申し訳ないという思いと、伏寿を傷つけることになるという思いで、踏み出せないというのも分からないでもない。でも例え頑張って踏みとどまっていたとしても、本当の夫婦ではなかったと、どれだけ言ったところで、人は信じないでしょうけどね。
それでもようやく劉平は思いを告げ、漢王朝を再興させて劉協をきちんと祭ったら、どんなに謗られようとも、あなたは公私ともに私の妻だと公表すると言えました。
袁紹の屋敷で、いよいよ任紅昌が舞うようです。
袁熙と甄宓夫婦も、めんどくさいなあ。袁熙は甄宓に逃げられるのを怖がって囲いまくってるものの、任紅昌の妖艶さに舞い上がってるのも確かで、甄宓はそれも面白くないんだな。別に旦那を愛してなんかいなさそうなのに。
美しい任紅昌の舞は、袁紹夫人にも気に入られたようです。
伏寿と曹丕は、楽団の一員として潜り込んでいました。
そこに入ってきた甄宓と呂姫。呂姫は任紅昌を見て驚きます。
袁熙が浮かれているのが面白くない甄宓は、舞っている任紅昌の足元に短剣を投げました。
びっくりだよね、この嫁。義母の祝いの席で舞う踊り子に、短剣投げる嫁はいない。
まあ、その程度、任紅昌はビクともしませんが。
袁紹夫人もチラっと見ただけで、嫁を怒らないよ。
「漢宮飛燕舞」というこの舞は相応の演奏が必要で広まらなかったけど、優秀な琴と琵琶の演者を得て復元できたとして、任紅昌は伏寿と曹丕を呼びました。2人は兄弟設定か。
曹丕を見た甄宓は、なんだかんだと上手いことを言って、任紅昌に舞を教えて貰いたいと。
この嫁、夫だけではなく、義母からも甘やかされてんだね。
甄宓、呂姫、任紅昌、伏寿、曹丕が揃って庭に出る時、曹丕は甄宓に貰った手巾で分かり易ーく額の汗を拭います。甄宓は琴を忘れたと言う曹丕だけを連れて、その場を離れました。
残った呂姫と任紅昌は、いきなり言い合って戦いだしてしまいます。伏寿、慌てる。
この2人は義母と娘なのかな。でも猛々しかった呂布の関係者ならでは、じゃない?
捕まっていても腕は落ちてない、辛かったでしょうと言った任紅昌に泣きながら抱きつく呂姫です。手合わせは、挨拶みたいなものなんだわね。事の成り行きについていけない伏寿(大笑)
曹丕を部屋に連れ込んだ甄宓は、バリバリに疑って猫みたいにシャー。曹丕はあなたが好きだ、連れに来たって、かなりあっさり風味だけど。頑張れ曹丕っ。
でも甄宓がぐぐっと近付いたら、曹丕っ、顔をそむけるってっ!お姉さん甄宓のほうが一枚上手だったかなあ。すごく頑張ってキスしたのに、噛みつかれました(^m^)
任紅昌の仲間で呂姫を助けに来たんでしょと言われてしまったんですが、これ、もってき方次第で協力してくれるかもしんないね、この人。
アンタ美人なのに頭いいな。
バカが嫌いなだけよ。
でも半分しか当たってないよ、ホントに好きだ。それに仲間ではない、脅された。手伝ってくれ。
(意訳です)
策略はそこそこ上手いかもね、顔もいいしなあ←
庭では任紅昌が呂姫の手枷の鍵まで外してます。なんでも出来るな、この人も。
そこに、部屋から出て来た甄宓。
許可状は曹丕に渡した、曹丕はそれを持った逃げた。
これからあなた達がどういるか見ものだと言って、甄宓は人を呼んでしまいます。
あ~伏寿が捕まってしまうねえ。
甄宓が戻った部屋には、着替えてヒゲで変装した曹丕。うーん、誑し込みは成功だけども。
曹丕は、許可状を使ってまず単独で動こうともしてるよね、確実に。
儒学生達とまったり中の劉平の元に、盧毓が慌てて駆けつけました。伏寿が捕まったと。
我らの家族も同様のことになるかもしれないと、煽る盧毓。
劉平は崔琰も引き込み、みんなで抗議に向かうようですよ。
劉平が落ち着いているので、いろいろと見越してたかな、どこまで計略のうちかねえ。
牢に入った伏寿達3人、伏寿と任紅昌はニヤリです。
ああ、そっか、ドサクサに紛れて牢でひと騒ぎして唐瑛も助けるのかな。
そこに司馬懿が来ました。やっぱりそんな計画だったね。伏寿が司馬懿にお礼を言ってる、ちょっと記録しないといかん!くらいの事態です。ただ、曹丕の動きだけが読めないと。ホントにね。
許可状を手に劉平が許攸に会い、名簿を手にしないといけないんだけど、絶対先に曹丕が行くからなあ、うっかり殺しちゃわないでよー、前科いっぱいあるんだから、曹丕。
と思ったら、案の定、変装した曹丕は許可状を持って単独許攸の屋敷へ。
官渡からの知らせだと言って、許攸に会う曹丕。
漢王朝の使者だと言った曹丕に、許攸は笑って、曹家の次男が皇帝の使者を務めるのかと。うへえ、バレてるー。許攸は昔、曹操と共に学び、曹丕を抱いたこともあるそうで。若い頃の曹操と顔がそっくりなんだって。
化かし合いみたいな話があってーの、曹丕は許攸に教えて欲しいことがあると切り出しました。
その頃、牢の唐瑛は糸鋸で枷を切り終えたところ。司馬懿がやってきてにっこりー。
ってところで、次回です。
いやホント、頼むよ、曹丕ー。
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